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コロナ禍で「三密」を避ける移動手段・レジャーとして
幅広い世代でオートバイ人気が高まる!
最近になって、オートバイ(バイク)の人気が高まっています。新型コロナウイルスの感染拡大により世界各国でロックダウン(都市封鎖)が相次ぎ、日本でも緊急事態宣言などが発令されましたが、そんな状況を受け、オートバイは三密(密閉、密集、密接)を避ける移動手段やレジャーとして注目を集めました。また、キャンプ人気の高まりから、オートバイに乗ってキャンプに行くキャンプツーリングの流行も見られました。
警察庁作成の「運転免許統計」に載っている「指定教習所卒業者数」を見ると、2021年の「大型二輪免許」は9万1387人と、コロナ前の2019年比で25.0%増加。同様に、2021年の「普通二輪免許」は21万4517人と、2019年比で26.8%増加しています。
新型コロナウイルス対策として実施されてきたさまざま規制が解除・緩和され、経済活動が正常化に向かっていますが、オートバイ人気が衰えることはなく、むしろ幅広い世代でオートバイを趣味とする人が増えているように感じます。
40~50代を中心に、かつてオートバイに乗っていた人が最近になって復帰する「リターンライダー」が増えたことも、オートバイ人気の高まりに大きく影響したと思われます。また、そうした父親世代がオートバイに載っている姿を見た若い世代のライダーも増えているようで、若い世代の間でも、趣味にお金を投じる「コト消費」の対象としてオートバイへ注目が集まっているようです。
こうしたオートバイ人気が新たな観光需要を喚起しているとして、「バイクツーリング」を地域再生のツールのひとつと考え、取り組みを強化している自治体も出てきています。
そこで今回は「オートバイ」に関連した事業を展開する銘柄に注目しました。
「オートバイ」関連としては、まず本田技研工業(7267)やスズキ(7269)、ヤマハ発動機(7272)、川崎重工業(7012)といったオートバイメーカーが主力銘柄として挙げられますが、今回はあえてそれらを外し、オートバイを販売する企業や、ヘルメット、カスタマイズ用品などの関連製品を手掛けている企業などをピックアップ。さらに、各銘柄の株価やテクニカル面を考慮し、6銘柄選定しました。
【バイク王&カンパニー(3377)】
売上高、経常利益、当期純利益のすべてで過去最高を更新!
バイク王&カンパニー(3377)は、「バイク王」のブランドでオートバイの販売から買い取りまで全国で展開。「バイクライフの生涯パートナー」をビジョンとして掲げ、ライフスタイルに合わせてオートバイを楽しめるさまざまなサービスを提供しています。2022年11月期の業績は、売上高、経常利益、当期純利益のすべてが過去最高を更新。市場価値の高い車輌の確保が順調に推移し、車輌売上単価も大幅に上昇しました。株価は、1月18日につけた安値907円をボトムにリバウンドの動きを見せており、1月下旬には75日移動平均線を突破。足元では利食いが優勢なので、25日・75日移動平均線辺りでの押し目買いを狙いたいところでしょう。
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【デイトナ(7228)】
オリジナルのカスタマイズ部品・用品を展開
デイトナ(7228)は二輪事業を主力事業としており、ツーリング用品を中心に、オリジナルのカスタマイズ部品・用品を展開。さらに、世界中の選りすぐりの部品・用品の輸入販売も行っています。2022年5月にはバイクウェアブランド「Max Fritz」を展開するオーディーブレインを完全子会社化し、オートバイ用とアウトドア用のアパレル商品の強化を推進しています。2022年12月期・第3四半期の営業利益は、前年同期比で21.6%増の17億2000万円で、通期計画に対する進捗率は84%を超えています。株価は足元で調整を見せていますが、52週移動平均線が下値支持線として意識されており、押し目買いのタイミングと言えるでしょう。
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【SHOEI(7839)】
高級ヘルメットの分野では世界トップシェアを誇る
SHOEI(7839)は、オートバイ用を中心にヘルメットを製造しています。日本だけでなく、欧州や北南米、オセアニア、アジアなど世界60カ国以上に進出しており、高級ヘルメットの分野ではほとんどすべての国でシェア1位となっています。株価は、2022年8月高値と11月高値で「ダブルトップ(二点天井)」を形成後、12月半ば以降は調整が続いています。ただ、直近では52週移動平均線付近での底堅さが見られるため、リバウンド狙いのスタンスとなります。
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【クルーバー(7134)】
カー&バイク用品関連を中核事業として展開
クルーバー(7134)は自動車やオートバイの関連事業に特化した企業で、求人サイト運営などの人材支援サービスのほか、ITプラットフォームの開発を行っています。また、グループ会社のアップガレージがカー&バイク用品のリユース専門店を運営、ネクサスジャパンが加盟法人向けにカー&バイク用品の流通卸事業を行っています。なお、4月1日づけでアップガレージとネクサスジャパンの2社を吸収合併し、事業持株会社から、カー&バイク用品関連を中核事業とする事業会社へ移行します。2023年に入ってから、株価は切り上がる26週移動平均線を挟んでのリバウンドが続いているので、25日移動平均線辺りでの押し目買いを狙いたいところです。
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【アークコア(3384)】
オートバイの買い取り・販売などのバイク事業が好調
アークコア(3384)は、オートバイの買い取り・販売などのバイク事業を手掛けています。バイク事業の業績が好調に推移しており、2023年2月期・第3四半期は売上高、営業利益ともに当初の想定を大きく上回りました。営業利益については通期計画を超過達成しています。株価は足もとで強い上昇トレンドが続いていましたが、短期的に過熱感が警戒されるので、25日移動平均線辺りでの押し目買いを狙うスタンスで。
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【ミツバ(7280)】
四輪用と二輪用の電装製品を手掛ける
ミツバ(7280)は、四輪用や二輪用の電装製品を手掛けています。二輪電装品では、ACジェネレーターやACGスターター、燃料ポンプモジュール、LEDウインカーランプシステムなどを展開。また、グループ企業のミツバサンコーワが、ソニー製CMOSセンサーを搭載し、フルHDの高画質映像を記録するドライブレコーダーを手掛けています。株価は、2022年11月の高値548円をピークに調整が続いていましたが、切り上がる75日移動平均線を下値支持線に、年明け以降は強いリバウンドの動きを見せています。このまま2022年11月の高値548円を突破してくるようだと、さらなる上昇が期待できます。
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以上、今回は「オートバイ(バイク)」関連銘柄を発掘しました。
ちなみに、ナビタイムジャパン運営のバイク専用経路検索サービス「ツーリングサポーター」における2022年1〜10月の検索増減率を見ると、北信越の伸びが目立っているそうです。細かく見ていくと、2019年同期比の増減率は、石川県が76.8%増でトップ。次いで2位は富山県の54.5%増、3位は愛媛県の47.6%増という結果でした。
これから春が近づいてオートバイのオンシーズンに向かうことからも「オートバイ」需要への期待が一段と高まることが期待されます。
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