最下層からの成り上がり投資術!
【第45回】 2013年2月18日 藤井 英敏

相場の加速装置「仮需」が積み上がってきた。
反転時に細心の注意を払え!

 まず、東証一部の騰落レシオ(25日移動平均)は15日現在102.89%でした。前週の128.21%から低下しました。低下は3週連続です。また、2月8日の信用評価損益率はマイナス2.51%で、前週のマイナス1.09%から悪化しました。悪化は2週連続です。このため、信用個人中心に手の内が悪化している様子が窺えます。

 一方、15日時点において日経平均は26週移動平均線も13週移動平均線も、共に上回っています。また、13週移動平均線・26週移動平均線共に上昇しています。このことから、中期のトレンドは完全に上向きです。

 しかしながら、15日現在、13週移動平均線との乖離率は7.39%(前週は8.92%)、26週移動平均線とのそれは15.58%(同16.30%)です。13週移動平均線との乖離率は2週連続で10%を割り込みましたが、26週移動平均線との乖離率は相変わらずの10%超の水準で過熱状態です。

 前述のように、信用評価損益率が2週連続でマイナスになっていること、騰落レシオが3週連続低下したことを考慮すると、足元の日本株は値幅、及び時間調整が継続しているとみておく必要があります。つまり、中期の上昇トレンドが一服しているとの認識です。

仮需の積み上がりが気になる

 上昇トレンドが一服している以上、トレンドは、「横」または、「下」ということになります。現状のメインシナリオは、18日前場に大幅反発したことで「横」でいいと思います。しかし、円安一服が鮮明になるようだと、徐々に、「下」を警戒する必要があるでしょう。

 なぜなら、「短期チャートが15日の下落で悪化」したことに加え、相場が反転した際に、下落ピッチを加速させる仮需(裁定買い残+信用買い残)が相当規模に積み上がっているからです。

 今後、なんらかのきっかけで、円相場が円高に振れて、日経平均の先安観が強まるようだと、先物が恒常的に逆ザヤ推移となり、裁定解消売りが断続的に出て、日経平均の下落ピッチが加速することになります。

 そして、日経平均の下落が加速するようだと、信用買い方の手の内・マインドが悪化し、追証絡みの手仕舞い売りが続出することでしょう。