【NISAおすすめ投資信託】「USルネサンス(米国製造業株式ファンド)」は米国のものづくり成長企業に投資! 躍進の秘密を運用チームのプロダクトマネジャーに聞く!

【NISAおすすめ投資信託】「USルネサンス(米国製造業株式ファンド)」は米国のものづくり成長企業に投資! 躍進の秘密を運用チームのプロダクトマネジャーに聞く!

2024年6月22日公開(2024年7月16日更新)
ダイヤモンド・ザイ編集部
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

「USルネサンス(米国製造業株式ファンド)」の運用会社BNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパン(以下、BNY社)に直撃取材! 「USルネサンス」は「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2024」で、米国株部門のテーマ最優秀賞を2年連続で受賞している投資信託だ。

「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ」は、NISAで買える成績優秀な投資信託をダイヤモンド・ザイ編集部が公平・中立な立場で審査し、表彰するもの。「USルネサンス」は、米国の製造業関連の株に投資する。

5年間の成績は187.5%(2024年5月末時点)で3年(73.2%)、1年(26.7%)の成績も優秀だ。特筆すべきは基準価額の下がりにくさ。過去5年間で、米国株型投資信託の最大下落率の平均はマイナス18.8%だったが、「USルネサンス」はマイナス10.7%で、8ポイント以上も上回った(24年3月末時点)。

高成績で、しかも値下がりしにくく、中長期で安心して持ち続けられる投資信託といえる。BNY社で、日本におけるプロダクトマネジャーの中原康寛さんに、高成績と安定性をキープできる秘密を聞いた。
【※関連記事はこちら!】
【NISA投信グランプリ2024・米国株部門】最優秀賞はGAFAMなどに早くから投資した「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース」!

「USルネサンス(米国製造業株式ファンド)」は米国株の7割を
占める製造業の中でも特に成長性のある銘柄に絞って投資する!

──いま、米国株は非常に人気があります。特に、アップルやマイクロソフト、エヌビディアなどのハイテク株は大きな関心を集めており、それらの銘柄を高位に組入れた投資信託も多数販売されています。ただ、「USルネサンス(米国製造業株式ファンド)」はそうした投資信託とは性格がかなり異なりますね。製造業の株に特化しているのはどうしてでしょうか?

USルネサンス(米国製造業株式ファンド)運用成績

中原 米国の製造業にフォーカスすることが、非常に長期的に、資産の成長に寄与するだろうと考えているからです。

 いま、世界の株式市場は長期的に上昇していますが、それを牽引しているのは米国株です。その米国株の69.9%、7割が製造業セクターです。基幹産業として米国市場を支え続けている製造業とその関連の株に投資することは、大きな魅力があると考えています。

USルネサンス(米国製造業株式ファンド)下がりにくさ

──製造業の株というと、日本では、いわゆるオールドエコノミーというか、今後の成長がさほど期待できないといったイメージがあります。米国の製造業の株はそうではない?

中原 はい。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット化)、ロボット、メタバース(ネット上の仮想空間)などの先端技術と組み合わせることで、製造業の現場は大きく変化しています。もちろん、そうした動きは米国だけでなく、世界中で起こっていますが、革新的な技術が次々と生まれ育っている米国ではさらに加速しており、製造業の生産性が非常に向上し、高成長を実現しています。私たちは、そうした企業を独自の視点で選び出して投資しています。

【ザイ投信グランプリ2024】を発表!本当にいい投資信託だけ表彰!

「アメテック」や「ハベル」、「インガソール・ランド」など
製造業をけん引する5つの中期的テーマに沿う銘柄を選択

──製造業を取り巻く環境が大きく変化しているわけですね。その中でも、特に成長が期待できる分野や具体的な銘柄を教えてください。

中原 米国の製造業を中長期に牽引する5つのベクトル(方向性・潮流)に注目しています。言い換えれば、この5つが米国製造業の成長テーマと考えています。

 まず、ひとつ目がリショアリング(生産の国内回帰)。世界各地の戦争・紛争、中国との貿易摩擦などを背景に、企業は米国内に生産拠点を戻してきています。そこで選んだ銘柄の代表例が、インガソール・ランド(ティッカー:IR)。コンプレッサ(圧縮装置)の大手です。どんな工場でも必要な装置ですから、米国への回帰が続くほど恩恵を受けると見込まれます。

 2つめがリビルド・アメリカ(米国再建)。日本もそうですが、米国もかなりインフラが老朽化しています。そこで、米国政府は大規模な産業政策を推進すると同時に、企業の設備投資に積極的に補助金を投じています。これを受けて、送電網などのインフラ強化が進むと見込まれています。このベクトルで選んだ代表例がハベル(ティッカー:HUB-B)。電力供給網の保守・管理をするための電気機器を製造しています。

 3つ目がスマート・マニュファクチャリング(効率的な製造)。デジタル化などで効率化と環境に配慮したモノづくりも、大きな流れになるでしょう。そこで選んだのが電子計測器のアメテック(ティッカー:AME)。生産用ロボットの動作に必要なモーションコントロール機器を手掛けています。

 他の2つのベクトルはエネルギーの効率改善と雇用創出で、こちらからもそれぞれ当てはまる銘柄を選出し、投資しています。

──5つのベクトルから選ぶ銘柄数の割合は決まっているのですか?

中原 特に何かウエイト付けをして、いくつの銘柄選びましょうというわけではないのですが、 基本的にはリショアリングやリビルド・アメリカといったところの比率が高い感じですね。

「USルネサンス」は独自の分類で銘柄を選別
従来の業種分類では収まりきらない視点を重要視

──そうした運用を手掛けている人たちについて教えてください。「USルネサンス」の運用チームの皆さんは米国にいらっしゃるんですよね?

中原 はい。運用チームはニュートン・インベストメント・ノースアメリカ社に所属しています。同社はBNYグループの傘下の資産運用会社です。ニュートン社はテーマ運用に強みを持っており、独自の視点で銘柄を分類している点が、他社と大きく異なります。

──独自の視点とは?

中原 業績の成長という視点です。世界の運用会社は通常、GICS(ギックス)*という産業分類を用いています。

*GICS=Global Industry Classification Standard。米国のS&P社とMSCI社が共同で開発した産業分類。世界の産業を11のセクター(一般消費財・サービス、生活必需品、エネルギー、金融、ヘルスケア、資本財・サービス、情報技術、素材、電気通信サービス、公益事業、不動産)に分類している。11セクターは25の産業グループに細分化され、それがまた163の産業サブグループに細分化される。

 世界的に多くの運用会社が、このGICSのセクター分類でアナリストを配置し、投資対象の銘柄を探しています。

 でも、ニュートン社は違います。企業の業績成長が金利や景気動向とどう関係しているのか、成長するペースやその持続性はどうなのかという視点で銘柄を分類しています。

 分類は5つです。成長が金利環境の影響を大きく受ける「金利敏感・安定株」、好況・不況の影響を受けやすい「景気循環株」、景気の循環性は持ちながらも業界として成長が見込まれる「循環的グロース株」、構造的な成長トレンドをもった「長期成長株」、そして科学関連の「研究開発株」という分類です。

──なぜ、このような分類を採用するのですか?

中原 変化し続ける企業の実態に対応するためです。例えば金融業。IT技術を組合わせることでフィンテックという、新しいサービスが誕生しました。金融業のあり方も大きく変わりつつあります。GICSのような従来の分類では、企業の実態を満足に把握できなくなっています。こうした変化はさまざまな分野で起きています。アップルがEVへ参入しようとしたように。

 そこで、業種・業界の垣根を超えて、成長性という視点で分類し、企業を調査しています。そのうえで、当ファンドは成長の持続性、安定性といった点も考慮して、投資信託全体として安定的に成長すると期待される銘柄構成にしています。ザイさんでもご評価いただいたように、下値不安が少ないという「USルネサンス」の特色は、ここから生まれているのです。


 この秋には大統領選挙が控えている。選挙結果は米国の製造業、ひいては「USルネサンス」の成績にどのような影響をもたらすと思うかという質問に、中原さんは「影響は限定的です」と言う。「トランプ氏もバイデン氏も、製造業を強化するという姿勢は同じだと考えています。先ほどお話ししたリショアリングやリビルド・アメリカを推進させることには、両候補とも異存はないと思います。その意味では、どちらが勝ったとしても、製造業という大きなテーマへの追い風は変わらないと考えています」

 「USルネサンス」の躍進は長く続きそうだ。

「USルネサンス(米国製造業株式ファンド)」の販売会社
auカブコムSBIマネックス楽天アイザワあかつきいちよしフィデリティほか

⇒販売会社一覧はこちら

【※その他の米国株部門受賞ファンドはこちら!】
【NISA投信グランプリ2024・米国株部門】最優秀賞はGAFAMなどに早くから投資した「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース」!

※「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2024」とは?
月刊マネー誌『ダイヤモンド・ザイ』では毎年、良い投資信託を表彰。第2回となる今回は、“新NISAで買える”好成績のアクティブ型投信30本を表彰した。本グランプリの特徴は、「5年以上の運用成績があり、みんなが買っている分野・投信に限定し、1.どれだけ上がったか(成績)、2.どんな時も下がらない(下がりにくさ)、3.ずっと優等生(成績の安定度)」の3つの基準で選定している点。完全な実力主義で評価し、「個人投資家にとって本当にイイ投資信託」かという点にこだわっている。特別枠として5年未満の好成績投資信託を厳選し、フレッシャー賞を設けている。
詳しい選定基準はこちら
受賞した投資信託全30本のラインナップはこちら
関連記事
ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ[2024年]の記事一覧
今日の注目株&相場見通し!!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

人気の株500
米国株150激辛診断
最新理論株価

11月号9月20日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[人気の株500&米国株150激辛診断]
◎巻頭企画
植田ショック後の日本株の狙い目!

◎第1特集
「買い」「強気」の高配当株は95!暴落に強い株も判明!
人気の株500+Jリート14激辛診断

●儲かる株の見つけ方<1>旬の3大テーマ
第1四半期の利益が高進捗/株価挽回期待/円高追い風
●儲かる株の見つけ方<2>5大ランキング
通期計画を上方修正した株/“稼ぐ力”が強い高ROEの株/配当利回りが高い株
初心者必見の少額で買える株/理論株価よりも割安な株

●儲かる株の見つけ方<3>セクター別平均
配当利回りトップは海運に!
●2024年秋のイチオシ株
10万円株/高配当株/株主優待株/Jリート
●気になる人気株
大型株/新興株/Jリート


◎第2特集
ITはもちろん高配当株や割安株も上がる!
人気の米国株150診断

●米国株大予測!
S&P500指数の今後を予想!
米国経済&業績はどうなる?/利下げでどんな株が上がる?
●Big8を定点観測
●買いのオススメ株
●人気の124銘柄を徹底診断


【別冊付録】
全上場3914社の最新理論株価
理論株価より割安な株は2645銘柄!


◎第3特集
利子で儲ける!
あつまれ!元本確保型商品

●定期預金/個人向け国債/新窓販国債/地方債/社債

 

◎第4特集
攻めと守りで考える!
NISA「オルカン」「S&P500」の次の一手!

●あなたに最適な投資信託を診断!
●攻めの投信:半導体・AI株/インド株/日本の成長株
●攻め&守りの投信:安定株
●守りの投信:金(ゴールド)

 

◎連載も充実!

◆NEWS:桐谷さんなど5人の株の達人から学ぶ暴落相場の必勝法!
◆連載2回目:ZAi編集部の新人・ザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人
「社会保険って何で払うの? 5つの社会保険でもらえるお金を知ろう!」
◆おカネの本音:鈴木おさむさん(エンジェル投資家&元放送作家)
「51歳で放送作家を引退。投資ファンドをつくり革新的企業を生み出す」
◆マンガ恋する株式相場「大暴落!キモチも株価も乱高下」
◆マンガ「経済データの基本GDPって何?」
◆人気毎月分配型投信100本の「分配金」速報データ!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報