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「AIを用いた画像診断補助」への保険適用など、
近年は「AI医療」に関わるビジネスの動きが加速!
人工知能技術(AI)関連の事業を展開するFRONTEO(2158)は8月23日、欧州特許庁から「会話型 認知症診断支援AIプログラム」に関する特許査定を取得したことを発表しました。「会話型 認知症診断支援AIプログラム」は、FRONTEOの自然言語解析AIエンジン「KIBIT(キビット)」を用いて、医療者と患者との間の5~10分程度の自然会話から認知機能の低下の有無を判別するプログラムです。
「会話型 認知症診断支援AIプログラム」は2020年7月に日本、2021年8月に韓国で特許権を登録。今回の欧州における特許査定の取得は海外市場への展開を図るうえでの重要な一歩であると考えられ、今後はドイツやフランス、イタリア、英国、スペインでの登録を予定しているそうです。
FRONTEOの「会話型 認知症診断支援AIプログラム」のように、AIにより医療の質の向上を目指す取り組みは「AI医療」と呼ばれています。「AI医療」は、ゲノム医療から診断(問診、画像診断)、治療(手術支援、治療計画の立案)、さらには医薬品開発や介護など、その利用領域は多岐に渡ります。ちなみに、猛威を振るった新型コロナウイルス感染症のワクチン開発においても、AIが活躍しました。
また、2022年度の診療報酬改定で、2022年4月から「人工知能技術(AI)を用いた画像診断補助に対する加算」が保険適用されるようになったことで、AIを活用した医療支援に関わるビジネスの動きがさらに加速することが見込まれています。
そこで今回は、FRONTEOの欧州での「会話型 認知症診断支援AIプログラム」の特許取得をきっかけに株式市場でも注目を集める「AI医療」の関連銘柄に注目しました。なお、テーマ全体としては足元で調整を見せているので、基本的に、底入れや出来高が膨らんでくるのを見極めてのリバウンド狙いの戦略となります。
【FRONTEO(2158)】
AIを活用した創薬支援サービスを提供
FRONTEO(2158)は、前述した「会話型 認知症診断支援AIプログラム」を手掛けるほか、AI創薬領域において、顧客の創薬研究の効率化や成功確率の向上に貢献する解析と提案を継続的に行う新しい創薬支援サービスを提供しています。株価は8月14日発表の決算を受けて売られましたが、600円付近での底固めを経て、直近ではリバウンドの動きを見せています。まずは、25日・75日移動平均線が位置する700円水準の突破に期待したいところです。
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【トプコン(7732)】
米国のAI自動診断システムが、トプコンの眼底カメラ採用
トプコン(7732)は、2018年にAI自動診断技術を有する米国のIDx社が開発した糖尿病性網膜症AI自動診断システム用に、自社のフルオート眼底カメラを独占的に納入する契約を締結しています。なお、7月26日に発表した2024年3月期・第1四半期の業績は、ポジショニング事業において北米建設市場での在庫調整や買い控えで販売が伸び悩みましたが、アイケア事業では欧米を中心とした大手眼鏡チェーン店の堅調な設備投資意欲を背景に、好調に推移しました。株価は、決算発表後に売られましたが、1600円辺りでの底堅さが見られるので、ここからのリバウンドに期待したいところです。
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【富士フイルムホールディングス(4901)】
AIで医師をサポートする「内視鏡AI診断支援技術」を開発
富士フイルムホールディングス(4901)は、医師の内視鏡検査をAIでサポートする内視鏡AI診断支援技術を開発。実際のがんの症例を集めて膨大な画像データをディープラーニングすることで、胃・食道・大腸の内視鏡検査中にAIがリアルタイムで画像解析を行います。株価は、6月7日に付けた8879円をピークに下落が続いており、足元では13週移動平均線水準での攻防を見せています。押し目を狙いつつ、13週移動平均線を明確に上放れてくるようなら強気スタンスで。
⇒富士フイルムホールディングス(4901)の最新の株価はこちら!
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【カシオ計算機(6952)】
独自の画像処理技術を医療分野に応用
カシオ計算機(6952)は独自の画像処理技術を医療分野に応用し、「画像技術で真実に近づく」という研究・開発コンセプトのもと、画像診療イノベーション「D'z IMAGE」を展開。ハードウェア(撮影観察)とソフトウェア(管理)に加え、AIによる効率的な画像診断サポートを進めています。株価は5月31日〜6月1日の安値1151円と6月27日の安値1151.5円で「ダブルボトム(二点底)」を形成後はリバウンドが続いており、直近で52週移動平均線を捉えています。
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【クレスコ(4674)】
歯科診療所向けの「AI型電子カルテシステム」を開発
クレスコ(4674)は独立系のシステムインテグレーターで、AIを含むIT開発技術などによる仕組みづくりを手掛けています。医療関連のシステムとしては、歯科診療所向けAI型電子カルテシステムを開発。AIによる病名や治療方法、治療計画の導出を可能としています。株価は、8月4日発表の決算を受けて売られましたが、200日移動平均線が下値支持線として機能しており、押し目買いの好機と言えるでしょう。
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【テクマトリックス(3762)】
子会社のPSPが医療情報クラウド「NOBORI」を提供
テクマトリックス(3762)は、子会社のPSPが低コストで医用画像情報の統合管理を実現する医療情報クラウド「NOBORI」と、それを中心としたソリューションを提供しています。2020年5月にはPSPとエムスリー(2413)が業務提携を発表。AIによる診療現場支援を目的とした医用画像診断支援AIプラットフォーム事業を行っています。株価は、7月28日発表の決算を受けて売られましたが、1450円辺りでの底固めを経て、リバウンドの兆しが見られます。
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以上、今回は「AI医療」の関連銘柄を発掘しました。
画像をもとにAIが解析し、病気の可能性が高い部位や悪性度を示すことで、最終的に診断を下す医師を支援する「AI医療」の技術は、遠隔医療への流れもあって需要拡大が期待されます。全国的な医師不足に陥っている状況のなか、今後の成長が期待できます。
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