60歳になったのに、老後資金が2000万円に届いていない! そんなときは、定年後もなるべく長く働きつつ、手元の資金を「つみたてNISA」で運用しよう!
発売中のダイヤモンド・ザイ4月号には、特集「つみたてNISAとiDeCoだけ!【じぶん年金】計画」を掲載! この特集では、「45歳から2000万円を作る」パターンと、「60歳から手持ちの1000万円の資金を長持ちさせる」パターンを想定し、節税効果がある「つみたてNISA」と「iDeCo(個人型確定拠出年金)」を活用して、無理なく“じぶん年金”を準備する方法を紹介している。
今回は、特集の中から「60歳から手持ちの1000万円の資金を長持ちさせる」パターンで、最初に心掛けるべき“3つの基本方針”を抜粋! 1000万円を全額投資に回して、短期で資金を増やそうとするのはリスキーだが、ここで紹介する基本方針を参考にすれば、無理なく堅実に資金を長持ちさせることが可能だ。「定年を目前に控えているが、老後資金が心もとない」という人は、参考にしてほしい!
【※関連記事はこちら!】
⇒老後資金2000万円を45歳からの20年で用意する方法を伝授!「つみたてNISA」で3万3333円、「iDeCo」で2万3000円を積み立てる“じぶん年金”の具体例を紹介
年金の支給が始まるまでは収入を維持することが重要!
60歳からでも遅くないので積み立て投資を始めよう

このところ「老後資金は2000万円必要」というのが一定の目安になっているが、「60歳で定年を迎えたものの、退職金で住宅ローンを完済して、あとは手元に1000万円くらいしか残っていない」といったパターンも多いはず。この場合、手元の資金1000万円をできるだけ長持ちさせることを考える必要がある。
それでは、ともに60歳の夫婦の場合、どうすれば資金を長持ちさせることができるのか。キモとなるのは、次の「3つの方針」だ。
【60歳から“1000万円”の老後資金を長持ちさせるための3つの方針】
(1)60歳以降も年金受給まで働く
(2)資産1000万円の一部を「つみたてNISA」で運用する
(3)70歳になるまでは“夫婦ダブル”で積み立てる
順に説明していこう。まず「60歳以降も年金受給まで働く」だが、健康ならば、働いて収入を得ることは大前提。今の60歳だと、年金の支給が始まるのは65歳からなので、5年間の空白期間がある。ここで貯蓄の取り崩しを始めてしまうと、虎の子の1000万円が5年も経たずして枯渇してしまう。そのため、できる限り働いて、収入を増やすことを考えたほうがいいだろう。
【※関連記事はこちら!】
⇒定年後の再雇用・再就職時に“給料が激減”する問題は「高年齢雇用継続基本給付金」や「再就職手当」で解決![59歳ザイ編集部員・定年退職までのロードマップ(3)]

続いて(2)の「資産1000万円の一部を『つみたてNISA』で運用する」だが、資産の目減りが心配だからと、預貯金に置いておいてはもったいない。毎月少しずつでも「つみたてNISA」に回して、投資信託で運用するのがおすすめだ。「つみたてNISA」なら、毎月投資信託を少しずつ買っていくため、時間分散が効き、リスクを抑えられるのがメリットだ。
同じく、時間分散を利かせながら積み立て投資ができる選択肢として「iDeCo(個人型確定拠出年金)」があるが、現状「iDeCo」は60歳未満の人しか加入できない。「令和2年度税制改正大綱」で、加入年齢を65歳まで引き上げることも検討されているが、今60歳の人がこれからすぐ始めるのなら、年齢制限のない「つみたてNISA」を選ぼう。
【※関連記事はこちら!】
⇒「令和2年度税制改正大綱」のポイントをFPがわかりやすく解説!「新NISA」導入や「つみたてNISA」の延長、「iDeCo」加入年齢の変更が検討されることに
元からある資産から年間40万円を「つみたてNISA」に回すだけではなく、再就職して得た収入からも年間40万円、「つみたてNISA」に回すことができればより心強い。ただし、「つみたてNISA」で運用できる資金の上限は年間40万円なので、夫婦で2つの「つみたてNISA」口座を開設し、手元資金の1000万円からと、再就職して得た収入からのダブルで運用するのが得策だろう。
【※関連記事はこちら!】
⇒60歳から資産運用するなら「つみたてNISA」が最適!「つみたてNISA」の魅力やおすすめ投信をFPが紹介



































