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【投信グランプリ2023】「日本株総合」部門ベスト3の投信を解説! 運用期間60年超の「大型株ファンド」など、長期的に好成績を維持している商品が上位に!

2023年4月30日公開(2023年4月28日更新)
ザイ編集部
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【投信グランプリ2023】ダイヤモンド・ザイが厳選した「日本株総合」部門でおすすめの「アクティブ型投資信託」3本を詳しく解説!

発売中のダイヤモンド・ザイ6月号では、成績優秀なアクティブ型の投資信託を、ダイヤモンド・ザイ編集部が公平・中立な立場で審査・表彰した「投信グランプリ2023」を公開!「日本株総合」や「米国株」「世界株」など、7つの部門別にファンドアナリストが高く評価したアクティブ型の投資信託を紹介するほか、最近登場したばかりの有望な”フレッシャー”投資信託や、人気のわりに成績がイマイチの投資信託なども取り上げている。

今回は、そんな「投信グランプリ2023」の「日本株総合」部門で“最優秀賞”に輝いた1本と、“優秀賞”に輝いた2本、合計3本のおすすめアクティブ型投資信託を詳しく紹介!
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本当に優秀な投資信託を選ぶ「投信グランプリ2023」で、
「日本株総合」部門のスコアが上位だった3本を紹介!

日本株総合型の優秀なアクティブ型投信を紹介!

 ダイヤモンド・ザイでは、ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチのファンドアナリスト・海老澤界の主導の下、個人投資家の目線に立ってアクティブ型の投資信託を評価。「投信グランプリ2023」と題し、特に優れた商品を8つの部門別に厳選している。
【※「投信グランプリ2023」の選考基準などに関連する記事はこちら!】
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 投資信託を審査するにあたっては「①直近5年の成績」「②下げ相場での下落率の大小」「③好成績を維持する安定感があるかどうか」などの点に注目し、300点満点でスコアを付けている。成績については、すべて実績ベースの数値を基にしており、知名度や人気の有無は評価基準に含めていない。

 今回は全8部門の中から「日本株総合」部門で、スコアがもっとも高かった「最優秀賞」の投資信託1本と、それに次ぐスコアで「優秀賞」に入った2本を紹介していこう(※成績などは2022年12月末時点。基準価額や組入れ比率は2023年2月末時点)。
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最優秀賞は、1961年設定の「大型株ファンド」!
短期でも長期でも好成績で、設定来の成績は+2891%!

 「日本株総合」部門で最優秀賞に輝いたのは、300点満点中で292.8点を獲得した「大型株ファンド(大和アセットマネジメント)」だ。

 大型株ファンドが設定されたのは1961年12月。運用期間は実に61年にも及び、現存する中では日本でもっとも古い投資信託だ。高度経済成長や2度のオイル・ショック、バブル経済とその崩壊、失われた30年、リーマン・ショックなど、日本経済の紆余曲折を経験してきたレジェンド的存在と言える。

大型株ファンドの組入れ上位銘柄。大型株ファンドの組入れ上位銘柄。
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 純資産残高は10億円台で、規模としては小さめだ。名前に「大型株」とついているため、時価総額の大きい銘柄を投資対象にしていると思いがちだが、実際は「資本金100億円以上」の銘柄を対象としている。

 過去5年の成績がトップクラスであるほか、直近3年や1年の成績でも上位に入っている。評価軸を10年に伸ばしても「日本株総合型」部門で上位の成績だ。ちなみに、設定来の成績は2023年2月末時点で+2891%(約30倍)。長期で好成績を残している点に安心感がある。

 下げ相場での下がりにくさも、折り紙付き。過去5年の最大下落率は平均値より8ポイントも小さく、安定感があることがわかる。大型株ファンドの運用方針は「長期的な視点に立って好利回り株を中心に投資する」「企業の安定性、収益性、成長性、株価水準などを勘案して銘柄選定する」というシンプルなものだ。結果的に相場がグロース(成長)株優位の時でも、バリュー(割安)株優位の時でも安定した結果を残していることから、今後も期待できそうだ。

 信託報酬は0.8%を下回り、アクティブ型としては低コスト。販売会社は多くないが、楽天証券SBI証券といった大手ネット証券で買える。
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運用期間46年で成長株も組み入れる「MHAM株式オープン」、
柔軟な運用で安定した成績を残す「経営進化論」に注目!

 「日本株総合」部門で大型株ファンドに次ぐスコア(289.0点)を獲得し、「優秀賞」に輝いたのは「MHAM株式オープン(アセットマネジメントOne)」だ。

 MHAM株式オープンも、運用期間が46年を超える”超長寿”な投資信託。現存する追加型の公募投資信託の中では3番目の古さで、多くの地方銀行が販売ラインアップに入れている。

 運用スタイルに大きな偏りはないものの、投資対象はやや成長株が多く、バリュー株が優位だった昨年は苦戦した。しかし、過去5年の成績は29.2%のプラスで、TOPIXの4.1%を大きく上回っている。

 組入れ銘柄は、1位がトヨタ自動車(7203)、2位がソニーグループ(6758)と大型株が目立つが、4位に月極駐車場のポータルサイトを運営するアズーム(3496)が入るなど、東証グロースの新興企業も含まれている。資産構成の10%超を海外株に投資しているのも特徴だ。
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 続いて紹介するのは、「日本株総合」部門でスコアが3位(288.2点)となった「経営進化論[日本バリュースターオープン](岡三アセットマネジメント)」だ。

 経営進化論[日本バリュースターオープン]は「隠れた好ファンド」が多い岡三アセットマネジメントが運用する商品。名称に「バリュー」と付いているが、実は割安株に注目するタイプではない。

 運用スタイルに偏りはなく、相場動向に合わせて変化させる柔軟性を持つ。そのため、各年の運用成績を見ても、比較的上位で安定している。

 コンセプトは「企業価値の向上を図り、進化していく企業の株式に投資する」というもの。組入れている銘柄でもっとも割合が高いのは、国内セメント首位で海外にも積極展開する太平洋セメント(5233)だ。

 決算は毎年11月で、評価益・売却益を含めて分配する。岡三アセットマネジメントはSBIホールディングス傘下で商品力を強化中。純資産は小さいが、看板商品に育つか注目したい。
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