「お宝銘柄」発掘術!

「ゲーム」関連銘柄を紹介! 2033年度までに24.5兆円が投資される「ゲーム」関連企業の中で、有力IPや新作ゲームのヒットで業績上振れが期待できる銘柄を解説

2026年8月7日公開(2026年8月7日更新)
村瀬 智一
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2033年に日本ゲームの海外売上高12兆円を目指し、
政府は「2033年度までに24.5兆円の官民投資」を掲げる

 政府は2026年7月21日、「日本成長戦略」を閣議決定するとともに、日本成長戦略本部において官民投資ロードマップを決定。AI・半導体分野から量子分野、コンテンツ分野など17の戦略分野に対して、2040年度までに官民で累計370兆円超の投資を行う方針を示しました。

 ロードマップには、AI・半導体分野ではフィジカルAIに対して2040年度までに10.5兆円、量子分野では量子コンピューティングに対して2040年度までに10.3兆円、といった目標がまとめられており、投資家にとっても投資テーマを探すための重要な資料と言えるでしょう。

 そこで今回は、ロードマップに挙げられている数多くの投資先のなかから、コンテンツ分野の「ゲーム」に注目しました。

 政府は、以前から2033年に日本発コンテンツの海外売上高20兆円を目標として掲げていますが、そのうち12兆円を占めるのが「ゲーム」です。ロードマップにも「日本のゲーム産業は、コンテンツ分野の海外展開において約6割を占める中核的な存在」と書かれており、2033年度までに官民合わせて24.5兆円の投資を想定しています。

 まさに「ゲーム」関連は、注目すべき「国策テーマ」のひとつと言えるでしょう。

「ゲーム」関連銘柄を選ぶときは「強力な自社IPの有無」や
「eスポーツとの関係」「メディア連携」などが重要な要素に

 ただ、ひと口に「ゲーム」関連銘柄といっても、多くの切り口が考えられます。

 そのひとつが「AI」です。7月31日〜8月3日に上海で開幕された中国最大級のデジタルエンタメ展示会「ChinaJoy 2026」では、約900社、1000本以上のタイトルが集結しましたが、今年のテーマは「Level Up with AI」でした。

 AIは、ゲームの背景やキャラクターの制作補助、翻訳、テスト、運営の効率化など、開発工程の広い範囲に入り始めています。ゲーム制作費の高騰が続くなか、AIの活用範囲を拡大することで、品質を保ちながらコストを抑え、開発期間を短くすることができれば、より多くの作品を世界へ届けることが可能となるでしょう。その反面、AI活用によって開発が効率化されれば、業界全体でリリースされる作品数が増加し、競争がより激化していく可能性もあります。

「IP(知的財産)」も重要なキーワードです。ゲームから生まれたポケモンが、TVアニメや映画、キャラクターグッズ、イベントなど多角的にビジネスを拡大し、巨大な収益を上げているように、優れたIPを持ち、多言語展開や継続運営、映画・アニメ・商品化まで収益源を広げられる企業ほど、大きな成長が期待できます。

 こうした点から、「ゲーム」関連銘柄を選ぶ際は「強力な自社IPを保有しているか」「売上に占める家庭用ゲーム機、スマホゲーム、アーケードゲームの構成比」「eスポーツとの関係」「他メディアとの連携」など、さまざまな切り口での分析が必要となります。また、新作の販売本数だけでなく、海外売上比率や旧作の継続販売、課金方式、開発費の回収状況なども併せて確認することが重要となるでしょう。

 なお、今回は「ゲーム」関連銘柄として、有力IPを保有するコア企業や新作ゲームの大ヒットによる業績上振れが期待される銘柄を中心に取り上げました。

【ソニーグループ(6758)】
ゲーム&ネットワークサービス分野が全社売上高の約4割を占める

 ソニーグループ(6758)は、ゲーム&ネットワークサービス分野が全社売上高の約4割を占め、グループ全体の業績を牽引しています。主力ゲーム機「PlayStation 5」の累計出荷台数は2026年6月末時点で9530万台に達し、年度内に1億台の大台突破も視野に入っています。また、PS4・PS5向けソフトのデジタルダウンロード版比率が8割を超えるなか、2028年1月以降に発売する新作ゲームのディスク版生産を終了し、ダウンロード版へ移行する方針を示しています。なお、公式発表はされていませんが、ファンの間では2027年秋から年末に次世代機「PlayStation 6」の発売が予想されています。ソフトウェアでは、グループ会社のアニプレックスが運営する旗艦タイトル「Fate/Grand Order」が好調です。株価は、足元で13週移動平均線を下値支持線としたリバウンドにより、52週移動平均線を捉えてきました。このまま同線を明確に上抜けてくるようだと、本格的な上昇トレンドの形成に期待したいところです。

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ソニーグループ(6758)チャート/週足・1年ソニーグループ(6758)チャート/週足・1年(出典:SBI証券公式サイト)
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【カプコン(9697)】
新作「プラグマタ」が発売開始から約2カ月半で250万本を突破

 カプコン(9697)は「モンスターハンター」や「バイオハザード」「ストリートファイター」など世界的に通用する強力なIPを多数保有しています。4月17日に発売したアクションゲーム「プラグマタ」の全世界販売本数が発売2日間で100万本、約2カ月半で250万本を超える大ヒット作となりました。長年の定番シリーズに頼らない完全新規IPでありながら、独自のゲーム性と王道ドラマが高い評価を受けたようです。株価は、6月半ばにつけた安値2736円を底にリバウンドを見せており、足元で年初来高値を更新。2025年7月の高値5015円をピークとした下落トレンドからの転換が意識されます。

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カプコン(9697)チャート/週足・2年カプコン(9697)チャート/週足・2年(出典:SBI証券公式サイト)
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【スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)】
賞金総額10億円のゲーム開発コンテストを開催

 スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)は、「デジタルエンタテインメント」「アミューズメント」「出版」「ライツ・プロパティ等」という4つの領域で事業を展開。デジタルエンタテインメント事業では、自社IP「ファイナルファンタジー」と「ドラゴンクエスト」を保有しています。5月20日には、賞金総額10億円のゲーム開発コンテスト「SQUARE ENIX GAME CONTEST 2026」の開催を発表。自社スタジオだけではなく、社外のクリエイターや斬新なIPを発掘しようとする新たな方針が注目されます。株価は足元のリバウンドにより、今年に入って上値抵抗線として意識されていた2900円水準を突破する場面が見られました。直近ではスピード調整を見せているため、押し目狙いのスタンスで臨みたいところです。

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スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)チャート/週足・1年スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)チャート/週足・1年(出典:SBI証券公式サイト)
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【KLab(3656)】
ドラクエの新作ゲームなどのヒットで業績のV字回復に期待

 KLab(3656)はモバイル専門のソフトウエア開発会社です。近年は新たなヒットタイトルを生み出せず、業績も悪化していましたが、スクウェア・エニックスとの共同開発で4月21日に正式リリースしたゲーム「ドラゴンクエストスマッシュグロウ」が、配信開始から約10日で500万ダウンロードを記録。さらに、gumi(3903)と共同開発したゲーム「僕のヒーローアカデミア UNITED SURVIVAL」が8月6日からサービスを開始したことで、業績の押し上げが期待されます。株価は、3月につけた高値446円をピークに調整が続いていましたが、足元で上値を抑えていた13週移動平均線を捉えてきました。このまま同線を上抜ければ、上昇トレンドへの転換が期待されるでしょう。

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KLab(3656)チャート/週足・1年KLab(3656)チャート/週足・1年(出典:SBI証券公式サイト)
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【サイバーエージェント(4751)】
「ウマ娘 プリティーダービー」の英語版が海外で大ヒット

 サイバーエージェント(4751)は、2025年6月にゲーム事業の主力IPである「ウマ娘 プリティーダービー」の英語版をリリースし、海外で大ヒットを記録。アニメ「ウマ娘 シンデレラグレイ」の海外ファン向け展開などもあり、世界的なIPとしてのブランドが確立されつつあります。また、7月9日には新作ゲーム「GRANBLUE FANTASY: Relink - Endless Ragnarok(グランブルーファンタジー リリンク:エンドレスラグナロク)」が発売されました。株価は、ボトム圏からのリバウンドで52週移動平均線を下値支持線に変えてきました。2025年8月の高値1933円がターゲットとして意識されるなか、押し目を狙いたいところです。

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サイバーエージェント(4751)チャート/週足・2年サイバーエージェント(4751)チャート/週足・2年(出典:SBI証券公式サイト)
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【ドリコム(3793)】
新たなIP創出の柱としてインディーゲーム領域へ本格参入

 ドリコム(3793)は、ゲーム事業に加え、ライトノベルなどの出版事業を中心に自社IPを育成してきましたが、7月29日に開催された決算発表会において、新たなIP創出の柱としてインディーゲーム領域への本格参入を発表しました。自社開発タイトルとして「デモンズナイトフィーバー」や「TOKYO STORIES」などの開発を進めています。「TOKYO STORIES」はハピネット(7552)がパブリッシャーを務め、リリース前からゲームプラットフォーム「Steam」などで多くのウィッシュリスト登録を集めているとのことです。株価は調整トレンドが続いていましたが、足元のリバウンドで13週・26週移動平均線を下値支持線に変え、52週移動平均線を捉えてきました。ボトム圏からのリバウンド狙いのスタンスで臨みましょう。

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ドリコム(3793)チャート/週足・2年ドリコム(3793)チャート/週足・2年(出典:SBI証券公式サイト)
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 以上、今回は「ゲーム」関連銘柄を発掘しました。

 なお、足元では「ゲーム」関連の銘柄に投資家の関心が向かっていない印象もあります。9月17日~21日に「東京ゲームショウ2026」が開催されることなどを受けて、「ゲーム」関連銘柄にどれだけ投資家の関心が集まるのかに注目しましょう。
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●AI一辺倒相場の今がお買い得!下がりすぎ人気高配当株14
●ぜんぶ4%超!長期保有でも安心!10年減配なしの高配当株100
●利益の成長とともに株価も上昇!配当がぐんぐん増える株19

◎第2特集
短期集中連載スタート!ガチ自腹50万円
株好きアイドル[ラフ×ラフ]高梨結VSザイ部員
スイングトレード株バトル

●第1回:ちょる子さんから学ぶ「スイングトレード」の極意
◎第3特集
空前の株高で立ち見の会社も!
2026株主総会32社直撃レポート

●モノ言う個人投資家・田端信太郎氏がアドバイス!
●AI・半導体株:キオクシアHD・ソフトバンクGなど

●お騒がせ株:日産自動車・ニデックなど
●中東問題で揺れる株:日本郵船・旭化成など

◎第4特集
AI相場に乗れる!長期成長が取れる!
新興国株投資の新常識&買うべき投信14

●<目的1>AI・半導体相場に乗る
●<目的2>長期の経済成長に期待

◎別冊付録
【4号連続企画の1回目】
iDeCo入門「改正点とメリット」

●マンガで理解!iDeCoって何?
●iDeCoのココがスゴイ!

ー掛け金ぜんぶが所得控除に!
ー受取る時にも税金優遇など
●iDeCoの5つのQ&A
―iDeCoとNISAの優先度は?
―何に投資するのが正解?など

◎いつもの連載も充実!
●10倍株を探せ!IPO株研究所2026年6月編
「日本のIPO株に海外の投資家が注目」
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.24
「新幹線に安く乗ろう!」
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.19
「AIとの壁打ちで精度を上げる」
●おカネの本音!VOL.49 西岡孝洋さん
「タワマンは金融商品だ!?住んで、売って、築いた元フジアナの資産づくり」
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.117
「家電業界くっつき物語!」
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「株高の恩恵はいずこへ!?株価が上昇しても不況感が強い理由」
●人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ
「円安進行で本当の利回りは高水準を維持」
●ZAiクラブ拡大版!1カ月で1番上がる株を当てろ!
「上げ幅は大きくないがマツキヨ株が堅調に推移!」

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