【2月の株主優待の内容&利回りを調査(2024年版)】
ビックカメラ、コメダなどの定番優待のほか、ホテル
利用券がもらえるワキタなど、高利回りの新設銘柄も

◆1月～12月までのお得な株主優待の内容はココでチェック！◆

2024年2月に権利が確定する株主優待の中から
注目すべきお得な銘柄＆株主優待内容を徹底調査！

　2月に株主優待を予定しているのは、全部で約135銘柄。1年では4番目に銘柄数が多い月で、特にビックカメラ（3048）やコメダホールディングス（3543）といった、買い物系や外食系の株主優待が充実している。また、カネ美食品（2669）やイオンモール（8905）のように、複数の商品から自分の好きなものを選べる銘柄も豊富だ。

　さらに、この2月はワキタ（8125）、ジェーソン（3080）、アークランズ（9842）と、今回から株主優待を新設した注目銘柄も複数ある。日経平均株価が3万6000円台を付けるなど全体相場が上昇しているなか、高値掴みに注意しつつ、目当ての株主優待株をしっかり絞り込んでいこう！
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優待＋配当利回りが驚異の20％超えの北の達人コーポレーションなど、
「自社商品やカタログギフト」がもらえる定番の7銘柄！

　最初に、自社商品やカタログギフトなど「モノ」がもらえる株主優待株のうち、定番と言ってもいい7銘柄をピックアップした。

■自社商品やカタログギフトがもらえる定番7銘柄！
最低投資額	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待利回り	予想配当利回り	詳細情報
◆北の達人コーポレーション（2930） 【確定月】2月
2万1800円	23.27%	22.31%	0.96％
【株主優待内容】 100株以上で、まぶた特化型美容ジェル「リッドキララ」（税込4864円）1個
【備考】特になし
◆イオンモール（8905） 【確定月】2月
17万9500円	4.46%	1.67%	2.79%
【株主優待内容】 イオンギフトカードまたはカタログギフトを、100株で3000円相当、500株で5000円相当、1000株以上で1万円相当
【備考】ギフトカードはイオンモール、イオングループ各店で利用可（一部除外店舗あり）。寄付（カーボンオフセットサービス購入）の選択も可能。長期保有優遇制度があり、1000株以上3年以上の継続保有で保有株数に応じた金額のイオンギフトカード
◆ラックランド（9612） 【確定月】2月／8月
25万300円	3.40%	2.80%	0.60％
【株主優待内容】 100株以上で、5000円相当（送料1500円相当を含む）の東北地方の名産品詰め合わせ（複数から選択）
【備考】今回から権利月を変更。前回の選択肢は、「釜石厳選！お手軽グルメセット」「選ばれし石巻うまいもの祭りセット」「亘理山元、復興への挑戦ギフト」など9種類。株主優待利回りは、送料を引いた3500円分で計算
◆ピックルスホールディングス（2935）　【確定月】2月
12万1000円	3.22%	1.24%	1.98%
【株主優待内容】 100株以上で1500円相当の自社製品（複数から選択）、または2000円分の商品券
【備考】自社製品の選択肢は、八幡屋セット、フードレーベルセット、ピックルスグループセット。商品券は埼玉県飯能市の発酵関連の複合施設で利用可
◆カネ美食品（2669） 【確定月】2月／8月
32万4500円	3.02%	1.85%	1.17%
【株主優待内容】 100株で3000円相当、300株で5000円相当、1000株以上で1万円相当の「セレクトグルメ配達便」（8品から選択）
【備考】前回の100株保有時の選択肢は、道場六三郎監修豚角煮セット、ホテルオークラスイーツギフト15個、氷温熟成煮魚焼き魚ギフトセット6切など
◆イートアンドホールディングス（2882） 【確定月】2月／8月
21万400円	2.86％	2.38%	0.48%
【株主優待内容】 2月は3000円相当の自社商品または食事券を、100株で1セット、500株で3セット、1000株以上で6セット。8月は100株以上で2000円分の大阪王将公式通販クーポン券
【備考】前回の自社商品の選択肢は、大阪王将こだわり餃子（冷凍）、冷凍食品ゴージャスセット、おうちで簡単！街中華セット（常温）など
◆トランザクション（7818）　【確定月】2月／8月
112万5500円	2.53％	0.89％	1.64%
【株主優待内容】 500株以上で5000円相当の自社取り扱い製品
【備考】今回の優待品は、モバイルバッテリー10000mAh
※株主優待内容、最低投資額、利回りは1月19日終値時点

　今回の記事で紹介している全銘柄のうち、もっとも必要投資額が低く、もっとも配当＋株主優待利回りが高いのが、健康食品や化粧品などの企画・製造・販売を手がける北の達人コーポレーション（2930）だ。

　必要投資額は2万1800円（1月19日終値で計算、以下同）で、今期はまぶた特化型の美容ジェル「リッドキララ」（税込4864円）1個をもらえる。配当＋株主優待利回りは、なんと23.27％にも達する。
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　自社商品がもらえる銘柄では、トランザクション（7818）も定番だ。優待品の内容は毎回変わるが、2024年2月分では一般的なスマートフォンの充電に使える「モバイルバッテリー10000mAh」がもらえる。ただ、必要投資額は112万5500円とかなり高めで、配当＋株主優待利回りは2.53％にとどまる。
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　食品系では、これまで6月と12月に株主優待を実施していたラックランド（9612）が、今回から2月と8月に権利確定月を変更した。内容は変わらず、送料込みで5000円相当の東北地方の名産品詰め合わせ。複数の選択肢（前回は9種類）の中から、好きなものを選ぶことができる。送料分を除いた株主優待金額で計算した配当＋株主優待利回りは3.40％で、なかなかの高利回りと言えるだろう。

　また、ピックルスホールディングス（2935）やカネ美食品（2669）、イートアンドホールディングス（2882）も、それぞれ複数の選択肢から好きなものを選べる食品系の株主優待を実施している。

　ピックルスホールディングスは、すでに2024年2月分の優待内容を発表済み。今回は食品セットに加えて、埼玉県飯能市にある自社グループ関連施設で使える商品券も選択できる。
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　イートアンドホールディングスも、冷凍や常温の食品詰め合わせのほか「大阪王将」などで使える食事券を選択可能だ。カネ美食品は、自社商品ではなく惣菜やデザート、飲料など区分ごとに用意された8種類のグルメアイテムから好きなものを選ぶ、カタログギフトタイプとなっている。

　より本格的なカタログギフトが欲しいという人には、イオンモール（8905）がおすすめだ。100株保有した場合、3000円相当のカタログギフト、または3000円分のイオンギフトカード、3000円分のカーボンオフセットサービスの購入（寄付）という3種類の選択肢が用意されている。

　カタログギフトは大手カタログギフト会社のもので、日用品やグルメアイテムなど、バラエティに富んだ品々から欲しいものを選べるのがうれしい。もちろん、イオンモールやイオンによく行く人であれば、イオンギフトカードを選ぶのがよいだろう。配当＋株主優待利回りは4.46％と、利回り面での魅力も大きい。
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ビックカメラ、コメダHDなど株主優待券がもらえる7銘柄！
利回り9％超のワキタなど、高利回りな新設銘柄にも注目！

　次に、買い物や外食などがお得になる株主優待券がもらえる銘柄の中で、今回からの新設3銘柄も含めて、注目しておきたい7銘柄を取り上げる。

■外食や買い物がお得になる株主優待券の注目7銘柄！
最低投資額	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待利回り	予想配当利回り	詳細情報
◆ワキタ（8125） 【確定月】2月
15万2100円	9.40%	6.57%	2.83％
【株主優待内容】 ホテルコルディア利用券を、100株で1万円分、300株以上で3万円分
【備考】今回から株主優待を新設。「ホテルコルディア大阪」「ホテルコルディア大阪本町」の2施設で宿泊料に利用可
◆フジ（8278） 【確定月】2月
19万7300円	4.56%	3.04%	1.52％
【株主優待内容】 ①株主優待券②フジネットショップポイント③地域特産品のいずれかを選択。①株主優待券は、100株で6000円分、300株で8000円分、400株で1万円分、500株で1万2000円分、1000株で2万円分、2000株で4万円分、3000株で6万円分、4000株で8万円分、5000株以上で10万円分。②フジネットショップポイントと③地域特産品の場合は、100株で3000円相当、1000株以上で1万円相当
【備考】株主優待券は、「フジ」「スーパーABC」「マックスバリュ」「イオン」などの自社グループ店舗で、購入金額税込1000円ごとに1枚を使用可。昨年2月の地域特産品は、讃岐うどん、岡山産フルーツゼリーなど10種類。株主優待利回りは、株主優待券で計算。長期保有優遇制度があり、300株以上を1年以上継続保有した場合、保有株数に応じて8月に新米
◆ジェーソン（3080） 【確定月】2月
33万6500円	4.31%	2.38%	1.93%
【株主優待内容】 500株以上で、①8000円分の株主優待券②ナチュラルミネラルウォーター「尚仁沢の天然水」（500ml24本入り×4箱）のいずれか
【備考】今回から株主優待を新設。株主優待券は、「ジェーソン」など自社店舗で利用可。株主優待利回りは優待券で計算
◆クリエイト・レストランツ・ホールディングス（3387） 【確定月】2月／8月
11万1900円	4.20%	3.57%	0.63%
【株主優待内容】 100株以上で2000円分、200株以上で4000円分、400株以上で6000円分、600株以上で8000円分、1000株以上で1万円分、3000株以上で1万6000円分、6000株以上で2万4000円分、9000株以上で3万円分の株主優待券
【備考】「しゃぶ菜」「磯丸水産」「かごの屋」など自社グループ各店で利用可（一部除外店舗あり）
◆アークランズ（9842） 【確定月】2月／8月
16万8000円	3.69%	1.31%	2.38%
【株主優待内容】 550円分の優待券を、100株で2枚、200株で4枚、1000株以上で20枚
【備考】今回から株主優待を新設。「かつや」「からやま」「ムサシ」「ビバホーム」など自社グループの小売店及び飲食店で利用可能
◆ビックカメラ（3048） 【確定月】2月／8月
13万5200円	3.55%	2.22%	1.33%
【株主優待内容】 1000円分の買物優待券を、2月は100株で2枚、500株で3枚、1000株で5枚、1万株以上で25枚。8月は100株で1枚、500株で2枚、1000株で5枚、1万株以上で25枚
【備考】「ビックカメラ」「ソフマップ」「コジマ」の各店、「ビックカメラ.com」などで利用可。長期保有優遇制度があり、8月のみ1年以上の継続保有で1000円分、2年以上で2000円分を追加
◆コメダホールディングス（3543） 【確定月】2月／8月
28万2300円	2.59%	0.71%	1.88%
【株主優待内容】 専用プリペイドカード「KOMECA」に、100株以上で1000円分をチャージ
【備考】「コメダ珈琲店」「おかげ庵」など自社店舗で利用可。長期保有優遇制度があり、300株以上を3年以上継続保有の場合、2月のみ1000円分を追加チャージ
※株主優待内容、最低投資額、利回りは1月19日終値時点

　まずは、今回からの新設3銘柄のうち、もっとも高利回りのワキタ（8125）を紹介しよう。100株の保有で「ホテルコルディア大阪」と「ホテルコルディア大阪本町」で宿泊に使える利用券を1万円分ももらえる。最低投資額15万2100円だ。

　配当＋株主優待利回りは9.40％で、取り上げた7銘柄ではダントツに高い。利用できるホテルは2施設に限られるが、大阪でホテルに宿泊する機会が多い人なら、押さえておきたい銘柄と言えるだろう。
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　2月は買い物系の株主優待株が多いが、イオングループのフジ（8278）の株主優待では「フジ」や「イオン」「マックスバリュ」などの店舗で使える株主優待券がもらえる。金額は100株の保有で6000円分（年間1万2000円分）で、配当＋株主優待利回りは4.56％だ。なお、フジの株主優待券はイオン（8267）の株主優待品である「オーナーズカード（保有株数に応じたキャッシュバックが受けられる）」と併用できるのもありがたい。

　フジの株主優待は優待券の代わりに、地域特産品や自社のネットショップで使えるポイントを選ぶこともできる。地域特産品やポイントを選んだ場合は、株主優待券より利回りは下がるが、それでも3.04％あるので魅力は大きい。

　今回から新設のジェーソン（3080）も、買い物系の株主優待株。ジェーソンは東京など関東圏でディスカウントストアを運営している企業だが、必要投資額33万6500円で、8000円分の株主優待券またはナチュラルミネラルウォーター（500ml24本入り×4箱）がもらえる。

　株主優待券を選んだ場合の配当＋株主優待利回りは4.31％。近くに店舗がない人は、ナチュラルミネラルウォーターを選ぼう。同社のサイトによると、ナチュラルミネラルウォーター500mlが1本で税込34円（※1月20日現在）と表示されており、そこから計算すると配当＋株主優待利回りは2.90％で、まずまずの値と言える。
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　そのほかの買い物系では、ビックカメラ（3048）もチェックしておこう。100株保有の場合、2月と8月では株主優待の金額が異なり、2月は2000円分、8月は1000円分の買物優待券がもらえる。2段階の長期保有の優遇制度があるのも注目ポイントで、1年の継続保有で1000円分、2年以上なら2000円分の株主優待券が、8月の株主優待に追加される。2年間保有した場合、株主優待利回りは2.22％⇒3.70％までアップする。

　外食系の株主優待では、アークランズ（9842）が今回から株主優待を新設している。株主優待の内容は、同社の子会社となったアークランドサービスホールディングスの株主優待を引き継ぐ形で「かつや」「からやま」などで利用できる優待券がもらえる。優待券は、ホームセンターの「ムサシ」や「ビバホーム」でも利用可能。配当＋株主優待利回りは3.69％だ。

　定番の外食優待株では、クリエイト・レストランツ・ホールディングス（3387）やコメダホールディングス（3543）も押さえておこう。クリエイト・レストランツ・ホールディングスは「しゃぶ菜」「磯丸水産」「かごの屋」「デザート王国」「サンジェルマン」など、多彩な店舗で利用できるのが魅力だ。最低投資額は11万1900円と、取り上げた7銘柄の中ではもっとも低い。一方で配当＋株主優待利回りは4.20％あり、なかなかの高水準だ。

　コメダホールディングスの株主優待は、専用プリペイドカード「KOMECA」に優待金額分をチャージしてもらえる。継続保有の場合は、新たに権利を確定すると、すでに配布済みの「KOMECA」に再度チャージされる。そのため、継続保有するならチャージ分を使い切ってもカードを捨てないように気を付けよう。

　表組みには掲載していないが、ほかにも「日高屋」を展開するハイデイ日高（7611）（配当＋株主優待利回り＝1.87％）、吉野家ホールディングス（9861）（同1.68％）も、2月（＆8月）の外食系優待の定番なのでチェックしておきたい。

配当＋株主優待利回り4％超のヨンドシーHD、アレンザHDなど、
利回り3％以上の「QUOカード」など金券優待6銘柄を紹介！

　続いて、汎用性の高い金券を株主優待品としている銘柄のうち、配当＋株主優待利回りが3％以上の6銘柄を見ていこう。
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■配当＋株主優待利回り3％以上の高利回り金券優待6銘柄！
最低投資額	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待利回り	予想配当利回り	詳細情報
◆ヨンドシーホールディングス（8008） 【確定月】2月
19万9000円	4.42%	0.25%	4.17％
【株主優待内容】 ①株主優待券②QUOカード③自社商品④日本水フォーラムへの寄付のいずれかを、100株で①2000円分②500円分④1000円分、500株で①5000円分③Canal4℃ジュエリー（金額非公表）④3000円分、1000株で①8000円分③Canal4℃ジュエリー（金額非公表）④5000円分、3000株で①1万2000円分③4℃ジュエリー（金額非公表）④8000円分、5000株以上で①1万5000円分③4℃ジュエリー（金額非公表）④1万円分
【備考】株主優待利回りはQUOカードで計算。QUOカードは100株保有時のみ
◆アレンザホールディングス（3546）　【確定月】2月
11万700円	4.33%	0.90%	3.43%
【株主優待内容】 100株で1000円分、500株で3000円分、1000株で5000円分、3000株以上で1万円分のJCBギフトカード
【備考】特になし
◆中本パックス（7811） 【確定月】2月
16万8300円	4.27%	0.59%	3.68%
【株主優待内容】 100株で1000円分、200株以上で2000円分のQUOカード
【備考】特になし
◆MORESCO（5018） 【確定月】2月
41万1000円	4.01%	0.73%	3.28%
【株主優待内容】 300株以上で3000円分のQUOカード
【備考】長期保有優遇制度があり、3年以上の継続保有でQUOカードが4000円分に増額
◆きょくとう（2300） 【確定月】2月
5万3800円	3.44%	1.86%	1.58%
【株主優待内容】 クリーニング無料券またはJCBギフトカードのいずれかを、100株で1000円分、500株で2000円分、1000株で3000円分、5000株以上で5000円分
【備考】クリーニング無料券は、自社グループ各店舗で利用可
◆アズ企画設計（3490） 【確定月】2月／8月
24万2800円	3.29%	2.47％	0.82％
【株主優待内容】 100株以上で3000円分のQUOカード
【備考】特になし
※株主優待内容、最低投資額、利回りは1月19日終値時点

　取り上げた6銘柄の中で、配当＋株主優待利回りが4.42％ともっとも高いのがヨンドシーホールディングス（8008）。100株の保有で500円分の「QUOカード」がもらえる。ただ、「QUOカード」以外に株主優待券も選択できて、そちらは2000円分もらえるため、利回りは5.18％とさらに高くなる。同社の商品を購入することがあるならば、株主優待券を選んだぼうがお得だろう。また、「QUOカード」が選択できるのは100株保有時のみなので、この点も注意しておきたい。

　アレンザホールディングス（3546）、中本パックス（7811）、
MORESCO（5018）の3銘柄も、それぞれ配当＋株主優待利回りが4％を超える。中本パックスとMORESCOの株主優待品は「QUOカード」だが、アレンザホールディングスは「JCBギフトカード」だ。

 「JCBギフトカード」のメリットは、「QUOカード」が使えない百貨店やスーパーなどでも利用できる点。百貨店やスーパーをよく利用する人は、アレンザホールディングスやきょくとう（2300）などの「JCBギフトカード」を株主優待品としている銘柄を選ぶのがよさそうだ。ちなみにきょくとうは、必要投資額が5万3800円と、上で取り上げた6銘柄の中でもっとも少なくなっている。

　もらえる「QUOカード」の金額はアズ企画設計（3490）が圧倒的に高く、年間で6000円分になる。配当＋株主優待利回りは3.29％で、取り上げた6銘柄の中では一番低いものの、「QUOカード」の金額にこだわる人にはおすすめと言えるだろう。

　最後に、権利確定日と権利付最終売買日も、忘れずに確認しておこう。2月末が権利日の銘柄は2営業日前の27日（火）が最終売買日だ。なお、トランザクション（7818）やジェーソン（3080）、MORESCO（5018）は、株主優待の獲得に複数単元が必要になる。購入の前は最終売買日だけでなく必要単元数も必ず見直して、目当ての銘柄を取り逃さないように気を付けよう！
（構成・文／肥後紀子）
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