つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説[2022年]
2021年2月6日 頼藤 太希

つみたてNISAで積立投資をする「投資信託」の基本を
図解でわかりやすく解説!「投資信託とは何?」「どうし
たら儲かる?」など、初心者が抱く5つの疑問に回答!

つみたてNISAのおすすめ証券会社はココ!

「つみたてNISA」(積立NISA)は、投資で得られた利益(運用益)にかかる約20%の税金がゼロになるお得な制度。この連載では「つみたてNISA」の特徴を紹介しています。

 「つみたてNISA」では、「投資信託」という金融商品に投資します。「投資信託」には、お金を増やすのに適した特徴がたくさんあります。「投資信託」っていったい何?どんなもの?という疑問にお答えしつつ、そのメリットを確認してみましょう。
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疑問①「投資信託」とはなに?どうなれば儲かるの?

「投資信託」は、たくさんの投資家から集めた資金を一つにまとめて、株や債券、不動産などといった資産に投資して運用する金融商品です。「ファンドマネージャー」と呼ばれる投資のプロが、私たち投資家の代わりに運用してくれます。

「投資信託」のしくみ

 投資信託で得られる利益には、「値上がり益」と「分配金」の2つがあります。
 
「値上がり益」は、投資信託が値上がりしたときに得られる利益です。投資信託の値段(基準価額)は、毎日、上下します。そこで、投資信託を買ったときの値段よりも売ったときの値段のほうが高かった場合、その値上がりした金額分が利益になります。

 一方、「分配金」は、投資信託が投資をした結果得られた利益を、投資家に還元する“分け前”のようなものです。「分配金」は、投資信託の決算のときに支払われるのが一般的です。もっとも、「分配金」をどのように支払うかは、投資信託の種類や運用会社の考え方によって異なります。

疑問②「投資信託」では、どんな資産に投資できるの?

 「投資信託」が投資する資産はさまざま。代表的なところでいうと、株や債券、不動産などがあります。また、金や原油といった商品(コモディティ)、さらにはビットコインのような暗号資産(仮想通貨)に投資するものまであります。

 投資先の国もさまざまです。日本だけに投資するもの、北米や欧州といった先進国に投資するもの、アジアや中南米など新興国に投資するものなどがあります。それらをすべてひっくるめた、世界中に投資する投資信託もあります。

 さらに、「国内の株と債券・外国の株と債券に、それぞれ25%ずつ」という具合に、複数の資産に投資する、「バランス型」と呼ばれる投資信託もあります。

「投資信託」の種類

 いずれにせよ、1本の投資信託は、数十〜数百の資産に投資をしています。そこで、投資家は、投資信託を1本買うだけで、数十〜数百の資産に分散投資したのと同じようなリスクを軽減する効果を得ることができるのです。これはお手軽ですね。
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疑問③「投資信託」はなぜ、たくさんの投資先に投資するの?

 なぜ、「投資信託」は、たくさんの投資先に投資するのでしょうか。その理由は、プロのファンドマネージャーでも、「次は絶対にこれが値上がりする!」とずばり当てるのは至難のワザだからです。まあ、1回、2回は当たるかもしれません。でも、当て続けることは不可能です。

 それなのに、「絶対にこれが値上がりする」とばかりに1つの資産にこだわって、そこに集中的にお金を投資していたら、その資産が大きく値下がりした場合、莫大な損が出てしまいます。

 そのかわり、たくさんの投資先に分散して投資していれば、仮にどれかが値下がりしても、他のどれかの値上がりでカバーすることができたりして、損失を抑えることができるでしょう。この考え方を「分散投資」といいます。

 投資の格言に、「卵は一つのカゴに盛るな」というのがあります。もし、卵を一つのカゴに盛っていたら、そのカゴを落としたら、すべて割れてしまいます。でも、複数のカゴに盛っておけば、仮にどれか一つを落としても、他のカゴの卵は無事で済む、というわけです。分散投資の考え方は、これと同じです。
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疑問④「投資信託」の運用はどのように行われるの?

 「投資信託」の運用方法には、大きく「インデックス型(パッシブ型)」と「アクティブ型」があります。

「インデックス型」は、“株や債券などの指標(インデックス)”と同じような値動きをする投資信託です。たとえば、「TOPIX(東証株価指数)に連動するインデックス型」の投資信託は、TOPIXと同じような値動きをします。TOPIXは、東京証券取引所の第1部(東証1部)に上場しているすべての株をもとにした指標ですから、この投資信託を買えば、東証1部全体に投資したのと同じような効果が得られます。

 それに対して、「アクティブ型」は、指標を上回ることを目指す投資信託です。たとえば、TOPIXを目標(ベンチマーク)にしている投資信託ならば、TOPIX以上の利益を得ることを目指して投資を行います(ベンチマークを設けずに、絶対的な運用目標を置いているアクティブ型もあります)。

「インデックス型」「アクティブ型」の違い

 こう比較すると、「インデックス型」よりも「アクティブ型」のほうが儲かりそうですが、実はそうでもありません。

 S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス「SPIVA日本スコアカード」(2020年中期版)のデータによると、10年間投資をした結果、指標(インデックス)に勝てなかったアクティブ型投資信託の割合は、日本株で68.2%、米国株で83.3%、新興国株にいたっては96.9%にものぼります。つまり、インデックス型に勝てていないアクティブ型のほうが多いのです。
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疑問⑤「投資信託」を買うのにどんな手数料がかかるの?

 「投資信託」の手数料には、購入時にかかる「販売手数料」、保有中にかかる「信託報酬」、解約時にかかる「信託財産留保額」の3つがあります。

「投資信託」の3つの手数料

 このうち、もっとも重視すべき手数料は、保有中はずっとかかる「信託報酬」です。「信託報酬」の額(率)は、投資信託によって異なりますが、わずかな差に見えても、投資期間が長くなるほど大きな金額差になって表れます。

 たとえば、「信託報酬」が0.8%の投資信託Aと、「信託報酬」が1.5%の投資信託Bに、それぞれ毎月3万円ずつ、30年積立投資をした結果、どちらも3%の運用利回りが得られたとします。しかしながら、投資信託AとBとでは信託報酬が違うため、受け取れる利益は166万円も変わってしまうのです(下のグラフを参照)。

「信託報酬」が運用結果を大きく変える!

 このグラフでは、運用利回り3%としてシミュレーションしていますが、運用利回りは確定ではありません。運用がうまく行かずに元本割れする可能性もあります。一方で、「信託報酬」に関しては、将来に渡って必ずかかるとわかっている“コスト”です。投資信託によって、信託報酬が異なる以上、投資家として少しでも下げられる選択をすべきだということです。
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 今回は、投資信託の基本を解説しました。「つみたてNISA」では、分散投資が手軽にできる投資信託を、積み立てで、さらにリスクを抑えてコツコツ購入していきます。
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 「つみたてNISA」では、運用益にかかる税金がゼロになったり、販売手数料は無料、信託報酬が低めの投資信託のなかから選ぶことができるなど、投資家に有利な点がたくさんあります。はじめて投資信託を買うなら、「つみたてNISA」はおすすめです。今年こそ投資に挑戦してみましょう。
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頼藤太希(よりふじ・たいき)[マネーコンサルタント]
(株)Money&You代表取締役。中央大学客員講師。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本証券アナリスト協会検定会員。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職。女性向けWEBメディア「FP Cafe」や「Mocha(モカ)」を運営。著書は『1日5分で、お金持ち』『はじめてのNISA&iDeCo』『投資信託 勝ちたいならこの7本!』など多数。twitter→@yorifujitaiki