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東京都は3月23日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて新たな対応方針を公表しました。この日の記者会見で小池百合子都知事は、感染者が爆発的に増加する「オーバーシュート」への懸念を念頭に、「事態の推移により、ロックダウン(都市の封鎖)の可能性がある」「それはなんとしても避けなければならない。一層の協力をお願いしたい」などと発言しました。
さらに3月24日には、2020年東京五輪についても延期が決定しました。オリンピックの詳細が決まることは、ひとまず混乱状態となっている現状に見通しが立つため、ポジティブな面もあるでしょう。ただ、当然、オリンピックの延期自体のネガティブな影響やスポンサー企業を含めた各所で動揺が起きることになります。
オーバーシュートやそれにともなう東京都のロックダウンへの懸念、東京オリンピック関連で期待されていたスポーツ全体の盛り上がりや各種イベントの中止を鑑みれば、必然的に屋外での活動は減り、引き続き「家の中」での活動に時間を割くことになりそうです。
「ストリーミング需要」「Webトラフィック」「VPN」
「ゲーム」の4カテゴリーで、データ使用量が2ケタ増!
米国の大手通信会社ベライゾン・コミュニケーションズのCEOであるハンス・ベストバーグ(Hans Vestberg)氏は、一部経済番組の中で、「データ使用量が4カテゴリーで2ケタ増加した」と語ったそうです。具体的には、週比較で、ストリーミング需要が12%増、Webトラフィックが20%増、仮想プライベートネットワーク(VPN)は30%増、そしてゲームが75%増だったことを明らかにしています。なお、ソーシャルメディアでの使用は一定のままでした。
株式市場でも、これまで「巣ごもり消費」関連として様々な銘柄に物色が向かいましたが、今回は、データ使用量が75%も増加したという「ゲーム」の関連銘柄に焦点を当て、要注目の銘柄をピックアップします。
「ミクシィ」や「イマジニア」など、ゲームの売上が好調で
業績予想の上方修正を発表する企業も!
実際に日本でも、足元でスマホ向けアプリゲームを展開するミクシィ(2121)やイマジニア(4644)といった企業が業績予想の上方修正を発表するなど、課金収入などを含めて好調に推移するゲームが業績アップに寄与している実例が散見されます。
また、新型コロナウイルス対策として「テレワーク」を採用する企業が増加していますが、自宅作業と言ってもすべての時間を業務に費やす方は限られているのではないでしょうか? 仕事中に一息つく際に、ゲームでリラックスする場面も増えると思われますので、そうした動きからも人気ゲームを展開する企業の業績アップが期待できます。
具体的な銘柄選びの方法としては、App StoreにおけるiPhoneのトップセールスアプリランキング(ゲームカテゴリ、3月24日時点)の上位100の中から、有名どころのゲームアプリとそれに関連する企業を中心にピックアップしました。なお一部で、執筆時点ではリリース前のゲームアプリとそれを手掛ける企業も取り上げています。
【ミクシィ(2121)】
「モンスターストライク」のコラボ企画が好調!
ミクシィ(2121)は、会社そのものも有名ですが、同社の「モンスターストライク(以下、モンスト)」はさらに知名度が高いと思います。「モンスト」は、自分のモンスターを自分の指で引っ張って、画面上の敵モンスターに当てて倒すアクションRPG系のスマホ向けゲームアプリです。この「モンスト」における人気コンテンツとのコラボレーションなどが好調に推移したことにより、3月23日付で2020年3月期の通期予想を上方修正しています。
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【イマジニア(4644)】
「メダロット」シリーズ初のゲームアプリをリリース
イマジニア(4644)は、20~40代を中心に知名度が高いコンテンツ「メダロット」シリーズでは初となるスマホ向けゲームアプリ「メダロットS」をリリースしました。「メダロット」シリーズは、「メダロット」と呼ばれる人型ロボット同士を対戦させるバトルシステム「ロボトル」を中心にシナリオが展開されます。3月19日付で2020年3月期の通期予想を上方修正。「メダロットS」のほかにも、前期に発売した「Fit Boxing」のリピート販売が好調だったことも背景となっています。
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【バンダイナムコ(7832)】
スマホ用アプリで「ミニ四駆」が楽しめる!
バンダイナムコ(7832)は、さまざまなゲームを展開していますが、その中でもスマホ向けゲームアプリ「ミニ四駆 超速グランプリ」に注目しました。「ミニ四駆」は小型モーター付きの走行可能な自動車模型で、もともとは子供向けの商品でしたが、その部品の多様さや改造の奥深さなどから大人のファンも非常に多いのが特徴。スマホでもミニ四駆を楽しめるとあって、そうした大人のファンが懐かしさからのめり込むことも期待できます。また直近では、3月17日に正式サービスを開始したパズルゲーム「ONE PIECE ボン!ボン!ジャーニー!!」も人気です。
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【コナミホールディングス(9766)】
「プロ野球スピリッツA」の人気化に期待
日本野球機構は3月23日、4月10日以降としていたプロ野球公式戦の開幕について、ひとまず再延期し、4月24日の開幕を目指すことを決めました。プロ野球の開幕を楽しみにしているファンも非常に多いでしょう。公式戦の代替ではありませんが、コナミホールディングス(9766)の本格プロ野球ゲームアプリ「プロ野球スピリッツA」をプレイしながら開幕を待つプロ野球ファンが、今後増えることも期待できます。なお、コナミホールディングスは、ほかにも「遊戯王デュエルリンクス」「実況パワフルプロ野球」といったゲームも展開しています。
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【サイバーエージェント(4751)】
「BanG Dream!」のリズムゲームアプリを展開
サイバーエージェント(4751)の子会社であるサムザップが、シリーズ累計850万部を突破したライトノベル「この素晴らしい世界に祝福を!」のスマホ向けゲームアプリ「この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ」を配信しています。そのほかにも、複数のメディアで展開されるガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!(バンドリ!)」のリズムゲームアプリ「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」を、ブシロード(7803)と共同で手掛けており、こちらの人気も好調です。
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【ソニー(6758)】
子会社が人気漫画「鬼滅の刃」のゲームアプリを配信予定
ソニー(6758)の孫会社であるアニプレックスが、ウォルト・ディズニー・ジャパン協力の下に展開するアドベンチャーゲーム「ディズニーツイステッドワンダーランド」が期待できます。このゲームは、異世界に召喚されてしまった主人公が、名門魔法士養成学校「ナイトレイブンカレッジ」の生徒たちと、魔法史、錬金術、飛行術といった授業を受けることでストーリーが解放され、バトルパートとリズムパートをプレイしていきます。またアニプレックスは、スマホ向けアプリゲーム「鬼滅の刃 血風剣戟ロワイアル」(2020年配信予定)を手掛けることも要注目です。
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【オルトプラス(3672)】
爆発的人気の「ヒプマイ」のゲームアプリをリリース!
今や総務省のWeb動画に起用されるなど、若年層における声優の人気・知名度の高まりは想像を超えるものがあります。そうした流行に乗り、男性声優がラップをするゲーム「ヒプノシスマイク(通称ヒプマイ)」が爆発的な人気を誇っています。オルトプラス(3672)は、「ヒプマイ」のスマホ向けアプリゲーム「ヒプノシスマイク-Alternative Rap Battle-」を3月26日にリリースすることで、注目が集まっています。「ヒプマイ」には、Creepy Nutsやゴールデンボンバー(金爆)の鬼龍院翔などの著名なアーティストが楽曲を提供しており、その音楽的なレベルの高さも人気の秘密となっています。なお、2020年9月期の第1四半期時点で、「継継続企業の前提に関する注記」があるので、その点は要注意ですが、「ヒプマイ」アプリのリリースで黒字化してこの状況は解消される見通しです
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「ゲーム株はよく知っている」という熱心な個人投資家の方でも、実際にゲームアプリをダウンロードし、手を動かして自分で遊び、ゲームやメーカー企業自体への理解を深めたうえで投資に繋げている方は、意外と少ないのではないでしょうか。
せっかく新型コロナウイルスの影響で家の中にいる時間が多いのであれば、これを良い機会に、株式投資のためのリサーチという意味合いでゲームにチャレンジしてみるのも一興ではないでしょうか。
【※今週のピックアップ記事はこちら!】
⇒日経平均株価のリバウンドが本格化すると2万542円まで上昇する可能性も!? 日本独自の「好需給要因」により、日本株は米国株の下落に連動しない相場に!
⇒米国の景気後退が確実な今、あえて米国株を買うなら「リモートワーク」関連株! ただし、二番底を形成する可能性もあるので、慌てて飛び乗る必要はなし!
⇒【2020年】今すぐ口座開設できる証券会社はここだ! 最短“申込当日”に取引できるDMM.com証券、翌日に取引可能なSBI証券など、今すぐ株を買う方法を解説
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