2023年8月の「QUOカード」の株主優待を徹底調査!
大手コンビニ、ファミレスやドラッグストアなどで使えて
個人投資家に人気の「QUOカード」の株主優待を比較
全国共通のプリペイドカードである「QUOカード」は、さまざまな株主優待のなかでも、特に個人投資家からの人気が高い「優待品」だ。
人気がある理由は、幅広い業種の店舗で”金券”として利用でき、利便性が高い点にある。利用可能な店舗は全国約6万店に上り、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといった大手コンビニをはじめ、一部のファミレスやドラッグストア、書店などでも使える。しかも、会計時に1円単位で利用できて、有効期限もないので、株主優待でどれだけ大量にもらっても、利用できずに無駄にしてしまう恐れがない。また、カードタイプで財布に入れておいてもかさばらないため、保管場所に困らないこともメリットと言えるだろう。
一方、株主優待を実施する企業側にもメリットがある。「QUOカード」なら個人投資家からの注目度が高いことに加えて、優待品の配送費を安く抑えられる点も、企業にとっては魅力的。さらに、消費者にとって身近な商品やサービスを扱っていない企業でも、「QUOカード」に会社のロゴや社名をデザインすれば、優待品として採用しやすい。これらの理由で「QUOカード」を優待品に採用する企業は非常に多くなっているのだ。
それでは、「QUOカード」がもらえる多くの株主優待銘柄の中から、何を基準に、どの銘柄を選べばいいのだろうか。なかには、人気アニメのキャラクターなどが描かれた限定デザインのカードを用意している企業もあるが、多くは社名やロゴなどがデザインされているだけなので、まずは「利回り」と「最低投資額」で絞り込むのが順当だ。
そこで、「2023年8月」に基準日を迎える株主優待銘柄のうち、「QUOカード」を優待品としている全11銘柄(継続保有条件のある銘柄を除く)の「1年間でもらえるQUOカードの額面」と「年間配当額」、そして「最低投資額」を調査して、「株主優待利回り」や「配当利回り」を算出。「【2023年8月】QUOカードがもらえる株主優待利回りランキング」を作成した(※データは2023年7月28日時点。「QUOカード」がもらえる銘柄であっても、2023年8月の時点で一定期間以上継続保有していないと、株主優待の対象外になる銘柄はランキングに含めていない)。
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⇒「8月に権利が確定する株」の配当利回りランキング! 利回り5.1%の三栄建築設計、利回り5.0%のJESCOホールディングスなど、おすすめの高配当株を紹介!
なお、保有株数によって「QUOカード」の額面が変わる銘柄や「QUOカード」以外の優待品を選択できる銘柄、長期保有優遇制度を設けている銘柄については、備考欄に記載している。
この「【2023年8月】QUOカードがもらえる株主優待株利回りランキング」を参考にして、「QUOカード」がもらえる高利回りの株主優待銘柄に投資しよう!
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【2023年8月】
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順位 | 最低投資金額 (株価×必要株数) |
QUOカード 額面(内訳) |
株主優待+ 予想配当利回り |
株主優待 利回り |
予想配当 利回り |
1位 | ◆明光ネットワークジャパン(4668) 【確定月】8月 | ||||
6万7000円 (670円×100株) |
500円 (8月のみ) |
4.33% | 0.75% | 3.58% | |
【備考】500株では1000円分、1000株以上で1500円分。3年以上の継続保有で各1000円分を追加。 | |||||
2位 | ◆黒谷(3168) 【確定月】8月 | ||||
6万1100円 (611円×100株) |
500円 (8月のみ) |
4.09% | 0.82% | 3.27% | |
【備考】500株で1000円分、1000株以上で2000円分。 | |||||
3位 | ◆マルゼン(5982) 【確定月】8月/2月 | ||||
63万円 (2100円×300株) |
2000円 (8月1000円、2月1000円) |
3.65% | 0.32% | 3.33% | |
【備考】1000株で3000円分、1万株以上で5000円分のジェフグルメカード。 | |||||
4位 | ◆ソーバル(2186) 【確定月】8月 | ||||
10万6000円 (1060円×100株) |
500円 (8月のみ) |
3.58% | 0.47% | 3.11% | |
【備考】1000株以上で2000円分。 | |||||
5位 | ◆アズ企画設計(3490) 【確定月】8月/2月 | ||||
22万4100円 (2241円×100株) |
6000円 (8月3000円、2月3000円) |
2.68% | 2.68% | ― | |
【備考】特になし。 | |||||
6位 | ◆ディップ(2379) 【確定月】8月/2月 | ||||
35万8500円 (3585円×100株) |
1000円 (8月500円、2月500円) |
2.60% | 0.28% | 2.32% | |
【備考】500株以上で1000円分(年間2000円分)。 | |||||
7位 | ◆ セントラル警備保障 (9740) 【確定月】8月/2月 | ||||
28万7800円 (2878円×100株) |
1000円 (8月500円、2月500円) |
2.43% | 0.35% | 2.08% | |
【備考】1000株で1000円分、1万株以上で5000円分(1000株は年間2000円分、1万株以上は年間1万円分)。 | |||||
8位 | ◆プリントネット(7805) 【確定月】8月 | ||||
7万7600円 (776円×100株) |
500円 (8月のみ) |
2.19% | 0.64% | 1.55% | |
【備考】今回から株主優待内容を変更。200株で1000円分、500株で2500円分、1000株以上で5000円分。他に、1000株以上で黒豚しゃぶしゃぶロースバラセット | |||||
9位 | ◆カーブスホールディングス(7085) 【確定月】8月 | ||||
7万8200円 (782円×100株) |
500円 (8月のみ) |
1.92% | 0.64% | 1.28% | |
【備考】特になし。 | |||||
10位 | ◆ALiNKインターネット(7077) 【確定月】8月/2月 | ||||
12万3100円 (1231円×100株) |
2000円 (8月1000円、2月1000円) |
1.62% | 1.62% | ― | |
【備考】今回から株主優待制度を拡充。200株では2000円分(年間4000円分)、300株では3000円分(年間6000円分)。 | |||||
11位 | ◆クラウディアホールディングス(3607) 【確定月】8月 | ||||
8万3300円 (833円×100株) |
500円 (8月のみ) |
1.44% | 0.6% | 0.84% | |
【備考】300株で1000円分、1000株以上で3000円分。他に、100株以上で株主優待券を1枚 | |||||
※最低投資額や利回りは2023年7月28日時点。順位は株主優待と配当の合計利回りで決定。 |
2023年8月の株主優待で「QUOカード」がもらえるのは、全部で11銘柄だ。昨今は株主優待を廃止する企業も少なくないが、8月の「QUOカード」優待株に関しては、うれしいことに昨年より3銘柄も増えている。
具体的には、前回2月に株主優待の内容を変更して、2月と8月に「QUOカード」がもらえる株主優待を導入したアズ企画設計(3490)、今回から株主優待品を「QUOカード」に変更したプリントネット(7805)。そして、今回から株主優待を拡充して、2月に加えて8月も実施することになったALiNKインターネット(7077)の3銘柄だ。
【※関連記事はこちら!】
⇒プリントネット(7805)、株主優待を変更! 優待品が従来の「ネット印刷用のポイント」から「QUOカード」になり、同時に「増配」と「業績予想の上方修正」も発表!
では、「株主優待+配当利回り」ランキングを見ていこう。全11銘柄のうち、「株主優待+配当利回り」がもっとも高いのは明光ネットワークジャパン(4668)の4.33%。次いで、黒谷(3168)の4.09%で、この2銘柄のみ合計利回りが4%を超えている。
続いて、第3位のマルゼン(5982)と第4位のソーバル(2186)の「株主優待+配当利回り」は3%台。第5位のアズ企画設計から第8位のプリントネットまでは利回り2%台で、残る3銘柄の「株主優待+配当利回り」は1%台となっている。
一度にもらえる「QUOカード」の金額は、利回りランキング第5位のアズ企画設計がもっとも高く、100株保有で3000円分。しかも、アズ企画設計は2月にも株主優待を実施するため、年間では6000円分と、11銘柄の中ではダントツに高くなっている。ただ、現時点では配当が未定(前期は無配)で、必要投資額は22万4100円になるため、「株主優待+配当利回り」は2.68%にとどまる。
アズ企画設計の次に「QUOカード」の金額が高いのは、マルゼンとALiNKインターネットの1000円分だ。どちらも、8月と2月の年2回、株主優待を実施するので、年間ではそれぞれ2000円分の「QUOカード」がもらえる。
なお、マルゼンの場合は1000株以上になると株主優待品が変わり、1000株で3000円分、1万株以上では5000円分の「ジェフグルメカード」がもらえる。また、マルゼンは必要投資額が11銘柄中、もっとも高く63万円となっている。
逆に必要投資額がもっとも少ないのは、利回りランキング第2位の黒谷で6万1100円。次いで、第1位の明光ネットワークジャパンの6万7000円だ。ほかにもプリントネット、カーブスホールディングス(7085)、クラウディアホールディングス(3607)の3銘柄は、必要投資額10万円以下で「QUOカード」の株主優待を獲得できる。
ところで、株主優待の利回りは、株主優待の獲得に最低限必要な株数(100株など)を保有した場合に、もっとも高くなることが多い。しかし、今回から株主優待の内容を変更したプリントネットは、100株で500円分、200株で1000円分、500株で2500円分というように、複数単元を保有しても区分ごとの株主優待利回りが下がらない。しかも、1000株以上では5000円分の「QUOカード」に加えて、黒豚しゃぶしゃぶロースバラセット(約1kg )がもらえるため、実は1000株ちょうどを保有したときに、株主優待利回りがもっとも高くなる。
最後に、長期保有の優遇制度を導入している銘柄だが、8月の「QUOカード」優待株では明光ネットワークジャパンのみとなっている。3年以上の継続保有した場合、100株では年間1000円分⇒年間3000円分に「QUOカード」の金額がアップ。保有期間を考慮しない場合、「株主優待+配当利回り」は4.33%⇒5.07%まで上昇する。
8月に権利を獲得できる「QUOカード」優待銘柄の中で、
「株主優待+配当利回り」が高い上位3銘柄を詳しく解説!
さて、ここからは「【2023年8月】QUOカードの優待利回りランキング!」の第1~3位までの銘柄について詳しく見ていこう。
利回りランキングの第1位は、個別指導塾の「明光義塾」を全国で展開している明光ネットワークジャパン(4668)で4.33%。株主優待内容は、100株で500円分、500株で1000円分、1000株以上で1500円分の「QUOカード」だ。長期保有の優遇制度があり、3年以上の継続保有で区分ごとに1000円分が増額される。
なお、2023年8月期の通期業績は増収ながらも2ケタの減益を見込んでいて、配当については前期比2円の増配を予定している。
■明光ネットワークジャパン(4668) | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
サービス業 | 4668 | 東証プライム | 8月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
627円 | 100株 | 6万2700円 | 4.33% |
※株価などのデータは2023年7月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
第2位は、黒谷(3168)で「株主優待+配当利回り」は4.09%。銅スクラップや船舶用スクリュー材料を扱う非鉄金属事業が中核で、ほかに美術工芸品の製造・販売事業も展開している。株主優待は、100株で500円分、500株で1000円分、1000株以上で2000円分の「QUOカード」。
2023年8月期は、海外情勢に関する不安定要因が多いことなどから、第2四半期決算の発表時に通期の業績予想を下方修正。通期の業績は、減収かつ2ケタの減益を見込んでいる。
■黒谷(3168) | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
卸売業 | 3168 | 東証スタンダード | 8月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
611円 | 100株 | 6万1100円 | 4.09% |
※株価などのデータは2023年7月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
ランキング第3位は、業務用厨房機器の製造・販売などを手がけるマルゼン(5982)で、「株主優待+配当利回り」は3.65%。2023年2月期の通期業績は減収ながらも、わずかに増益を見込んでいる。
株主優待の獲得には300株が必要で、300株で1000円分の「QUOカード」がもらえる。また、1000株以上では株主優待品が変わり、1000株で3000円分、1万株以上で5000円分の「ジェフグルメカード」がもらえる。株主優待は8月と2月の年2回実施のため、100株の場合は年間2000円分の「QUOカード」となる。
■マルゼン(5982) | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
金属製品 | 5982 | 東証スタンダード | 8月末・2月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
2100円 | 300株 | 63万円 | 3.65% |
※株価などのデータは2023年7月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
以上、2023年8月の株主優待で「QUOカード」がもらえる「株主優待+配当利回りランキング」の上位3銘柄を紹介した。
8月の「QUOカード」優待株は、全11銘柄中8銘柄の「株主優待+配当利回り」が3%を超えていて、5銘柄は10万円以下で投資できる。また、株主優待の内容の変更や拡充により、今回から加わった銘柄も複数ある。魅力的な銘柄が揃っているので、業績や直近の株価動向などもしっかり確認した上で、自分が欲しい「QUOカード」優待株を絞り込もう!
(構成・文/肥後紀子)
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【SBIネオトレード証券のおすすめポイント】 以前はライブスター証券だったが、2021年1月から現在の名称に。売買手数料を見ると、1日定額プランなら1日100万円まで無料。1日100万円超の価格帯でも大手ネット証券より割安だ。そのうえ信用取引の売買手数料が完全無料と、すべての手数料プランにおいてトップレベルの安さを誇る。そのお得さは株主優待名人・桐谷さんのお墨付き。2023年10月に新取引ツール「NEOTRADER」が登場。PC版は板情報を利用した高速発注や特殊注文、多彩な気配情報、チャート表示などオールインワンの高機能ツールに仕上がっている。また「NEOTRADER」のスマホアプリ版もリリースされた。低コストで日本株(現物・信用)やCFDをアクティブにトレードしたい人におすすめ。また、売買頻度の少ない初心者や中長期の投資家にとっても、新NISA対応や低コストな個性派投資信託の取り扱いがあり、おすすめの証券会社と言える。 |
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。 |
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