NISA(ニーサ・少額投資非課税制度)は、株式や投資信託への投資で得られた利益が非課税になる制度。金融庁は、2023年度の税制改正要望で「NISAの抜本的拡充」を打ち出し、さまざまな点の改正を要望しています。岸田政権が掲げる「資産所得倍増プラン」を具体化する政策として提案されており、NISA大改正の機運が高まっています。
今回は、日本証券業協会からの提言を踏まえ、NISA改正案の概要をご紹介します。
【※関連記事はこちら!】
⇒まだ「つみたてNISA」を始められない人が抱えがちな“8つの疑問”をわかりやすく解説! 金融機関&投信の選び方や「iDeCo」との併用方法などにズバリ回答!
![]() ![]() |
![]() ![]() |
「NISA」の大改正で
「資産所得倍増プラン」の実現を目指す
2022年8月31日に金融庁は、「2023年度税制改正要望について」を発表しました。この改正要望の最初に掲げられているのが「『資産所得倍増プラン』関連要望」です。
岸田政権が掲げる「資産所得倍増プラン」とは、家計の貯蓄を投資に回すことで経済を活性化させようとするものです。今回の金融庁のNISA改正案は、この「資産所得倍増プラン」を実現するための具体策といえます。
これまで、NISAには「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」という3つの制度がありました。また、2024年からは一般NISAが「新しい一般NISA」に変わる予定になっていました。しかし、今回のNISA改正案では「新しい一般NISA」を事実上撤回し、3つのNISAを1本化、または「一般NISA」「つみたてNISA」の併存を目指す形になっています。NISAを「簡素でわかりやすく、使い勝手のよい制度」にすることを目指しているようです。実際、改正案の主なポイントを見ると、全体的にシンプルになっています。
◆「NISA」の改正案の主なポイント

拡大画像表示
それでは、具体的に、NISAがどのように改正される可能性があるのかを見ていきましょう。
NISA改正案の要点①
「投資可能期間」の恒久化
これまで、NISAで新たに投資できる期間は「一般NISA」が2028年まで、「つみたてNISA」が2042年まで、となっていました。NISA改正案では、投資可能期間の制限を撤廃して、恒久化することを要望しています。ただし、制度を恒久化しても累計の非課税投資額には一定の上限を設けるとしています。
NISAでの投資可能期間が決まっていると、年を追うごとに累計で投資できる金額が減っていきます。たとえば、つみたてNISAでは、2018年にスタートした人は2042年までの25年間に最大1000万円まで非課税で投資できますが、2022年にスタートした人は2042年までの21年間、最大840万円までと、非課税で投資できる金額が減ってしまいます。このままだと、「2033年にスタートした人は10年間・最大400万円まで」などと、後からスタートした人ほど非課税で投資できる金額がどんどん減ってしまいます。投資可能期間が恒久化されれば、このような非課税投資枠に差が生じる問題を解決できます。
【※関連記事はこちら!】
⇒「つみたてNISA」ならお金を増やす“投資の3つの鉄則”を誰でも無理なく実践できる!資産運用を始める前に知っておきたい「投資の基本」をまとめて解説!
NISA改正案の要点②
「非課税期間」の無期限化
NISAの投資で得られた利益が非課税になる期間は、現状、「一般NISA」が5年、「つみたてNISA」が20年です。NISA改正案は、この非課税期間もなくして無期限化することを盛り込んでいます。
NISAの非課税期間が無期限になれば、一般NISAで非課税期間が終わる商品を次の非課税投資枠に持ち越す「ロールオーバー」の手続きが不要になります。煩雑な手続きなく非課税の投資を続けられるのは大きなメリットといえます。
また、現状はNISAの非課税期間が終わると、NISAの資産は非課税口座から課税口座に自動的に移されます。しかし、非課税期間が無期限になれば、資産が移される際の出口戦略を考える必要がなくなります。たとえば、「つみたてNISAの非課税期間が終わる20年後に暴落が起きたら?」といったことを考えずに済むのです。
何より、20年どころか30年、40年……と非課税での運用が続けられるのは大きなメリットです。複利効果と非課税の効果を活かしながら、より長期の投資を行うことで、お金を増やしやすくなるでしょう。
【※関連記事はこちら!】
⇒「つみたてNISA」を始めたばかりの人が意外と知らない「複利」や「ドル・コスト平均法」の効果を詳しく解説!お金を効率よく増やすためには「長期・積立」が大切!
NISA改正案の要点③
「非課税投資金額」の引き上げ
1年間にNISAで投資できる金額は、「一般NISA」で120万円、「つみたてNISA」で40万円となっています。NISA改正案ではこの投資金額を引き上げることも検討されています。
投資金額を具体的にいくらに引き上げるかまでは、金融庁の提言資料には記載がありません。ただ、日本のNISAは英国のISA(Individual Savings Account・個人貯蓄口座)を参考に設計されています。英国のISAでも投資金額の上限が何度か引き上げられ、2017年以降は年間2万ポンド(1ポンド=160円として、320万円)となっています。そこから推定すると、最大300万円程度までと予想できます。
なお、日本証券業協会が7月に発表した提言では、一般NISAの非課税投資枠を120万円から240万円、つみたてNISAの非課税投資枠を40万円から60万円に引き上げ、2つの制度は併用可能とし、年間投資枠の合計を300万円とする案を示しています。
現状のつみたてNISAの上限金額は、12カ月で均等に割り切れません(年40万円÷12カ月=約3万3333円)。そのため、12で割り切れる金額にしてほしいとの声もよく耳にします。いずれにせよ、非課税投資金額が増えることで、より投資による資産形成がしやすくなります。
NISA改正案の要点④
「つみたてNISA」に一本化を目指しつつ、
「一般NISA」と「つみたてNISA」の併用化も視野に
NISAの制度を、「つみたてNISA」に一本化することを目指すことも改正案には盛り込まれています。
2024年に始まる予定だった「新しい一般NISA」では、つみたてNISAの非課税投資枠(20万円)と一般NISAの非課税投資枠(102万円)の2階建ての制度でした。しかも、原則、1階部分のつみたてNISAの非課税投資枠で積立投資をしないと、2階部分の一般NISAの投資ができません。さらに、2028年で制度が終わると、1階部分はつみたてNISAにロールオーバーできますが、2階部分は売却するか課税口座に移行するかしかありませんでした。
【※関連記事はこちら!】
⇒2024年に始まる「新NISA」は、従来の「NISA」や「つみたてNISA」とどう違う?「新NISA」の“2階建て”の仕組みや非課税期間、投資額など変更点を解説!
一方、今回の改正案では、このような「新しい一般NISA」の制度を事実上撤回して、「長期・積立・分散投資によるつみたてNISAを基本としつつ、一般NISAの機能を引き継ぐ『成長投資枠(仮)』を導入」することを盛り込んでいます。成長投資枠では、これまでつみたてNISAでは投資できなかった上場株式や、一定の商品性を持った株式投信などにも投資できるようになることが検討されています。「成長投資枠」という名前に変更されるだけで、事実上は「一般NISA」「つみたてNISA」の併用を可能にするということでしょう。なお、現在は「一般NISA」か「つみたてNISA」、どちらかの制度の選択制となっています。
NISA改正案の要点⑤
未成年者でも「つみたてNISA」が利用できるように
NISAの仲間の一つである「ジュニアNISA」は、20歳未満(2023年は18歳未満)の人が利用できる制度です。しかし、ジュニアNISAはすでに2023年末をもって廃止されることが決まっています。NISA改正案では、18歳未満の未成年者もつみたてNISAを利用できるようにすることを盛り込んでいます。今回の改正案が通れば、未成年のうちからつみたてNISAを使って長期・積立・分散投資ができるようになります。
【※関連記事はこちら!】
⇒「ジュニアNISA」は“2023年で終了”決定後に口座開設が急増! 年80万円まで投資でき、利益は非課税ながら“2024年以降は引き出し自由”になって利便性アップ!
NISAの利用者拡大のために
「恒久化」と「無期限化」の実現を!
今回紹介した金融庁のNISA改正案は、実現するかどうかは未知数です。しかし、せめてNISAの「恒久化」「無期限」は実現してほしい、というのが筆者の考えです。
上記で紹介したとおり、「つみたてNISA」は始めるのが遅くなるほど非課税で投資できる金額の合計額が減り、長期・積立・分散投資の恩恵を受けにくくなってしまいます。もし、制度が恒久化されれば、こうした問題はなくなります。「貯蓄から投資へ」の流れを加速させたいのであれば、恒久化は必須といえるでしょう。
政府も、NISAの恒久化が重要なことは認識しているようで、岸田総理大臣は2022年9月23日にニューヨーク証券取引所で演説し、日本国内の貯蓄から投資への流れを後押しするため、「NISA」を恒久化する意向を明らかにしました。よってこの改正は間違いなく盛り込まれると考えられます。
実は、金融庁はNISAの恒久化を過去4回要望してきたものの、実現していませんでした。しかし今回は「5度目の正直」が期待できるのではないでしょうか。
それに、NISAの非課税期間が無期限になれば、20年よりさらに長く非課税での投資を続けられるため、その分、お金を堅実に増やしやすくなります。複利効果は、投資期間が長くなるほど大きくなりますし、長期投資によってリスクを抑えやすくなるからです。NISAの非課税期間が無期限になることで、資産形成期や取り崩し期にも活用しやすい制度となるでしょう。
【※関連記事はこちら!】
⇒「つみたてNISA」(積立NISA)の8つのメリットを紹介! 少額から長期の積立ができて損しづらく、利益は非課税になるなど、初心者におすすめの理由を解説
英国のISAは1999年にスタートしていますが、制度の恒久化や非課税投資金額の引き上げといった改善が行われたのがきっかけに、成人人口の約半数が利用する制度になりました。日本のNISAの口座数(一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA合計)は1699万口座(2022年3月末時点)で、20歳以上の人口(約1億人)から考えるとまだ約17%です。制度改正によって「恒久化」「無期限」が実現すれば、NISAのさらなる利用者拡大につながるはずです。
また、ジュニアNISAがなくなることをうけて、未成年者がつみたてNISAを活用できるようになるのは「お金教育」の面でも素晴らしい試みだといえます。2022年4月から高校の家庭科の授業で金融教育がスタートしています。実際に、つみたてNISAで長期・積立・分散投資を行い、資産形成が堅実にできる様子を見ることは、何よりも生きた教育になるでしょう。
筆者としては、つみたてNISAにあえて一本化しなくても、「一般NISAとつみたてNISAが併用できるようになる」といった変更でもいいと考えます。一般の人に広くNISAを使って欲しいならば、やはり「簡素でわかりやすく、使い勝手のよい制度」を目指すべき。その視点で考えると、新しい一般NISAの「1階部分のつみたてNISA商品に投資しないと2階部分に投資できない」仕組みや、今回のNISA改正案の「成長投資枠」の仕組みなどは正直ややこしいので、不要ではないでしょうか。
あらかじめ「年300万円」などと非課税投資枠を用意し、その中で自由に株や投資信託に振り分ける制度でもいいと考えます。たとえばAさんは「株300万円」、Bさんは「株200万円・投資信託100万円」、Cさんは「投資信託300万円」といった具合で、自分がしたい投資に合わせて自由に併用できるようになると便利です。
あるいは、「株・ETF(上場投資信託)の非課税枠」「投資信託の非課税枠」という具合に、金融商品別の非課税枠を設ける考え方があってもいいでしょう。
さて、今回は金融庁の「2023年度税制改正要望」にて発表されたNISA改正案を紹介してきました。今後、審議が行われ、最終的には2022年12月中旬ごろに発表される税制改正大綱にて制度の詳細が明らかになる見込みです。NISAが誰にとっても「簡素でわかりやすく、使い勝手のよい制度」になっていくかどうか、注目しましょう。
【※関連記事はこちら!】
⇒「つみたてNISA」、プロがおすすめする6つの証券会社・銀行を発表! 失敗しない金融機関の選び方と「ポイントの有無」や「取扱銘柄数」などを比較して詳しく解説
⇒つみたてNISAで積立投資をする「投資信託」の基本を図解でわかりやすく解説!「投資信託とは何?」「どうしたら儲かる?」など、初心者が抱く5つの疑問に回答!
![]() ![]() |
![]() ![]() |
(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント 中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『1日1分読むだけで身につくお金大全100』(自由国民社)、『はじめてのFIRE』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書多数。日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。
【2023年9月6日更新】
|
||||
売買手数料 | 購入可能なつみたてNISA対象商品数 | |||
投資信託 | ETF | インデックス型投信 | アクティブ型投信 | ETF |
◆SBI証券 | ||||
無料 | ― | 179本 | 26本 | ― |
【SBI証券のつみたてNISA口座のおすすめポイント】 ネット証券大手の一つ。つみたてNISA対象商品のほとんどの投資信託を取り扱っており、つみたてNISAで選べる投資信託の本数は205本と、つみたてNISAを扱う証券会社の中でも多い。「100円」から投資信託の積み立てが可能で、少額から始めたい人に対応。「毎月積立」だけでなく、「毎週積立」「毎日積立」も選べるので、きめ細かい時間分散投資もできる。三井住友カードによるクレジットカード決済「クレカ積立」を利用するとお得。決済額の0.5%のポイントと投信マイレージによるTポイントが両方貯まる。NISA、つみたてNISA預りでの投信積立にも利用できる。スマホアプリ「かんたん積立アプリ」は、つみたて NISAに対応しており、投資信託をスマホで管理できる。「かんたん積立アプリ」では、おすすめの資金や金額配分の提案もしてくれる。カスタマーサービスセンターは「NISA・投信土日専用デスク」があり、週末も問い合わせに対応している。 |
||||
【関連記事】 ◆【SBI証券「つみたてNISA」口座のメリットは?】「つみたてNISA」対象の投資信託の取扱数が205本と充実しているのがSBI証券の魅力! ◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは「松井証券」と「SB証券」! |
||||
◆マネックス証券 | ||||
無料 | ― | 155本 | 22本 | ― |
【マネックス証券のつみたてNISA口座のおすすめポイント】 つみたてNISA対象の投資信託のラインナップは177本と豊富。最低購入金額が原則100円と、少額からつみたてNISAを始めることができる。NISA・つみたてNISAを利用して投信を保有すると、約8割のファンドで年率0.08%のマネックスポイントがもらえるのも嬉しい。しかも、年1回でも利用すれば年会費が無料になる“実質”年会費無料の「マネックスカード」で積み立てたときの還元率は1.1%と高還元。また、独自の資産設計アドバイスツール「MONEX VISION」が、おすすめの投資信託を紹介してくれる。「つみたてNISA」と「iDeCo」、どちらの制度が各個人の投資目的に適しているか、アドバイスが受けられる「つみたてNISA・iDeCoシミュレーション」が便利。総合口座での取引でも、約定金額の低い価格帯で特に手数料が安いため、将来少額からでも株式投資を始めたい初心者にもおすすめ。 |
||||
【関連記事】 ◆マネックス証券は「マネックスカード」での積立投資で1.1%分のポイントが貯まってお得! クレジットカードを利用して、投資信託を積立投資する方法を解説! ◆【マネックス証券「つみたてNISA」のメリットは?】 「つみたてNISA」対象の投資信託が177本もあり、 初心者も安心の資産設計アドバイスツールが使える! ◆マネックス証券のNISA口座は手数料が一番お得!国内株は無料、外国株も買付が実質無料のうえ、外国株やIPOの銘柄数も多いので、投資初心者におすすめ! |
||||
【クレカ積立ならポイント還元率が業界トップクラスの1.1%!】 | ||||
◆楽天証券 | ||||
無料 | ― | 166本 | 28本 | ― |
【楽天証券のつみたてNISA口座のおすすめポイント】 NISA口座※の開設数ナンバー1!(2022年9月末時点)つみたてNISAで取り扱う投資信託の本数は194本と、つみたてNISAを扱う証券会社の中でも多い。投資信託の最低購入金額が「100円」のため、少額からつみたてNISAを始められる。「毎月積立」だけでなく、「毎日積立」も可能だ。また、積立代金の引き落としは、証券口座や「楽天銀行」、その他金融機関に加え、「楽天カード」も選択できる。積立代金を「楽天ポイント」で支払うことも可能。さらに、「楽天カード」のクレジット決済にすれば、毎月の積立額に応じて「楽天ポイント」が付与される。2021年6月に投信積立クレジットカード決済、楽天ポイントに対応したロボアドバイザー「らくらく投資」が登場。専用バランスファンドで、お得に、お手軽にロボ機能が活用できる。「つみたてNISA」「NISA」口座でも利用できる。※一般・つみたて・ジュニアNISA合計。 |
||||
【関連記事】 ◆【楽天証券「つみたてNISA」口座のメリットは?】 「つみたてNISA」対象の投資信託が194本と豊富! 積立額に応じポイント還元&ポイントで投資も可能! ◆楽天証券が投資信託の積立時の「楽天カード」決済&積立額の1%分のポイント還元を開始! ポイントの再投資も可能で、最強の「つみたてNISA」口座が誕生 |
||||
【楽天カード&楽天キャッシュの活用で、より多くのポイントをゲット!】 | ||||
◆松井証券 | ||||
無料 | ― | 171本 | 26本 | ― |
【松井証券のつみたてNISA口座のおすすめポイント】 株主優待名人の桐谷さんもおすすめするネット証券の1つ。つみたてNISA対象の取扱本数は197本と豊富。100円から投資信託を購入可能。積立タイミングは毎月、毎日が選べて、年の途中からでも非課税枠の使い切りができる「増額設定」にも対応している。ロボアドバイザーが投資信託のポートフォリオの提案から運用をサポートする「投信工房」(利用無料)をはじめ、情報ツールが豊富でサポート体制も充実。100円から投資信託を購入することができるため、投資初心者も始めやすい。2020年12月から新たなサポートダイヤル「株の取引相談窓口」を開設。一般的なサポート電話とは異なり、専門のオペレーターが投資の意思決定をサポートする。利用料は無料で、事前予約も可能な画期的なサービスとなっている。 |
||||
【関連記事】 ◆【松井証券「つみたてNISA」口座のメリットは?】 「つみたてNISA」対象の投資信託を197本も用意! ロボアドバイザーが投資初心者の資産設計をサポート ◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは「松井証券」と「SB証券」! |
||||
売買手数料 | 購入可能なつみたてNISA対象商品数 | |||
投資信託 | ETF | インデックス型投信 | アクティブ型投信 | ETF |
◆auカブコム証券 | ||||
無料 | ― | 176本 | 24本 | ― |
【auカブコム証券のつみたてNISA口座のおすすめポイント】 つみたてNISA対象の投資信託は200本で順次拡大予定。積み立ては100円から可能で、投資初心者や資金に余裕のない人でも始めやすい。NISA口座(つみたてNISAを含む)の開設者は通常の現物株式の取引手数料が最大5%割引になるのもメリットだ。自分でファンドを選べないなら、自分に合ったファンドをおすすめしてくれる「FUND DRESS」が便利。投資初心者にも、すでに投資を行っている中上級者にもおすすめできる。 |
||||
【関連記事】 ◆auカブコム証券が、Pontaポイントを活用した「ポイント投資」を開始! 買い物や食事で貯まったポイントで投資信託を購入して、お得に資産運用を始めよう! ◆【auカブコム証券「つみたてNISA」口座のメリットは?】「つみたてNISA」対象の投資信託は200本と豊富で、現物株の取引手数料が最大5%割引になる特典もあり! |
||||
◆SMBC日興証券 | ||||
無料 | ― | 143本 | 15本 | ― |
【SMBC日興証券のつみたてNISA口座のおすすめポイント】 2020年7月から、オンライントレード(日興イージートレード)の「投信つみたてプラン」で「つみたてNISA」の取扱いを開始した。つみたてNISA対象商品はすべてノーロード(申込手数料無料)。買付金額は毎月1000円以上、1000円単位。銘柄選びの助けになる「とうしんLab.」では、年齢や運用方針に応じたおすすめファンドを紹介している。複数銘柄を同時に買付設定できる「つみたてカート機能」があり、つみたてNISA対象・非対称銘柄を組み合わせた独自の買付プラン設定が可能だ。 |
||||
【関連記事】 ◆【SMBC日興証券のおすすめポイントは?】信用取引完全無料、NISAや積立投資にも便利な株が小分けで買える「キンカブ」がおすすめ! ◆IPOに当選して儲けたいなら「主幹事証券」を狙え! 通常の引受証券の50~100倍も割当がある主幹事と、多くの割当が期待できる主幹事のグループ会社の攻略がIPOで勝つ秘訣! |
||||
◆大和証券 | ||||
無料 | 1.242%以下 | 15本 | 4本 | 7本 |
【大和証券のつみたてNISA口座のおすすめポイント】 投資信託は信託報酬の低いインデックス型投信を中心に絞り込んだ計19本。低コストのバランス型投信もしっかりラインナップされているので、投資初心者でも始めやすい。アクティブ型は「年金積立 Jグロース」など4本。また、つみたてNISAでETFを豊富に取り扱う貴重な金融機関となっている。積立頻度を毎月、隔月、3カ月ごと、4カ月ごと、6カ月ごとから選択可能。 |
||||
※掲載情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。 |
【2023年9月6日更新!】 ◆NISA口座の株式売買手数料や取扱商品、キャンペーンを徹底比較! NISA投資で利用すると得する、おすすめネット証券はココだ! |
||||
株式売買手数料 (税込み) |
取扱商品 | NISAでのIPO対応 (昨年の取扱数/うち主幹事数) |
||
国内株 | 海外株 | 投資信託 ※1 | ||
◆SBI証券 | ||||
無料 | ○ | ○ 米国株 中国株 韓国株 ロシア株 アセアン株 |
約2600本 (原則、全ての投信が 販売手数料無料) |
○ (88社/11社) |
【SBI証券のNISA口座のおすすめポイント】 ネット証券で日本株の個人取引シェアNo.1! NISA口座では日本株の売買手数料が無料、かつ海外ETFの買付手数料も無料!(売却時の手数料は必要)。米国、中国(香港)、アセアン各国、韓国、ロシアなど、NISA口座対応の海外株が豊富! また、全ての投信、投信積立が原則ノーロード(買付手数料無料)となっている。IPOの取扱が多いのも魅力だ。三井住友カードによるクレジットカード決済「クレカ積立」を利用するとお得。決済額の0.5%のポイントに加え、投信マイレージによってTポイント、Pontaポイント、dポイントから選んだポイントが貯まる。NISA、つみたてNISA預りでの投信積立にも利用できる。カスタマーサービスセンターは「NISA・投信土日専用デスク」があり、週末も問い合わせに対応している。2019年1月開始の「簡易NISA口座開設」制度に対応、証券総合口座がない状態からの申込でも最短2営業日程度で取引が始められる。 |
||||
【関連記事】 ◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは「松井証券」と「SB証券」! ◆SBI証券のおすすめポイントはココだ!~IPOの多さ&夜間取引、銀行との連携など独自サービスも充実の大手ネット証券 |
||||
◆マネックス証券 | ||||
無料 | ○ | ○ 米国株 中国株 |
約1400本 (原則、全ての投信が 販売手数料無料) |
○ (50社/0社) |
【マネックス証券のNISA口座のおすすめポイント】 NISA口座では日本株の売買手数料が無料なのに加えて、海外株(海外ETF含む)も購入時の手数料が全額キャッシュバックされる(=実質無料)。他の証券会社と比べてNISA口座での外国株の取り扱い銘柄数が多いのも魅力! 米国株は4000銘柄以上、中国株は2500銘柄以上がNISA口座でも購入できる。投資信託は、NISA口座での取引や「投信つみたて」を含めて、すべて購入時手数料が無料(ノーロード)。マネックストレーダーやスマホなどのツールもNISAでの取引に対応。 1日100円から積み立てが可能な「毎日つみたて」は、NISA・つみたてNISA(つみたてNISAは月額指定のみ)でも利用できる。NISA・つみたてNISAを利用して投信を保有すると、約8割のファンドで年率0.08%のマネックスポイントがもらえるのも嬉しい。対面型の投資一任運用サービス「ON COMPASS+」については、2024年1月よりNISA制度に対応する予定だ。 |
||||
【関連記事】 ◆マネックス証券のNISA口座は手数料が一番お得! 国内株は無料、外国株も買付は実質無料。外国株やIPOの銘柄数も多いので、投資初心者にはおすすめ! ◆AKB48の4人が株式投資とNISAにチャレンジ!「株」&「投資信託」で資産倍増を目指せ!第1回 証券会社を選ぼう ◆マネックス証券おすすめのポイントはココだ!日本株手数料の低さ、ユニークな投資ツールが充実しているネット証券大手 |
||||
◆楽天証券 | ||||
無料 | ○ | ○ 米国株 中国株 アセアン株 |
約2600本 (原則、全ての投信の 販売手数料無料) |
× |
【楽天証券のNISA口座のおすすめポイント】 NISA口座※の開設数ナンバー1! 日本株の売買手数料が無料で、海外ETFの買付手数料も無料!(売却時の手数料は必要)。海外株は米国、中国(香港)、アセアン各国と、幅広い銘柄が揃っている。さらに投資信託も約2600本と充実しており、全ての投資信託の販売手数料が無料。またポイントプログラムが充実しており、投資信託の残高に応じてポイントがもらえたり、楽天市場の買い物でポイントアップも可能だ。2019年1月開始の「NISA口座開設申込時における即日買付制度」に対応。申込から取引(商品買付)までを、最短で当日中に行える。毎月決まった金額や口数を自動売却して、少しずつ現金が受け取れる「定期売却サービス」も行っている。2021年6月に投信積立クレジットカード決済、楽天ポイントに対応したロボアドバイザー「らくらく投資」が登場。専用バランスファンドで、お得に、お手軽にロボ機能が活用できる。「つみたてNISA」・「NISA」口座でも利用できる。※一般・つみたて・ジュニアNISA合計(2022年9月末時点)。 |
||||
【関連記事】 ◆楽天証券おすすめのポイントはココだ!使いやすいトレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ! ◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が詳細で見やすい! ◆スマホでNISAの取引、株と投資信託などを売買できるネット証券のランキングを発表!主要ネット証券のNISA取引スマホ対応状況 |
||||
◆松井証券 | ||||
無料 | ○ | × | 約1600本 (原則、全ての投信が 販売手数料無料) |
○ (9社/0社) |
【松井証券のNISA口座のおすすめポイント】 日本株の売買手数料が無料で、取り扱っている全ての投資信託の販売手数料も、一括購入・積立購入を問わず、無料! 2022年2月から米国株の取扱を開始したが、現状では米国株はNISA・つみたてNISA・ジュニアNISAで取引ができない。旬のテーマやチャートの形から銘柄探しができる「チャートフォリオ」や「テーマ投資ガイド」、投資情報の決定版「マーケットラボ」、高機能ロボアドバイザー「投信工房」が無料で利用できるなど、情報ツール類が充実。2020年12月から新たなサポートダイヤル「株の取引相談窓口」を開設。一般的なサポート電話とは異なり、専門のオペレーターが投資の意思決定をサポートする。利用料は無料で、事前予約も可能な画期的なサービスとなっている。 |
||||
【関連記事】 ◆松井証券はどうして投資信託の取扱数が少ないのか? あえて取扱数で勝負せず、松井証券が「顧客に無駄なコストを使わせない」という理念にこだわる理由とは ◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは「松井証券」と「SB証券」! ◆松井証券のおすすめポイントはココだ!松井証券の無料サービスと個性派投資情報を使いこなそう! |
||||
株式売買手数料 (税込み) |
取扱商品 | NISAでのIPO対応 (昨年の取扱数/うち主幹事数) |
||
国内株 | 海外株 | 投資信託 ※1 | ||
◆GMOクリック証券 | ||||
無料 | ○ | × | 130本以上 (110本以上は 販売手数料無料) |
○ (1社/0社) |
【GMOクリック証券のNISA口座のおすすめポイント】 NISA口座なら日本株の売買手数料が無料! 投資信託の取扱本数は多くないもののノーロード投信や信託報酬の低い投信が豊富だ。100円から積立が可能なのも魅力。ここ数年、急激に株式市場での売買代金シェアを増やし、個人投資家の支持を集めている。NISA対応ではないがFXやCFDなど商品ラインアップが豊富なので、NISAを入口にさまざまな投資に挑戦したい人におすすめ! |
||||
【関連記事】 ◆GMOクリック証券のおすすめポイントはココだ!コストが激安な上にツール、情報も充実して大手ネット証券に成長 ◆GMOクリック証券の株アプリ/株roid/iClick株を徹底研究!適時開示情報やアナリストレポートも過去90日分が読める! |
||||
◆auカブコム証券 | ||||
無料 | ○ | × | 約1550本 (原則、全ての投信が 販売手数料無料) |
○ (23社/0社) |
【auカブコム証券のNISA口座のおすすめポイント】 NISA口座なら国内株の売買手数料が無料、100銘柄のETFも売買手数料が無料! 投資信託は100円から購入が可能。500円から個別株が買える「プチ株」、プチ株や投資信託を毎月積立投資できる「プレミアム積立」もある。NISA口座を保有していると一般口座(と特定口座)の現物株式売買手数料が最大5%割引になる「NISA割」もお得(ただし「プチ株」「プレミアム積立」の場合は通常の手数料が必要)。2020年1月14日から投資信託の販売手数料がすべて無料に! また、対象の投資信託を保有して「au ID」を登録しているとPontaポイントがたまるお得な「auカブコムの資産形成プログラム」は、特定口座・一般口座・NISA口座が対象となっている。なお現在、米国株式取引はNISAに対応していないが、2024年1月より、NISAの投資対象に米国株式が追加される予定だ。 |
||||
【関連記事】 ◆【auカブコム証券のおすすめポイントを解説】売買手数料は大手ネット証券の中でも最安値水準! 9種類の用途別アプリで、スマホ取引もラクラク! ◆【auカブコム証券の株アプリ/kabu.com for iPhone/Androidを徹底研究!】取扱い商品、特殊注文、テクニカル指標、すべてが充実のアプリ! ◆スマホでNISAの取引、株と投資信託などを売買できるネット証券のランキングを発表!主要ネット証券のNISA取引スマホ対応状況 |
||||
株式売買手数料 (税込み) |
取扱商品 | NISAでのIPO対応 (昨年の取扱数/うち主幹事数) |
||
国内株 | 海外株 | 投資信託 ※1 | ||
◆SMBC日興証券 | ||||
137~1650円 (約定代金による) |
○ | × | 約1000本 (650本以上は 販売手数料無料) |
○ (66社/21社) |
【SMBC日興証券のNISA口座のおすすめポイント】 証券会社でトップクラスのIPO取扱実績を誇る。NISA口座でもIPOに参加できるので、公募価格の数倍になることもあるIPO投資で非課税のメリットを生かしたいなら、口座を開いておきたい証券会社だ。また、100円からdポイントでも株式投資ができる独自サービス「キンカブ(金額・株数指定取引)」があり、NISAの限度額120万円をムダなく使えるのが魅力!サポートツール 「fund eye Plus」も便利だ。「投信つみたてプラン」では1000円から買付可能で、申込手数料は全銘柄で原則無料。 |
||||
【関連記事】 ◆SMBC日興証券のおススメポイントはココだ!信用完全無料、NISAや積立投資にも便利な株が小分けで買える「キンカブ」が利用できる |
||||
◆岡三オンライン | ||||
0~1650円 (約定代金や料金プランによる) |
○ | × | 約650本 (2020年1月6日より 販売手数料実質無料) |
○ (45社/0社) |
【岡三オンラインのNISA口座のおすすめポイント】 2020年1月6日より、ブルベアファンドも含む全ての投資信託の購入時手数料が完全無料に(ただし、ETF等の上場投資信託を除く)。積立買付時も購入時手数料が無料になる。NISA口座の株式売買手数料は有料だが、そもそも一般口座(と特定口座)の手数料はネット証券でも割安。NISA対応ではないがFXやCFD(くりっく株365)などの商品ラインナップも充実している。 |
||||
【関連記事】 ◆「岡三オンライン」は1日最大40万円の取引まで「売買手数料が無料」! 資金の少ない投資初心者や株主優待狙いの投資家には、圧倒的にお得! ◆岡三オンラインのおすすめポイントはココだ!個性的な「クライアント型」トレードツールと充実の投資情報が魅力! |
||||
◆SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券) | ||||
55~1100円 (約定代金や料金プランによる) |
○ | × | 10本 (販売手数料無料) |
○ (5社/0社) |
【SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のNISA口座のおすすめポイント】 顧客満足度調査の「ネット証券 手数料部門」で1位を獲得するなど、売買手数料の安さはネット証券でもピカイチ! NISAの場合、売買手数料が無料の証券会社もあるのでNISA口座しか利用しない株式投資初心者にはさほどメリットはないが、NISAをきっかけに長期的に投資を始めたいなら、手数料が安いSBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)はおすすめ! |
||||
【関連記事】 ◆SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のおすすめポイントはココだ!日本株現物手数料はあらゆる価格帯で最安値 ◆【SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)の株アプリを徹底研究!】特殊注文&長期間の注文に対応。手数料の安さも魅力! |
||||
※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託の取扱数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合が場合があります。 |