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【日本株】10倍株(テンバガー)候補の「成長株」紹介!終末期医療に特化したホスピス運営のアンビスHDと、液晶&半導体で独自技術を持つAIメカテックに注目!

2022年11月24日公開(2023年2月21日更新)
ザイ編集部
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【日本株】大幅な株価上昇が期待できる「10倍株(テンバガー)」候補としてアナリストが注目する「AIメカテック」と「アンビスホールディングス」を紹介!

発売中のダイヤモンド・ザイ2023年1月号の大特集は「暴落時こそ買い!【10倍株】ベスト50」。この特集では、株価10倍も期待できる成長性を秘めた10倍株にスポットを当て、アナリストの推奨銘柄を紹介。また、10倍株の発掘に定評があるファンドマネージャーなどに、10倍株を探すコツも聞いているので、銘柄選びの参考になるはずだ。

今回はその中から、アナリストが選んだ注目の「10倍期待株」2銘柄を紹介!
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高度な大型液晶パネル技術に強みを持ち、
半導体とAR・VRで成長見通しの「AIメカテック」に注目!

注目の10倍期待株をチェック!

 成長株を買うなら、株価10倍も夢じゃない、大きな成長性を秘めた銘柄を狙いたい。過去の10倍株(テンバガー)を分析すると、多くは時価総額が小さい中小型株だ。ただ、知名度が低く、事業内容が分かりづらいケースもよくあるので、自力で探すのが難しいのがネックと言える。

 そこで今回は、中小型の成長株に詳しいプライムコムリサーチの松尾範久さんと、ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さんに、10倍期待株を2銘柄選んでもらった。さらに、選んだ企業を実際に取材し、ビジネスモデルの特徴や強みなどを詳細に分析。さらなる成長の可能性を探っているので、投資の参考にしてほしい。
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 最初に紹介するのは、松尾範久さんがおすすめするAIメカテック(6227)だ。

 AIメカテックは社名にAIと付いているが、AI(人工知能)ではなく、液晶パネル向け関連が主力事業。同社の液晶技術で、大型液晶パネルを低価格で大量生産できるようになり、2005年には経済産業大臣賞も受賞した。

 この技術が、次世代の仮想現実体験にも貢献する見通し。液晶技術から派生したIJP(インクジェットソリューション)による高精度の位置合わせ技術が、ARやVRのスマートグラス向けに使われる。すでに海外企業から引き合いがある。

 スマートグラスは軽量化が課題で、いまはまだ広く普及していないが、2024~2025年頃には爆発的な広がりが予測される。 IJP事業は液晶パネル事業以上に利益率が高いこともあり、今後の主力事業に育てていく方針だ。

 推奨してくれた松尾さんは、AIメカテックについて次のように評価する。

 「大型液晶テレビの低価格化をもたらした液晶技術のほか、半導体でも製造工程の一部を担っています。ニッチ分野で事業を展開する、研究開発型の企業です。中期経営計画では、2025年6月期に売上高250億円、営業利益25億円を見込みますが、これに対して時価総額は100億円未満にとどまっています。2021年7月に上場しましたが、まだ認知度が低く、株価は低評価のまま。国内外の液晶や半導体の市況変動に晒される懸念が一因と考えられます。今後はIJPソリューション事業がAR、VRの急成長で伸びると期待されます」(松尾さん)

ニーズの高い終末期医療に特化したホスピスで高い利益率を誇る
「アンビスホールディングス」に注目!

 続いて紹介するのは、小林大純さんがおすすめするアンビスホールディングス(7071)だ。

 アンビスホールディングスは、終末期の医療難民を受け入れるホスピス「医心館」の運営などを手掛ける企業。昔と違って、現在の診療報酬制度の下では、病院に長期入院するのが難しい。しかし、余命3カ月などの末期がん患者のケアは、自宅では心もとない。そのため、終末期の医療難民が増えているなか、アンビスホールディングスは末期がん患者の受け入れなどの終末期医療に特化。有料老人ホームなどに参画する企業が増える中でも、独自の存在感を放つ。

 「医心館」の開設は急ピッチで進んでおり、その結果、営業利益は毎期2倍ずつの急成長を遂げている。また、一般的な有料老人ホーム事業者の売上高営業利益率は5%程度だが、同社は25%と、利益率の高さで群を抜く。株式市場では、その成長性と医療・介護業界において群を抜く利益率の高さで注目されている。

 その独自のビジネスモデルを詳しく見ていこう。医師でもある柴原慶一社長は、岩手県や三重県で地域医療の再生に携わったことから、現在の「医心館」モデルの着想を得た。

 「医心館」の入居者は末期がん患者などで、医療依存度が高く、医療保険の対象だ。この収入が、一般の有料老人ホームとは大きく異なる(※下図参照)。

 看護師などの医療スタッフや、医療器具など医療介護体制は充実しているものの、医師は常駐していない。地域の医師と連携して訪問診療してもらうスタイルで、病院に比べてコストを抑えることができている。医療保険による収入と、医師のアウトソーシング化によるコスト抑制──この両輪で高い利益率を実現しているのだ。

 さらに、株式市場から注目されるのは、潜在市場の大きさ。がんで死亡する人は年間40万人弱いるが、将来は、そのうち半数の20万人が施設で亡くなるとの観測もある。

 現在、アンビスホールディングスが運営する58施設で亡くなる人は、年間1万人未満。まだまだ施設が追い付いておらず、今後3年は1年あたり20施設のペースで開業していく。同じく終末期のホスピスを運営している企業は、日本ホスピスホールディングスくらいで、競合は少ない。数年先には新たな競合の出現も考えられるが、当面、施設不足が続きそうだ。

 そんなアンビスホールディングスに対する小林さんの評価は、以下のとおりだ。

 「株価は、成長株(グロース株)安の局面とともに調整する場面もありましたが、長期では上昇トレンド。『医心館』の開設ペースが加速しており、新規施設が開業後1年で累積黒字化するなど、収益の立ち上がりの速さが明確で、市場の期待が高まりやすい。少子高齢・多死社会の到来や、政策転換で施設死へのシフトが進み、中長期で成長が期待できます。医療ケアを提供する現場の人材力だけでなく、ノーベル賞を受賞した本庶佑氏の下で研究に従事した医師の柴原慶一CEOや、ニューヨーク勤務経験があり、外国人投資家とのネットワークも豊富な中川徹哉CFOら、経営陣の質の高さも高く評価したいところです」(小林さん)
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