2024年4月の「QUOカード」の株主優待を徹底調査!
コンビニやファミレス、ドラッグストアなどで使えて人気の
「QUOカード」&「QUOカードPay」の株主優待を比較
全国共通のプリペイドカードである「QUOカード」は、さまざまな株主優待のなかでも、特に個人投資家からの人気が高い「優待品」だ。
人気がある理由は、幅広い業種の店舗で”金券”として利用でき、利便性が高い点にある。利用可能な店舗は全国約6万店に上り、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといった大手コンビニをはじめ、一部のファミレスやドラッグストア、書店などでも使える。しかも、会計時に1円単位で利用できて、有効期限もないので、株主優待でどれだけ大量にもらっても、利用できずに無駄にしてしまう恐れがない。また、カードタイプで財布に入れておいてもかさばらないため、保管場所に困らないこともメリットと言えるだろう。
一方、株主優待を実施する企業側にもメリットがある。「QUOカード」なら個人投資家からの注目度が高いことに加えて、優待品の配送費を安く抑えられる点も、企業にとっては魅力的。さらに、消費者にとって身近な商品やサービスを扱っていない企業でも、「QUOカード」に会社のロゴや社名をデザインすれば、優待品として採用しやすい。これらの理由で「QUOカード」を優待品に採用する企業は非常に多くなっているのだ。
それでは、「QUOカード」がもらえる多くの株主優待銘柄の中から、何を基準に、どの銘柄を選べばいいのだろうか。なかには、人気アニメのキャラクターなどが描かれた限定デザインのカードを用意している企業もあるが、多くは社名やロゴなどがデザインされているだけなので、まずは「利回り」と「最低投資額」で絞り込むのが順当だ。
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⇒「4月に権利が確定する株」の配当利回りランキング! 利回り4.1%の「ヤガミ」、利回り3.7%で増配予想の「ナレルグループ」など、おすすめの高配当株を紹介
そこで、「2024年4月」に基準日を迎える株主優待銘柄のうち「QUOカード」及びスマホ経由で使える「QUOカードPay」を優待品としている全5銘柄(継続保有条件のある銘柄を除く)の「1年間でもらえるQUOカード/QUOカードPayの額面」と「年間配当額」、そして「最低投資額」を調査して「株主優待利回り」や「配当利回り」を算出。「【2024年4月】QUOカード/QUOカードPayがもらえる株主優待利回りランキング」を作成した(※データは2024年3月28日時点。「QUOカード」がもらえる銘柄であっても、2023年10月の時点で一定期間以上継続保有していないと、株主優待の対象外になる銘柄はランキングに含めていない)。
なお、保有株数によって「QUOカード」の額面が変わる銘柄や「QUOカード」以外の優待品を選択できる銘柄、長期保有優遇制度を設けている銘柄については、備考欄に記載している。
この「【2024年4月】QUOカード/QUOカードPayがもらえる株主優待株利回りランキング」を参考にして「QUOカード」や「QUOカードPay」がもらえる高利回りの株主優待銘柄に投資しよう!
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【2024年4月】
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順位 | 最低投資金額 (株価×必要株数) |
QUOカード 額面(内訳) |
株主優待+ 予想配当利回り |
株主優待 利回り |
予想配当 利回り |
1位 | ◆ビーアンドピー(7804) 【確定月】4月 | ||||
18万5800円 (1858円×100株) |
1000円 (4月のみ) |
3.23% | 0.54% | 2.69% | |
【備考】500株以上で2000円分。今回から株主優待を新設。2025年からは1年以上の継続保有が必要。3年以上の継続保有で区分ごとに1000円分を追加。 | |||||
2位 | ◆ギガプライズ(3830) 【確定月】4月 | ||||
16万9500円 (1695円×100株) |
1000円 (4月のみ) |
2.36% | 0.59% | 1.77% | |
【備考】200株で2000円分、500株で3500円分、1000株以上で6000円分。今回から権利確定月を変更。3年以上の継続保有で、100株は1500円分、200株は2500円分、500株は6000円分、1000株以上は8500円分に増額。 | |||||
3位 | ◆フィット(1436) 【確定月】4月 | ||||
19万8000円 (990円×200株) |
1000円 (4月のみ) |
1.72% | 0.51% | 1.21% | |
【備考】QUOカードPay。500株で1500円分、1000株で2000円分、5000株以上で3000円分。2年以上の継続保有で、区分ごとに1000円分を追加。 | |||||
4位 | ◆共和工業所(5971) 【確定月】4月 | ||||
58万5000円 (5850円×100株) |
1000円 (4月のみ) |
1.54% | 0.17% | 1.37% | |
【備考】QUOカードPay。 | |||||
5位 | ◆ベルグアース(1383) 【確定月】4月 | ||||
34万円 (3400円×100株) |
1000円 (4月のみ) |
0.58% | 0.29% | 0.29% | |
【備考】5000円相当のメロン2玉セット、4000円相当のオリーブ&リサイクルポーチ栽培セット、3500円相当のトマト栽培セットなど詰め合わせも選択可能。 | |||||
※最低投資額や利回りは2024年3月28日時点。順位は株主優待と配当の合計利回りで決定。 |
4月は、そもそも株主優待の銘柄数が少ないこともあり、「QUOカード」などの金券がもらえる銘柄も非常に数が限られている。昨年の場合は、1回限りの記念優待を含めて4銘柄のみだった。2024年の4月は全部で5銘柄なので、少ないながらも昨年に比べると1銘柄増加している。
「株主優待+配当利回り」ランキングの第1位は、今回から株主優待を新設したビーアンドピー(7804)の3.23%。5銘柄の中では唯一、利回りが3%を超えている。実は、株主優待の獲得の条件として「1年以上の継続保有」を挙げているが、導入初年度の今年に限り、保有期間を問わないとしている。来年以降も株主優待を獲得したい場合は、1年以上の継続保有という条件を満たす必要がある。
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⇒ビーアンドピー、株主優待を新設し、配当+優待利回りがアップ! 4月末の保有株数と保有期間に応じて「QUOカード」1000~3000円分がもらえることに!
続く第2位のギガプライズ(3830)は、名証ネクスト市場に上場している銘柄。決算月の変更に伴い、今回から株主優待の権利確定月を4月に変更している。「株主優待+配当利回り」は2.36%だ。
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⇒ギガプライズ、QUOカード株主優待の基準日を変更! 従来の基準日は「3月末」だったが、決算期の変更に伴って「4月末」に変更するも、優待金額は据え置き
利回り1.72%でランキング第3位のフィット(1436)と、利回り1.54%で第4位の共和工業所(5971)の株主優待品は、どちらも「QUOカードPay」。「QUOカードPay」は専用URLをスマートフォンに読み込んで使用するデジタル版の「QUOカード」で、紙の「QUOカード」とは利用できる店舗のラインナップが異なっている。事前に公式サイトで使える店を確認しておくと安心だろう。
そして、ランキング第5位はベルグアース(1383)で「株主優待+配当利回り」は0.58%にとどまる。ベルグアースの場合、株主優待品はメロンやトマト栽培セットなど複数の選択肢が用意されていて、昨年までの例ではメロン2玉セット(5000円相当)を選ぶのがもっとも利回りがよくなった。メロン2玉セットを選んだ場合の「株主優待+配当利回り」は1.76%までアップする。
長期保有優遇制度があるのは、第1位のビーアンドピー、第2位のギガプライズ、第3位のフィットの3銘柄。ビーアンドピーとギガプライズは「3年以上」の継続保有が条件だが、フィットは「2年以上」でもらえる「QUOカードPay」が1000円分⇒2000円分にアップする。
ちなみに、継続保有期間の条件を外すと、4月の「QUOカード」がもらえる株主優待銘柄でもっとも高利回りになるのは、ファースト住建(8917)で4.50%。株主優待をもらうには1年以上の継続保有が必要になる。100株保有でもらえる「QUOカード」の金額は500円分だが、年2回株主優待を実施するため、年間では1000円分になる。必要投資金額は11万7900円だ。
4月に権利を獲得できる「QUOカード」&「QUOカードPay」優待
全5銘柄の「株主優待+配当利回り」や優待内容などを詳しく解説!
さて、ここからは「【2024年4月】QUOカード/QUOカードPayがもらえる株主優待株利回りランキング!」の全5銘柄について、改めて詳しく見ていこう。
「株主優待+配当利回り」が3.23%でランキングの第1位となったのは、今回から株主優待を新設したビーアンドピー(7804)。インクジェットプリントを主力とするセールスプロモーション事業を展開している。2024年10月期の通期業績は、増収かつ2ケタの増益を見込んでいて、前期比7円の増配も予定している。
株主優待は100株で1000円分、500株以上で2000円分の「QUOカード」。株主優待の獲得には1年以上の継続保有が必要だが、初年度の今年に限って保有期間は問われない。また、長期保有の優遇制度もあり、3年以上の継続保有で区分ごとに1000円分が追加される。
■ビーアンドピー | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
その他製品 | 7804 | 東証スタンダード | 4月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
1858円 | 100株 | 18万5800円 | 3.23% |
※株価などのデータは2024年3月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
利回りランキング第2位は、集合住宅向けのネット接続サービスを提供しているギガプライズ(3830)。名証ネクスト市場に上場していて「株主優待+配当利回り」は2.36%だ。
100株で1000円分、200株で2000円分、500株で3500円分、1000株以上で6000円分の「QUOカード」がもらえる。200株ちょうどを保有している場合、株主優待利回りが100株保有時と変わらないのはうれしい。長期保有の優遇制度もあり、3年以上の継続保有で100~500株未満は500円分、500株以上は2500円分がぞれぞれ追加される。
2024年4月期は決算期変更に伴い13カ月決算となるため、対前期増減率は公表していないが、配当については前期比17.5円増配の30円を予定している。
■ギガプライズ | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
情報・通信 | 3830 | 名証ネクスト | 4月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
1695円 | 100株 | 16万9500円 | 2.36% |
※株価などのデータは2024年3月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
利回りランキング第3位は、太陽光発電システムなどクリーンエネルギーとスマートホーム関連の事業を展開するフィット(1436)で「株主優待+配当利回り」は1.72%。
株主優待の内容は、200株で1000円分、500株で1500円分、1000株で2000円分、5000株以上で3000円分の「QUOカードPay」。長期保有の優遇制度もあり、200株以上を2年以上継続保有すると、区分ごとに1000円分が追加される。
なお、2024年4月期の通期業績は2ケタの増収増益を見込んでいる。
■フィット | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
建設業 | 1436 | 東証グロース | 4月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
990円 | 200株 | 19万8000円 | 1.72% |
※株価などのデータは2024年3月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
「株主優待+配当利回り」が1.54%でランキング第4位となったのは、建設機械向けを中心とする高品位ボルト専門メーカーの共和工業所(5971)だ。こちらも株主優待品は「QUOカードPay」で、100株以上で一律1000円分がもらえる。
2024年4月期は、建設機械業界の生産調整で販売数量が減少していることから、第3四半期決算発表時に通期業績の見込みを下方修正。修正後の業績予想は、2ケタの減収、2ケタの増益となっている。
■共和工業所 | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
金属製品 | 5971 | 東証スタンダード | 4月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
5850円 | 100株 | 58万5000円 | 1.54% |
※株価などのデータは2024年3月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
利回りランキングの最後は「株主優待+配当利回り」が0.58%のベルグアース(1383)。野菜苗の生産販売などを手がけていて、接ぎ木苗の生産量では日本一を誇る。2024年10月期の通期業績は前期比0.5%の増収、1.3%の減益を見込んでいる。
株主優待の内容は、昨年(2023年)の場合だと100株以上で①5000円相当のメロン2玉セット②4000円相当のオリーブ&リサイクルポーチセット③3500円相当のトマト栽培セット④3500円相当の多肉植物寄植え⑤3000円相当のデリシャストマト商品セット⑥2500円相当の愛媛産夏野菜セット⑦2000円相当の夏野菜苗セット⑧1000円分の「QUOカード」の8種類から1つを選択できた。
■ベルグアース | |||
業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
水産・農林業 | 1383 | 東証スタンダード | 4月末 |
株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
3400円 | 100株 | 34万円 | 0.58% |
※株価などのデータは2024年3月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
以上、2024年4月の株主優待で「QUOカード」及び「QUOカードPay」がもらえる全5銘柄を紹介した。銘柄数は限られるが、今回からの新設銘柄や権利日の変更で新たに加わった銘柄もあり、ぜひ注目したいところだ。株主優待の内容や利回りはもちろん、株価動向や業績内容にもしっかり目を配って、目当ての「QUOカード」&「QUOカードPay」優待株を見つけよう!
(構成・文/肥後紀子)
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【SBIネオトレード証券のおすすめポイント】 以前はライブスター証券だったが、2021年1月から現在の名称に。売買手数料を見ると、1日定額プランなら1日100万円まで無料。1日100万円超の価格帯でも大手ネット証券より割安だ。そのうえ信用取引の売買手数料が完全無料と、すべての手数料プランにおいてトップレベルの安さを誇る。そのお得さは株主優待名人・桐谷さんのお墨付き。2023年10月に新取引ツール「NEOTRADER」が登場。PC版は板情報を利用した高速発注や特殊注文、多彩な気配情報、チャート表示などオールインワンの高機能ツールに仕上がっている。また「NEOTRADER」のスマホアプリ版もリリースされた。低コストで日本株(現物・信用)やCFDをアクティブにトレードしたい人におすすめ。また、売買頻度の少ない初心者や中長期の投資家にとっても、新NISA対応や低コストな個性派投資信託の取り扱いがあり、おすすめの証券会社と言える。 |
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。 |
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