NISAで買う投資信託の選び方は? キホンはオルカン1本! 全世界株型と米国株型の組合わせなど「ありがちな失敗」に注意しよう

NISAで買う投資信託の選び方は? キホンはオルカン1本! 全世界株型と米国株型の組合わせなど「ありがちな失敗」に注意しよう

2024年10月5日公開(2024年11月11日更新)
ダイヤモンド・ザイ編集部
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NISA口座は開設したものの、実際に買う投資信託はどうやって選べばいいのか、と迷っている投資初心者は少なくないだろう。人気の高い「オルカン(全世界株のインデックス型投資信託)」などを買っておけばいいのか、あるいはインドなど今後の高成長が期待できる投資先を選べばいいのか…。

この記事では、NISAで買える投資信託の全体像をチェックした上で、投資信託選びのポイントを「ありがちな失敗」とともに解説。その上で応用編として、つみたて投資枠と成長投資枠を使ってどういう投資信託を組合わせて買えばいいのかを紹介する。
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「オルカンとは何なのか」をマンガで解説! 新NISAで話題沸騰の「全世界株型(オール・カントリー)」投資信託は、低コストで分散投資ができる優れもの!

※「オルカン」は三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の略称として商標登録されているが、ここでは全世界株のインデックス型投資信託の総称として使っている。

NISAで買える投資信託をチェック!
成長投資枠ならアクティブ型投資信託も幅広く投資できる

 まずは、そもそもNISAでどのような投資信託が買えるのか。NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠がある。この2つの枠それぞれに、非課税で投資できる額の上限があるので、“使い分け”を考えよう

 上図の「買えるモノ」を見ると、つみたて投資枠の対象投資信託のほとんどは、成長投資枠でも買えることがわかる。一方で、アクティブ型や債券型、リート型など、成長投資枠でしか買えないものも多い

 また、株式型は2つの枠のどちらでも買えるが、つみたて投資枠の対象投資信託は、信託報酬が一定水準以下、販売手数料がゼロなど、金融庁が定める条件を満たす商品に限られている。

 さらに、成長投資枠では幅広いアクティブ型投資信託が買えるが、信託期間が20年未満のものや、毎月分配型、高レバレッジ型(ブルベア型など)は対象外となっている。

 なお、意外と間違えがちなのが「投資方法」。つみたて投資枠では当然ながら「積立」しかできないが、成長投資枠では「一括」でも「積立」でも買うことができる。成長投資枠もすべて積立で使い切ることもできるのだ。

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要注意! 「NISAの対象=いい投資信託」じゃない!
投資信託の“中身”や成績をチェックしよう

 それでは投資信託選びのポイントを3つ紹介しよう。まず1つ目は、NISAの対象商品だからといって、必ずしもすべての投資信託がいいものとは限らないということだ。上で紹介したようにNISAの対象商品は、金融庁が定めた条件を満たすものに限られているが、その条件に「成績」は含まれていない。成績が良くない投資信託もあるので、注意して選ぼう

 2つ目に、投資信託の“中身”をきちんとチェックすること。最低限、どの国の何に投資しているかは確認しよう。投資信託の特徴や運用方針が書かれた「目論見書」や、運用状況を示した「月次レポート」などを見ることで、成績も含めて確認できる。

 3つ目は、投資先を分散すること。投資先の国や地域を分散するのは基本。ただし、その際は投資先の「かぶり」に注意する必要がある。

 ありがちな失敗としては、「オルカン(全世界株のインデックス型投資信託)」と、S&P500など米国株型の組合わせ。どちらも人気のある投資信託だが、この2つを組合わせて買うと、分散どころか偏りが強まってしまう(下図参照)。オルカンは米国株が6割強を占めるためだ。

 また、全世界株型の投資信託を複数本買っても、国や地域の比率は変わらないので、分散の観点では意味がない。組合わせとしては、高リスクのものと低リスクのものなど、違うタイプの投資信託を買うのがオススメだ。

キホンは広く分散投資できる全世界株のインデックス型投資信託
余裕ができたら応用編でアクティブ型投資信託も!

 では、具体的に何を買えばいいのだろうか。投資初心者は1本で広く分散投資できる全世界株のインデックス型投資信託を買えばOK。世界の株式市場を牽引する米国株のS&P500型もアリだ。

 それより、最も重要なのは、「積立を続ける」こと。時には相場全体が大幅下落して損が出ることもある。しかし、慌てず積立を続ければ、いずれプラスに戻る。

 実際に運用を始めて余裕ができてきたら、応用編に進んでみよう。

 オルカンの次の一歩として、高成績のアクティブ型投資信託を上乗せして、より大きなリターンを狙ってみる。または、新興国株のインデックス型投資信託をプラスするのもアリだ。

 また、全世界株型は米国株が約6割を占め、新興国は1割程度、そのうちインドは2~3%しか組入れられていない。こうした投資先の配分に納得できなければ、自分で組合わせればいい。新興国はインドに絞ってアクティブ型にするのもいいだろう

 さらに、リスクをあまり取りたくない人は、バランス型がオススメ。為替リスクがなく成績も安定的な、日本の高配当株型の投資信託もアリ。つみたて投資枠は全世界株型にプラスしてバランス型を買い、成長投資枠を高配当株型にする形などでもOKだ。

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※「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2024」とは?
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詳しい選定基準はこちら
受賞した投資信託全30本のラインナップはこちら

※本記事は「ダイヤモンド・ザイ」2024年10月号から一部抜粋・再構成したものです。

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