「AI婚活・マッチング」関連銘柄を紹介！ 東京都の婚活サービス｢TOKYO縁結び｣がスタートするなど、少子化対策として期待されるマッチングビジネスに注目！

東京都がAIで独身者同士をマッチングする新サービス
「TOKYO縁結び」の本格運用をスタート！

　東京都は9月20日、結婚を希望する人が安心して出会える場を提供するため、人工知能（AI）を活用したマッチングサービス「TOKYO縁結び」の本格運用を開始しました。

　AIを活用したマッチングサービスは、登録された独身の男女の情報をもとに交際が成立する可能性が高いパートナーをAIが選定してくれるサービスです。従来のマッチングサービスと異なり、年齢や学歴、年収といった表面的な条件が一致しなくても、婚活希望者の特徴や性格、価値観などを分析したビッグデータを利用して相性の良い人同士をマッチングすることが可能とのことです。

　もちろん、AIだからといってすべての希望者に良いパートナーを見つけ出せるわけではありませんが、「いい人がいたら、いつかは結婚したい」と思いながら出会いや恋愛のきっかけが見つからないまま年齢を重ねてしまっている人にとって、「TOKYO縁結び」のようなAIマッチングサービスは良いきっかけを提供してくれるのではないでしょうか。

社員向け「福利厚生」として導入する企業が登場するなど、
マッチングサービスをきっかけに結婚するのは当たり前の時代に！

　最近は、スマホやネットサービスの普及に加え、若い世代を中心に「効率性」や「合理性」を重視する傾向が強くなったこともあり、マッチングサービスへのニーズが高まっています。明治安田生命が2023年11月に発表したアンケート調査によると、出会って1年以内に結婚した夫婦の出会いのきっかけとして「マッチングアプリ」が25％を占めていたそうです。

　また、リクルートブライダル総研が2024年9月に公表した「婚活実態調査2024」では、21.8％の人がネット系の婚活サービスを利用したことがあると回答。さらに、2023年に結婚した人のうち、ネット系婚活サービスを通じて結婚した人の割合は11.4％に達しました。

　さらに最近では、企業のなかで「忙しくて出会いの機会がない」若い社員向けに、新たな「福利厚生」として「企業専用」のマッチングサービスを導入する例も増えているようです。

　いまやマッチングサービスで交際や結婚することは当たり前の時代になったと言えるでしょう。前述した東京都の「TOKYO縁結び」もそうした時代背景に合わせ、結婚を希望しながらも一歩を踏み出せないでいる人を後押しする動きとして期待できます。

　そこで今回は、「TOKYO縁結び」の本格運用をきっかけに注目を集めることが期待できる「AI婚活・マッチング」関連銘柄を紹介します。取り上げる銘柄は、関連事業を展開する代表的な企業を中心に、株価やチャート形状などのテクニカル面を考慮して選定しました。

【IBJ（6071）】
加盟店数が約4300社と婚活サービスとしては日本最大級

　IBJ（6071）は、結婚相談所の運営を主力に、婚活パーティーの運営や婚活アプリの提供、さらには成婚後の保険提案などのライフデザイン事業を展開。全国の加盟店と会員をネットワークでつなぐプラットフォームを提供しており、会員データベースは約9万1000人、月間お見合い件数は約6万5000件、加盟店数は約4300社と日本最大級の規模を誇ります。また、質にこだわった婚活パーティーや最短当日デートOKの合コンアプリ、真剣に婚活に取り組む会員向けの婚活アプリなど、ニーズに合わせたさまざまなサービスを手掛けているのも強みです。株価は、8月5日の安値460円をボトムにリバウンドが続いており、足元では1月につけた年初来高値777円に迫っています。

⇒IBJ（6071）の最新の株価はこちら！

【リクルートホールディングス（6098）】
「ゼクシィ縁結び」では、出会う前から結婚観の擦り合わせが可能！

　リクルートホールディングス（6098）は、マッチングサービス「ゼクシィ縁結び」と結婚相談所「ゼクシィ縁結びエージェント」の2業態を運営しています。「ゼクシィ縁結び」は、出会う前から結婚観の擦り合わせができる「結婚観マッチング機能」を搭載するなど、結婚につながる出会いを見つけるためのサービスを提供。将来的に結婚を見据えられる相手を求めている利用者が9割超を占めているそうです。株価は、足元の上昇で9月2日の戻り高値を突破しており、7月10日につけた年初来高値9550円が射程に入っています。

⇒リクルートホールディングス（6098）の最新の株価はこちら！

【第一生命ホールディングス（8750）】
子会社が福利厚生の一環としてオンライン型婚活サービスを提供

　第一生命ホールディングス（8750）の子会社であるベネフィット・ワンは、140万件以上のサービスを優待価格で利用できる総合福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」を運営。導入企業は約1万6000団体、会員数は約1100万人（2024年4月時点）を誇りますが、導入団体のなかには会員限定の婚活・恋活アプリなどのオンライン型婚活サービスを採用する企業も多く含まれているようです。株価は足元で調整が続いていますが、8月5日の安値3411円との二点底（ダブルボトム）の形成が意識されやすく、目先のリバウンドが期待されます。

⇒第一生命ホールディングス（8750）の最新の株価はこちら！

【イード（6038）】
婚活に関する情報メディア「婚活ナビ＋」を運営

　イード（6038）は、企業へのマーケティングサービスとデータ・コンテンツの提供を展開しています。2020年に、婚活に関する情報メディア「婚活ナビ＋」の事業を取得。「婚活ナビ＋」は、結婚相談所や婚活サイト、婚活パーティー、マッチングアプリなど婚活関連サービスに対する口コミや、各種ノウハウが学べる婚活コラムなど、婚活に関する幅広い情報の提供を行っています。株価は足元で調整が続いていますが、25日・75日移動平均線付近で底堅さが見られ、ここからのリバウンドが意識されます。

⇒イード（6038）の最新の株価はこちら！

【タメニー（6181）】
高い成婚率を誇る結婚相談所「パートナーエージェント」を運営

　タメニー（6181）は、会員顧客向け婚活支援サービスやカジュアルウエディングのプロデュースをなど手掛けています。結婚相談所「パートナーエージェント」は、成婚コンシェルジュサービスと独自のマッチングシステムにより、高い成婚率を維持。さらに、業界最安水準の均一価格を導入した婚活パーティー「OTOCON（オトコン）」を提供しています。株価は調整が続いていますが、200日移動平均線が下値支持線として意識されており、75日移動平均線の突破を期待したいところです。

⇒タメニー（6181）の最新の株価はこちら！

【バンク・オブ・イノベーション（4393）】
ゲームを遊びながら恋活できるマッチングアプリ「恋庭」を手掛ける

　バンク・オブ・イノベーション（4393）は、RPG「メメントモリ」を主力とするスマホ向けゲームの開発・運営を行っています。ゲームを遊びながら恋活・婚活・友達探しができるマッチングアプリ「恋庭」を提供。マッチング目的のユーザーの8割以上が、3日以内にマッチングが成立しているようです。株価は、9月3日につけた高値6530円をピークに足元で調整していますが、上向きで推移する25日移動平均線が下値支持線として機能しており、上昇トレンドへの転換が期待できます。

⇒バンク・オブ・イノベーション（4393）の最新の株価はこちら！

　以上、今回は「AI婚活・マッチング」関連銘柄を発掘しました。

　ちなみに、政府は「地域少子化対策」の一環として、2021年度から自治体が行う「AIを活用した婚活支援事業」に対して補助金を出しており、2024年度当初予算でも、自治体がAIを始めとした「マッチングシステムの高度化」などに関する費用の4分の3を支援するとしています。すでに愛媛県や埼玉県など18の自治体がAI婚活支援を導入しており、今後もさらに多くの自治体が手を挙げることが予想されます。

　こうした社会的な流れからも「AI婚活・マッチング」関連は、一種の「国策テーマ株」として今後も注目しておきたいところでしょう。
【※関連記事はこちら！】
⇒【新NISA】主な証券会社の新NISA口座の特徴を詳しく解説！ SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの新NISA口座の取扱商品やポイント還元率などを比較！

【※今週のピックアップ記事はこちら！】
⇒日経平均株価は“二番底”をつけ、上昇トレンド発生の直前！「ハロウィーン効果」に期待して、米大統領選までは丁寧に押し目で買いポジションを積み上げよう！

⇒NISAのクレジットカード積立は「dカード積立」がおすすめ！ ポイント還元率は業界トップクラスの1.1％で、｢dカード GOLD」ならお得な付帯サービスも満載