「お宝銘柄」発掘術!

「クマ対策」関連銘柄を紹介! 都市部に出没するクマの早期発見や住民への情報提供などで活用されるAI、ドローン、監視カメラなど「クマ対策」関連企業に注目

2026年7月10日公開
村瀬 智一
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政府が「クマ被害対策ロードマップ」を策定するなど、
今や「クマ対策」は国や自治体にとって重要な政策課題に!

 7月4日、秋田自動車道上りの錦秋湖サービスエリア付近にクマが入り込み、上下線の一部区間で一時通行止めとなる事案が発生しました。この件では人や物への被害は確認されませんでしたが、高速道路という交通インフラに影響を及ぼした事例としてクマ問題の範囲が徐々に拡大していることを改めて印象づけました

 最近では都市部にクマが出没する事例も増加しています。4月上旬には仙台市中心部の住宅地にクマが出没し、10数時間にわたってマンションの敷地内に居座る事例が発生。また、6月上旬には、宇都宮市の中心部に位置する県庁やオリオン通り商店街などでクマの目撃情報が相次ぎました。今やクマ出没は、山間部や農村部だけの問題ではなくなっています。

 こうしたクマ被害の急増を受け、政府は3月27日、2030年度までを見据えた「クマ被害対策ロードマップ」を取りまとめました。このロードマップでは、従来のような捕獲や駆除だけでなく、出没予測や監視体制、人材育成、自治体支援などを組み合わせた総合対策がまとめられています。

 さらに東京都は7月7日に開催された「第27期東京都自然環境保全審議会鳥獣部会」で、ツキノワグマの狩猟を約20年ぶりに限定的に解禁する方針を示しました。このように、各自治体も積極的にクマ対策を打ち出しています。

 そこで今回は「クマ対策」関連銘柄に注目したいと思います。

「クマ対策」関連は「AI」や「IoT」「ドローン」など
幅広い成長テーマにまたがる複合的投資テーマ!

 「クマ対策」を投資の観点で見れば、例えば、監視カメラやAI画像解析、ドローン、通信ネットワーク、位置情報システムなどは、クマの早期発見や住民への迅速な情報提供に活用できると考えられます。実際、NTTドコモビジネスは4月1日から、クマの早期発見から情報発信、現地調査までを一体化した「熊対策ソリューション」の提供を開始しました。
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インフラの老朽化対策に有効な「ドローン点検」関連銘柄を紹介! 耐用年数を超えたガス管や水道管などの交換は、政府も喫緊の課題として取り組む国策事業!

 また、高速道路や鉄道、送電設備など社会インフラでも、クマを含めた野生動物対策の重要性が高まっています。クマだけでなく、シカやイノシシも含めた獣害対策として設備投資が進めば、防犯・監視機器メーカーや測量・建設コンサルタント、防災関連企業にも波及する可能性があります。

 例えばファミリーマートは6月24日、群馬県の山間の店舗にオオカミの形をした野生動物の撃退装置「モンスターウルフ」を設置し、報道機関に公開しました。これは北海道札幌市のウルフ・カムイが開発した装置で、LEDの点滅や大音量などで害獣を威嚇するとのことです。なお、現在は、車輪で自立走行し、より広い範囲での害獣撃退が可能な新型装置「ウルフムーバー」の開発を進めており、スズキ(7269)やNTTドコモも協力しているそうです。

 そこで今回は「クマ対策」関連の事業を展開している企業をピックアップしてみました。

【ソニーグループ(6758)】
超小型マイコンボード「Spresense」がクマ対策デバイスに採用される

 ソニーグループ(6758)は、提供する最先端のAI・半導体技術が、クマを含む有害鳥獣対策デバイスに活用されています。例えば、Forex Robotics社が手掛ける、くくり罠や箱わなに設置可能なスマート罠デバイス「わなカカッタ」や、クマを検出すると警戒色ライトを点灯すると同時に役所や一般ユーザーのアプリに通知を送る「くまアラート」では、グループ会社のソニーセミコンダクタソリューションズが開発した超小型マイコンボード「Spresense(スプレセンス)」が採用されています。株価は、6月下旬からのリバウンドで25日・75日移動平均線を上抜けており、5月につけた戻り高値3722円や3750円辺りに位置する200日移動平均線が意識されます。

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ソニーグループ(6758)チャート/日足・6カ月ソニーグループ(6758)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【NTT(9432)】
グループ会社が「熊対策ソリューション」を提供

 NTT(9432)は、グループ会社のNTTドコモビジネスが、クマの早期発見から情報発信、現地調査の効率化までをトータルでサポートする「熊対策ソリューション」を4月1日から提供しています。今後は、熊の検知や対策にとどまらず、個体数管理や可視化といった領域への展開も視野に入れているとのことです。株価は下落トレンドが続いていましたが、6月23日につけた安値142.6円をボトムに足元でリバウンドを見せており、上値を抑えていた25日移動平均線を上抜けてきました。上昇トレンドへの転換を意識した押し目狙いのスタンスで臨みたいところです。

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NTT(9432)チャート/日足・6カ月NTT(9432)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【古野電気(6814)】
Eバンドレーダーによる山間部の獣害監視実験に成功

 古野電気(6814)は6月24日、三重県林業研究所と連携し、Eバンドレーダーを用いた山間部における野生動物の検知・監視に関する実証実験を実施し、その有効性を確認したことを発表。山間部では視界を遮る障害物や複雑な地形の影響などによりクマやシカなど害獣の常時監視が難しいことが課題ですが、今回のEバンド小型レーダー試作機を用いた実験では、動物の検知と行動経路の把握に成功したとしています。株価は下落レンドが続いていますが、直近のリバウンドで25日移動平均線を突破し、75日移動平均線をとらえており、さらなる上昇が期待されます。

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古野電気(6814)チャート/日足・6カ月古野電気(6814)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【セーフィー(4375)】
「クマ検知システム」と「遠隔みまもり」を組み合わせたサービスを提供

 セーフィー(4375)は7月1日、自社のクラウドカメラ映像とAIによるクマの自動検知システム「AI-App(アイアップ)クマ検知」と、グループ会社・セーフィーセキュリティが提供する「遠隔みまもり」を組み合わせたクマ対策ソリューションを、今夏から提供開始することを発表。さらに、各地域から上がってきた情報をクラウドで管理し、クマなどの鳥獣害に関するエリアマップを作成することも検討しています。株価は、2025年8月から下落トレンドが継続していましたが、足元では6月16日につけた安値590円をボトムにリバウンドを見せ、25日移動平均線を突破。このまま75日移動平均線を捉えてくるようだと、本格的な上昇トレンドへの転換が意識されてくるでしょう。

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【Terra Drone(278A)】
日本初のクマよけスプレー搭載ドローンを開発

 Terra Drone(278A)は2025年11月、日本で初めてクマよけスプレーを搭載したドローンの開発、販売開始したことを発表しました。夜間や藪地など視認性が低下する場所での監視や、現場要員の安全確保などが課題となるなか、本製品は上空からカプサイシン成分を含むクマよけスプレーを遠隔操作で噴射。クマに接近することなく背後・側面からの噴射に対応します。株価は5月12日につけた1万9610円をピークに調整が続いていましたが、直近では75日移動平均線を下値支持線にした上昇で25日移動平均線を突破。さらなる上昇が期待されます。

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Terra Drone(278A)チャート/日足・6カ月Terra Drone(278A)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【前田工繊(7821)】
クマ対策用の電気柵線「ブルーキングワイヤー」を販売

 前田工繊(7821)は、獣害対策の製品を手掛けるグループ会社「未来のアグリ」が、強度や耐候性などに優れたクマ対策用の電気柵線「ブルーキングワイヤー」の販売を2025年7月から本格化。また、2025年10月末には「クマ対策支援チーム」を創設しています。株価は3月上旬以降、調整が続いていましたが、7月に入ってからのリバウンドで25日・75日移動平均線を突破し、200日移動平均線を捉えてきました。同線突破からの一段のリバウンドを狙いたいところでしょう。

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前田工繊(7821)チャート/日足・6カ月前田工繊(7821)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 以上、今回は「クマ対策」関連銘柄を発掘しました。

 もちろん「クマ対策」関連事業だけで企業業績全体に大きなインパクトを与えるケースは限定的と見られます。しかし、「クマ対策」には人間社会の安定という最も重要な基礎インフラ的な側面があるうえ、「AI」や「IoT」「ドローン」などの人気の成長テーマが関わっており、今後、新たな需要が着実に積み重なる分野とも言えるでしょう。個人投資家としてはチェックしておきたい投資テーマのひとつでしょう。
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AIの裾野拡大に乗れ!
人気の米国株150激辛診断

●米国株の4つの攻略法
買い時は米中間選挙後!など
●GAFAM+α定点観測

●買いの優良株
●S&P500の配当利回りトップ20診断
●人気の133銘柄買い売り診断

◎第4特集
じぶん年金が作れる高配当ETFも!
旬のテーマはETFで買え!

●AI・防衛・半導体など気になるテーマを狙い撃つ18本
●NISAで買える日米の高配当ETF12本

◎別冊付録
最新決算を反映!割安度アップは374銘柄!
全上場3820社の最新理論株価
◎ZAi NEWS CHANNEL
米スペースX上場で大注目!
「時価総額300兆円の巨大IPOで注目される宇宙関連株が激アツ!」
◎ZAi NEWS CHANNEL
<ふるさと納税>
ご当地アイスの返礼品で涼しい夏を!

「地域が誇る食材と最強コラボ!絶品アイスがズラリ!」
◎いつもの連載も充実!
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.23
「ゴールド売却の注意点とは?」
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.18
「スプレッド拡大も攻める時はある」
●おカネの本音!VOL.48 きつね・大津広次さん
「暗号資産で借金返済!給料は全部投資に回し生活費は賭け事で稼ぐ」
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.116
「レアアースと奪い愛!?」
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「『豊かになれない』のはナゼ?NISA貧乏の回避策は?世帯別の適正投資額」
●人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ
「分配金が300円以上の投信が6本も!」
●ZAiクラブ拡大版!1カ月で1番上がる株を当てろ!
「配当方針の引上げで急騰したUBEが制す!」

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