インド株のおすすめ投資信託2本! “人口増加”と“個人消費拡大”の掛け算で長期安定的に成長する「消費関連」のファンドに注目しよう
今、インド株投資が人気だ。日本では現在、「第3次インド株ブーム」が訪れている。インドの強みは何といっても人口動態にある。今後28年間、経済成長の原動力になる「人口ボーナス期」が続く見通し。他の新興大国と比べても有利な人口ピラミッドだ。
この人口増加の恩恵を受けるインドの「消費関連」投資信託に注目。長期の成績が抜群の2本を紹介する。今後の成長も予見しやすいので、長く持てる商品だ。
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世界最大、14.5億人の人口の大半が若い!
所得水準の向上で高品質なものを求める動きも
インドの人口は14.5億人と世界最大を誇る。ポイントはその大半が若いこと。年齢の中央値は28.4歳で、経済成長の原動力になる人口ボーナス期(15~64歳の生産年齢人口が総人口の3分の2以上を占める期間)は、28年先まで続く見通しだ。
こうした人口動態を持つ国はナイジェリアやインドネシアなどに限られ、ロシア、中国、ブラジルなどの新興大国では高齢化や人口減が進む。インドではまだまだ日本の高度経済成長期のような状態が続く。
人口の多さと1人当たりの消費拡大の掛け算で、世界でもトップレベルの経済成長を続けている。すでに世界5位の経済大国で、2027年には名目GDPの規模が3位になることが見込まれる。
インドのGDPの6割は個人消費が占める!
人口増加×個人消費拡大で長期安定的に成長が期待できる
インドのGDPの6割は個人消費で占められる。その巨大市場に投資するのが「消費関連」の投資信託だ。直近5年こそインド株ではインフラ関連の好調さが目立っていたが、10年で見ると消費関連のほうがいい。そしてこの先も有望な分野だ。
「インドでは生活水準が向上し、高品質なものを求める消費のプレミアム化と、スマホの普及によるデジタル化が進んでいます」(イーストスプリング・インベストメンツの面谷祥友さん)
例えば、自動車販売は低価格な小型車から高額なUV(多目的車)やEV(電気自動車)にシフトしている。消費関連は、人口増加と個人消費の掛け算で、素直に市場拡大が見込める分野だ。以下では消費関連タイプの投資信託2本を紹介する。
10年の長期運用でトップクラスの実績!
「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」
初めに紹介するのは、イーストスプリング・インベストメンツが運用する「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」。「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2024」の新興国株部門で「優秀賞」にも輝いた投資信託だ。
10年の成績は225.1%とトップクラスで、設定から16年間の成績は7.2倍。最大下落率も小さくバランスに優れる。同投資信託は、人口増と個人消費の拡大の掛け算による消費市場拡大の恩恵を長期で受けられる。
主な投資先は銀行、自動車、医薬、日用品などだが、景気や政策に業績が左右されにくいのも特徴で安定運用につながっている。同運用会社の投資信託では「イーストスプリング・インド・インフラ株式ファンド」のほうが直近5年の成績はいいが、インド現地の運用責任者はこちらの投資戦略も長期成長ストーリーとして自信を持つ。分配金は年に2回、変則的に出ている。
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消費とインフラのいいとこ取り!
「+αインド(プラスアルファインド)」
次に紹介するのは、上で示した「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」と、「イーストスプリング・インド・インフラ株式ファンド」のそれぞれの投資先ファンドに半分ずつ投資する「+αインド(プラスアルファインド)[イーストスプリング・インド・コア株式ファンド]」だ。
2022年に登場した商品で、運用はまだ2年。直近6カ月ではインフラより消費のほうが好成績。このように分散が効くうえ、ネット販売限定で信託報酬が1%未満と低いのが魅力だ。毎年7月が決算だが、過去2回は分配金を出していない。
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月刊マネー誌『ダイヤモンド・ザイ』では毎年、良い投資信託を表彰。第2回となる今回は、“新NISAで買える”好成績のアクティブ型投信30本を表彰した。本グランプリの特徴は、「5年以上の運用成績があり、みんなが買っている分野・投信に限定し、1.どれだけ上がったか(成績)、2.どんな時も下がらない(下がりにくさ)、3.ずっと優等生(成績の安定度)」の3つの基準で選定している点。完全な実力主義で評価し、「個人投資家にとって本当にイイ投資信託」かという点にこだわっている。特別枠として5年未満の好成績投資信託を厳選し、フレッシャー賞を設けている。
⇒詳しい選定基準はこちら
⇒受賞した投資信託全30本のラインナップはこちら
※本記事は「ダイヤモンド・ザイ」2025年3月号から一部抜粋・再構成したものです。
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