最下層からの成り上がり投資術!
【第154回】 2015年3月17日 藤井 英敏

なぜ丸三証券の株はストップ高となったのか?
とりあえず3月26日までは
「積極的な株主還元」銘柄を狙え!

 株式市場活況を背景に、収益環境は劇的に改善しているのは明らかです。株式の仲介手数料はもちろん、自己売買の収益も好調と推察されます。また、円高時に積極販売した、外債や外国株投信、外国債券投信なども、足元の円安・株高・債券高で大幅に利が乗り、顧客の投資マインドは相当良好な状態になっていると推察されます。

 そんな中、3月16日に丸三証券(8613)は、15年3月期以降、17年3月期までの間、普通配当に加え、期末配当として特別配当(40円)を実施すると発表しました。ちなみに、15年3月期は、普通配当30円、特別配当40円で、1株当たり期末配当金は70円の予定です。中間配当は15円でしたので、年間配当は、なんと85円です。

 ちなみに、丸三証券によれば、特別配当は、(1)資産管理型営業へ舵を切ったことにより収益基盤が安定化してきたこと、(2)株式信用取引に係る融資残高の減少から、株価急落時の評価損に対する返済資金を多額に備えておく必要性が薄れたこと等から、株主に内部留保を還元し、資本効率を高めようとするものだそうです。

 今後、他社が同様の株主還元をするかどうかはわかりません。しかし、今回の丸三証券のサプライズ配当発表を受け、当然のことながら17日の丸三証券株には大量の買いが入り、ストップ高となりました。そして、これが呼び水となり、市場では証券株への関心が高まっていくではないかとみています。

丸三証券(8613)株価チャート(日足・1年)*チャート画像をクリックすると最新のチャートがご覧になれます。SBI証券HPより

 なお、証券株に限らず、増配等を打ち出す3月決算企業も、権利付き最終日(26日)が近いので、高人気を維持することでしょう。よって、テーマらしいテーマは見当たらない中、敢えていえば、「積極的な株主還元」というのがひとつのキーワードになっている感はありますね。とにかく、3月26日までは投資で成り上がりたいのなら、「積極的な株主還元」銘柄を狙いましょう。

 相場観的には、新年度に入ったら物色の流れはガラッと変わる可能性が高いとみていますが、現時点では、新年度はどうなるか、正直全くわかりません。これに関しては、新年度に入って、じっくり相場を眺めながら、「正解」を探し求めたいと思います。