最下層からの成り上がり投資術!

堅調なジャスダック市場の銘柄に「順張り」で乗れ!高値更新にとまどって買えない投資家を尻目に、今、リスクを取れる人にこそ成り上がるチャンスが!

2017年2月21日公開(2022年3月29日更新)
藤井 英敏
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 株式市場的に、「トランプラリーで盛り上がる米国」と「いまいち盛り上がりに欠ける日本」という構図が続いています。

 米国市場は、週明けの1月20日がプレジデントデーの祝日で休場でした。しかしながら、1月17日は、3連休を控えて利益確定やポジション調整の売りが先行したものの、結局、ダウ工業株30種平均(NYダウ)は7日続伸、前日比4.28ドル高の2万0624.05ドルと、7日連続で過去最高値を更新しました。

■ダウ工業株30種平均チャート(日足・6カ月)
ダウ工業株30種平均チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 また、ナスダック総合株価指数は反発し、同23.678ポイント高の5838.578ポイントと、2日ぶりに過去最高値を更新しました。S&P500種株価指数を含め、主要3指数が揃って過去最高値を更新したのです。

 一方、前週末の米国株高という追い風があっても、週明け1月20日の日経平均株価は、前週末比16.46円高の1万9251.08円と、3日ぶりの小幅反発にとどまりました。

■日経平均株価チャート(日足・6カ月)
日経平均株価チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 東証1部の売買代金は、1兆7127億円と今年最低で、昨年の大納会以来の低水準に落ち込みました。このように日経平均株価の値動きは鈍く、且つ、超閑散相場でした。

米国株に比べて日本株が盛り上がらないのは、
米国や欧州の政治リスクによる円安のため

日本株がいまいち盛り上がらない主因は、外国為替市場で円安が一向に進まないからです

 イエレンFRB議長の議会証言を受けて米利上げ観測が再燃し、長期金利が上昇しても、外国為替市場で円安が進みません。この主因は、米国及び欧州の政治リスクの高まりのようです。

 米国では、トランプ政権の閣僚人事の遅延により、通常は2月に実施する予算教書の公表が3月にずれ込む見通しになっています。一方、欧州では、4~5月の仏大統領選に関して、極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首が支持を伸ばしているなどと伝わり、「ルペン大統領」誕生リスクが高まっています。

海外勢とアクティブ個人投資家の資金流入により
中小型株が堅調な値動きに

 ただし、円高定着を受けて、足元の日経平均株価の値動きは冴えませんが、中小株の値動きを示す日経ジャスダック平均株価は非常に力強い動き値動きを続けています。実際、1月20日の日経ジャスダック平均株価は7日続伸し、前週末比24.96円高の2948.54円54銭と、前週末17日に付けた昨年来高値を更新しています。

■日経ジャスダック平均株価チャート(日足・6カ月)
日経ジャスダック平均株価チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト) ※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 ここ最近の当コラムで指摘しているように、日経ジャスダック平均株価が強い動きを続けている需給要因は、まず、海外ヘッジファンドなど日本の新興株を組み入れるファンドが増加しているとの観測があること。それに加えて、円高定着を受けて、信用取引等を活用し積極的な短期売買を行う「アクティブ個人」が、東証1部の主力の輸出関連株を見送る一方で、円高の影響を受け難い内需銘柄の多いジャスダック市場に、短期資金を逃避的に流入させているからでしょう。

 海外勢も「アクティブ個人」も、普通の一般的な個人投資家(個人投資家の大部分を占める投資家)とは全く異なり、「順張り(トレンドフォロー)」が大好きです。基本、「逆張り」が嫌いです。このため、足元の中小型株活況場面で買われているのは、株価が昨年来高値や上場来高値を更新しているような銘柄群が中心になっています。

 普通の一般的な個人投資家(個人投資家の大部分を占める投資家)は高値掴み(ジャンピングキャッチ、JC)を嫌い、逆張り的に押し目を待ちます。「安く買って高く売りたい」と考えるからでしょう。

 一方、「アクティブ個人」はJCを全く恐れません。順張り的に上値を買います。なぜなら、彼らは「高く買って、更なる高値で売りたい」と考えるから、押し目を待ちません。また、「アクティブ個人」は、普通の一般的な個人投資家と違い、有名な相場格言である「しまったは手仕舞え」を励行します。つまり、仮に、JCしても、シコリ玉をつくって動けない状態に陥らないために、「失敗かな」と思ったらすぐに手仕舞い、損切りします。だから、常に身軽です。

右肩上がりを続ける中小型株相場に
乗り損ねている個人投資家は多い

 先日、知り合いの証券マンと話をしたら、多くの個人投資家は今の中小型株相場に乗れていないそうです。主因はトランプ米大統領への不信、不安、そして不満を背景に、早晩、米国発の株価の急落や強烈な円高が実現するとの「根拠レス」な漠然とした不安が、多くの個人投資家の間で燻り続けているためのようです。

 また、物色の中心銘柄の多くが昨年来高値、上昇来高値付近のため、「こんな糞高値では買えないよ。あー、怖い怖い。実際、チャートでみたら、まさに、チョモランマの山頂じゃねえか」という感じで、高値更新銘柄を勇気をもって買えない個人投資家が多いのでしょう。

 もちろん、自分のお金ですし、投資スタイルも十人十色です。また、資金の性格も、リスク許容度も人それぞれです。だから、投資手法に正解はありません。私は別に全ての投資家に、無理に順張りを勧めません。

 しかし、今、あなたがまだ若く、手元に50万円~300万円程度の株式投資に回せる資金があり、且つ、投資で成り上がりたいのなら、今現在、東京株式市場で明確に資金流入している高値更新銘柄群を買うことをお勧めします。私は、上昇トレンドを描いている市場に資金を投入することが成功への近道と考えているからです。もちろん、ロスカットの実行や、銘柄分散等のリスク管理は徹底しないとなりません。

米国景気が世界中に広がる可能性の高い「今」は
市場参加する絶好のチャンス!

 それはさておき、トランプ氏が大統領になろうとなるまいが、米国経済は2008年のリーマンショックから立ち上がり、金利が正常化するプロセスにありました。そこに、「トランプノミクス」による大型減税と、積極的なインフラ投資実現期待の高まりです。近い将来、米国景気が一段と過熱し、その好影響が全世界に及ぶ可能性は高いと思います。

だから、敢えてリスクが取れて、株式投資で成功して成り上がりたい若い個人投資家にとって、「今」は積極的に市場参加するべき好タイミングと、私は考えています。

 証券マンへのヒアリングベースで、多くの個人投資家が「乗れていない」「株は売り払って今は持っていない」「様子見を決め込んでいる」ことも、今が投資好機と考える根拠です。「人の行く裏に道あり花の山」だからです。

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