【1月の株主優待の内容&利回りを調査(2026年版)】鳥貴族、ラーメン山岡家など人気の外食優待のほか、年2万円分のQUOカードがもらえる金券優待にも注目

◆1月～12月までのお得な株主優待の内容はココでチェック！◆

2026年1月に権利が確定する株主優待の中から
注目すべきお得な銘柄＆株主優待内容を徹底調査！

　1月の株主優待は全部で約40銘柄。株主優待の件数は少ない月だが、今回から株主優待を新設するメディア総研（9242）、拡充するティーライフ（3172）や丸千代山岡家（3399）、さらに今回から株主優待を再開するシルバーライフ（9262）など、ニュース性のある銘柄が複数あって見逃せない。

　また、最高利回り5％超の「汎用性の高い金券優待」にも注目だ。株主優待の内容や利回りに加えて、株価や最近の業績動向などにも目を配り、目当ての優待をしっかり見極めよう！

今回から株主優待を拡充したティーライフ、丸千代山岡家など
買い物や外食をお得に楽しめる株主優待券の注目6銘柄！

　まずは、買い物や外食に便利に使える株主優待券がもらえる銘柄の中から、株主優待の内容や利回り、ニュース性で選んだ注目の6銘柄を紹介する。

■外食や買い物に活用したい株主優待券の注目6銘柄！
最低投資額	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待利回り	予想配当利回り	詳細情報
◆TOKYO BASE（3415） 【確定月】1月
4万6100円	5.64%	4.34%	1.30％
【株主優待内容】 100株で2000円分、1000株で8000円分、5000株以上で1万5000円分の株主優待券（電子チケット）
【備考】株主優待券は、自社オンラインストアまたは｢STUDIOUS」「UNITED TOKYO」などの国内自社店舗で利用可。長期保有優遇制度があり、2年以上の継続保有で区分ごとに株主優待券が2倍に増額
◆クロスプラス（3320） 【確定月】1月
13万7500円	5.53%	2.18%	3.35％
【株主優待内容】 100株で3000円分、500株で5000円分、1000株以上で1万円分の自社オンラインストアクーポン券
【備考】長期保有の優遇制度があり、2年以上の継続保有で区分ごとに2000円分を追加。ほかに、1年以上の継続保有で、抽選で10名に30万円相当の旅行券（別途、3年以上の継続保有で抽選で2名に同様の旅行券。重複当選の場合は無効）
◆シルバーライフ（9262） 【確定月】1月
15万5600円	5.53%	3.21%	2.31％
【株主優待内容】 200株以上で、500円分のライフミール商品券を10枚
【備考】今回から株主優待を再開。商品券は、自社ECサイト「ライフミール」で利用可。1回の注文で1枚利用可能
◆ティーライフ（3172） 【確定月】1月／7月
11万5200円	4.34%	1.74%	2.60%
【株主優待内容】 100株で1000円分、500株で2000円分、1000株以上で3000円分の株主優待券
【備考】株主優待券は、自社選定の「優待特選商品」に使える他、専用カタログや自社WEBサイトの商品購入にも利用可。今回から株主優待を拡充し、7月に加えて1月も実施
◆丸千代山岡家（3399） 【確定月】1月／7月
29万7100円	2.71%	2.01%	0.71％
【株主優待内容】 ①ラーメン無料券②お米③乾麺セットのいずれかを、100株で①2枚、200株で①3枚②2kg③1セット、500株で①5枚②4kg③2セット、1000株で①7枚②6kg③3セット、2000株以上で①9枚②8kg③4セット
【備考】株式分割に伴い、今回から株主優待を変更。ラーメン無料券は、「ラーメン山岡家」「味噌ラーメン山岡家」「煮干しラーメン山岡家」の570～1490円のラーメンに利用可。株主優待利回りはラーメン無料券1枚を1490円で計算
◆エターナルホスピタリティグループ（3193） 【確定月】1月／7月
34万1000円	1.94％	0.59%	1.35%
【株主優待内容】 100株で1000円分、300株で3000円分、500株で5000円分の食事優待券（電子チケット）
【備考】国内の「焼鳥屋 鳥貴族」「TORIKI BURGER」各店で利用可（「鳥貴族 大倉家」「鳥貴族 青木家」を除く）
※株主優待内容、最低投資額、利回りは12月24日終値時点

　今回から株主優待を拡充したのは、健康食品や健康茶、食品などの通販を行っているティーライフ（3172）。これまでの7月に加えて、1月も株主優待を実施する。株主優待の内容は、100株以上で1000円分、500株以上で2000円分、1000株以上で3000円分の株主優待券。1回ごとの株主優待の内容は従来通りのため、年間ではこれまでの2倍の内容になっている。

　必要投資金額は11万5200円（12月24日終値で計算、以下同）と買いやすい価格で、配当＋株主優待利回りは4.34％だ。
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⇒ティーライフ、株主優待を拡充！ 基準日が従来の年1回(7月)⇒年2回(7月･1月)になって、「株主優待券」の額面が2倍にアップ！

　一方、2023年で株主優待を廃止したシルバーライフ（9262）は、今回から株主優待を再開した。200株以上で、自社オンラインショップで使える500円分の商品券を10枚もらえる。扱っているのは、電子レンジで温めるだけで食べられるさまざまな食事セットだ。配当＋株主優待利回りは5.53％と、利回り面での魅力は高いが、1回の利用で500円券1枚しか使用できない点には注意が必要だろう。
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⇒シルバーライフ、株主優待を再開！ 200株以上で自社ECサイト｢ライフミール｣の商品券がもらえる優待が2026年1月から再開

　ファッション系の買い物優待券では、TOKYO BASE（3415）とクロスプラス（3320）に注目したい。TOKYO BASEの株主優待では、｢STUDIOUS」「UNITED TOKYO」などの国内自社店舗で利用可能な株主優待券がもらえる。100株で2000円分もらえて、配当＋株主優待利回りは5.64％と高水準。また、クロスプラスの優待品はオンラインストア限定のクーポン券で、100株だと3000円分もらえて利回りは5.53％と、やはり高利回りな点が魅力だ。

　どちらも一定期間以上の継続保有で優待券の金額がアップする長期保有の優遇制度がある。さらに、クロスプラスの場合は、1年以上の継続保有で30万円分の旅行券が抽選で10名に当たるという株主優待も実施している。

　外食系では「ラーメン山岡家」などを展開する丸千代山岡家 （3399）に注目しよう。2025年8月末を基準日として実施した1株⇒2株の株式分割に伴い、今回から株主優待の内容を一部拡充している。分割後の新100株保有でもこれまでどおりラーメン無料券が2枚もらえて（お米や乾麺セットの選択肢はナシ）、200株保有（分割前の100株）ではラーメン無料券が2枚⇒3枚にアップした。

　ラーメン無料券は570～1490円のラーメンに利用可能だが、仮に1490円（特製味噌ネギチャーシュー麺の大盛りなど）で計算した場合、配当＋株主優待利回りは2.71％となる。
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⇒丸千代山岡家、株主優待を変更して、優待利回りが2倍に！｢1株⇒2株｣の分割後も100株で年4枚のラーメン無料券がもらえるほか、すべての配布区分で優待拡充

　また、「鳥貴族」で知られるエターナルホスピタリティグループ（3193）は、100株では年間2000円分の食事優待券がもらえて、配当＋株主優待利回りは1.94％。優待券の金額も利回りも、やや物足りないとは言えるが「鳥貴族」は全品390円でお通しもないため、1000円分の優待券＋170円で3品も注文できる。300株では3000円分、500株以上では5000円分で、複数単元でも優待利回りが下がらないのもありがたい。

好きな靴やバッグが1点選べる実質超高利回りのダブルエー、
新設のメディア総研など、「モノ」がもらえる人気4銘柄を紹介！

　1月は、自社商品やカタログギフトなどの「モノ」がもらえる株主優待は多くはないが、なかには見逃してはもったいないお得な銘柄もある。「モノ」がもらえる人気4銘柄を見ていこう。

■自社商品・カタログギフトがもらえる人気4銘柄！
最低投資額	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待利回り	予想配当利回り	詳細情報
◆ミサワ（3169） 【確定月】1月
20万7300円	3.57%	2.41%	1.16％
【株主優待内容】 300株以上で、5000円相当のunico優待券、または株主限定商品
【備考】今回の株主限定商品は、タオルセットまたはバブーシュ2足セット。優待券は、全国の「unico」「unico loom」オンラインのほか、オンラインショップでも利用可。100株以上を3年以上、継続保有した場合も同様の株主優待を受けられる
◆メディア総研（9242） 【確定月】1月／7月
39万1000円	2.81%	1.53%	1.28%
【株主優待内容】 株主優待ポイントを、200株で3000ポイント、300株で6900ポイント、400株で9000ポイント、500株で1万5000ポイント、600株以上で2万5000ポイント（1ポイント＝1円相当）
【備考】今回から株主優待を新設。株主優待ポイントは、ポイント数に応じて食品、電化製品、ギフト、旅行・体験など5000種類以上の商品と交換可（プレミアム優待倶楽部）。200株以上を1年以上継続保有した場合、最大3回までポイントを繰り越し可能。共通株主優待コインに交換すると、他のプレミアム優待倶楽部のポイントと合算も可能
◆タカショー（7590） 【確定月】1月20日／7月20日
20万9500円	2.63%	1.43%	1.19％
【株主優待内容】 100株以上で一部商品を割引価格で購入可能。1/20のみ、500株で3000ポイント、700株で4000ポイント、900株で5000ポイント、1000株で8000ポイント、2000株で1万8000ポイント、3000株で3万5000ポイント、4000株で5万ポイント、5000株以上で6万ポイント（1ポイント＝1円相当）の株主優待ポイント。7/20のみ1000株以上でオリジナルカレンダー
【備考】ポイント数に応じたガーデニング関連商品と交換可。1年以上継続保有の場合、1度のみ繰り越しも可能
◆ダブルエー（7683） 【確定月】1月／7月
13万8200円	ー	ー	1.23%
【株主優待内容】 100株で自社オンラインストアの靴・バッグ・シューケア商品など1点の無料券（1枚）、600株以上の場合は自社オンラインストアの靴・バッグシューケア商品など1点の無料券＋卑弥呼公式サイトの靴1足無料券（定価税込4万円以内）
【備考】自社オンラインストアの無料券は、洋服は対象外。卑弥呼公式サイトの靴1足無料券は、「卑弥呼」と「NICAL」が対象
※株主優待内容、最低投資額、利回りは12月24日終値時点

　まずチェックしたいのは、100株保有すると、自社オンラインストアで扱っている靴・バッグ・シューケア商品などが、どれでも1点もらえるダブルエー（7683）。なかには1万円を超える商品もあり、仮に7000円の靴を1月と7月の年2回選んだとしたら、株主優待利回りは10.13％、配当＋株主優待利回りは11.36％にも達する。見逃してはもったいない高利回り銘柄だ。2025年秋からはメンズスニーカーの扱いもスタート。種類は限られるが、男性でも利用できる株主優待となっている。

　ミサワ（3169）は1月の人気優待の一つ。自社店舗やオンラインショップで利用できる5000円分の優待券か、5000円相当の株主限定商品から好きなものを選べる。今回の商品もすでに発表済みで、株主限定タオルセット、株主バブーシュ（2足セット）の2種類が用意されている。

　株主優待の獲得には300株以上が必要だが、100株でも3年以上にわたって継続保有すれば、同じ株主優待品がもらえる。投資資金を抑えたい人は、時間はかかるが「100株で長期保有」という方法を検討してもよいだろう。

　メディア総研（9242）は、人気のポイント式カタログ優待「プレミアム優待倶楽部」を今回から導入。200株で3000ポイント（＝3000円相当）がもらえて、合計5000種類以上の商品などから好きなものを選べる。配当＋株主優待利回りは、全体的には保有株数が多いほうが高く、200株では2.81％に留まるが、300株なら3.63％、600株では5.54％までアップする。利回りにこだわるなら、単元数を増やすことを考えてもよさそうだ。
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　また、必要投資金額が多額なことから表組みには掲載していないが、1月はほかにもベステラ（1433）とニッソウ（1444）が「プレミアム優待倶楽部」の株主優待を実施している。ベステラは、必要投資金額62万3500円で3000ポイントがもらえて、配当＋株主優待利回りは3.69％。今回から100株以上で1000円分の「QUOカード」ももらえるようになったニッソウは、300株保有の場合だと1000円分の「QUOカード」と1万8000ポイントがそれぞれ年2回もらえて、必要投資金額は86万1000円、株主優待利回りは4.41％となっている（無配）。
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　ガーデニング好きの人に人気があるのが、タカショー（7590）のカタログギフト。1月20日の権利日にのみ実施される株主優待で、500株では3000ポイント、700株では4000ポイントなど保有株数に応じてもらえるポイントで、さまざまなガーデニング関連グッズに交換が可能だ。なお、カタログギフトは500株以上が対象だが、100株以上の保有でも年2回、ガーデニング商品などを割引価格で購入できる優待がある。

利回り6％に迫るエイチームHDをはじめ、ストレージ王など、
配当＋株主優待利回り3％台後半以上の金券優待4銘柄！

　続いて「QUOカード」に代表される「汎用性の高い金券類」の株主優待の中から、配当＋株主優待利回りが3％台後半以上の4銘柄を取り上げる。いずれも、この1年のうちに株主優待を新設した銘柄だ。

■配当＋株主優待利回り3％台後半以上の高利回り金券優待4銘柄！
最低投資額	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待利回り	予想配当利回り	詳細情報
◆エイチームホールディングス（3662） 【確定月】1月／7月
58万9000円	5.77%	3.40%	2.38%
【株主優待内容】 500株以上で1万円分のQUOカード
【備考】特になし
◆さくらさくプラス（7097） 【確定月】1月／7月
57万1800円	4.48％	3.50％	0.98％
【株主優待内容】 200株以上で1万円分のQUOカード
【備考】特になし
◆ストレージ王（2997） 【確定月】1月
11万4900円	4.35％	4.35％	ー
【株主優待内容】 ①デジタルギフトと②トランクルーム割引券の両方を、100株以上で①3000円分②2000円分、500株以上で①5000円分②4000円分
【備考】今回から株主優待の内容を一部変更。トランクルーム割引券は、自社運営のトランクルームで利用可。長期保有優遇制度があり、1年以上の継続保有でそれぞれ1000円分を追加
◆ジェイック（7073） 【確定月】1月／7月
24万4100円	3.89%	1.64%	2.25%
【株主優待内容】 100株以上で2000円分のQUOカード
【備考】特になし
※株主優待内容、最低投資額、利回りは12月24日終値時点

　4銘柄の中で利回りがもっとも高いのはエイチームホールディングス（3662）で、500株保有時の配当＋株主優待利回りは5.77％。1万円分の「QUOカード」が、1月と7月の計2回、合計2万円分もらえる。

　また、さくらさくプラス（7097）もは株主優待の権利獲得に必要な最低株数は200株だが、エイチームホールディングスと同じく1回1万円分の「QUOカード」が年2回もらえる。年間の1株あたりの配当も同額の28円、必要投資金額もエイチームホールディングスが58万9000円、さくらさくプラスが57万1800円とわずか1万7200円差。ただし、優待の権利獲得に必要な株数が異なるので配当＋株主優待利回りはさくらさくプラスが4.48％と、エイチームホールディングスよりも低くなっている。

　必要投資金額をもっと抑えたいという人には、2025年7月に株主優待を新設したジェイック（7073）がおすすめだ。必要投資金額は24万4100円で、2000円分の「QUOカード」が1月と7月の年2回もらえる。配当＋株主優待利回りは3.88％だが、十分高利回りと言えるだろう。
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　4銘柄の中でもっとも必要投資金額が少ないのはストレージ王（2997）の11万4900円で、配当＋株主優待利回りは4.49％。ただし、ストレージ王の株主優待はデジタルギフトと自社トランクルーム割引券の2本立てで、100株の場合はデジタルギフト3000円分＋トランクルーム割引券2000円分となっている。デジタルギフトのみで利回りを計算した場合には、配当＋株主優待利回りは2.61％になる。

　ただ、ストレージ王には長期保有の優遇制度があり、1年以上の継続保有でトランクルーム割引券、デジタルギフトともに1000円分が追加される。継続保有特典適用後の配当＋株主優待利回りは6.01％、デジタルギフト分だけでも3.48％にアップする。

　最後は、権利確定日と権利付最終売買日を確認しておこう。2026年1月末が権利日の銘柄は、2営業日前の1月28日（水）が最終売買日だ。ただし、タカショー（7590）は、20日（火）が権利日のため、最終売買日は16日（金）になる。

　また、シルバーライフ（9262）、ミサワ（3169）、メディア総研（9242）、タカショー（7590）、エイチームホールディングス（3662）、さくらさくプラス（7097）の各銘柄は、株主優待の権利を獲得するには複数単元が必要だ。欲しい株主優待を確実に手に入れるために、購入前には最終売買日と必要単元数をもう一度確認しよう！