米大統領選挙を前に米国株が大幅安となったのは、
株式市場が「トランプ敗北」を織り込んでいるから!?
先週(10月26~30日)のS&P500指数は大幅安となり、前週末比-5.6%の3269.96で引けました。
S&P500指数チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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11月3日(日本時間3日夜〜4日昼)の投票日を前に、あと1立会日を残すばかりとなりましたが、投票日3カ月前にあたる8月3日の引け値3294.61と比べ、今はマイナスになっています。
過去の大統領選挙で「最後の3カ月の株式市場のパフォーマンスがマイナスになった」というケースでは、現職大統領が敗北を喫しています。そのことから考えて、月曜日の立会で3294.61を回復できなければ、株式市場はトランプの敗北を織り込んだと言えるでしょう。
ただし、もうひとつ重要なポイントとして、「現職大統領が勝とうが負けようが、大統領選挙後の株式市場は大体上昇する」ということも知られています。そのため、どちらが勝ったかに関係なく、選挙後はすぐに気持ちを切り換え、年末相場に向けて積極的に取り組むことが重要です。
GAFAが揃って「良い決算」を発表するも、
アルファベット以外の3銘柄は株価が下落!
先週は、地合いが悪い中、GAFA(アルファベット[グーグル]、アップル、フェイスブック、アマゾン)が揃って決算を発表しました。決算内容はおしなべて良かったので、決算発表後にアルファベットを除く各銘柄の株価が下落したことについては、あまり気に留める必要はないと思います。
そんなGAFAの決算内容をひとつずつ見ていきましょう。
【アルファベット(GOOG)】
売上高成長率は前年同期比+14.0%と好調!
アルファベット(ティッカーシンボル:GOOG)の第3四半期決算は、EPSが予想11.20ドルに対して16.40ドル、売上高が予想428.4億ドルに対して461.7億ドル、売上高成長率が前年同期比+14.0%でした。
グーグルサーチ売上高は263.4億ドル(前年同期は247.4億ドル)でした。広告売上は8月から加速が見られ、またブランド広告も8月から反発しました。YouTube広告売上高は50.4億ドル(前年同期は38億ドル)でした。また、注目されたグーグル・クラウド売上高も、34.4億ドル(前年同期は23.8億ドル)と好調でした。
一方、トラフィック・アクイジション・コスト(TAC:広告を表示させるのにかかるコスト)は461.7億ドル(前年同期は405億ドル)でした。
そして、営業利益は112.1億ドル(前年同期は91.8億ドル)、営業マージンは24%(前年同期23%)、純利益は112.5億ドル(前年同期は70.7億ドル)と、利益も伸びています。
アルファベットの今回の決算内容は、GAFAの4銘柄の中でも一番良かったです。
アルファベット(GOOG)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【アップル(AAPL)】
iPhone売上高が予想を下回ったものの、問題なし
アップル(ティッカーシンボル:AAPL)の第4四半期(9月期)決算は、EPSが予想70セントに対して73セント、売上高が予想633.3億ドルに対して647億ドル、売上高成長率が前年同期比+1.0%でしたが、グロスマージンは予想38.2%に対して38.1%となりました。
iPhone売上高は、予想285億ドルに対して264億ドル(前年同期は334億ドル)でした。iPhone売上高が予想を下回ったのは、今年は新型iPhoneの発売タイミングが例年より20日前後遅かったことが原因であり、iPhone12の人気が低い訳ではありません。実際、会社側からは、商品はよく動いているという旨の発言がありました。
Mac売上高は90.3億ドル(前年同期は69.9億ドル)、iPad売上高は予想62億ドルに対して68億ドル(前年同期は47億ドル)、ウエアラブルズ売上高は予想76億ドルに対して79億ドル(前年同期は65億ドル)でした。
また、サービス売上高は145.5億ドル(前年同期は125.1億ドル)でした。
アップルはクリスマス商戦期間を迎えるタイミングでiPhone12という人気製品を発売したことに加え、消費者は外出自粛によりレストランなどでの支出が減っている分、背伸びしてアップル製品を購入することで贅沢を感じる消費行動に出ることが予想されます。それらを踏まえると、アップルの来期の決算は大いに期待できます。
アップル(AAPL)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【フェイスブック(FB)】
決算内容は良好だが、来期以降の見通しはやや悲観的
フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)の第3四半期決算は、EPSが予想1.91ドルに対して2.71ドル、売上高が予想197.8億ドルに対して214.7億ドル、売上高成長率が前年同期比+21.6%で、営業利益は80.4億ドル、営業マージンは37%となっています。
また、DAU(1日当たりのアクティブユーザー)は+12%の18.2億人、MAU(1カ月当たりのアクティブユーザー)は+12%の27.4億人でした。
フェイスブックは、来期以降のガイダンスを提示しない企業として知られていますが、デビッド・ウェーナーCFOの口頭によるおおまかなガイダンスでは、やや悲観的な見通しが述べられました。足元の株価下落はそれを嫌気したものです。
フェイスブック(FB)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【アマゾン(AMZN)】
クリスマス商戦期間の配送コストの高騰を懸念する声が
アマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)の第3四半期決算は、EPSが予想7.36ドルに対して12.37ドル、売上高が予想925.6億ドルに対して961.5億ドル、売上高成長率が前年同期比+37.4%でした。
そして、営業マージンは6.4%、過去12カ月の営業キャッシュフローは552億ドルでした。
また、注目されたAWS売上高は、前年比+29%の116億ドルでした。
第4四半期の売上高は、予想1124億ドルに対して新ガイダンス1120億~1210億ドルが提示されました
アマゾンの決算の内容は立派でしたが、新型コロナウイルスの影響で高水準な売上成長が続く中、クリスマス商戦期間における配送コストの高騰を懸念する声が投資家の間で上がっています。株価が下がったのはそのためです。
アマゾン(AMZN)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【今週のまとめ】
大統領選挙にまつわる不透明感で株価が下がっている中、
「良い決算」の企業を素直に買うのが正解!
上で挙げたように、GAFAの決算はすべて予想を上回る「良い決算」でした。それにもかかわらず株価が下がったのは、言い換えれば、今が「買い場」だということです。
毎年11月から翌年1月にかけての3カ月は、米国株式市場が1年で最も良いパフォーマンスを出す期間として知られています。今年はたまたま大統領選挙にまつわる不透明感があって株価が下がっていますが、例年の法則を当てはめると、今はまたとない「仕込み」のチャンスだと思います。ぜひ、検討してみてください。
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