熱中症対策に必須の｢冷感アイテム｣関連銘柄を紹介！ 冷却スプレーやネッククーラーなど、猛暑で需要の増加が期待される「冷感アイテム」を扱う企業を解説！

今年のゴールデンウィークは汗ばむ陽気になることから、
気象庁は「春の熱中症」への注意を呼びかける

　今週末からいよいよゴールデンウィークに突入しますが、気象庁は5月上旬にかけて気温が上がって汗ばむ陽気になると予想しており、「春の熱中症」への注意を呼びかけています。

　開幕したばかりの大阪・関西万博でも、屋外で長く列に並ぶことも多いため、すでに暑さによると見られる体調不良を訴える人が出ており、開幕後、初の夏日となった4月19日には、ミストを噴射する広場や給水場に多くの人が集まったようです。日本国際博覧会協会などによると、夏に向けて給水設備を増設するほか、スポットクーラーなども利用できるようにするそうです。

　気象庁の発表では、2025年の夏（6～8月）は地球温暖化の影響や偏西風が平年より北を流れやすいことなどから日本列島が暖かい空気に覆われやすく、猛暑になると予測されています。

　そこで心配になるのが「熱中症」です。2024年の夏は1898年の統計開始以来、最も暑く、5月から9月の全国の熱中症による救急搬送者数は9万7578人と前年より6111人増加し、過去最多となりました。

「冷却タオル」や「冷却スプレー」「ネッククーラー」など、
熱中症対策にも有効な「冷感アイテム」の需要増に期待！

　熱中症対策としては、こまめな水分・塩分補給はもちろん、体温を上げすぎないことも大切です。暑すぎる日にはできるだけ外出を控え、出かける際には日傘や帽子などで日差しを遮ることが求められます。また、暑い日には屋内でも熱中症を発症することがあるため、部屋で過ごすときも必要に応じてエアコンなどを使って室温を下げることが必要です。

　スポーツや工事現場などで熱くなった体を冷やす「冷感アイテム」も熱中症対策として有効です。水分補給ができる経口補水液やスポーツドリンク、体を冷やす冷却タオルや冷却スプレー、首を効率的に冷やすネッククーラー、接触冷感素材にキシリトール加工などを施した冷感マスクなどは、暑い日に屋外で過ごすときに役立ちます。

　また、暑くて寝苦しい夜でも快適に眠るための睡眠アイテムとして、保冷枕や額に貼る冷却ジェルシート、肌に触れると涼しく感じる冷感敷きパッド・タオルケットなど、屋内で使える熱中症対策グッズも数多く販売されています。

　そこで今回は、酷暑で需要増加が期待できる「冷感アイテム」の関連銘柄に注目。関連商品を手掛けている企業のなかから、株価やチャート形状などテクニカル面を考慮して選定しました。

【リベルタ（4935）】
冷感アイテムブランド「クーリスト」を累計200万個以上も販売

　リベルタ（4935）は美容関連や日用雑貨、機能衣料商品などを企画・販売しています。4月18日に、冷感アイテムブランド「クーリスト」が累計販売個数200万個を突破したことを発表。取り扱い店舗数も年々増加しており、6月20日からは一部コンビニエンストアでの販売も開始します。商品としては、首すじや額に塗るだけで冷たさを感じる「アセダレーヌ」、頭皮に噴霧する「ヘッドクーラー」、ドライヤーの前に頭皮に塗って暑さをやわらげる「スカルプクーラー」、特許取済みの独自技術を使用した「衣類用冷感ミスト」など、幅広く展開しています。株価は4月7日に974円まで売られましたが、その後は200日移動平均線が下値支持線として機能する形で底堅さが見られます。足元の上昇で25日移動平均線を突破したことから、さらなる上昇が期待されます。

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【ワークマン（7564）】
履いた瞬間に冷たさを感じる「4D冷感アイスパンツ」を開発

　ワークマン（7564）は、空冷ファン付きベストやクールネックなど夏用の作業服やカジュアルウェアを幅広く展開。人気商品の「4D冷感アイスパンツ」は、特殊な接触冷感素材と遮熱機能により、穿いた瞬間に冷たさを感じるとのこと。4Dカット立体裁断で少し丸みを帯びたデザインにすることで、日本人に多いO脚の人でもピッタリフィットします。株価は年初来高値を更新しながらの強い上昇が続いており、2024年8月の高値5030円が射程圏内に入っています。

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【ユニ・チャーム（8113）】
表面温度を2℃下げる「超快適マスク 涼感マイナス2℃」を販売

　ユニ・チャーム（8113）は、呼気に含まれる水分に反応して表面温度を2℃下げる「超快適マスク 涼感マイナス2℃」を販売。キシリトールを配合した涼感素材を採用しているとのことです。そのほかに、ムレを軽減し、ひんやりとした使用感で快適に過ごせる生理用品なども手掛けています。株価は2024年11月に急落し、2月25日には一時1108.5円まで売られましたが、その後はリバウンドが継続。13週移動平均線付近での攻防を経て、足元では26週移動平均線を突破しており、52週移動平均線（4月24日時点で1477円）、さらには11月の急落で空いたマドの上限1544円を狙うスタンスとなります。

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【セイヒョー（2872）】
新潟のご当地アイス「もも太郎」などを展開

　セイヒョー（2872）はアイスクリームや製氷・和菓子の製造販売のほか、冷凍倉庫での保管業務や冷凍食品類・一般食品の仕入販売など、幅広く事業を展開。新潟を代表するかき氷バー「もも太郎」「ビバオール」や、学校給食用アイスなども扱っています。株価は2024年12月以降、上昇トレンドが続いており、上向きで推移する13週移動平均線が下値支持線として意識されています。流動性の少なさが懸念点ですが、2024年6月の高値2845円までの上昇に期待したいところです。

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【ソニーグループ（6758）】
背中に貼り付けて使う超小型クーラー「REON POCKET」を販売

　ソニーグループ（6758）は、その高い技術力を活かして開発したウェアラブルネッククーラー「REON POCKET（レオンポケット）」を販売しています。最新型の「REON POCKET 5」は、ネックバンド込みでも重量がわずか160グラムと超小型。本体を背中の上部に設置することで体表面の接触部分が直接冷やされ、暑い中でも涼しく過ごせます。株価は4月の下落局面で52週移動平均線まで売られましたが、その後のリバウンドで26週移動平均線を突破してきました。26週移動平均線辺りの押し目で買い、13週移動平均線の突破を狙いたいところです。

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【京セラ（6971）】
ペルチェ素子による冷却とファンを備えたネッククーラー

　京セラ（6971）は、子会社の京セラインダストリアルツールズがウェアラブル型のモバイルネッククーラーを手掛けています。ペルチェ素子を使った2枚の冷却プレートと左右の小型ファンが首の太い血管を冷却し、身体全体を効率よく冷やします。株価は、4月9日に1483.5円と2024年12月以来となる1500円を割り込む場面も見られましたが、その後は長い下ヒゲを残す形で上昇。すでに26週移動平均線を突破しており、13週・52週移動平均線の突破が期待されます。

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　以上、今回は「冷感アイテム」関連銘柄を発掘しました。

　2025年は、世界的にも例年を上回る暑さが予測されています。例えば、例年より早く熱波が到来したインドでは、気温が連日45℃を超える地域もあるそうです。その隣国のパキスタンも過酷な暑さに見舞われており、一部の地域では最高気温が生存限界を超える49℃に達すると予想されています。

　世界的に地球温暖化どの影響により熱中症が心配されるなか、日本発の冷感技術や冷感アイテムに世界の注目が集まる可能性もありそうです。
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