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日経平均株価が25日移動平均線を割るまで「フィジカルAI」「半導体」関連株の押し目買いが狙い目! 安川電機、富士通など要注目の「フィジカルAI」関連株も紹介

2026年4月28日公開(2026年4月28日更新)
藤井 英敏
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米国市場では、インテルなど半導体関連株に牽引され、
ナスダック指数とS&P500指数が連日で過去最高値を更新!

 今週は米国市場の動向から見ていきましょう。前週末4月24日のNYダウは続落し、終値で前日比79.61ドル(0.16%)安の4万9230.71ドルでした。一方、ナスダック総合株価指数は反発し、終値で前日比398.09ポイント(1.62%)高の2万4836.60ポイントと2日ぶりに最高値を更新。S&P500種株価指数も反発し、終値で前日比56.68ポイント(0.79%)高の7165.08ポイントと、22日以来の最高値を更新しました。また、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は18日連続で上昇し、終値で前日比4.31%高の1万513.66ポイントと最高値の更新を続けています。

■NYダウチャート/日足・3カ月
NYダウチャート/日足・3カ月NYダウチャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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■ナスダック総合株価指数チャート/日足・3カ月
ナスダック総合株価指数チャート/日足・3カ月ナスダック総合株価指数チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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■S&P500指数チャート/日足・3カ月
S&P500指数チャート/日足・3カ月S&P500指数チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 4月24日は、インテル(INTC)が前日比15.76ドル(23.60%)高の82.54ドルと大幅高となり、これが他の半導体関連株の買い材料となりました

 インテルの株価が急騰した主な理由は、4月23日の引け後に発表された2026年第1四半期(1〜3月期)の決算が市場予想を大幅に上回ったことに加え、第2四半期(4〜6月期)の業績見通しで売上高が138億〜148億ドルと、下限でも市場予想の131億ドルを上回ったことです。AIのトレンドが従来の「学習」から自律的に動く「エージェント型」へ移行し、これまで演算装置の主役だったGPUだけではなくCPUの需要も増加。インテルのCPUの需要が急増し、業績が絶好調となりました。

 そして、週明け4月27日のNYダウは3日続落し、終値で前週末比62.92ドル(0.12%)安の4万9167.79ドルでした。しかしナスダック総合株価指数は続伸し、終値で同50.50ポイント(0.20%)高の2万4887.10ポイントと連日で最高値を更新。S&P500種株価指数も続伸し、終値は同8.83ポイント(0.12%)高の7173.91ポイントと、連日で最高値を更新しました。

 この日は、NYダウの構成銘柄のなかでエヌビディア(NVDA)が上昇し、最高値を約半年ぶりに更新したことが話題になりました。

 一方、SOX指数は19営業日ぶりに反落し、終値で前週末比105.63ポイント(1.00%)安の1万408.04ポイントで終えました。この日のSOX指数の下落については、直前まで史上最長クラスの連勝(18連勝)で歴史的なラリーが続き、前日に最高値を更新した直後だったため、利益確定売りが出たことが主な要因と考えられます。決算の悪化や地政学リスクの急変などの具体的な個別要因は見当たらないので、テクニカル的な調整と認識しています。

日経平均株価はファナックの上昇が追い風となり
史上初の「6万円台」に乗せるも、翌日には反落!

 一方、週明け4月27日の東京市場では、産業用ロボットの世界最大手であるファナック(6954)の終値が、前週末比1000円(15.98%)高の7256円とストップ高買い気配でした。上昇の要因は、24日発表の2027年3月期の増益見通しが好感されたことです。

 ファナックの2027年3月期の連結業績は、売上高が9096億円(前期比6.0%増)、営業利益が2122億円(同15.5%増)、経常利益が2570億円(同13.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が1849億円(同11.0%増)の見通しです。また、各部門で堅調な需要が続いていることから、前期比で増収増益を予想。さらに、売上高は過去最高であった前期を超えてくる見込みです。

 最近では、AIが現実世界を認識・判断し、物理的なロボットの身体を制御する技術「フィジカルAI」が注目を集めていますが、ファナックはその「フィジカルAI」関連の代表的な銘柄です。2025年12月1日にはエヌビディアとの提携を発表。主に産業用ロボットへ「フィジカルAI」の実装を推進する内容で、製造業の自動化を大きく進化させることが目的とのことです。この提携は継続的なもので、2026年以降も現実世界をサイバー空間で再現する「デジタルツイン」や、AIアプリケーションの進化が期待されます。

 このファナックの上昇が追い風となり、4月27日の日経平均株価の終値は前週末比821.18円(1.38%)高の6万537.36円と史上初めて「6万円台」に乗せました。前週末24日に米国の半導体株が上昇したことに加え、27日午前に米国のニュースサイト・アクシオスが「イランはパキスタンの仲介者を通じて、ホルムズ海峡の開放と戦闘終結に関する合意に達する新たな提案を米国に提示し、核交渉は延期した」と報じたことが買い材料となりました。

 さらに翌4月28日の日経平均株価は反落し、前日末比609.90円(1.02%)安の5万9917.46円で終えました

日経平均株価は短期・中期の上昇トレンドが発生中なので、
25日移動平均線を上回っている限りは「強気」スタンスで!

 テクニカル的には、4月28日の日経平均株価の終値は5万9917.46円と、5日移動平均線(28日現在5万9779.42円)、25日移動平均線(同5万6262.13円)、75日移動平均線(同5万5266.01円)のすべてを上回っており、短期・中期の上昇トレンドが発生中と認識しています。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 このため、少なくとも25日移動平均線を上回って推移する限りは、日本株については「強気」を維持するべきと考えています。なお、個別の物色方針としては、「フィジカルAI」関連銘柄と「半導体」関連銘柄の押し目買いをおすすめします。

「安川電機」「ナブテスコ」「キーエンス」など、
注目度が高まる「フィジカルAI」関連の注目銘柄を紹介!

 前述したように、ここ最近、株式市場では「フィジカルAI」関連銘柄への関心が一段と高まってきています。そこで最後に、主な「フィジカルAI」関連銘柄をピックアップしておきましょう。ロボット・自動化・センサー・制御技術の関連企業が中心です。

富士通(6702)
富士通は2025年10月3日、AIによる企業の競争力強化を支援するAIエージェントを統合した「フルスタックAIインフラストラクチャ」の構築を目指しエヌビディアと戦略的協業を拡大することを発表。ヘルスケアや製造、ロボティクスなどの領域に特化した産業向けのAIエージェントプラットフォームと、「NVIDIA NVLink Fusion」を介して、「FUJITSU-MONAKA」CPUシリーズとNVIDIA GPUをシームレスに統合するAIコンピューティング基盤を共同で開発します。
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安川電機(6506)
安川電機は2025年12月1日、ソフトバンク(9434)とフィジカルAI領域における協業に合意し、覚書を締結したことを発表。安川電機のAIロボティクス技術とソフトバンクのネットワーク「AI-RAN」を活用するとしています。また、前述した富士通エヌビディアの戦略的協業において、ロボティクス分野では安川電機との協業も検討しているとのことです。具体的には、安川電機が進める自律ロボット「MOTOMAN NEXT(モートマンネクスト)」に富士通エヌビディアが連携して開発した「AIインフラ」を提供する形などが想定されます。
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ナブテスコ(6268)
ナブテスコは精密減速機の世界トップメーカーで、ファナック安川電機など世界中のロボットメーカーが顧客となっています。主力製品のRV減速機(サイクロイド歯車方式)はロボット関節の核心部品で、モーターの高速回転を低速・高トルクに変換。過負荷耐性が高く、急加速・急停止に強い点に技術優位性があるとのことです。ナブテスコは、フィジカルAIの「身体(ハード)」部分で極めて重要な企業と言えるでしょう。
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ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)
ハーモニック・ドライブ・システムズは、小型精密減速機の世界トップメーカーです。主力製品は、産業用ロボットの手首・指先・小型関節に最適な部品である波動歯車装置(ハーモニックドライブ)です。力加減の精密制御やバックドライブ性(外部から動かせる柔軟性)に優れているため、フィジカルAIの繊細な動作に不可欠であり、軽量化が求められる人型ロボットで優位性を発揮します。なお、同じ精密減速機メーカーでも、前出のナブテスコは中大型・高トルクが主力、ハーモニック・ドライブ・システムズは小型・手先向けが主力と、明確な棲み分けができています。ハーモニック・ドライブ・システムズは、フィジカルAIの「繊細な身体(小型関節)」部分で世界をリードする企業と言えます。
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キーエンス(6861
キーエンスは、FA(工場自動化)センサーに関して世界トップクラスの技術を有しており、高い操作性や安定性、AI搭載などが強みです。フィジカルAIの分野ではAIが現実世界を認識・判断・行動するために高精度センサーが重要で、「ロボットの目」となる3Dセンサーやビジョンセンサーが不可欠です。そのためキーエンスのセンサー類は、フィジカルAIが自律行動するための基盤となります。
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Kudan(4425)
Kudanは、フィジカルAIの発展に寄与する空間知覚テクノロジー企業です。デジタルツインやロボティクスの次世代ソリューション向け中核技術として、空間知覚に関わるソフトウェアアルゴリズムやソリューションを提供しています。2025年3月、3D空間知能技術のトップ企業として、Kudanの「Visual SLAM」技術がエヌビディアの最新版「NVIDIA Isaac Perceptor」との統合を完了したことを発表。この統合により、高精度な視覚的自己位置推定と障害物検知・ナビゲーション機能を組み合わせた堅牢なソフトウェアパッケージが完成したとのことです。
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