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海外の投資家が「日経平均株価は割安」と考える理由
とは?“米ドル建て”の日経平均株価は2021年の高値を
超えておらず、ナスダックが回復すればさらに上昇も

2023年7月25日公開(2023年7月24日更新)
ザイ編集部
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外国人投資家が「まだ日本株は”割安”」と考えている理由とは?

ダイヤモンド・ザイでは、毎号巻頭でマネーに関する旬の話題を取り上げているが、発売中のダイヤモンド・ザイ9月号で取り上げたテーマは「外国人投資家が見る【ドル建て日経平均株価】は、まだまだ割安!」。

2023年の上半期、日経平均株価は急ピッチで上昇。「今から買うのは割高すぎるのでは」とためらっている人も多いかもしれないが、実際にはそうとも言えない。なぜなら、日本市場に参入する外国人投資家から見ると、まだ日本株は割安だからだ。この記事では、その理由を解説! 今後の展望と併せて解説しているので、参考にしてほしい。
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日本人と違い、外国人は「ドル建て日経平均株価」を見ている!
ドル建て日経平均株価は円高で上がり、円安で下がる!

 日経平均株価は2021年9月の高値以降、調整局面に入っていたが、2023年の初頭から反発へ。5月にはその高値を突破し、バブル後33年ぶりとなる高値を更新した。この急ピッチの上昇についていけなかった個人投資家は多いだろう。「もう割高で手が出せないよ!」と思うのも当然だ。

 だが「外国人投資家にとっては、日本株は決して割高ではない」と主張するのが、ピクテ・ジャパンのストラテジストの糸島孝俊さん。その理由は、外国人投資家が見ているのが「ドル建ての日経平均株価」だからだ。

 ドル建ての日経平均株価は、日経平均株価をドル円のレートで割って算出する。よって、円高(ドル安)になれば上がり、円安(ドル高)になれば下がる。たとえば、日経平均株価が3万3000円で1ドル=140円のときのドル建て日経平均株価は「3万3000円÷140円=235.7ドル」に。これが、1ドル=110円まで円高が進むと「3万3000円÷110円=300ドル」となる。

 「ここ数年、円安基調が続いていたため、ドル建ての日経平均株価は2021年9月の高値からずっと下がり続けていました。昨年10月にようやく底打ちしましたが、高値には全然届かない水準です。外国人投資家は、日本株をまだ割安と見ています」(糸島さん)

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外国人投資家の買いの速度が速すぎて、いったんは調整へ!
今後は米国のナスダック指数の回復や、円高転換が上昇要因に

 そんな外国人投資家が、2023年3月から12週連続で日本株を買い越していたのは、記憶に新しい。ここまで連続の買い越しは珍しく、背景には、東証による「PBR(株価純資産倍率)1倍割れ解消」などの市場改善策や、バフェット氏の日本株買いの表明、AIブームによる半導体関連株買いなどがある。
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 ただ、ここに来て利益確定売りの動きが出て、先物などの短期資金が売り越しに。

 「外国人投資家の買いは、3月からの上昇相場で10兆円にも上ります。アベノミクスの上昇局面でも、買い越し額は20兆円。上昇ピッチが速すぎたため、当面の調整は仕方ない。今は上値を追いすぎないほうが賢明だと思います。一方で、賃金や生産性の向上など、日本経済は上向きなので、下がったら買いたいと思う投資家は多いでしょう」(糸島さん)

 さらに、米国のナスダック指数の動きにも注目したい。ドル建ての日経平均株価は、値がさのハイテク株の影響が大きいこともあり、ナスダックの動きに追随する傾向がある。2つの指数の推移が以下だが、どちらも2021年9月の高値と比較すると、まだ上昇半ばだ。

 直近高値と比較するとナスダックは上昇余地が大きく、今後ナスダックの回復に連動して、日経平均株価も上昇に向かう可能性は高いだろう。

 「ただ、外国人投資家からすると、通貨安が続く国の株を本格的に買うのは難しい。だから、米国の利上げが終わり、日銀のスタンスが変わって円高になることが、今後の日本株反転のポイントになります。そうなれば、第1弾の上昇で買い損ねた外国人投資家が、日本株の安さに注目して買い出すでしょう」(糸島さん)
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