IPO株の銘柄分析&予想

「西部技研」のIPO情報総まとめ!スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他の空調関連企業との比較や予想まで解説![2023年10月6日 情報更新]

2023年8月31日公開(2023年10月6日更新)
ザイ・オンライン編集部
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会社名 西部技研
市場・コード/業種 スタンダード・6223/機械
上場日 10月3日
申込期間(BB期間) 9月19日~9月22日
おすすめ証券会社 SMBC日興証券auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)DMM.com証券
フィスコ分析による
市場の注目度
★★★最高★5つ
初値(初値騰落率) 2687円(+3.35%)
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】

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西部技研が10月3日にIPO(新規上場)!

「西部技研」の公式サイトより

 西部技研は、2023年8月30日、東京証券取引所に上場承認され、2023年10月3日にIPO(新規上場)することが決定した。

 西部技研は1965年7月22日に設立された。空調事業を行っており、ハニカム成形の技術力をもとに、デシカント除湿機やVOC濃縮装置、全熱交換器の製造・販売をグローバルに行っている。中国・欧州・北米を中心に需要増大をしている二次電池市場向けのデシカント除湿機の生産能力強化を行っている。

【目次】(クリックで該当する情報へ移動します)
▼いつ申し込んで、いつ購入する?(ブックビルディング期間、上場日など)
▼どこの証券会社で申し込める?(幹事証券会社)
▼いくらで買える?(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)
▼発行株数・単元数・公開規模は?

▼どんな会社?
▼業績データ/業績コメント
▼企業の詳細情報/銘柄紹介
▼投資のポイント

 

西部技研のIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する?
(ブックビルディング期間、上場日など)

■スケジュール
仮条件提示 9月15
ブックビルディング(抽選申込)期間 9月19日~9月22日
公開価格決定 9月25日
購入申込期間 9月26日~9月29日
払込日 10月2日
上場日 10月3日

西部技研のIPOは、どこの証券会社で申し込める?
(主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など)

■取り扱い証券会社(2023年9月26日時点。割当は変更になる場合があります)
証券会社名
(※青文字はクリックで詳細ページへ)
引受シェア 口座開設
SMBC日興証券(主幹事証券)
[最短即日で取引可能]
93.0
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auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)
[最短翌日に
取引可能]
公式サイトはこちら!
DMM.com証券
※委託販売の配分がなかったため取扱中止
 
野村證券 4.3  
FFG証券 0.9  
みずほ証券 0.9%  
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 0.9%  

西部技研のIPOは、いくらで買える? 割安/割高?
(仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など)

■価格情報
想定発行価格(※1) 3250
仮条件
[予想PER(※2)
2500~2600円
12.6倍~13.1倍]
公募価格 2600円
初値 2687円
初値騰落率 +3.35%
予想トレーディングレンジ(※3) 2000~5000
最新チャート 【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS=今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。
■類似会社3社の予想PER(2023年9月13日終値の株価と会社側予想から計算)
会社名 ※クリックで最新チャートへ 予想PER
【3社平均】 24.9倍
田中化研<4080> 50.9倍
Tスマート<6246> 13.6倍
菊水HD<6912> 10.1倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は類似会社より割安と判断できる。

西部技研の発行株数・単元数・公開規模は?

■株数などに関する情報
発行済株式数(上場時) 2050万株(予定)
公開株式数 公募193万株  売出334万700株
(オーバーアロットメントによる売出79万600株)
想定公開規模(※1) 197.0億円(OA含む)
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

西部技研は二次電池市場向けの生産能力強化

 デシカント除湿機やVOC濃縮装置等の製造、販売、据付・保守等のサービスを手掛ける。1965年設立以来、ハニカム成形の技術力をもとに、デシカント除湿機やVOC濃縮装置、全熱交換器の製造・販売をグローバルに行ってきた。現在は、中国・欧州・北米を中心に需要増大をしている二次電池市場向けのデシカント除湿機の生産能力強化を行っている。

 今年上場組を見渡すと、地味な事業内容という印象ながらもエコム<6225>南海化学<4040>らが好調な株価推移をみせている。同社も環境保全を考慮した事業内容や業績の安定感から注目される可能性はある。

 ただ、公開規模については200億円前後と大きい。公開株の一部を海外販売する予定であり、その海外販売比率に注目したい。

⇒エコム<6225>のIPO情報はこちら! 
⇒南海化学<4040>のIPO情報はこちら!

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西部技研の業績データ

■業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2019/12 11,170
(9.2%)
1,194
(-10.4%)
763
(-13.3%)
2020/12 9,509
(-14.9%)
661
(-44.6%)
724
(-5.1%)
2021/12 9,188
(-3.4%)
700
(5.9%)
596
(-17.7%)
2022/12 10,912
(18.8%)
913
(30.4%)
701
(17.6%)
2023/12予
(―)

(―)

(―)
■連結業績推移(単位:百万円・% )
決算期 売上高
(伸び率)
経常利益
(伸び率)
純利益
(伸び率)
2021/12 17,403
(―)
2,063
(―)
1,695
(―)
2022/12 24,890
(43.0%)
4,783
(131.8%)
3,908
(130.6%)
2023/12予 27,147
(9.1%)
5,267
(10.1%)
4,075
(4.3%)
2023/6 2Q 12,610
(―)
2,287
(―)
1,818
(―)
予想EPS(※)
/配当
単独:-円 連結:198.78円/-円
予想EPSは「今期(IPO時)予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの

西部技研の業績コメント

 2023年12月期の業績は、売上高が前期比9.1%増の271.4億円、経常利益が同10.1%増の52.6億円と増収増益の見通しとなっている。

 足元では、原燃料価格の高騰、半導体の供給不足や物流の混乱が深刻化したが、脱炭素化の世界的な流れはさらに加速しており、各国政府による公共投資及び企業による設備投資の拡大が引き続き期待されている。特に自動車の電動化は今後さらに加速し、電池分野も含めた市場規模が拡大することが見込まれている。このような事業環境のもと、同社グループは、2022年12月期より、新中期経営計画「Regeneration 1」をスタートさせ、その目標達成に向けて各種施策に取り組んでいる。

 前期売上高は、アジア・ヨーロッパにおける電池分野において増大する需要に先行して対応すべく、海外子会社においてデシカント除湿機の供給能力の拡大を図り、それらを受注・売上の増加につなげたことにより堅調となっている。今期も国内・外ともに主力製品の売上が伸長しているが、通期計画に対する第2四半期末時点における進捗率は売上高126.1億円で46.5%となっている。

 一方、利益面については、社内及びグループ内の管理体制の整備に伴い人件費をはじめとする管理費や世界的な物流費高騰に伴い運賃が増加したものの、売上増加に伴い売上総利益は増加しており、経常利益22.8億円で43.4%となっている。

西部技研の詳細情報

■基本情報
所在地 福岡県古賀市青柳3108番地3
代表者名(生年月日) 代表取締役社長 隈 扶三郎 (昭和39年5月1日生)
設立 昭和40年7月22日
資本金 1億円(令和5年8月30日現在)
従業員数 新規上場会社348人 連結会社738人(令和5年7月31日現在)
事業内容 デシカント除湿機やVOC濃縮装置等の製造、販売、据付・保守等のサービス
■売上高構成比率(2022/12期 実績)
品目 金額 比率
デシカント除湿機 15,931 百万円 64.0%
VOC濃縮装置 6,539 百万円 26.3%
その他 2,419 百万円 9.7%
合計 24,890 百万円 100.0%
■大株主上位10位
順位 株主名 保有株数 保有シェア
1 (株)グリーンフューチャー 500万株 26.93%
2 隈 扶三郎 435万株 23.42%
3 公益財団法人隈科学技術・文化振興会 300万株 16.16%
4 西部技研社員持株会 201万2600株 10.84%
5 下薗 誠 75万株 4.04%
6 平川 美和 41万1400株 2.22%
7 隈 優作 40万株 2.15%
7 喜田 桂祐 40万株 2.15%
7 永松 資紹 40万株 2.15%
7 藤川 貴史 40万株 2.15%
合計   1712万4000株 92.21%
■その他情報
手取金の使途 同社グループ内の生産能力拡大を企図した工場建設を中心とする設備資金、子会社への投融資資金、及び借入金の返済資金に充当する予定
関係会社 Seibu Giken DST AB (連結子会社) 主にヨーロッパでのデシカント除湿機等製造・販売事業
Seibu Giken America, Inc. (連結子会社) 米州での全熱交換器等の製造・販売事業
西部技研環保節能設備(常熟)有限公司 (連結子会社) 中国でのVOC濃縮装置等の製造・販売事業
他、連結子会社6社
VC売却可能分(推定) 株(売出し・保有期間などの制限があるもの以外)
直近有償第三者割当 年月日 -年-月-日
割当先
発行価格
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西部技研の銘柄紹介

 同社グループは、同社、連結子会社9社の計10社で構成されており、デシカント除湿機やVOC濃縮装置等の製造、販売、据付工事等のサービスを主な事業として取り組んでいる。なお、同社グループの事業は、空調事業の単一セグメントである。

(1)技術の特徴

 同社は、1965年に前身となる(株)西部技術研究所を立ち上げ、1974年に連続ハニカム成形技術を確立した。シート状の素材と波形の素材を交互に積層接着して形づくられるのが、同社グループ製品のコアとなるハニカム積層体である。

 ハニカム積層体とは、ダンボールの板紙のようなものを何層にも重ねて作る構造体で、断面が蜂の巣に似ていることから、一般的にハニカムと呼ばれている。このハニカム積層体は、空気抵抗が少なく、強度に優れ、表面積が広いという3つの特徴を有している。同社のコア技術は、多くの素材をハニカム状に加工できることと、そのハニカムに様々な機能剤を添着し、特別な機能を持たせることである。

 この技術を製品の心臓部となるハニカムロータ(回転体)に用い、デシカント除湿機やVOC濃縮装置、全熱交換器等を提供してきた。設立当時より培ってきたこのハニカム加工技術の強みを活かしながら、地球環境に貢献する製品を生み出し続けることを重要なミッションと考え、日々新たな技術を磨いている。

(2)主な製品

・デシカント除湿機

 一般空調に用いられる除湿には主に「冷却式」と「デシカント式=吸着式」の2つの方式がある。「冷却式」は空気中の水分を冷却し結露させて除湿する方式である。一方「吸着式」は吸湿材に湿気を吸着させて空気を除湿する方式である。デシカント式除湿機は、シリカゲルやゼオライト等の吸着材を用いてハニカム内部に湿気を吸着させて空気を除湿する。空気を冷却する必要がないため、低温時や空気中に水分が少ない低露点環境においても、効率的に除湿することができるのが特徴である。

 最終製品の品質維持のためにその製造工程で湿度コントロールを必要とする食品・製薬工場だけでなく、世界的に需要が急増中のリチウムイオン電池、二次電池や有機ELといった先端技術の製造工程にも採用されている。また、美術館・博物館、スーパーマーケット、室内アイススケートリンク、発電所や船舶輸送においても使われており、その用途は多岐にわたる。

・VOC濃縮装置

 1990年代より米国を始め、欧州、そして中国の産業化に伴い、大気汚染防止のための厳しい環境規制が施行され始めた。近年ではその規制も更に厳しくなってきており、特に半導体、自動車塗装のような大風量のVOC混合排気の処理においては、同社VOC濃縮装置による方法が省エネルギー性も兼ねて、非常に効率的に処理することができる環境保全装置として広く認識されている。VOC濃縮装置は、塗料から発生する大気汚染の原因となるベンゼンやトルエン等を総称した揮発性有機化合物(VOC)を選択的にVOC濃縮ロータに吸着させ、排出ガスの無害化を可能にする。

・その他

 上記主力製品のほか、換気によって失われるエネルギーを再利用しCO2削減に寄与する省エネルギー装置、全熱交換器も製造販売している。

西部技研の投資のポイント

 今年上場組を見渡すと、地味な事業内容という印象ながらもエコム<6225>南海化学<4040>らが好調な株価推移をみせている。同社も環境保全を考慮した事業内容や業績の安定感から注目される可能性はある。ただ、公開規模は200億円前後と大きく需給面が気がかり。7月以降の公開規模100億円以上の案件では、7/21上場のナレルグループ<9163>(公開規模107.7億円)、7/24トライト<9164>(同552.0億円)、7/28GENDA<9166>(同158.5億円)がいずれも公募割れスタートを強いられている。9/12ライズ・コンサルティング・グループ<9168>(同123.8億円)の初値は公開価格と同値であった。

⇒エコム<6225>のIPO情報はこちら! 
⇒南海化学<4040>のIPO情報はこちら!
⇒ナレルグループ<9163>のIPO情報はこちら! 
⇒トライト<9164>のIPO情報はこちら! 
⇒GENDA<9166>のIPO情報はこちら! 
⇒ライズ・コンサルティング・グループ<9168>のIPO情報はこちら! 

 九州大学工学部に研究助手として勤務していた隈利實(現代表取締役社長の父)が、福岡県に設立した隈研究所が前身。その後、1965年に同社を設立し、以来ハニカム成形の技術力をもとに、デシカント除湿機やVOC濃縮装置、全熱交換器の製造・販売をグローバルに行ってきた。

 現在は、中国・欧州・北米を中心に需要増大をしている二次電池市場向けのデシカント除湿機の生産能力強化を行っている。2023年7月末時点で国内生産体制は5拠点、海外生産体制も中国、スウェーデン、ポーランド、アメリカの7つの製造拠点を展開している。

 2022年12月期において、製品別売上高構成比はデシカント除湿機64.0%、VOC濃縮装置26.3%、その他9.7%となっている。また、地域別売上高構成比は、中国45.2%、日本20.1%、その他アジア16.3%、ヨーロッパ12.6%、北米4.8%、その他1.0%で、海外向け売上高が79.9%を占めている。従業員は連結で738名。

 業績面について、2023年12月期の業績は、売上高が前期比9.1%増の271.4億円、経常利益が同10.1%増の52.6億円と増収増益の見通しとなっている。デシカント除湿器は特に中国においてバッテリー生産設備への投資需要の高まりを背景に受注が増加しているほか、米国や国内も堅調。VOC濃縮装置は主に環境規制の厳しい海外にて販売等を行っており、最近ではバッテリー関連の溶剤回収装置の受注が増加している。

 想定仮条件水準での今期予想PERは15~16倍程度。類似企業では、広く二次電池関連銘柄をあげたが、10倍前後が多い。田中化学研究所<4080>は50倍台と高い。

 公開規模については200億円前後となる見込み。公開株の一部を海外販売する予定であり、その海外販売比率に注目したい。代表取締役社長とその資産管理会社で発行済株式の約半数を保有しており、ベンチャーキャピタル株主は見当たらない。10/3はニッポンインシュア<5843>が同時上場するが、参加者層は異なると想定され、特に初値買い資金分散の影響は考慮しなくてもよさそうか。約50か国にその販売網を広げており、特定地域の需要動向に影響を受けにくいビジネスモデルを構築しているが、前期実績は中国向けの売上高が約半数となっており、現在の中国経済減速懸念が投資家のセンチメントに影響するか注視したい。

⇒ニッポンインシュア<5843>のIPO情報はこちら! 

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2023 2022 2021
19社
52社
24社
47社
26社
80社
10%:1人1票の平等抽選
最大5%:「ステージ別抽選」
※1
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2023 2022 2021
21社
91社
13社
89社
21社
122社
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