2023年4月に権利が確定する株主優待の中から
注目すべきお得な銘柄&株主優待内容を徹底調査!
4月の株主優待は全部で30銘柄弱。1年でもっとも数が少ない月だが、飲料詰め合わせがもらえる伊藤園第1種優先株式(25935)や、チョコ菓子・ナッツなどが15種類以上も届く正栄食品工業(8079)といった、定番の人気銘柄が複数ある。また、外食系ではくら寿司(2695)や「町田商店」のギフトホールディングス(9279)も見逃せない。
さらに、今回から「QUOカードPay」の株主優待を新設した銘柄もある。全体の銘柄数が少ない月だからこそ、業績や株価動向などをしっかり確認して、目当ての株主優待銘柄を絞り込もう!
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⇒【2023年4月】「QUOカード」優待利回りランキング! 継続保有で配当+優待利回り4%超のファースト住建など「QUOカード」「QUOカードPay」がもらえる5銘柄!
⇒「4月に権利が確定する株」の配当利回りランキング! 利回り4.5%で増配予想の「ノバック」、利回り4.3%の「アールエイジ」など、おすすめの高配当株を紹介
お菓子がもらえるアイ・ケイ・ケイHD&正栄食品工業、
お得な伊藤園の優先株など、自社取扱い商品の定番4銘柄を紹介!
まずは、自社グループ商品などの詰め合わせがもらえる株主優待のうち、内容的にも利回り的にも魅力の高い定番の4銘柄を取り上げる。
■自社グループ商品がもらえる定番4銘柄! |
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最低投資 金額 |
株主優待+ 予想配当利回り |
株主優待利回り | 予想配当利回り | 詳細情報 |
◆アイ・ケイ・ケイホールディングス(2198) 【確定月】4月 | ||||
6万9100円 | 4.63% | 2.89% | 1.74% | |
【株主優待内容】 100株で2000円相当、500株で3500円相当の自社特選菓子、1000株で6000円相当、5000株以上で1万1000円相当の自社特選ギフト。他に、100株以上でレストランの食事代金優待券3枚 |
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【備考】今回から株主優待内容を拡充。優待券は、東京や福岡の「ラ・ロシェル」、東京の「キュイジーヌ フランセーズ ラ・シャンス」、福井の「トラットリア チャオ」など全国13カ所のレストランでランチ・ディナー料金の割引やドリンクサービスなどに利用可能 | ||||
◆伊藤園第1種優先株式(25935) 【確定月】4月 | ||||
18万3800円 | 3.54% | 0.82% | 2.72% | |
【株主優待内容】 100株で1500円相当、1000株以上で3000円相当の自社製品詰め合わせ。他に、100株で30%割引、1000株以上で50%割引になる自社通販の割引クーポン |
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【備考】前回の100株保有時の株主優待品は、コーヒーや緑茶、ウーロン茶などの缶入り飲料、パック入り野菜ジュースなど全12品 | ||||
◆トーエル(3361) 【確定月】4月/10月 | ||||
39万4000円 | 3.30% | 0.76% | 2.54% | |
【株主優待内容】 500株で1500円相当、1000株以上で3000円相当の自社取扱商品(ピュアウォーターなど) |
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【備考】前回の500株保有時の優待品は、280ml入りのピュアウォーターペットボトル9本と2023年のカレンダーのセット | ||||
◆正栄食品工業(8079) 【確定月】4月/10月 | ||||
39万8000円 | ー | ー | 1.21% | |
【株主優待内容】 100株以上で自社商品詰め合わせ |
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【備考】前回10月の優待品は、チョコ菓子、ミックスナッツ、ドライフルーツなど全16品 | ||||
※株主優待内容、最低投資金額、利回りは3月28日終値時点。 |
取り上げた4銘柄の中で、最低投資金額がもっとも低く、逆に配当+株主優待利回りがもっとも高かったのが、アイ・ケイ・ケイホールディングス(2198)だ。最低投資金額は6万9100円(3月28日終値で計算、以下同)で、配当+株主優待利回りは4.63%。100株保有時には、2000円相当の自社特選菓子がもらえる。特選菓子は、毎年内容が変わる焼き菓子の詰め合わせで、前回の100株保有時は、バウムクーヘンやマドレーヌなど焼き菓子全7品だった。
また、今回から株主優待制度を全面的に拡充。500~1000株未満の区分を新設するとともに、100株では1500円相当⇒2000円相当など、すべての区分の株主優待金額を増額している。
食事代金優待券は、東京や大阪、愛知、富山、福岡など全国13カ所のレストランで利用可能。内容はレストランごとに異なるが、ランチ・ディナー料金の割引やドリンクサービスなどが受けられる。
お菓子の詰め合わせがもらえる銘柄では、正栄食品工業(8079)も4月(&10月)の定番的な存在だ。前回10月分の株主優待品は、チョコ菓子やナッツ、ドライフルーツなど全16品で、ボリュームたっぷり。株主優待品の金額は公表していないが、16品の価格を独自に計算したところ、約5500円だった。少し低く見積もって5000円としても、年間では1万円相当で、配当+株主優待利回りは3.72%と、なかなかの高利回りになる。
一方、自社グループの飲料詰め合わせがもらえる4月の定番銘柄と言えば、伊藤園第1種優先株式(25935)。前回の内容は、缶入りのコーヒーや緑茶、紙パック入りの野菜ジュースなど全12品だった。最低投資金額は18万3800円で、配当+株主優待利回りは3.54%と、比較的高めだ。
ちなみに、優待投資家にはよく知られた話だが、普通株の伊藤園(2593)でも株主優待品はまったく変わらない。ただし、普通株の必要投資金額は42万8500円と優先株式の2倍以上必要で、配当+株主優待利回りは1.28%にとどまる。議決権は普通株式にしかないので、株主総会で議決権を行使したいなら普通株を、「なるべく安く株主優待を入手したい」という人は優先株を選ぶのがよさそうだ。
そのほか、トーエル(3361)も飲料がもらえる株主優待を実施。こちらの株主優待品は、自社取扱商品のピュアウォーターが中心だ。前回10月の場合だと、500株保有時には280ml入りのピュアウォーターペットボトル9本とカレンダーがもらえた。
なお、表組みには掲載していないが、欲しいものが自由に選べるカタログギフトの株主優待を行っている銘柄には、フリービット(3843)がある。付与されたポイントをバラエティに富んだ商品と交換できる「プレミアム優待倶楽部」を導入していて、最低投資金額65万9000円で3000ポイント(=3000円相当)がもらえる。ただ、現在未定となっている配当分を前年並みと想定して計算しても、配当+株主優待利回りは1.03%で、利回り面での魅力は非常に低くなっている。
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⇒「プレミアム優待倶楽部」株主優待利回りランキング! 全69銘柄の配当+優待利回り(2023年3月時点)を比較して最もお得な「プレミアム優待倶楽部」銘柄を公開!
自社グループ店舗以外でも全国で優待券が使えるテンポスHDや、
利回り6%弱のヤーマンなど、株主優待券と金券で注目の7銘柄!
続いて、外食や買い物、レジャーなどで使える株主優待券と、汎用性の高い金券類がもらえる銘柄の中から、新設優待を含む注目の7銘柄を見ていこう。
■株主優待券や金券がもらえる注目の7銘柄! |
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最低投資 金額 |
株主優待+ 予想配当利回り |
株主優待利回り | 予想配当利回り | 詳細情報 |
◆ヤーマン(6630) 【確定月】4月 | ||||
10万5500円 | 5.97% | 4.74% | 1.23% | |
【株主優待内容】 100株で5000円分、500株以上で1万4000円分の株主優待割引券 |
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【備考】自社オンラインストアで利用可。長期保有優遇制度があり、100株保有の場合は1年以上の継続保有で7000円分、2年以上で1万円、5年以上で1万3000円分に増額 | ||||
◆テンポスホールディングス(2751) 【確定月】4月 | ||||
25万4900円 | 3.49% | 3.14% | 0.35% | |
【株主優待内容】 100株以上で、1000円分の株主優待食事券を8枚 |
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【備考】「ステーキのあさくま」などあさくまグループ各店、及び協力企業店舗、自社グループ通販サイト「あさくまファーム」で利用可 | ||||
◆エイチ・アイ・エス(9603) 【確定月】4月/10月 | ||||
19万4300円 | 2.57% | 2.57% | ー | |
【株主優待内容】 100株で2000円分、500株で4000円分、1000株以上で6000円分のHIS株主優待券。他に、100株以上で500円分のラグーナテンボス入園割引券 |
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【備考】1回1万2000円以上の旅行で1000円分、2万4000円以上で2000円分のHIS株主優待券を利用可。ラグーナテンボス入園割引券は最大5名まで適用可能。株主優待利回りは株主優待券+ラグーナテンボス入園割引券で計算 | ||||
◆共和工業所(5971) 【確定月】4月 | ||||
40万4000円 | 2.23% | 0.25% | 1.98% | |
【株主優待内容】 100株以上で1000円分のQUOカードPay |
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【備考】特になし | ||||
◆くら寿司(2695) 【確定月】4月 | ||||
31万8000円 | 2.20% | 1.57% | 0.63% | |
【株主優待内容】 100株以上で5000円分、200株以上で7500円分、400株以上で1万2500円分、1000株以上で2万2500円分の株主優待割引券(電子チケット) |
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【備考】国内の「くら寿司」「無添蔵」全店舗で、税込1000円ごとに500円分を利用可。株主優待利回りは電子チケット選択時で計算。紙の株主優待券選択時は、各2500円を差し引いた金額になる | ||||
◆フィット(1436) 【確定月】4月 | ||||
14万2400円 | 2.10% | 0.70% | 1.40% | |
【株主優待内容】 200株で1000円分、500株で1500円分、1000株で2000円分、5000株以上で3000円分のQUOカードPay |
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【備考】今回から株主優待を新設。長期保有優遇制度があり、2年以上の継続保有で区分ごとに1000円分を追加 | ||||
◆ギフトホールディングス(9279) 【確定月】4月/10月 | ||||
44万8500円 | 1.56% | 0.89% | 0.67% | |
【株主優待内容】 100株以上で2枚、200株以上で3枚、300株以上で4枚、500株以上で5枚の食事優待電子チケット |
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【備考】「町田商店」や「ラーメン豚山」などの自社グループ直営店で、券売機のボタンにあるメニューを1つ選択可。また「ラーメン豚山オンラインショップ」でも利用可能(電子チケット1枚を1000円OFFクーポンに交換)。株主優待利回りは1000円OFFクーポンで計算 | ||||
※株主優待内容、最低投資金額、利回りは3月28日終値時点 |
外食系の株主優待でまず押さえておきたいのが、テンポスホールディングス(2751)だ。100株以上でもらえる株主優待券は1000円分×8枚=8000円分と、なかなか使いでがある。配当+株主優待利回りは3.49%で、利回り面での魅力もまずまずだ。
しかも、自社グループの「ステーキのあさくま」などに加えて、資本関係のない全国の協力店舗約500店でも利用できるのがうれしい。協力店舗は、居酒屋にラーメン店、洋食店、バーなどさまざま。さらに、自社通販サイトの「あさくまファーム」でも優待券を利用できるので、近くに店舗がないという人でも使いやすい。
外食系では、くら寿司(2695)と家系ラーメンの「町田商店」を運営するギフトホールディングス(9279)もチェックしておこう。株主優待品は、どちらもスマホに登録して使う電子チケットで、紙の優待券を持ち歩かなくて済むのが便利だ。くら寿司の場合は紙の優待券も選択できるが、優待金額が電子チケットに比べて2500円分減ってしまうことになるので、特別な事情がない限りは電子チケットを選ぼう。
ギフトホールディングスは前回10月権利分から、実店舗に加えて「ラーメン豚山オンラインショップ」でも利用できるようになって、利便性が向上。店舗で使う場合は、券売機にあるメニューをどれでも選べるが、オンラインショップでは電子チケット1枚を「1000円OFFクーポン」に交換して使用する。
買い物系では、自社オンラインストアで利用可能な株主優待券がもらえるヤーマン(6630)がおすすめ。最低投資金額10万5500円で5000円分の優待券がもらえて、配当+株主優待利回りは5.97%と、かなりの高利回りだ。しかも、3段階の長期保有優遇制度があり、5年間継続保有した場合には、100株保有時の配当+株主優待利回りが13.55%までアップする。オンラインストアの商品は、美容機器やコスメなどが中心だが、シェーバーやドライヤー、ウォーターピックなど男性が使えるアイテムも扱っている。
コロナ禍が落ち着いて、旅行に行きたいと思っている人も増えているのではないだろうか。エイチ・アイ・エス(9603)の株主優待は、100株保有で2000円分のHIS株主優待券。1回1万2000円以上の旅行なら1000円分、2万4000円以上であれば2000円分の株主優待券が使用可能だ。
さて、4月は全体の銘柄数が少ないため、「QUOカード」に代表される金券類の株主優待が非常に少ない。そんな中、昨年、今年と「QUOカードPay」がもらえる株主優待の新設が続いていて、金券優待のファンにとってはうれしい限りだ。
まず、昨年株主優待を導入した共和工業所(5971)は、100株以上で1000円分の「QUOカードPay」がもらえる。配当+株主優待利回りは2.23%だ。一方、今年から新設したのはフィット(1436)で、こちらは株主優待の獲得に200株以上が必要だが、200株で1000円分の「QUOカードPay」がもらえる。配当+株主優待利回りは2.10%となっている。
【※関連記事はこちら!】
⇒フィット、「QUOカードPay」の株主優待を新設! 4月末時点で200株以上の株主に、QUOカードのデジタル版「QUOカードPay」1000~4000円分を贈呈へ!
利回りだけを見ると共和工業所のほうがお得度が高いが、最低投資額は共和工業所の40万4000円に対して、フィットは14万2400円と、かなり少なくて済む。また、フィットには長期保有の優遇制度があり、2年以上継続保有した場合、配当+株主優待利回りは2.80%にアップする(保有期間は考慮しない場合)。
ちなみに、「QUOカードPay」はスマホに登録して使うデジタルギフトだが、「QUOカード」とは利用できる店舗が異なる。たとえば、「QUOカード」はコンビニ大手3社のいずれでも利用できるが、「QUOカードPay」は今のところ大手3社ではローソンのみが対象だ。事前に公式サイトで利用可能な店舗を確認しておくとよいかもしれない。
最後に、権利確定日とその2営業日前の権利付最終売買日を確認しておこう。4月末が権利日の銘柄は、26日(水)が最終売買日になる。なお、トーエルやフィットのように、株主優待の獲得には複数単元が必要な銘柄もある。欲しい株主優待を取り逃さないように、購入前には最終売買日と必要単元数をもう一度見直そう!
(構成・文/肥後紀子)
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◆1月〜12月までのお得な株主優待の内容はココでチェック!
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【SBIネオトレード証券のおすすめポイント】 以前はライブスター証券だったが、2021年1月から現在の名称に。売買手数料を見ると、1日定額プランなら1日100万円まで無料。1日100万円超の価格帯でも大手ネット証券より割安だ。そのうえ信用取引の売買手数料が完全無料と、すべての手数料プランにおいてトップレベルの安さを誇る。そのお得さは株主優待名人・桐谷さんのお墨付き。2023年10月に新取引ツール「NEOTRADER」が登場。PC版は板情報を利用した高速発注や特殊注文、多彩な気配情報、チャート表示などオールインワンの高機能ツールに仕上がっている。また「NEOTRADER」のスマホアプリ版もリリースされた。低コストで日本株(現物・信用)やCFDをアクティブにトレードしたい人におすすめ。また、売買頻度の少ない初心者や中長期の投資家にとっても、新NISA対応や低コストな個性派投資信託の取り扱いがあり、おすすめの証券会社と言える。 |
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。売買手数料は、1回の注文が複数の約定に分かれた場合、同一日であれば約定代金を合算し、1回の注文として計算します。投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託の検索機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。 |
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