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国土交通省が「第3次無電柱化推進計画」を決定するなど、
最近になって国と東京都が「無電柱化」を推進する動きが加速!
AI・半導体株に牽引されて日経平均株価が大幅高を見せています。しかし、こうした局面だからこそAIや半導体関連ばかりに目をやるのではなく、それ以外の政策テーマにもアンテナを張ることが重要です。そこで今回は「無電柱化」関連に焦点を当てたいと思います。
国土交通省は6月2日に「第3次無電柱化推進計画」を決定し、今後5年間で新たに約1000キロメートルの道路での整備完了を目指すと打ち出しました。
また東京都は5月15日、「東京都無電柱化計画(改定)(案)」を公表しました。重点整備エリアの拡大、DXや同時施工による効率化・スピードアップ、電柱の新設禁止の拡大などを表明。さらに、3月31日には宅地開発において電柱などの新設を原則禁止する条例を制定しており、2026年秋頃の施行を予定しています。
読者のなかには「無電柱化はまったく進まないな」というイメージを持っていた方もいるかもしれませんが、これらのニュースを見ると、国と東京都がそろって無電柱化を加速する動きが強まっていることを感じます。
「無電柱化」関連銘柄は、施工会社や部材メーカー、
建設コンサルタントなど、裾野が広いのが特徴
「無電柱化」関連銘柄は、電線を地中に埋設する施工会社は言うまでもなく、その他にもケーブルメーカー、共同溝や管路の部材メーカー、通信・電力工事会社、さらには地下埋設物を可視化する測量・地質、設計を3D化するコンサルタントなど、裾野が広いのが特徴です。「東京都無電柱化計画(改定)(案)」が、DX推進や同時施工を前面に出していることからも、関連銘柄は土木の元請けだけでは終わらないと考えられます。
また最近は、既設の電線を地中に移設するだけでなく、東京都の条例のように新設の段階から地中化するケースも増加し、新しい街区づくりに絡む案件も「無電柱化」関連となることから、銘柄もより大きな広がりを見せています。
そうした状況のなか、今回は施工会社や建設コンサルタント、部材メーカーなど、幅広い分野から注目すべき銘柄をピックアップしました。
【エクシオグループ(1951)】
無電柱化に関する提案から施工までをトータルで提供
エクシオグループ(1951)は通信工事大手の一角で、5G基地局・光回線などの「通信インフラ事業」、データセンターや再生可能エネルギー、通信土木といった「社会インフラ事業」、クラウド環境やネットワークシステムの構築などの「システムソリューション事業」を展開しています。無電柱化工事では、通信設備や電線共同溝などの社会インフラを構築し、災害に強い街づくりに貢献しています。また、実績・知識を生かして無電柱化に関する提案から施工までをトータルで提供しています。株価は5月12日につけた高値3058円をピークに調整が続いていますが、足元では13週・26週移動平均線を挟んでの推移から煮詰まり感が意識されており、ここからのリバウンドが期待されます。
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エクシオグループ(1951)チャート/月足・1年(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【関電工(1942)】
官公庁が発注する電線共同溝の整備などを大規模に手掛ける
関電工(1942)は、情報通信関連や架空配電・地中配電の配電線、発変電・架空送電線・地中送電線・土木・原子力・風力発電関連の工務関係工事など、電力インフラから民間建築まで網羅する総合設備会社です。関電工グループとして、電線共同溝の整備による電線類地中化や、表通りから見えない位置に配線する「裏配線」など、環境と用途に応じた無電柱化工事を手掛けています。株価は5月12日につけた高値7460円をピークに調整を見せていましたが、直近で26週移動平均線を下値支持線としたリバウンドにより13週移動平均線を突破。上昇トレンドへの転換を期待したいところです。
関電工(1942)チャート/月足・1年(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【建設技術研究所(9621)】
地下埋設物の3Dモデル化を行うシステムを独自開発
建設技術研究所(9621)は、社会資本整備に関する総合建設コンサルタント大手です。無電柱化の設計における最大の課題のひとつは「地下に埋設された水道管やガス管を正しく把握し、図面に復元すること」です。この課題に対し、建設技術研究所は2022年、管理台帳から効率的に地下埋設物の3Dモデルを作成するシステムを独自開発しています。株価は6月3日につけた安値2563円で底入れし、その後のリバウンドで13週移動平均線を捉えてきました。同線を突破してくると上昇トレンドへの転換が意識されます。
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建設技術研究所(9621)チャート/月足・1年(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【積水化学工業(4204)】
地下に電線などを通すための樹脂製保護管を手掛ける
積水化学工業(4204)は、プラスチック加工技術をベースに「環境・ライフライン」「高機能プラスチックス」「住宅」の3つのカンパニーで事業を展開しています。無電柱化に関しては、地下に電線や光ファイバーを通すための樹脂製保護管を提供。無電柱化の低コスト化・コンパクト化に貢献する部材として注目されます。株価は、6月2日につけた安値2248円をボトムにリバウンドが続き、直近では13週移動平均線を上抜けました。2620~2660円辺りで推移する26週・52週移動平均線の突破からの一段高を狙いたいところです。
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積水化学工業(4204)チャート/月足・1年(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【日本コンクリート工業(5269)】
インフラ整備に欠かせないコンクリート製品を展開
日本コンクリート工業(5269)は、コンクリート二次製品(プレキャスト・コンクリート)の大手メーカーで、都市開発やインフラ整備に欠かせないコンクリート製品の製造から販売、施工までトータルに展開しています。無電柱化のプロジェクトでは、電線共同溝向けの「C.C.BOX」など、地下に埋設する特殊なコンクリート製ボックスを供給しています。株価は、足元で13週・26週移動平均線を挟んでの推移を見せているため、13週移動平均線辺りが押し目買いのタイミングとなりそうです。
日本コンクリート工業(5269)チャート/月足・1年(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【イトーヨーギョー(5287)】
側溝整備と無電柱化を同時に実現するコンクリート製品を展開
イトーヨーギョー(5287)は、コンクリート二次製品の製造・販売を行っています。側溝整備と無電柱化を同時に実現するコンクリート製の水路付小型ボックス「D.D.BOX」シリーズを開発。側溝下に電線類を収納することで、維持管理や災害時の復旧作業の効率化が期待されます。株価は調整が続いていますが、足元で上値抵抗線として意識される13週移動平均線に接近しており、同線突破からのさらなる上昇が狙い目となりそうです。
イトーヨーギョー(5287)チャート/月足・1年(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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以上、今回は「無電柱化」関連銘柄を発掘しました。
今回は取り上げませんでしたが、上記の銘柄のほかにも古河電気工業(5801)、住友電気工業(5802)、フジクラ(5803)などの大型株が中核的な銘柄として挙げられます。また、上で取り上げたイトーヨーギョー(5287)と日本コンクリート工業(5269)に資金が集まり始めると、ベルテクスコーポレーション(5290)や日本ヒューム(5262)辺りにも波及する可能性がありそうです。
なお個人的には、このテーマは急速な株価高騰が期待できる「成長株探し」というよりも、政策の継続性を背景にした「地味だが息が長い投資テーマ」であり、一時的な景気や人気に左右されない継続的な成長が期待できると考えています。読者の皆さんも、長期的なスタンスで取り組んでいただければと思います。
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