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国内で300万〜400万人にも増加した「フリーランス」として働く人を
法的に守るための指針案が年内にもまとめられる見通し
政府が、会社などに所属しない「フリーランス」として働く人たちを保護する指針案を年内にもまとめる、と12月18日に一部メディアが報じました。
フリーランスの定義はさまざまで実態が掴みにくい面もありますが、内閣府などの試算によると、今や国内のフリーランス人口は300万~400万人もの規模になっています。しかし、これだけ働き方の多様化が進んでいるにも関わらず、フリーランスの法的な位置づけは依然として曖昧であり、また、取引相手の会社とトラブルが発生した場合、力関係からどうしてもフリーランスが不利な状況に陥りやすいのが実態です。政府は、そうしたフリーランスを取り巻く環境の是正に向けた一定の指針を示すことで、より適切な労働環境の実現を図る考えのようです。
事前の報道では、独占禁止法が新たにフリーランスにも適用されるような印象を受ける部分もありますが、すでに2018年2月に公正取引委員会は、労働分野に独占禁止法を適用するための運用指針となる報告書を公表しています。今回の新指針は、公正取引委員会や中小企業庁、厚生労働省などの連名で出され、取引の実態が雇用関係に近い場合、独禁法だけでなく労働法の適用も検討されるなど、フリーランスの保護をよりに明確に打ち出す内容となるようです。指針の詳細はまだ明らかになっていため、今後、具体的な内容の公表が待たれるところです。
「フリーランス」が働きやすい世の中になることで、
業績アップが期待できる銘柄をピックアップ!
今回は、そうした政府の動きを踏まえ、フリーランスの増加で恩恵を受ける可能性のある銘柄に注目しました。例えば、政府の指針によってフリーランスの人が働きやすくなれば、彼らと企業をマッチングさせる事業へ市場の関心が集まりやすいでしょう。また、フリーランスを対象として支援サービスを手掛ける企業への期待も高まることが期待できます。
そうした「フリーランス」関連銘柄の中から、株価の値動きなどを踏まえつつ、今後に期待できる銘柄をピックアップしました。
【パソナブループ(2168)】
グループ会社がフリーランスの求人情報やマッチングサービスを扱う
パソナグループ(2168)は、グループ会社のパソナJOB HUBが、プロフェッショナルやコンサルタント、クリエイター、フリーランスなどを対象とした求人情報の提供や、企業とのマッチングサービスの運営を行っています。株価は、上昇する25日移動平均線を下値支持線とした上昇トレンドが継続しています。短期的には過熱感が警戒されるので、25日線移動平均線付近まで落ちたタイミングでの“押し目買い”が理想でしょう。
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【ビザスク(4490)】
スポットコンサルのプラットフォーム「ビザスク」を展開
ビザスク(4490)は、日本最大級となる“スポットコンサル”のプラットフォーム「ビザスク」を展開。サービスの性質的に副業的な色合いもありますが、実名登録された有識者(アドバイザー)による1時間からの小規模なコンサルティングを提供します。また、最近では社外役員マッチングサービス「ビザスクboard」を開始するなど、時代に沿った人材活用を進めるべく事業を展開しています。株価は、10月21日の高値5270円をピークに調整が続いていますが、25日移動平均線と75日移動平均線がそれぞれ下値支持線として機能しています。
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【ギグワークス(2375)】
ギグワーカーと企業を結ぶプラットフォームを提供
ギグワークス(2375)は2020年10月19日から、ギグワーカーとクライアント企業が仕事の受発注を直接行えるプラットフォーム「GiGWorks Basic」の提供を開始しました。株価は足元で急伸しており、12月21日には一時3300円まで上昇。チャート上に空けたマドの上限(2492円)付近での押し目買いを狙いたいところです。もし、調整せずにこのまま高値を窺う場面になれば、順張りで対応しましょう。
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【みらいワークス(6563)】
即戦力のプロフェッショナル人材に特化して、仕事探しや採用を支援
みらいワークス(6563)は、即戦力のプロフェッショナル人材に特化して、フリーランスや業務委託から正社員、副業まで、幅広い領域の仕事探しや採用を支援する企業です。また「フリーランス」関連とは別の話になりますが、コロナ禍で需要が強まっている「副業」をサポートする地方副業サービス「Skill Shift」も展開しています。株価は、10月14日の高値1572.5円と12月3日の高値1595円でダブルトップを形成した後、現在は調整しており、75日移動平均線が下値支持線として意識されています(株価はすべて株式分割を調整済み)。
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【GMOペパボ(3633)】
金融支援サービス「FREENANCE(フリーナンス)」を提供
GMOペパボ(3633)は、2019年にGMOグループに合流したGMOクリエーターズネットワークが、フリーランスに特化した金融支援サービス「FREENANCE(フリーナンス)」を展開。これはフリーランスが安心して働くためのサービスで、お金の「即日払い」と保険の「あんしん補償」の2つのサービスを提供しています。株価は、12月2日の高値6770円をピークに現在は緩やかに調整していますが、75日移動平均線が下値支持線として機能しています。
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⇒GMOペパボ(3633)、3期連続の「増配」を発表し、配当利回り1.39%に! 配当額は3年で5.8倍に急増、2020年12月期は前期比7.5円増の「1株あたり72.5円」
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なお、近年急速に浸透してきた「ギグワーカー(単発もしくは短期の業務を請け負う労働者)」は、正確にはフリーランスとは異なる意味合いを持ちますが、株式市場で物色対象となる「投資テーマ」としては一緒くたに扱われることが多いので、今回の記事では「ギグワーカー」関連の銘柄も取り上げています。
また、「フリーランス」関連の主力銘柄として取り上げられることが多いクラウドワークス(3900)とランサーズ(4484)については、あまりにも有名すぎて改めて取り上げるまでもないと考え、今回は除外しました。
以上、今回は「フリーランス」関連銘柄を5銘柄紹介しました。銘柄選びの参考にしてください。
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