<4011> ヘッドウォーター 3930 +140
【ヘッドウォータース<4011>】過去最高売上高を6年連続更新・今期は積極投資も|2024年12月期通期決算説明(11)の続き
■質問
航空業界の物件にどのようなサービスを提供されたのか可能であればご教授ください。
■ヘッドウォータース篠田
これについては非常に多くのプロジェクトがあります。JALインフォテック様とは創業当初からの長いお付き合いがあり、キャビンアテンダント向けのタブレット開発や、空港の乗組員情報管理システム開発などを手掛けてきました。さらに、基幹システムに近い領域でもさまざまな取り組みを行っており、この分野では相当の実績があります。すでに10年以上にわたり、多くのプロジェクトを共に進めており、予算規模も大きく、本格的に関わっている領域です。ただし、具体的な内容については今こちらで申し上げられないので、リリースされているものがあるかどうか、必要に応じて確認し、オープンにできる情報があれば共有したいと思います。
■質問
ソフトバンクが新規取引先で記載されていたと思います。Pepper開発から時を経て再びコラボレーション大変楽しみにしています。可能な範囲で今後の展望をご表示ください
■ヘッドウォータース篠田
ソフトバンク様は非常に素晴らしい会社であり、チャレンジ精神のある企業です。現在、いくつかの部署と協力してプロジェクトを進めています。ただし、具体的な内容については現時点ではお話しできません。今後、先方と協議した上で、開示できる情報があれば随時お知らせしていきたいと思っています。
■質問
年商1兆円以上の企業とこれだけ取引されているのは素晴らしいですね。今後の成長も期待しています!ただ、成長資金は借入でまかなってほしいです。増資は勘弁してください。
■ヘッドウォータース篠田
ありがとうございます。頑張ります。これはタイミングを見て考えます。ただ、考え方として、運転資金や教育資金のために増資を行う気は全くありません。当社はずっと黒字を出している会社なので、こうした費用はすべて黒字の中で賄っています。また、現時点では借入(デッド)はゼロですが、まだ十分に借りられる余力があります。基本的にはデッドファイナンスを優先し、返済可能な範囲で活用していきます。特にM&Aで資金が必要になる場合、まずはデッドを第一に考えます。たとえば、1~2億円のM&Aであればデッドで対応します。
ただし、AI業界のトップを目指すためには、大規模なM&Aが必要になってくることもあります。その際には、数十億円規模の資金が必要になり、デッドだけでは対応できない可能性があるため、エクイティ(増資)を活用する選択肢も出てきます。
とはいえ、希薄化は私自身も避けたいと考えています。私の持ち株比率も下がりますし、プライム市場を目指すうえでは適正な範囲で希薄化はあり得るとしても、安易な増資はしません。M&Aによって売上が倍になるようなケースであれば、増資による希薄化よりも、企業価値(バリュエーション)の上昇の方が勝ると考えています。3年、5年といったスパンで見たときに、結果的に大きな企業価値の向上につながるのであれば、増資も選択肢としてあり得るということです。エクイティを使って株価を何倍にもしていくことがなければ、上場した意味もないと思っています。ただし、簡単には増資しませんし、安易に希薄化はしないので、そこは安心してください。ただ、そういう明確な戦略があった場合に、そういう手もなくはないということはご理解いただけたらと思います。
■質問
データインパクト社はベトナム市場に上場させる将来的な考えなどはありますか。
■ヘッドウォータース篠田
これはどこまで話していいのか難しいですが、あるかないかで言えば、企業が成長していくうえで十分に可能性はあると思います。ただ、ベトナム市場よりも日本市場の方が市場規模や資金調達力があるため、そちらの方が適しているのではないかという考えもあります。現時点で明確に決まっているわけではありませんが、企業成長の選択肢としては十分に検討の余地があると思っています。
■質問
1つビックニュースを教えてください。
■ヘッドウォータース篠田
すみません、ここで言えるようなビッグニュースはちょっと難しいです。東証の規則上、この場で私の口から発表してしまうと、限られた株主の方にしか情報が届かない形になり、公平性の観点で問題になってしまうため、今のタイミングではお話しできません。ただし、順次発表していきますので、そちらをお待ちいただければと思います。ご理解いただければ幸いです。
■質問
プライム市場への鞍替えは、どのくらいの時間軸で楽しみにしていればよいでしょうか。
■ヘッドウォータース篠田
これは勝負どころでもありますが、プライム市場の基準を考えると、売上100億円というのが1つの目安だと思っています。売上100億円あれば、時価総額や利益面でもプライムへの基準を十分に満たせると考えています。そのため、いかに早くこの売上規模に到達できるかが鍵になります。
今年売上40億円を達成できたとして、来年40%程度の成長を見込めば50~60億円規模まで到達する計算になります。さらに、同規模の会社をM&Aで1社買収できれば、売上100億円のラインが見えてくるため、ここを狙って頑張りたいと思っています。ただし、M&Aには相手がいることですし、タイミングも重要なので、確約は難しい部分もあります。それでも、狙いとしては明確にそこを目指しており、大体そのくらいのタイミングでの達成を目標に全力で取り組んでいきます。
■質問
社長、大好きです! 現在はAIが主力ですが、次に来ると考えている技術はありますか? 話せる範囲で教えてください。
■ヘッドウォータース篠田
ありがとうございます。AIの先に来るものとしては、スモールランゲージモデル(SLM)を活用したエッジ側の生成AIが大きな流れになってくると思います。また、AIにとって最も重要なのは「データ」だと思っています。そのため、データ統合とAIを組み合わせ、エージェントが自律的に動作する仕組みをどれだけ高度化できるかが、今後数年の鍵になると考えています。我々はすでにこの分野を強化しているので、この道を全力で突き詰めながら、トップランナーとして走り続けたいと思っています。
はい、これですべての質問にお答えしました。皆さん、たくさんの質問を本当にありがとうございます。僕自身もとても勉強になりましたし、楽しい時間でした。今後もできるだけこうしたコミュニケーションの場を設けていきたいと思っています。普段なかなか直接発信できない部分もあるので、ご不安に思われることもあるかもしれませんが、今日お話ししたような考えや姿勢で、皆さんと一緒に将来の喜びを分かち合いたいと本気で思っています。
ぜひ、これからもご支援いただければ大変嬉しく思います。長時間にわたりお付き合いいただき、本当にありがとうございました。以上をもちまして、2024年12月期通期決算説明会を終了いたします。ありがとうございました!
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