【米国株】「配当利回りランキング」ベスト10を大公開!
ダイヤモンド・ザイでは、毎号巻頭で経済や金融に関連する最新ニュースを紹介している。発売中のダイヤモンド・ザイ7月号で取り上げたニュースは「円安時代の正しい資産防衛方法!【米国の高配当株】ランキング」!
為替は円安が続き、世界的な景気の動向にも不透明感が広がるなか、魅力が増しているのが高配当株だ。特に、米国の高配当株は世界的に注目度が高く、利回りの高さが株価を下支えする場合が多いことから、波乱の多い相場環境でも投資しやすい。
そこでこの記事では、高配当株が多い米国株の中でも特にお得な「配当利回りランキング」ベスト10を紹介しよう!
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波乱相場の中で注目したいのは米国の「高配当株」!
S&P500採用銘柄にも、配当利回り5~6%超の銘柄がたくさんある!
物価高やウクライナ侵攻などの影響で、世界的な景気減速への懸念が高まっている。このように先行きが不透明なときに強いのが「米国の高配当株」。なぜなら、米国には世界的にみても安定したビジネスを行う企業が多いからだ。加えて、高配当が株価を下支えするのも心強い点と言える。
そこで、今回はS&P500指数に組み入れられていて、2期連続で増配予想の銘柄を選抜し、利回りが高い順に10位までランキングをつけた。2期連続で増配予想ということで、ある程度業績が安定している銘柄が多くなっているが、参考までに「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で、投資判断をつけている(※評価者は米国在住のマンハッタン・グローバル・フィナンシャルCEOの森崇さん。配当利回りランキング上位銘柄の選出は4月15日時点。株価などのデータは5月5日時点。業績データは「QUICK・ファクトセット」)。
■S&P500銘柄の高配当株ランキング・ベスト10を発表! | |||||
配当利回り(5/5) | 株価(5/5) | 増配率 今期(前期) |
投資判断 | 最新の株価 | |
1位 | ◆アルトリア・グループ(MO・NYSE) | ||||
6.70% | 55.95ドル | 7%(6%) | 強気 | ||
2位 | ◆デボン・エナジー(DVN・NYSE) | ||||
6.34% | 67.15ドル | 220%(9%) | 買い | ||
3位 | ◆キンダー・モルガン(KMI・NYSE) | ||||
5.89% | 18.85ドル | 3%(4%) | 買い | ||
4位 | ◆ワンオーケー(OKE・NYSE) | ||||
5.87% | 64.05ドル | 0.5%(2%) | 買い | ||
5位 | ◆ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ・NYSE) | ||||
5.42% | 47.84ドル | 2%(2%) | 中立 | ||
6位 | ◆フィリップ・モリス・インターナショナル(PM・NYSE) | ||||
5.17% | 99.77ドル | 5%(6%) | 強気 | ||
7位 | ◆ウィリアムズ(WMB・NYSE) | ||||
4.78% | 35.91ドル | 5%(4%) | 強気 | ||
8位 | ◆ピナクル・ウエスト・キャピタル(PNW・NYSE) | ||||
4.72% | 72.8ドル | 3%(3%) | 強気 | ||
9位 | ◆ギリアド・サイエンシズ(5401・NASDAQ) | ||||
4.68% | 61.35ドル | 1%(5%) | 中立 | ||
10位 | ◆ヴィアトリス(VTRS・NASDAQ) | ||||
4.66% | 10.05ドル | 42%(7%) | 中立 | ||
※株価や利回りなどのデータは2022年5月5日時点 |
米国の高配当株ランキング10位までの銘柄は、すべて配当利回りが4%台後半以上。トップのアルトリア・グループ(ティッカーシンボル:MO)に至っては配当利回り6.70%と、かなり高い水準になっている。
しかも、10銘柄中7銘柄が「買い」「強気」と高く評価されているのもポイント。なかでも今後の期待が高いのが“エネルギー・資源”と“生活必需品”関連だ。上で紹介した中では、デボン・エナジー(ティッカーシンボル:DVN)やワンオーケー(ティッカーシンボル:OKE)、ウィリアムズ(ティッカーシンボル:WMB)が該当する。
「ウクライナ危機の長期化が懸念されており、これからも資源価格の高止まりが予想されます。そのため、関連企業での業績成長が続く見通しです」(マンハッタン・グローバル・フィナンシャルの森さん)
森さんが特に注目しているのは、天然ガスのパイプライン運営会社であるキンダー・モルガン(ティッカーシンボル:KMI)だという。貯蔵・輸送が主な事業で、原油などの価格変動の影響を受けにくい。天然ガス関連企業の多くが赤字だが、同社は黒字企業なのも魅力だ。
追い風が吹く業種はほかにもある。たとえば、食品関連や、金利上昇が追い風となる金融株だ。また、業種を問わず着実に稼ぐ力を持つ企業や、収益力が高い企業は、不景気でも業績が落ち込む可能性が低いため、注目に値するだろう。
重要なのは、配当利回りの高さだけに注目するのではなく、業績に安定感があるか否かをチェックすること。このランキングを参考に、長く保有したい銘柄を探してみてほしい。
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