インド株投資の魅力をインド人ファンドマネジャーが語る! 「新興国の中でも若年層が多い。10年先を見据え投資を」

インド株投資の魅力をインド人ファンドマネジャーが語る! 「新興国の中でも若年層が多い。10年先を見据え投資を」

2025年1月18日公開(2025年1月17日更新)
ダイヤモンド・ザイ編集部
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インド株投資が、かつてないほどに盛上がっている。インド株の投資信託への資金流入が増え、商品の本数も増えている。インド株に投資する投資信託の残高は8.3兆円 (2024年9月末)で、これは過去のピークの2.7倍。1カ国に投資するタイプとして見ても米国株投資信託の22.1兆円、日本株投資信託の16.9兆円に続いて3位になる。

そこでインド株投資の魅力について、インド最古の運用会社UTIアセットマネジメントで、株式ファンドマネジャーを務めるインド人のアジェイ・ティアギさんにインタビューした。
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インド経済の成長を支えている最大の要因は人口動態
若年人口がこの先30年間増え続ける

 インド経済の成長を支えている最大の要因は人口動態です。若年人口が多く、この先30年間、増え続けます。労働人口が増えれば、中間所得層も増えていきます。他の新興大国のロシア、中国、メキシコ、南アフリカでは、インドほどの有利な人口動態は成立していません。

 またインドの政治は西側諸国と似た民主主義で、政策立案などを安定して予見できます。政府はこの数年間、インフラへの支出を大幅に増やしてきました。これは高い経済成長を続けるには不可欠で、これからも続くと予想されます。ただ、過去3年間に比べると緩やかなペースになるかもしれません。

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この2年はIPOブームで株式市場が活況に
ユニコーン企業の数は世界3位

 新しいビジネスや企業が立ち上がり、インドの株式市場ではこの2年間はIPO(株式上場)が活発でした。インドはユニコーン企業(評価額10億ドル以上、創業10年以内で、未上場のテクノロジー関連の企業)の数が世界3位で100社ほどあります。今後12カ月間もかなりの数の上場が見込めます。

 ただ、中小型株の過熱感には少し注意が必要です。中小型株は過去20年平均のPERが17倍なのに対して、足元は28倍あります。

 またインフラ関連など特定の分野への投資は、年によっていいリターンの時もあれば、そうでない時もあります。さまざまなセクターや時価総額大小の銘柄を含めて、インド株全般に分散して投資する方がいいでしょう。

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一時的な株価の調整は2024年秋にもあった
大きな視点で積立投資を

 インド株は2024年秋に調整局面がありました。マーケットのいいところだけを捉えて投資するのは簡単ではありません。だから、一気に投資するのではなく、少しずつ継続して投資に臨んでほしい。

 今後10年間、インドは高い経済成長率を維持すると予想されています。これに伴い、企業業績の向上や株価の上昇が見込まれます。

 小さなイベントごとに株価が下がる局面はありますが、投資をやめる時ではありません。むしろ市場全体が少し下落している時こそ投資をするいいチャンスで、3~5年後にいい成績を得やすくなります。一方、上昇基調の時に投資をすると、3~5年先の成績はそれほどでもありません。

米トランプ政権はインドにとって追い風
医薬、化学、自動車部品の分野に注目

 米国でトランプ政権が誕生します。インドにとってはマイナスよりもプラス面が多いでしょう。

 最も注目されているのが、米国が大きな経常赤字を抱えている中国に対する関税の引上げです。また民間企業は中国と距離を置き始め、生産拠点を中国以外の国に移そうとしています。インドはその恩恵を受けられる立場にいます。特に医薬、化学、自動車部品などの分野に恩恵がありそうです。

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詳しい選定基準はこちら
受賞した投資信託全30本のラインナップはこちら

※本記事は「ダイヤモンド・ザイ」2025年3月号から一部抜粋・再構成したものです。

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