日本で「FIRE」を実現するために必要な資金はどれくらい? 日本版FIREの4つのタイプ別に必要な金額を紹介!
発売中のダイヤモンド・ザイ12月号は、特集「早く自由になりたい!【FIRE】入門」を掲載! この特集では、今話題のFIREを実現した人の実例を紹介し、夢を叶えるためのヒントを探っている。今回はこの特集から、FIREのタイプや、FIRE実現に必要なお金の計算方法を公開!
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「FIRE」とは積極投資で資産を作り、自由な人生を歩むこと!
日本版FIREは、セミリタイアも含めて考える場合が多い
最近「FIRE(Financial Independence, Retire Earlyの略)」という言葉をよく耳にするようになった。そもそもFIREの発祥の地は米国だ。米国におけるFIREは、若いうちから積極的な投資で数億円の資産を早々に作り、40代前半くらいまでにリタイアするスタイルを指している。
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しかし、日本においてはFIREの定義があいまいだ。FIREという言葉を使っていても、一生困らないほどの資産を築いて、仕事を完全に辞めることを意味しない場合もある。また、40代前半くらいまでにリタイアなどといった、年齢の目安があるわけでもない。
そこでダイヤモンド・ザイでは「FIRE=投資で経済的自立にメドをつけること。拘束時間の長い仕事を辞めて自由を獲得し、新しい人生をスタートさせること」と、ざっくり定義。この定義にあてはまるFIRE達成者7人に取材し、資金の作り方やFIRE後の生活について聞いた。
その結果、「大金を貯め、仕事を辞めて悠々自適」のようなイメージを覆せば、日本版「ゆる~いFIRE」は、それほど無理をしなくても達成できることがわかった。そこでここからは、FIREするためにどんな準備をすればいいか紹介していこう。
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あなたはどのタイプ?「FIRE」には4つのタイプがある!
悠々自適を目指さず、セミリタイアするなら必要額は3000万円~
まず、日本におけるFIREは以下の4タイプに分類できる。基本的には仕事をせずに生活する「悠々自適タイプ」、ムダなものを徹底排除して生活する「ミニマルタイプ」、完全に仕事をしないわけではなく、副業やアルバイト収入を得ながら生活する「副業タイプ」、そして好きなことだけをやる「趣味で働くタイプ」だ。
いずれのパターンも、拘束時間の長い仕事は辞める、あるいは減らすことになるため、ある程度の資産を築いておく必要がある。悠々自適タイプと趣味で働くタイプであれば、最低でも1億円は用意すべきだろう。
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だが、ここまでハードルを上げなくても、FIREは可能だ。たとえば、1日数時間だけの副業やブログの収入などで月に10万円だけでも稼げば、必要資金は一気に下がる。収入が増やせないなら、支出を減らせば同じこと。モノを極力買わない流行のミニマル生活をお手本に、家計をコンパクト化してもいい。生活費が下がれば「将来必要なお金」も減るので、目標金額を下げられる。
さらに、副業と節約を組み合わせれば、もう一段下げられる。このように「左うちわで暮らしたい」と願わない限り、1億円を達成しなくてもFIREは可能なのだ。
具体的な計算もしてみよう。以下の図を見てほしい。
FIREの目標額の計算でよく使われるのが「25倍・4%ルール」。まず25年分の生活費を貯めて、米国株と米国債券の実質利回りと見なせる年利4%で運用すれば、元金を減らすことなく、働かずに生活費を得られるというのが根拠だ。仮に、年間の支出を240万円(月額支出20万円)とするなら、6000万円貯めておくと、理論上は元金を減らさずに生活できる。
ただ、この元金は副業とミニマルの組み合わせ次第でガクンと減らせる。月額支出20万円とした場合、副業で月10万円稼げば「(240万円-120万円)×25年」で、3000万円あればFIREできる。余裕を持って、手取り年収300万円レベルの生活を求めるなら、必要額は4500万円となる。
当然だが、副業収入を月15万円にしたり、夫婦で10万円ずつ稼いだりすれば必要額は下がるので、収入増の可能性も探ってみよう。
さて、ここまでFIREする前に準備すべき必要額を見てきた。1億円を目指すとなると、なかなか大変だが、目標額を引き下げれば、投資信託の積立や地道な節約などでも十分達成できる。夢のFIREを目指して、プランを練るところから始めてみてほしい!
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相場環境に振り回されない”地力”が強い株を探せ!
ダイヤモンド・ザイ12月号をチェック!
今回は、発売中のダイヤモンド・ザイ12月号の特集「早く自由になりたい!【FIRE】入門」から一部を公開した。
ダイヤモンド・ザイ12月号の大特集は「いま【快進撃の株】87」! この特集では、日本株の中でも「利益が過去最高を達成した株」「株価が最高値になった株」「配当が最高額に達した株」を紹介。「業績」「株価」「配当」が伸びている株は、相場環境に振り回されない力強さを持っているので、ちょうど今のように株価の動きが読みづらい局面では狙い目だ。
そのほか「岸田新政権でどうなる⁉【日本株】」「【NISA(少額投資非課税制度)】の年末戦略」「景気減速の【中国】は売りか⁉ 日本の中国関連株は大丈夫?」「【早期退職】は得か損か」なども要チェック!
さらに、別冊付録で「【老後の不安】解消BOOK」も付いてくる! ダイヤモンド・ザイでは、延べ7800人を対象に「老後のお金」に関するアンケートを実施。この別冊付録ではアンケートの結果を紹介するほか、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説する”老後不安への対処法”も掲載しているので、少しでも老後に不安を感じている人は参考にしてほしい。
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