株主優待「1月~12月のおすすめ銘柄」[2024年]

【2023年10月】QUOカード優待利回りランキング!10万円以下で買えて利回り3%台後半のケア21など、10月に確定する「QUOカード優待株」全5銘柄を紹介

2023年10月2日公開(2023年10月2日更新)
ザイ・オンライン編集部
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2023年10月の「QUOカード」の株主優待を徹底調査!
大手コンビニ、ファミレスやドラッグストアなどで使えて
個人投資家に人気の「QUOカード」の株主優待を比較

 全国共通のプリペイドカードである「QUOカード」は、さまざまな株主優待のなかでも、特に個人投資家からの人気が高い「優待品」だ。

 人気がある理由は、幅広い業種の店舗で”金券”として利用でき、利便性が高い点にある。利用可能な店舗は全国約6万店に上り、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといった大手コンビニをはじめ、一部のファミレスやドラッグストア、書店などでも使える。しかも、会計時に1円単位で利用できて、有効期限もないので、株主優待でどれだけ大量にもらっても、利用できずに無駄にしてしまう恐れがない。また、カードタイプで財布に入れておいてもかさばらないため、保管場所に困らないところもメリットと言えるだろう。

 一方、株主優待を実施する企業側にもメリットがある。「QUOカード」なら個人投資家からの注目度が高いことに加えて、優待品の配送費を安く抑えられる点も、企業にとっては魅力的。さらに、消費者にとって身近な商品やサービスを扱っていない企業でも、「QUOカード」に会社のロゴや社名をデザインすれば、優待品として採用しやすい。これらの理由で「QUOカード」を優待品に採用する企業は、非常に多くなっているのだ。

 それでは、「QUOカード」がもらえる多くの株主優待銘柄の中から、何を基準に、どの銘柄を選べばいいのだろうか。なかには、人気アニメのキャラクターなどが描かれた、限定デザインのカードを用意している企業もあるが、多くは社名やロゴなどがデザインされているだけなので、まずは「利回り」と「最低投資額」で絞り込むのが順当だ。
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「10月に権利が確定する株」の配当利回りランキング! 利回り4.7%の「ノバック」、利回り3.9%で連続増配を見込む「アールエイジ」など、おすすめ高配当株を紹介

 そこで、「2023年10月」に基準日を迎える株主優待銘柄のうち、「QUOカード」を優待品としている全5銘柄(継続保有条件のある銘柄を除く)の「1年間でもらえるQUOカードの額面」と「年間配当額」、そして「最低投資額」を調査して、「株主優待利回り」や「配当利回り」を算出。「【2023年10月】QUOカードがもらえる株主優待利回りランキング」を作成した(※データは2023年9月28日時点。「QUOカード」がもらえる銘柄であっても、2023年10月の時点で一定期間以上継続保有していないと、株主優待の対象外になる銘柄はランキングに含めていない)

 なお、保有株数によって「QUOカード」の額面が変わる銘柄や「QUOカード」以外の優待品を選択できる銘柄、長期保有優遇制度を設けている銘柄については、備考欄に記載している。

 この「【2023年10月】QUOカードがもらえる株主優待株利回りランキング」を参考にして、「QUOカード」がもらえる高利回りの株主優待銘柄に投資しよう!
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【2023年10月】
「QUOカード」がもらえる株主優待銘柄の
株主優待+予想配当利回りランキング

順位 最低投資金額
(株価×必要株数)
QUOカード
額面(内訳)
株主優待+
予想配当利回り
株主優待
利回り
予想配当
利回り
1位  ケア21(2373)【確定月】10月
7万5100円
(751円×100株)
1000円
(10月のみ)
3.59% 1.33% 2.26%
【備考】特になし。
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2位  萩原工業(7856)【確定月】10月
18万2700円
(1827円×100株)
1000円
(10月のみ)
3.29% 0.55% 2.74%
【備考】他に、マスキングテープ、レジャーシート(2畳)も選択可。1000株以上は3000円相当。3年以上の継続保有で優待金額は各2倍。
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3位  泉州電業(9824)【確定月】10月
34万5500円
(3455円×100株)
1000円
(10月のみ)
3.18% 0.29% 2.89%
【備考】株式分割に伴い、今回から実質拡充。1年以上の継続保有で2倍に増額。
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4位  SCAT(3974)【確定月】10月
5万4400円
(544円×100株)
500円
(10月のみ)
2.85% 0.92% 1.93%
【備考】5月に社名を変更。300株以上で1000円分。
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5位  学情(2301)【確定月】10月
101万8500円
(2037円×500株)
3000円
(10月のみ)
2.65% 0.29% 2.36%
【備考】特になし。
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※最低投資額や利回りは2023年9月28日時点。順位は株主優待と配当の合計利回りで決定。

 10月は株主優待を実施するのが約30銘柄と少なく、「QUOカード」を株主優待品としている銘柄も限られている。保有期間の条件なしで「QUOカード」がもらえるのは、ケア21(2373)萩原工業(7856)泉州電業(9824)SCAT(3974)学情(2301)の5銘柄で、いずれも年1回、10月のみ株主優待を実施している。

 「株主優待+配当利回り」ランキングの第1位は、ケア21の3.59%。続く第2位は3.29%の萩原工業、第3位は3.18%の泉州電業で、ここまでが利回り3%台となっている。第4位のSCATと第5位の学情の「株主優待+配当利回り」は、2%台後半だ。

 ちなみに、継続保有が必要な銘柄も含めた場合、ファースト住建(8917)が4.20%で「株主優待+配当利回り」のトップとなる(※利回り計算では継続保有期間は考慮していない)。ファースト住建の株主優待を獲得するには、1年以上の継続保有が必要で、最低投資額は12万6100円。10月と4月に、100株保有時で500円分の「QUOカード」がもらえる。

 一度にもらえる「QUOカード」の金額は、利回りランキング第5位の学情が3000円分で、もっとも多い。ただし、必要投資金額は101万8500円と、5銘柄中ダントツで高くなるため、「QUOカード」の金額だけで選ぶのは考えものかもしれない。たとえば、ケア21萩原工業泉州電業の3銘柄に投資すれば、同様に3000円分の「QUOカード」が手に入り、合計投資金額は60万3300円で済む。

 長期保有優遇制度は、萩原工業泉州電業の2銘柄が設けている。萩原工業は3年間の継続保有で、保有区分ごとに株主優待金額が2倍になる。萩原工業の株主優待は選択制で、自社製品や「QUOカード」1000円分がラインアップされている。長期保有で株主優待金額が2倍になった場合は、「QUOカード」を2000円分選ぶことも可能だ。

 なお、萩原工業は2026年10月の実施を最後に、株主優待を廃止することを発表済み。今回を含めてあと4回の実施となるが、今年10月の株主優待を獲得して、3年間株式を保有し続けた場合は、2026年10月の最後の株主優待で継続保有特典を得ることができる。
【※関連記事はこちら!】
萩原工業(7856)、株主優待を2026年10月実施分で廃止! 1000円分の「QUOカード」などが選べる株主優待を実施してきたが、2026年実施分を最後に廃止に

 一方、泉州電業は1年間の継続保有で「QUOカード」の金額が1000円分⇒2000円分になり、継続保有期間を考慮しない場合、「株主優待+配当利回り」は3.18%⇒3.47%までアップする。

10月に権利を獲得できる「QUOカード」優待全5銘柄について
「株主優待+配当利回り」や優待内容などを詳しく解説!

 ここからは「【2023年10月】QUOカードの優待利回りランキング!」の全5銘柄について改めて詳しく見ていこう。

 「株主優待+配当利回り」ランキングの第1位は、利回り3.59%のケア21(2373)。訪問介護や有料老人ホーム運営などの高齢者介護を核とする、総合福祉企業を目指している。株主優待は、100株以上で一律1000円分の「QUOカード」だ。

 2023年10月期第3四半期は、各種費用の増加に対応するため、一部サービスの提供価格の見直しを進めていて、収益性改善の効果が出始めているとしている。なお、2023年10月期の通期の業績については、増収ながらも2ケタの減益を見込んでいる。

ケア21
業種 コード 市場 権利確定月
サービス業 2373 東証スタンダード 10月末
株価
(終値)
必要株数 最低投資額 株主優待+
配当利回り
751円 100株 7万5100円 3.59%
※株価などのデータは2023年9月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。

 ランキングの第2位は、キャンプなどで使われるレジャーシートのほか、合成樹脂製品や機械製品などの製造販売を手がけている萩原工業(7856)で、「株主優待+配当利回り」は3.29%。2023年10月期の通期の業績予想は、増収かつ3ケタの増益を見込んでいて、前期比14円の増配も予定している。

 株主優待は、100株で1000円相当、1000株以上で3000円相当オリジナルカタログギフト。今回は100株保有の場合、自社製品のシート、岡山県の特産品であるマスキングテープ、1000円分の「QUOカード」の3種類から選べる。また、長期保有優遇制度もあり、3年以上の継続保有で株主優待金額が区分ごとに2倍になる。すでに述べたとおり、2026年10月を最後に株主優待を廃止すると発表済みだ。

萩原工業
業種 コード 市場 権利確定月
その他製品 7856 東証プライム 10月末
株価
(終値)
必要株数 最低投資額 株主優待+
配当利回り
1827円 100株 18万2700円 3.29%
※株価などのデータは2023年9月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。

 第3位は「株主優待+配当利回り」が3.18%の泉州電業(9824)。電線専門商社で、各種電線・ケーブルの販売や電線加工、ネットワーク工事などを手がけている。2023年10月期の通期の業績予想は増収増益を見込んでいて、前期比実質30円の増配も予定している。

 株主優待は、100株以上で1000円分の「QUOカード」。長期保有の優遇制度もあり、1年以上の継続保有で「QUOカード」の金額が2000円分にアップする。なお、2022年10月末を基準日として1株⇒2株の株式分割を実施したが、株主優待内容は据え置いたため、今回から実質拡充となっている。

泉州電業
業種 コード 市場 権利確定月
卸売業 9824 東証プライム 10月末
株価
(終値)
必要株数 最低投資額 株主優待+
配当利回り
3455円 100株 34万5500円 3.18%
※株価などのデータは2023年9月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。

 「株主優待+配当利回り」が2.85%でランキング第4位となったのは、今年5月にティビィシィ・スキヤツトから社名を変更したSCAT(3974)。美容サロン向けの顧客・売上管理システムなどの開発・販売が中核事業だが、中小企業向けのビジネスサービスや介護サービスの事業も展開している。株主優待品は、100株で500円分、300株で1000円分の「QUOカード」だ。

 2023年10月期の通期の業績予想は増収かつ2ケタの増益で、前期比2円の増配(記念配当1円分を含む)を予定している。

SCAT
業種 コード 市場 権利確定月
情報・通信 3974 東証スタンダード 10月末
株価
(終値)
必要株数 最低投資額 株主優待+
配当利回り
544円 100株 5万4400円 2.85%
※株価などのデータは2023年9月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。

 第5位は、20代向け転職サイト「Re就活」や新卒学生向け就職サイト「あさがくナビ」などを展開する学情(2301)で、「株主優待+配当利回り」は2.65%。500株以上で3000円分の「QUOカード」がもらえる。なお、2023年10月期の通期業績予想は2ケタの増収増益で、前期比5円の増配も予定している。

学情
業種 コード 市場 権利確定月
サービス業 2301 東証プライム 10月末
株価
(終値)
必要株数 最低投資額 株主優待+
配当利回り
2037円 500株 101万8500円 2.65%
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※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。

 以上、2023年10月の株主優待で「QUOカード」がもらえる全5銘柄を紹介した。

 10月は「株主優待+配当利回り」が突出して高い銘柄がない代わりに、利回り1%台や1%未満といった「低利回り銘柄」もないのが特徴だ。また、10万円以下で買える「お手頃」銘柄や、長期保有優遇制度を設けている銘柄も複数ある。全体数が少ないからこそ、個々の銘柄の株価動向や業績内容をしっかり吟味して、目当ての「QUOカード」優待株を確実に手に入れよう!
(構成・文/肥後紀子)
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。

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