最下層からの成り上がり投資術!

2017年から日経平均株価は長期上昇トレンドに?
米FF金利の見通しによる円安傾向や年足チャートの
ゴールデンクロスなど、ポジティブ要因が目白押し!

2016年12月20日公開(2022年3月29日更新)
藤井 英敏
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 トランプ次期米政権によるインフラ整備・財政支出の拡大や大型減税に代表される「トランプノミクス」で、今後の米国景気が加速するとの見方が一段と強まっています。そして、期待インフレ率が高まり、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが従来の想定より速まるとの見方も強まり、米国の長期金利が上昇傾向を継続しています。

 これが日米金利差拡大期待につながり、外国為替市場でのドル高・円安要因として意識され続けています。

米国の長短金利上昇期待の高まりは
日本株にとって超ポジティブな材料に

 ちなみに、FRBは12月14日まで開いたFOMCで、FF金利(フェデラル・ファンドレート)の誘導目標を、0.50~0.75%に0.25%引き上げることを決めました。利上げは2015年12月以来1年ぶりです。これは、大方の事前予想通りでした。

 しかしながら、委員の政策金利見通しは、やや予想外でした。

 具体的には、2017年末時点で適切と考えるFF金利の誘導目標は、中央値が1.375%(1.25~1.50%の範囲)で、前回9月の見通しから上方修正されました。利上げ幅が0.25%ずつと仮定すると、17年中は3回の利上げとなり、9月の予想から1回増えたのです。

 また、イエレンFRB議長は12月19日の講演で、11月の失業率が4.6%と、2007年8月以来の水準まで低下したことなどから、雇用環境が「景気後退前の状況に近づいた」との認識を示しました。それにより、FRBによる利上げペースの加速が改めて意識されています。

 この米国の長短金利上昇期待の高まりは、強力なドル高・円安要因であり、日本株にとって超ポジティブな材料といえます。

外国人投資家がクリスマス休暇に入ったことで
大納会に向けて個人投資家の存在感が増す

 ところで、週明け19日の東証1部の売買代金は、2兆1437億円と11月8日以来の低水準でした。これは外国人投資家が本格的にクリスマス休暇入りしたことが主因でしょう。

 前回指摘したように、米国では、12月の第3金曜日が、「個別株式オプション」「株価指数オプション」「個別株式先物」「株価指数先物」という4つの満期日が重なる「クアドラプル・ウィッチング(Quadruple Witching)」です。これを無事に通過したことで、多くの海外勢にとっての年内の重要イベントは完全に終了しました。

 そうなると大納会に向けて、個人投資家の存在感が増す見通しです。その結果、個人好みの小型株、材料株、テーマ株、新興株が賑わうとみています。

 ただし、12月19日時点での東証マザーズ指数のチャートは、あまり改善していません。12月19日の終値は、前週末比7.01ポイント安の920.01ポイントでした。この結果、12月16日まで上回っていた75日移動平均線(12月19日現在924.11ポイント)を割り込みました。

東証マザーズ指数チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 その一方、25日移動平均線(同914.05ポイント)は上回っています。つまり、完全に弱気形状になったわけではありません。

 今後、大納会に向けて、75日移動平均線はもちろん、5日移動平均線(同930.41ポイント)を上回るようならば、多くのアクティブ個人の相場の体感温度は一気に上昇する見通しです。また、そうなる可能性は高いと、期待を込めて眺めています。

日経平均株価の想定レンジは
プラス2σ〜3σの間を行き来する「バンド・ウォーク」に

 一方、日経平均株価は、非常に強いチャートを描き続けています。

日経平均株価チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 当面の想定レンジは、26週移動平均ベースのボリンジャーバンドにおけるプラス1σ(12月19日現在1万8083.99円)~同プラス3σ(同2万0089.55円)です。同プラス2σ(同1万9086.77円)を上回っているなら、それは「強烈な上昇トレンド発生状況」であり、同プラス2σと同プラス3σの間を行き来する「バンド・ウォーク」を続けるとみています。

 しかし、同プラス2σを、下回ったら、レンジは同プラス1σと同プラス2σとの間での「バンド・ウォーク」に移行する見通しです。

 また、株価指数先物・オプション12月物のSQ値は、1万8867.45円を下回っても、同プラス1σを目指す可能性が高まると考えています。つまり、同プラス2σと12月のSQ値を上回っている限り、「強気」継続です。

7年半ぶりの水準まで増加した売り残高により
「上がり易く、下がり難い状況」に

 ところで、11月10日以降、日経平均株価は一本調子で上がっていますが、仮需である、「裁定買い残」も「信用買い残」も、あまり積み上がっていません。

 まず、12月9日時点の裁定取引に伴う現物株の買い残高(期近・期先合計)は、金額ベースで前週比300億円減の1兆4741億円でした。また、12月9日時点の信用買い残は217億円増の2兆1046億円と、2週連続で増加したものの、金額的には大した金額ではありません。経験則上、共に3兆円を大幅に超えてくると要警戒ですが、現時点では全く警戒するレベルにありません。

 つまり、今後、裁定解消売りが断続的に出て、日経平均株価の下落ピッチを加速させたり、相場下落時の信用買い方の追証絡みの投げ売りが出るなどの相場を急落させるエネルギーが蓄積されていません。これは買い方にとって安心材料です。

 さらに、12月9日時点の信用取引の売り残高は9766億円と、2009年6月以来、7年半ぶりの水準まで増えています。増加は5週連続です。「トランプノミクス」による米株高、円安を背景に、日経平均株価が11月10日以降急上昇する状況下、逆張りが大好きな個人投資家の信用売り残が積み上がったからでしょう。

 空売りは将来の買い予約ですから、これだけの金額の買いの予約が入っていれば、東京株式相の需給は「上がり易く、下がり難い状況」が継続しているとみてよいでしょう。

日経平均株価の年足チャートが
ゴールデンクロスを形成!

 最後に、年足ベースの日経平均株価は、12月19日現在、5年移動平均線(12月19日現在1万6512.51円)が25年移動平均線(同1万4628.02円)を上抜き、ゴールデン・クロス状態です。

※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 5年移動平均線と25年移動平均線は、ITバブル崩壊の影響で2001年にデッド・クロスしました。それが今年に入りゴールデン・クロスしたのです。そうこう考えると、2016年は日経平均株価の長期の上昇トレンドの初動、起点になった可能性があります。

多くの要因から、現在の日本株は強気スタンス
今こそ成り上がるチャンス!

 以上のことから、私は依然として日本株に強気です。

 ただし、日経平均株価が26週移動平均ベースのプラス1σを割れたら、強気から中立に見通しを引き下げます。ただし、現状のように同プラス2σを安定的に推移している状況下、弱気になる必要は皆無でしょう。

 とにかく、好環境が続いているうちに稼ぎまくってください。正直、今は、成り上がるチャンスだと思います。

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