【NISA最新格付2025年春版】成長投資枠で買える新興国株型のおすすめ投資信託! 人口増加で高成長期待のインド消費関連や新興国の高配当株型
2月21日発売のダイヤモンド・ザイ4月号の特集は、人気の投資信託を星の数で判定する「投信格付 2025年春版」。半年に1度の定点観測企画だ。ザイ独自の格付で、買っていい投資信託なのか、ダメな投資信託なのかをズバリ判定している。
今回はこの特集から、アナリストがおすすめする注目の新興国株型投資信託を2本紹介する。NISAの成長投資枠で買える、人気のインド株と新興国の高配当株に投資する商品だ。どちらも「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2024」の受賞投資信託でもある。最新の格付をチェックしよう。
【※前回の格付はこちらをチェック!】
⇒NISAで買えるインド株型投信「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」の最新格付は? オススメの新興国株型は「ピクテ新興国インカム株式ファンド」!
インド株に投資するならアクティブ型のほうが有利!
複数の新興国に投資するタイプは「中国」をどう考えるかがポイント
今や海外株で米国に次ぐ人気の投資対象国となったインド。昨年秋からインド株市場は不調が続くが、中長期での成長期待はやはり高い。
インド株に投資するなら、アクティブ型のほうが有利だ。税制などの関係で、インデックス型投資信託の成績が指数を捉えきれていない。また情報が行き渡っていないため、銘柄選定で指数に勝つ余地が大きい。好成績で注目度が高いのは中小型株やインフラ、そして手堅い上昇が期待できる消費関連などだ。
新興国複数に投資するタイプでは、投資先で比率が大きい中国をどう考えるかがポイント。経済は依然芳しくないものの、中国株の割安感に注目する声も。“インドの次”の国が出てくることも期待して、持っておくのは手だ。
人口増加や所得向上で今後も期待が持てる!
「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」
初めに紹介するのは、イーストスプリング・インベストメンツが運用する「イーストスプリング・インド消費関連ファンド」。高収益・高成長が期待できる消費関連株に投資する投資信託だ。この商品は、ザイ2024年6月号で発表した「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2024」でインド株の優秀賞に輝いた。NISAでは成長投資枠で購入できる。
イーストスプリング・インド消費関連ファンドの最新格付は「星3つ」の最高評価となった。「インド株投資信託の中で長期にわたり好成績」(SBI証券投資情報部の川上雅人さん)と評価が高い。
格付の元となる3つの期間の成績を見ると、1年(27.4%)、3年(80.6%)、5年(171.1%)のいずれも指数(SENSEX)を上回っている。直近では短期の成績も改善してきた。
組入銘柄は、アジアやアフリカでも通信サービス事業を展開するバルティ・エアテルが組入比率6.3%とトップ。2位と5位には商業銀行が入っている。3位のサン・ファーマシューティカル・インダストリーズは、ジェネリック医薬品が中心の医薬品会社だ。
楽天証券経済研究所の篠田尚子さんは、同投資信託と「インフラ系などと組み合わせるといい」という。川上さんも、インフラ関連と消費関連という「2大テーマで分散しておく」ことを勧めている。
新興国株型の成績上位を維持! 下がりにくさも魅力
「ピクテ新興国インカム株式ファンド(1年決算型)」
次に紹介するのは、ピクテ・ジャパンが運用する「ピクテ新興国インカム株式ファンド(1年決算型)」。新興国の高配当株に投資する。こちらは「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2024」の新興国株部門で「最優秀賞」を受賞した投資信託だ。
ピクテ新興国インカム株式ファンド(1年決算型)の最新格付は、同じく「星3つ」の最高評価。中国や台湾、ブラジル、韓国、メキシコなど23カ国に分散しており、「リスクを抑えた運用が特徴」(川上さん)。
1年(22.0%)、3年(44.3%)、5年(74.7%)と各期間で指数(MSCI新興国株)を上回る成績を達成した。直近では銀行の組入比率が26%と多めになっているが、業種も幅広く分散しているのが特徴。
大手ネット証券をはじめ幅広い販売会社で買うことができる。こちらもNISAの成長投資枠で購入可能だ。
【※関連記事はこちら!】
⇒インド株投資信託で資産アップを狙う人が急増中! 日本人は米国株の次にインド株に投資【投資信託の最前線】
月刊マネー誌『ダイヤモンド・ザイ』では毎年、良い投資信託を表彰。第2回となる今回は、“新NISAで買える”好成績のアクティブ型投信30本を表彰した。本グランプリの特徴は、「5年以上の運用成績があり、みんなが買っている分野・投信に限定し、1.どれだけ上がったか(成績)、2.どんな時も下がらない(下がりにくさ)、3.ずっと優等生(成績の安定度)」の3つの基準で選定している点。完全な実力主義で評価し、「個人投資家にとって本当にイイ投資信託」かという点にこだわっている。特別枠として5年未満の好成績投資信託を厳選し、フレッシャー賞を設けている。
⇒詳しい選定基準はこちら
⇒受賞した投資信託全30本のラインナップはこちら
※本記事は「ダイヤモンド・ザイ」2025年4月号から一部抜粋・再構成したものです。
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