最下層からの成り上がり投資術!

日経平均株価は3〜6カ月程度「26週移動平均線」が
抵抗線に! 下げ相場では「なる早」で損切りし、
「バイ・アンド・アホールド」は絶対に避けよう!

2018年11月13日公開(2018年11月13日更新)
藤井 英敏
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 非常に難易度の高い相場になった。これが今の相場に対する率直な印象です。なぜなら、11月8日までの日経平均株価は落ち着きを取りもどしましたが、その後、戻りが一服し、再び、調整色を強めているからです。

 具体的には、日経平均株価は10月26日に2万0971.93円で底入れし、11月8日の2万2583.43円まで戻す場面がありました。しかしながらその後、失速し、13日前場には、21484.65円まで下落する場面がありました。

 11月8日まで日経平均株価が戻った主因は、米国株式市場が強い動きとなったためです。

 11月6日投開票の米中間選挙は、市場の事前予想通り、与党共和党が上院の過半数を維持した一方、下院は民主党が過半数をとりました。上下院で多数派が異なる「ねじれ議会」になったことで、トランプ政権と民主党が手を組み、インフラ投資拡大につながるとの期待が高まりました。その結果、7日のNYダウが前日比545.29ドル高の2万6180.30ドルと、大幅に3日続伸し、ほぼ1カ月ぶりの高値で終えたのです。

■NYダウ(ダウ工業株価平均指数)チャート/日足・3カ月
NYダウ(ダウ工業株価平均指数)チャート/日足・3カ月(NYダウ(ダウ工業株価平均指数)チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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今後の日経平均株価は「2番底」をつけに行く見通し
「26週移動平均線」が強力なレジスタンスラインに

 ただし、11月9日の日経平均株価は、前日比236.67円安の2万2250.25円でした。前日8日に2万2583.43円まで上昇し、一時的に、200日移動平均線(8日現在2万2382.03円)や25日移動平均線(同2万2364.82円)を上回りましたが、75日移動平均線(同2万2686.71円)に届くことなく失速しました。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 ちなみに、52週移動平均線(11月12日現在2万2496.95円)、26週移動平均線(同2万2629.13円)、13週移動平均線(同2万2755.22円)と、概ね2万2400円~2万2700円のゾーンに中期的な抵抗線が数多く存在しています。

■日経平均株価チャート/週足・1年
日経平均株価チャート/週足・1年日経平均株価チャート/週足・1年(出典:SBI証券公式サイト)
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 これの抵抗線を安定的に上回って推移するためには、相当な好材料の出現と、ヤレヤレ売りを吸収するだけのボリュームが必要になるとの見方は不変です。

 今後の日経平均株価の見通しですが、10月26日の2万0971.93円(1番底)に対する「2番底」を付けにいくとみています。

 私は、もともと、日経平均株価については、25日移動平均線は相当な期間(3~6カ月程度)強力なレジスタンスラインになる可能性が高いと危惧していましたが、今後は、「『26週移動平均線』は相当な期間(3~6カ月程度)強力なレジスタンスラインになる可能性が高いと危惧しています」に変更します。

 そして、当面は、26週移動平均ベースのボリンジャーバンドのマイナス1σ(11月13日前引け段階2万1991.95円)を中心に、同マイナス2σ(同2万1409.49円)と26週移動平均線(同2万2574.41円)との間の「バンドウォーク」を想定しています。

下げ相場での「バイ・アンド・アホールド」は
投資元本に致命的なダメージを与える!

 日経平均株価が安定的に26週移動平均線を上回って推移するまでは、日経平均株価は調整局面が続くと考えます。言い換えれば、それまでは買い一辺倒では儲かり難い相場が続くとみています。

 私は当コラムで過去に散々、「投資で成り上がりたいのなら、『利益限定・損失無限』の空売りは原則として行うべきではない、『利益無限・損失限定』の買いだけで原則勝負するべき」と書いてきました。しかし、今は、「よほどの急落(突っ込み)がなければ買うな!」、また、「上がれば(噴けば)欲張らずにさっさと売れ!」という感じで相場に臨まないと、ヤバいと考えています。

 上げ相場の時は、「バイ・アンド・“ア”ホールド(何も考えずアホみたいにホールドし続ける戦略)」が実は一番儲かります。しかし、逆もまた真なりで、下げ相場の時は「バイ・アンド・アホールド」は一番損します。長く持てば持つほど、膨らむ評価損に耐えれば耐えるほど、投資元本に致命的なダメージを与えることでしょう。

 だから、下げ相場では持ち株に評価損が発生したら、「なる早」で投げましょう。上げ相場では、多少高いところを買っても、お迎えがきて、チャラ逃げできたりします。しかし、下げ相場では、お迎えがくることはなく、ガンガン売りが出て、評価損が時間の経過とともに膨らんでいくものです。上げ相場では、「昨日の高値は今日の安値」ですが、下げ相場では、「昨日の安値は今日の高値」になるものなのです。

 そうこう考えると、多くの個人投資家は、今は敢えて相場を張る必要はないと思います。株式投資は「売り」か、「買い」かの2択ではありません。「休む」という重要な選択肢もあるのです。つまり、「休むも相場」です。

 もちろん、全体相場が下げ相場でも、上がる個別株は数少ないですが、あるにはあります。所謂、「野中の一本杉(暴落相場で多くの銘柄が下げている中で逆行高している銘柄)」や、「暴落相場の赤札銘柄は買い」で有名な「赤札銘柄」です。赤札とは、昔の証券会社の店内の株価ボードは、人間がラジオの短波放送を聞いて、チョークで株価を記入し、多くの銘柄が下げている相場で、大幅高している銘柄は赤く記入したそうです。あなたが、腕に覚えがあるのなら、この手の銘柄で勝負することはありです。

多くの個人投資家に投資資金の余裕なし!
相場全体が改善するまで、個人からの資金流入は期待薄

 ところで、対面証券の証券マンへのヒアリングベースでは、多くの顧客の口座は、日本株、米国株、投資信託、そして、仕組債といったリスク資産で、ほぼパンパン、100%の組み入れだそうです。

 なお、信用の買い建玉は10月の急落でほぼ決済されたか、現引きしたので、あまり建ってないそうです。このため、今後、相場が下落したとしても、追証絡みの投げが加速するリスクは低下しているとみてよさそうです。

 ですが、多くの顧客の損益状況は大幅なマイナスだそうで、身動き取れない人ばかりだそうです。普通、証券口座に500万円入れている投資家は、銀行口座にその倍の1000万円くらいは預けてあるそうです。ですが、評価損を抱えている状況では、わざわざ預金を引き出して株式等のリスク資産を買う人は稀だそうです

 このため、今後、相場が上昇し損益状況が顕著に改善するまでは、個人からの新規資金の流入は期待薄だと思います。

ソフトバンクが12月19日に新規上場!
購入資金調達のための「換金売り」リスクが発生か!?

 最後に、ソフトバンクグループ(9984)の通信子会社「ソフトバンク(SB)」が12月19日に東証に上場します。上場時の時価総額は7兆円程度、市場からの調達額は約2兆6000億円になる見通しです。

 新規上場で市場から調達する額としては、国内で過去最大になる見込みですが、さすがに、全額を新規資金で購入というわけではないでしょう。やはり、ソフトバンク購入資金捻出のための換金売りが今後出てくることが危惧されます。これは個人投資家の関与率の高い銘柄群にとってはネガティブな材料ですね。

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