【NISAおすすめ投資信託】「USルネサンス(米国製造業株式ファンド)」は米国のものづくり成長企業に投資! 躍進の秘密を運用チームのプロダクトマネジャーに聞く!
「USルネサンス(米国製造業株式ファンド)」の運用会社BNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパン(以下、BNY社)に直撃取材! 「USルネサンス」は「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2024」で、米国株部門のテーマ最優秀賞を2年連続で受賞している投資信託だ。
「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ」は、NISAで買える成績優秀な投資信託をダイヤモンド・ザイ編集部が公平・中立な立場で審査し、表彰するもの。「USルネサンス」は、米国の製造業関連の株に投資する。
5年間の成績は187.5%(2024年5月末時点)で3年(73.2%)、1年(26.7%)の成績も優秀だ。特筆すべきは基準価額の下がりにくさ。過去5年間で、米国株型投資信託の最大下落率の平均はマイナス18.8%だったが、「USルネサンス」はマイナス10.7%で、8ポイント以上も上回った(24年3月末時点)。
高成績で、しかも値下がりしにくく、中長期で安心して持ち続けられる投資信託といえる。BNY社で、日本におけるプロダクトマネジャーの中原康寛さんに、高成績と安定性をキープできる秘密を聞いた。
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「USルネサンス(米国製造業株式ファンド)」は米国株の7割を
占める製造業の中でも特に成長性のある銘柄に絞って投資する!
──いま、米国株は非常に人気があります。特に、アップルやマイクロソフト、エヌビディアなどのハイテク株は大きな関心を集めており、それらの銘柄を高位に組入れた投資信託も多数販売されています。ただ、「USルネサンス(米国製造業株式ファンド)」はそうした投資信託とは性格がかなり異なりますね。製造業の株に特化しているのはどうしてでしょうか?
中原 米国の製造業にフォーカスすることが、非常に長期的に、資産の成長に寄与するだろうと考えているからです。
いま、世界の株式市場は長期的に上昇していますが、それを牽引しているのは米国株です。その米国株の69.9%、7割が製造業セクターです。基幹産業として米国市場を支え続けている製造業とその関連の株に投資することは、大きな魅力があると考えています。
──製造業の株というと、日本では、いわゆるオールドエコノミーというか、今後の成長がさほど期待できないといったイメージがあります。米国の製造業の株はそうではない?
中原 はい。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット化)、ロボット、メタバース(ネット上の仮想空間)などの先端技術と組み合わせることで、製造業の現場は大きく変化しています。もちろん、そうした動きは米国だけでなく、世界中で起こっていますが、革新的な技術が次々と生まれ育っている米国ではさらに加速しており、製造業の生産性が非常に向上し、高成長を実現しています。私たちは、そうした企業を独自の視点で選び出して投資しています。
「アメテック」や「ハベル」、「インガソール・ランド」など
製造業をけん引する5つの中期的テーマに沿う銘柄を選択
──製造業を取り巻く環境が大きく変化しているわけですね。その中でも、特に成長が期待できる分野や具体的な銘柄を教えてください。
中原 米国の製造業を中長期に牽引する5つのベクトル(方向性・潮流)に注目しています。言い換えれば、この5つが米国製造業の成長テーマと考えています。
まず、ひとつ目がリショアリング(生産の国内回帰)。世界各地の戦争・紛争、中国との貿易摩擦などを背景に、企業は米国内に生産拠点を戻してきています。そこで選んだ銘柄の代表例が、インガソール・ランド(ティッカー:IR)。コンプレッサ(圧縮装置)の大手です。どんな工場でも必要な装置ですから、米国への回帰が続くほど恩恵を受けると見込まれます。
2つめがリビルド・アメリカ(米国再建)。日本もそうですが、米国もかなりインフラが老朽化しています。そこで、米国政府は大規模な産業政策を推進すると同時に、企業の設備投資に積極的に補助金を投じています。これを受けて、送電網などのインフラ強化が進むと見込まれています。このベクトルで選んだ代表例がハベル(ティッカー:HUB-B)。電力供給網の保守・管理をするための電気機器を製造しています。
3つ目がスマート・マニュファクチャリング(効率的な製造)。デジタル化などで効率化と環境に配慮したモノづくりも、大きな流れになるでしょう。そこで選んだのが電子計測器のアメテック(ティッカー:AME)。生産用ロボットの動作に必要なモーションコントロール機器を手掛けています。
他の2つのベクトルはエネルギーの効率改善と雇用創出で、こちらからもそれぞれ当てはまる銘柄を選出し、投資しています。
──5つのベクトルから選ぶ銘柄数の割合は決まっているのですか?
中原 特に何かウエイト付けをして、いくつの銘柄選びましょうというわけではないのですが、 基本的にはリショアリングやリビルド・アメリカといったところの比率が高い感じですね。
「USルネサンス」は独自の分類で銘柄を選別
従来の業種分類では収まりきらない視点を重要視
──そうした運用を手掛けている人たちについて教えてください。「USルネサンス」の運用チームの皆さんは米国にいらっしゃるんですよね?
中原 はい。運用チームはニュートン・インベストメント・ノースアメリカ社に所属しています。同社はBNYグループの傘下の資産運用会社です。ニュートン社はテーマ運用に強みを持っており、独自の視点で銘柄を分類している点が、他社と大きく異なります。
──独自の視点とは?
中原 業績の成長という視点です。世界の運用会社は通常、GICS(ギックス)*という産業分類を用いています。
*GICS=Global Industry Classification Standard。米国のS&P社とMSCI社が共同で開発した産業分類。世界の産業を11のセクター(一般消費財・サービス、生活必需品、エネルギー、金融、ヘルスケア、資本財・サービス、情報技術、素材、電気通信サービス、公益事業、不動産)に分類している。11セクターは25の産業グループに細分化され、それがまた163の産業サブグループに細分化される。
世界的に多くの運用会社が、このGICSのセクター分類でアナリストを配置し、投資対象の銘柄を探しています。
でも、ニュートン社は違います。企業の業績成長が金利や景気動向とどう関係しているのか、成長するペースやその持続性はどうなのかという視点で銘柄を分類しています。
分類は5つです。成長が金利環境の影響を大きく受ける「金利敏感・安定株」、好況・不況の影響を受けやすい「景気循環株」、景気の循環性は持ちながらも業界として成長が見込まれる「循環的グロース株」、構造的な成長トレンドをもった「長期成長株」、そして科学関連の「研究開発株」という分類です。
──なぜ、このような分類を採用するのですか?
中原 変化し続ける企業の実態に対応するためです。例えば金融業。IT技術を組合わせることでフィンテックという、新しいサービスが誕生しました。金融業のあり方も大きく変わりつつあります。GICSのような従来の分類では、企業の実態を満足に把握できなくなっています。こうした変化はさまざまな分野で起きています。アップルがEVへ参入しようとしたように。
そこで、業種・業界の垣根を超えて、成長性という視点で分類し、企業を調査しています。そのうえで、当ファンドは成長の持続性、安定性といった点も考慮して、投資信託全体として安定的に成長すると期待される銘柄構成にしています。ザイさんでもご評価いただいたように、下値不安が少ないという「USルネサンス」の特色は、ここから生まれているのです。
この秋には大統領選挙が控えている。選挙結果は米国の製造業、ひいては「USルネサンス」の成績にどのような影響をもたらすと思うかという質問に、中原さんは「影響は限定的です」と言う。「トランプ氏もバイデン氏も、製造業を強化するという姿勢は同じだと考えています。先ほどお話ししたリショアリングやリビルド・アメリカを推進させることには、両候補とも異存はないと思います。その意味では、どちらが勝ったとしても、製造業という大きなテーマへの追い風は変わらないと考えています」
「USルネサンス」の躍進は長く続きそうだ。
「USルネサンス(米国製造業株式ファンド)」の販売会社
auカブコム、 SBI、 マネックス、 楽天、 アイザワ、 あかつき、 いちよし、 フィデリティほか
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月刊マネー誌『ダイヤモンド・ザイ』では毎年、良い投資信託を表彰。第2回となる今回は、“新NISAで買える”好成績のアクティブ型投信30本を表彰した。本グランプリの特徴は、「5年以上の運用成績があり、みんなが買っている分野・投信に限定し、1.どれだけ上がったか(成績)、2.どんな時も下がらない(下がりにくさ)、3.ずっと優等生(成績の安定度)」の3つの基準で選定している点。完全な実力主義で評価し、「個人投資家にとって本当にイイ投資信託」かという点にこだわっている。特別枠として5年未満の好成績投資信託を厳選し、フレッシャー賞を設けている。
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