NISAで注目! つみたて投資枠で買える低コスト投資信託も! 企業が長期的に成長を続けるために欠かせない「エコ・ESG」関連のテーマ型3本
世の中を変えるような新技術やお金が集まりそうな分野に的を絞って投資する「テーマ型」の投資信託。日本と世界のテーマ型投資信託の成績を調べたところ、5年間の成績が優秀で、かつ今後も成長が期待できる有望なテーマがいくつか見つかった。
今回はその中で、「エコ・ESG」に注目。環境に配慮し、社会に貢献し、適切な企業統治で経営リスクを軽減するのがESG経営だ。企業が長期的に成長するためには欠かせない。このテーマに沿った好調な投資信託3本を紹介しよう。
持続可能な社会をつくる企業に投資する!
NISA投信グランプリ2024最優秀賞の投資信託も
ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉。企業が長期的に成長するためには、経営においてこれらの観点が必要だという考え方が広まっている。見方を変えれば、ESGに積極的に取組める企業ほど、業績や財務に余裕がある企業といえる。
以下では、5年間の成績が優秀かつ今後とも成長が期待できるアクティブ型投資信託3本を紹介する。中には、「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ」の世界株部門で最優秀賞に輝いた投資信託も。データは2024年8月末時点。
EVや再生可能エネルギーなどの株を選別!
「iTrustエコイノベーション」
まず初めに紹介するのは、ピクテ・ジャパンの「iTrustエコイノベーション」。EV、太陽光・風力などの再生可能エネルギーを手掛ける環境関連株や、電力の効率的な活用で脱炭素社会を推進している株などに投資する。
米国株の比率は7割以下。オランダやドイツ、スペイン、スイスなど幅広い国の株に投資し、特定の銘柄や国に集中しない分散投資を図っている。
5年の成績は166.1%で、指数の143.3%を大きく上回った。NISAの成長投資枠で購入でき、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券の大手ネット証券5社で取り扱いがある。
iTrustエコイノベーションの兄弟投資信託!
「エコディスカバリー」
次に紹介するのは、同じくピクテ・ジャパンの「エコディスカバリー[ピクテ・エコディスカバリー・アロケーション・ファンド(年2回決算型)為替ヘッジなし]」。1本目のiTrustエコイノベーションと運用の母体となる投資信託(マザーファンド)が同じで、いわば兄弟投資信託の間柄だ。
iTrustエコイノベーションと投資対象や投資銘柄は同一。両投資信託の組入1位は米国の電力会社で、天然ガスや風力などのクリーン・エネルギーを中心とした発電を行う。組入2位は家庭用エアコンの大手で、エネルギーの効率化で脱炭素化を推進する。
5年の成績は162.5%。iTrustエコイノベーションは年1回決算だが、エコディスカバリーは年2回決算型。販売会社も異なる。後者のほうが信託報酬がやや高く、それが成績に影響している。
ESGに積極的に取組む高収益企業に注目!
「ブラックロックESG世界株式ファンド」
最後に紹介するのは、ブラックロック・ジャパンの「ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)」。好成績で、しかも下がりにくいことが評価され、「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2024」世界株部門の最優秀賞に輝いた投資信託だ。
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⇒【NISAおすすめ投資信託】「ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)」が実現するESG投資と好成績の両立! 「転職サイトのクチコミ」まで投資に生かす
環境問題や社会の諸問題の解決に積極的にかかわり、企業統治も優れた高収益企業を見つけて投資している。組入上位にはアップルやマイクロソフト、エヌビディア、アマゾン、アルファベットなど、高収益でESGも重視する米国のIT大手が並ぶ。
5年の成績は156.2%。信託報酬は0.7608%と低コストだ。大手ネット証券5社で取り扱いがあり、NISAの成長投資枠だけでなく、つみたて投資枠でも買うことができる。
一般的に、テーマ型投資信託は、投資銘柄の株価が同じ値動きとなる傾向があるため、投資信託の値動きのブレが大きくなる。値上がる時も値下がる時も一斉になりやすいので注意が必要だ。
そのため、長期目線で運用し、積立投資で購入する時期をずらすのがおすすめ。NISAのつみたて投資枠はもちろん、成長投資枠でも、投資信託の定額での積立投資は設定できる。
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⇒【NISA投信グランプリ2024・番外編】「オルカン」やS&P500型など新NISAで買えるインデックス投信の信託報酬ランキング! 低コスト投信が集結
月刊マネー誌『ダイヤモンド・ザイ』では毎年、良い投資信託を表彰。第2回となる今回は、“新NISAで買える”好成績のアクティブ型投信30本を表彰した。本グランプリの特徴は、「5年以上の運用成績があり、みんなが買っている分野・投信に限定し、1.どれだけ上がったか(成績)、2.どんな時も下がらない(下がりにくさ)、3.ずっと優等生(成績の安定度)」の3つの基準で選定している点。完全な実力主義で評価し、「個人投資家にとって本当にイイ投資信託」かという点にこだわっている。特別枠として5年未満の好成績投資信託を厳選し、フレッシャー賞を設けている。
⇒詳しい選定基準はこちら
⇒受賞した投資信託全30本のラインナップはこちら
※本記事は「ダイヤモンド・ザイ」2024年12月号から一部抜粋・再構成したものです。
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