武藤十夢が自作した「オルカン」を先輩FP藤川太がガチ診断! 新NISAならナスダック100も検討の余地あり?
全世界株型の投資信託、「オルカン」(オール・カントリー)。名前の通り世界の株に投資できて、低コスト。新NISAで大人気の商品だ。
ZAi特別編集部員で元AKB48の武藤十夢は、複数の投資信託を組み合わせて買うことで、「オルカン」を自分で作ったつもりだったというが、この戦略は正しいのか。十夢の保有投資信託を、ファイナンシャルプランナーの先輩で生活デザイン代表の藤川太さんにチェックしてもらった。
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※「オルカン」は三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の略称として商標登録されているが、ここでは全世界株型インデックス投資信託の総称として使っている。
「新興国は人口増加などで注目のインドに絞った」
経済成長が期待できる国をピンポイントで狙うのは◎
藤川太さん(右)●生活デザイン代表。自動車会社での研究開発に携わった後、FPに転身。家計管理、生命保険、資産運用など幅広い分野に精通する。
(写真=山本 祐之)
十夢 現在、日米株型を軸に投資信託を7本持っています。藤川さんから見て、この組合せはどうでしょう?
藤川 株式100%でリスクは高い印象です。ただ、長期投資する時間があるから、リスクを許容できるなら問題ないと思います。オルカンと比べて日本株の比率が多いですね。
十夢 はじめて買った投資信託が日本株型で、過去の成績がよかったこともあり多めなんです。その後、米国株型かオルカンを買おうと考え、米国は今後も経済大国であり続けるだろうと思いeMAXIS Slim米国株式を選びました。新興国株はインドに絞ったのですがどうですか?
藤川 新興国とひと括りにするより、より経済成長が期待できる国をピンポイントで狙うのはいいと思います。
十夢 人口増加など、インドのニュースは頻繁に目にしますし。目の付けどころは合っていてよかった!!
高配当株型と日経平均連動型など
似た動きになる投資信託の組合せは避けよう!
藤川 唯一気になったのは、SBI日本高配当株式(分配)ファンドでしょうか。日経平均と大きく値動きが変わらないし、分配金が出ないタイプの方がいいと思います。
十夢 実際に成績が微妙で、積立をやめるか考え中でした…。今持っていない投資信託で、収益を狙うのに向く商品はありますか?
藤川 暴れ馬のような値動きをしますが、ナスダック100指数に連動する投資信託は面白いかもしれません。GAFAMなど米国のテック株を含む100銘柄で構成されます。
十夢 暴れ馬…。怖いような、惹かれるような。高配当株型をやめるかわりに、挑戦してみようかな!
藤川さんの診断を受けた十夢は「高配当株型は積立をやめます!」と宣言。今後は今よりもリスクを多く取り、新たに「ナスダック100」に連動するインデックス型投資信託を買うことを検討するという。
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※本記事は「ダイヤモンド・ザイ」2024年8月号から一部抜粋・再構成したものです。
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