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3月の「プレミアム優待倶楽部」利回りランキング!優待+配当利回り7%超のエアトリなど、3月に権利が確定する「プレミアム優待倶楽部」の13社を徹底比較!

2020年3月23日公開(2022年9月20日更新)
ザイ・オンライン編集部
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「プレミアム優待倶楽部」は自分が好きな優待品を選べて
複数の優待株でもらったポイントも合算できる注目のサービス!

プレミアム優待倶楽部

「プレミアム優待倶楽部」とは、株式会社ウィルズが提供するポイント制の株主優待サービス。この「プレミアム優待倶楽部」を導入している企業の株主になると、株主優待で「プレミアム優待ポイント」を獲得できる。「プレミアム優待ポイント」は、企業ごとに用意された特設サイトで食品や電化製品、旅行・各種体験など、魅力的な商品と交換することが可能だ。

 この「プレミアム優待ポイント」は、優待品によっては必要なポイント数が市場価格よりも多くなる(=割高になっている)場合も。そのため、正確に「1ポイント=1円」というわけではないものの、おおむね「1ポイント≒1円」相当で商品との交換が可能となっている。

 また、複数の企業の株主優待で「プレミアム優待ポイント」を受け取った場合には、それぞれを「WILLs Coin(共通株主優待コイン)」に交換することで、ポイントを合算できるのも特長。合算によって、よりグレードの高い優待品と交換できて、株主優待の選択肢が広がることになる。

 多くの企業は、株主優待で自社製品や店舗の割引券、各種金券、地元の特産品などを贈呈している。金券なら使い勝手がいいものの、その他の株主優待は毎回同じものが届いて、飽きてしまうこともあるかもしれない。その点、「プレミアム優待倶楽部」は好きな商品を選ぶことができる“カタログギフト”のようなものなので、何度もらっても株主優待を楽しめる点がメリットと言える。

 そんな「プレミアム優待倶楽部」の株主優待を導入する企業は現時点(2020年3月19日)で44社あり、そのうちの13社は、3月末に株主優待の権利が確定する。特に「コロナ・ショック」で株価が下落している今は、株主優待利回りが上昇しているはずなので、お得に投資できる可能性が高そうだ。
【※関連記事はこちら!】
【3月の株主優待の内容&利回りを調査(2020年版)】ANA、KDDI、ヤマダ電機などの定番優待に加えて、高利回りの「QUOカード」優待&新設する優待も紹介!

「プレミアム優待倶楽部」のポイントをもらうために
必要な投資額や保有株数は企業によって異なり、利回りにも差が!

 ただし、同じ「プレミアム優待倶楽部」を導入している企業でも、 “いくら投資して、何株保有すると、何ポイントがもらえるか”というポイントの配布基準は企業ごとにバラバラなため、株主優待利回りも異なるという状況になっている。

 また、「プレミアム優待倶楽部」は一定期間以上の保有でもらえるポイントが1.1倍になるという、長期継続保有の株主を優遇する仕組みもあるが、この仕組みを導入している企業としていない企業がある点も注意すべきだろう。

 そこで今回は、ザイ・オンライン編集部が、3月に「プレミアム優待倶楽部」の株主優待を実施する13社の必要投資額や株主優待利回りを算出して、「プレミアム優待倶楽部の株主優待利回りランキング」を作成した。ランキングの順位は「株主優待+配当利回り」が高い順となっている。必要株数や長期継続保有の優遇制度の有無は備考欄などに記しているので、自分の投資可能額や想定する保有期間などを考慮して、投資する銘柄を選ぶ参考にしよう!

■3月の「プレミアム優待倶楽部の株主優待利回りランキング」

順位 最低投資金額 株主優待+
予想配当利回り
株主優待利回り 予想配当利回り
1位  エアトリ(東1・6191)【確定月】3月/9月
29万1500円
※500株保有した場合
7.70% 5.48% 2.22%
【備考】最低500株以上の保有が必要。1年以上の保有でもらえるポイントが1.1倍に。1万ポイントの保有で航空券の割引購入も可能。
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2位  フォーライフ(東マ・3477)【確定月】3月
5万7400円
※100株保有した場合
6.96% 1.74% 5.22%
【備考】「プレミアム優待倶楽部」のほか、100株以上の保有で、同社が請け負う注文住宅購入時キャッシュバック(10万円)または分譲住宅購入時キャッシュバック(20万円)も。
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3位  Lib Work(東マ・1431)【確定月】3月/6月/9月/12月
138万円
※1000株保有した場合
5.86% 4.56%(※1) 1.30%
【備考】100株以上1000株未満の株主には、「QUOカード」を6月末のみ贈呈。1000株以上保有すると「プレミアム優待倶楽部」のポイントがもらえるほか、「QUOカード」と投資用アパート建物本体価格割引券ももらえる。2020年3月末と6月末の株主に、「QUOカード」の記念優待の実施を予定。
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4位  ハウスコム(東1・3275)【確定月】3月
19万2000円
※200株保有した場合
5.31% 1.56% 3.75%
【備考】最低200株以上の保有が必要。2年以上の保有でもらえるポイントが1.1倍に。
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5位  ランドコンピュータ(東1・3924)【確定月】3月
9万4100円
※100株保有した場合
5.30% 2.65% 2.65%
【備考】1年以上の保有でもらえるポイントが1.1倍に。
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6位  フリュー(東1・6238)【確定月】3月
40万4000円
※500株保有した場合
4.94% 1.23% 3.71%
【備考】最低500株以上の保有が必要。
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7位  フォーカスシステムズ(東1・4662)【確定月】3月
12万4800円
※200株保有した場合
4.80% 0.80% 4.00%
【備考】最低200株以上の保有が必要。
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8位  JKホールディングス(東1・9896)【確定月】3月
18万8700円
※300株保有した場合
4.60% 1.58% 3.02%
【備考】最低300株以上の保有が必要。
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9位  MS-Japan(東1・6539)【確定月】3月/9月
48万1600円
※800株保有した場合
4.15% 1.66% 2.49%
【備考】最低800株以上の保有が必要。
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10位  エイジア(東1・2352)【確定月】3月/9月
20万1400円
※200株保有した場合
3.27% 0.99% 2.28%
【備考】最低200株以上の保有が必要。1年以上の保有でもらえるポイントが1.1倍に。
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11位  ミンカブ・ジ・インフォノイド(東マ・4436)【確定月】3月
36万5000円
※500株保有した場合
2.73% 0.54% 2.19%
【備考】最低500株以上の保有が必要。毎年9月末と翌年3月末時点の株主名簿に同一株主番号で連続して記載または記録されている必要がある。1年以上の保有でもらえるポイントが1.1倍に。
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12位  ドリームインキュベータ(東1・4310)【確定月】3月
7万9600円
※100株保有した場合
1.88% 1.88%
【備考】1年以上の保有でもらえるポイントが1.1倍に。
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13位  アイペット損害保険(東マ・7323)【確定月】3月/9月
16万9900円
※100株保有した場合
1.76% 1.76%
【備考】1年以上の保有でもらえるポイントが1.1倍に。
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 ※最低投資金額や利回りは2020年3月19日時点。順位は株主優待と配当の合計利回りで決定。
(※1)Lib Workの優待利回りは、「プレミアム優待倶楽部」のポイントがもらえる1000株保有時の利回りを計算。なお、通常の優待でもらえる「QUOカード」に加えて、2020年3月末と2020年6月末には、記念優待でそれぞれ「QUOカード」1000円分がもらえるため、その分も合わせて利回りを計算している。

 上の表にあるように、3月の「プレミアム優待倶楽部の株主優待利回りランキング」の上位5銘柄は「株主優待+配当利回り」が5%以上と、利回り面ではかなり高水準な銘柄が多いことが判明した。ただし、現時点(2020年3月19時点)で、株式市場は「コロナ・ショック」による株価暴落が起こった直後のために利回りが高くなっている点は考慮しておこう。

 株式市場全体が暴落する中でも「コロナ・ショック」による影響が特に強いと見られる銘柄は激しく売られ、「株主優待+配当利回り」が極端に高くなっていることもありえるので、単純に利回りの高さだけで投資先を選ぶのはリスクが高い。ただし、「コロナ・ショック」による株価急落は、株主優待銘柄に投資するチャンスであることも間違いないはずだ。

3月に権利を獲得できる「プレミアム優待倶楽部」採用銘柄の中で
「株主優待+配当利回り」が高い上位3銘柄を詳しく解説!

 ここからは、ランキング1~3位までの銘柄について見ていこう。

 第1位になったのは、「株主優待+配当利回り」が7.70%エアトリ(6191・旧エボラブルアジア)。航空券予約サイトを運営する企業だ。「コロナ・ショック」の影響をダイレクトに受ける業種の筆頭と目され、株価が大きく下がったことから、相対的に利回りは上昇している。回復に期待して買う手もあるが、世界各国で行われている渡航制限の解除など、事態が落ち着くまでは慎重に検討したほうがよさそうだ。

エアトリ
業種 コード 市場 権利確定月
サービス業 6191 東証1部 3月末・9月末
株価(終値) 必要株数 最低投資金額 配当利回り
583円 500株 29万1500円 2.22%
※株価などのデータは2020年3月19日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。

 第2位は、「株主優待+配当利回り」が6.96%で、東京・横浜・川崎エリアで不動産販売を手掛けているフォーライフ(3477)。2020年3月期の年間配当金は1株あたり30円予想で、配当利回りが5.23%と、今回のランキングでは配当利回りが最も高くなっている。「プレミアム優待倶楽部」銘柄は、必要株数が複数単元となっている場合が多いが、フォーライフは100株の保有で「プレミアム優待倶楽部」のポイントがもらえて、最低投資額が5万7400円と、少額で済むところも魅力。また、2月13日時点で発表した2020年3月期(通期)の業績予想は、2ケタの増収増益を予想している。

フォーライフ
業種 コード 市場 権利確定月
不動産業 3477 東証マザーズ 3月末
株価(終値) 必要株数 最低投資金額 配当利回り
574円 100株 5万7400円 5.22%
※株価などのデータは2020年3月19日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。

 第3位は、「株主優待+配当利回り」が5.86%の熊本県の注文住宅メーカー・Lib Work(1431)。同社は1000株以上の保有が必要となるものの、年4回「プレミアム優待倶楽部」のポイントがもらえるのが大きな特徴。1000株保有の場合、初年度にもらえるポイントは年間で6万円相当に及ぶ。また、東証マザーズ市場の上場を記念する記念株主優待として、2020年3月末と6月末時点で100株以上の株主に、それぞれ「QUOカード」1000円分ずつ贈呈する予定だ。
【※関連記事はこちら!】
Lib Work(1431)、株主優待を拡充! 1000株以上の保有で「プレミアム優待倶楽部」のポイントが年4回、合計6万ポイントももらえるようになって利回り上昇!

 Lib Workは2020年3月19日に、今回の「コロナ・ショック」が業績に与える影響に対して言及した情報を開示しており、それによると「2020年6月期の業績影響につきましては、現時点では未確定要素が多いことから、2020 年2月13日の公表数値を据え置いております。(中略)今後新型コロナウイルスの感染拡大により当社の業績に影響が出てきたとしても、予定している株主配当及び株主優待施策に変更が生じることはございません」とのことだ。

Lib Work
業種 コード 市場 権利確定月
建設業 1431 東証マザーズ
福証Q-Board
記念優待:2020年3月末・6月末
通常の優待:3・6・9・12月末
株価(終値) 必要株数 最低投資金額 配当利回り
1380円 100株
※プレミアム優待倶楽部は
1000株以上の保有が必要
13万8000円 1.30%
※株価などのデータは2020年3月19日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。

 ここまで、2020年3月に株主優待の権利が確定する「プレミアム優待倶楽部の株主優待利回りランキング」の上位3銘柄を紹介してきたが、前述のとおり、株価が急落している現在は、株主優待と配当の合計利回りが高い銘柄が多くなっている。さらに、複数単元が必要な「プレミアム優待倶楽部」銘柄も投資しやすくなっているので、投資するチャンスであることは間違いない。ただし、株主優待は実施が確約されたものではないので、必ず業績などをチェックしたうえで慎重に判断しよう。
【※関連記事はこちら!】
株主優待を「廃止・改悪」する銘柄を見極める“3つの特徴”に注意!「株主優待の新設直後・優待品がQUOカード・業績悪化に伴う減配や無配」の3点には要警戒!

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