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子供向けオンライン・ゲーム・プラットフォームを展開する
「ロブロックス」が3月10日にNY証券取引所にIPO
子供向けオンライン・ゲーム・プラットフォームを展開するロブロックス(ティッカーシンボル:RBLX)が、3月10日にダイレクト・リスティング(=引受幹事を起用しない株式公開手法)によりニューヨーク証券取引所に上場します。
このIPO(新規株式公開)は「今後、我々の社会が未来に向けてどのように展開してゆくか?」、言い方を変えれば「未来の遊び方、未来の仕事の仕方」を暗示する重要なイベントと言えるでしょう。
今回はそんなロブロックスを紹介します。
「ロブロックス」は、単なるゲームを提供するのではなく、
現実世界に近似する“パラレル・ワールド”をオンライン上で構築
ロブロックスは、オンライン上で多くのユーザーが同時に遊べる壮大なゲーム・プラットフォームです。従来のゲームの概念にとらわれず、エンターティメントやソーシャル、おもちゃなどの要素をすべて具備した「体験の共有の場」を目指しています。
現在、ロブロックスのデイリー・アクティブ・ユーザー(DAU)数は3260万人。プラットフォーム上では、毎日、延べ306億時間もプレイされています。
ロブロックスは世界180カ国で利用されており、そのユーザー分布は下のグラフの通りです。
また、ユーザーの年齢層は、下のグラフのように13歳以下が過半数を占めています。
ロブロックスでは、毎日20億回のチャット・メッセージが交わされており、1人のユーザーは1カ月に20種類のゲームを試すことが普通です。また、ユーザーは、ロブロックスで2000を超えるグッズやエクスペリエンスなどの課金アイテムを購入することができます。
ある意味、ロブロックスは仮想空間に構築された「パラレル・ワールド」、つまり「メタバース」を提供していると考えることができるでしょう。
メタバースが上手く作動するために必須なものとして、ロブロックスは以下の要素を挙げています、
・アイデンティティー(個性=アバター)
・バラエティー(ロングテール)
・フレンズ(友達をつくれること)
・エニホェア(どの国からでも利用可能なこと)
・イマーシブ(我を忘れるゲーム体験)
・ロー・フリクション(遅延の少なさ)
・エコノミー(「ロバックス」と呼ばれるゲーム内通貨)
・シビリティー(みんなが気持ちよく遊べる秩序と雰囲気づくり)
実際、ロブロックスでは、人々がゲーム内で協同することにより友達になることができますし、アバターを利用することで子供のプライバシーを守ることが可能です。また、シビリティーを実現するため、ロブロックスは2300人のゲーム監視員を起用し、ゲーム内でのいじめや不法行為がないか常時モニターしています。
数百万人のユーザーが問題なく利用できるシステムを実現するため、
データセンターで稼働するハードウェアを自社開発
ロブロックスはiOSとアンドロイド、パソコン、Xボックスに対応しており、利用するには、まずスマホやパソコンなどにロブロックス・クライアントをダウンロードする必要があります。
ロブロックスは、これまでの経験上、クライアント・ソフトウェアの向上はエンゲージメントに直結することがわかっているので、今後もそこの改善を目指していくそうです。
また、ロブロックスは、創作されたゲームをロブロックス・クラウドという独自のデータセンターで管理していますが、数百万人のユーザーをサポートしないといけないため、非常にパワフルなシステムが必要となります。そのため、ロブロックスは現在、11言語、2.1万のサーバーを21拠点で運営しており、データセンターで稼働するハードウェアを自社開発することで、パフォーマンスの向上を図っています。
誰でも簡単にゲームなどを創作する「デベロッパー」になることができ、
さらに自身の作品を販売してお金を稼ぐことも可能!
ロブロックスでは、誰でも簡単にゲームを創作する「デベロッパー」になることができ、現在は800万人のデベロッパーが活動しています。 そのような創作を可能にするのは「ロブロックス・スタジオ」と呼ばれるデベロッパー・ツールセットで、これは無料で提供されています。
さらに、デベロッパーたちは、手芸品の売買サイト、エッツィー(ティッカーシンボル:ETSY)で手製のマフラーや刺繍を売るのと同じノリで、自分たちが創作したバーチャル・アイテムを売ることができます。「スタジオ・マーケットプレース」と呼ばれるデベロッパーのための市場でスキルをシェアすることができ、そこでは3500万個のモデルやメッシュ、テクスチャー、スクリプト、オーディオ・クリップ、デブ・ツールなどと呼ばれるものが取引されています。
デベロッパーに対して支払われる対価は「デベロッパー・エクスチェンジ・フィー」と呼ばれており、その額は右肩上がりで増加しています。
「ロブロックス」のゲーム内通貨「ロバックス」は
ドルや円など現実世界の通貨に換金が可能!
ロブロックスで通用するゲーム内通貨は「ロバックス」と呼ばれており、アバターに装着させるアクセサリーやエクスペリエンスなどを購入するために使われます。アクセサリーなどを販売したデベロッパーは、稼いだロバックスを、ロブロックスの指定する為替レートでドルや円などの現実世界の通貨に換金することができます。実際に、これまでに125万人のデベロッパーが、ゲーム内の取引で収益を得ました。
また、ロブロックスは、ユーザーが毎月一定金額(例えば20ドル分など)のロバックスを定額購入するといったサブスクリプションに力を入れています。サブスクリプションでロバックスを毎月購入するユーザーは、一般的に購買意欲が高く、デベロッパーに対してより良いゲームをつくるインセンティブが強化されるからです。また、デベロッパーも長く遊んでもらうための工夫をいろいろ考えるようになり、ゲーム自体がより面白くなる効果が期待できます。
2020年を通じて、ユーザーは19億ドルをロブロックス上で消費しました。
ロブロックス上では、すでにアーチストのコンサートや新譜のリリースなどが行われており、将来的にはブランドがキャンペーンを展開したり、セミナーやビジネス会議が実施したりといった利用方法も考えられます。
ユーザーが、ゲーム内通貨のロバックスを購入すると、会計上、それは「ブッキングス」と呼ばれる扱いになります。
米国で一般的に通用する会計基準ならびに近年導入されたASE606という会計指導によると、「ロバックスを購入したユーザーが実際にバーチャル・アイテムを購入したとき、はじめて売上高に計上できる」という規則になっています。
今、現実世界では、購入したアイテムが消費財ならその時点で即座に100%売上高に計上し、それが耐久消費財ならその耐用年数に応じて按分し、売上高を計上することになります。
ロブロックスは、このリアルの世界での会計原則をバーチャルの世界にもそっくりそのまま当てはめ、ユーザーが購入したアイテムが消費財なら即座に売上計上し、それが「剣」のようにゲーム内で長く使用できるアイテムであれば、23カ月で按分し、分割計上する方法を今年から採用しました。
ロブロックスが、2020年の年末に一旦株式公開を見合わせた後、会計報告書をつくり直した理由は、この現実世界での会計原則をバーチャル世界にも当てはめるためです。
なお、ロブロックスの2020年のGAAP売上高は、前年比+82%の9.24億ドルでした。これにディファード・レベニュー9.66億ドルを足し算するとブッキングスになりますが、こちらは前年比+171%の18.85億ドルでした。
また、ロブロックスのキャッシュフローは、下のチャートのように推移しています。
【今週のまとめ】
「我々の社会の未来のあり方」を暗示する
「ロブロックス」のIPOの行方は見逃せない
ロブロックスはゲームのプラットフォームですが、そこでは見知らぬ人々が一緒に力を合わせてゲームを楽しむことから始まり、新しい遊び方や新しい友達のつくり方を提案しています。そこには「メタバース」と呼ばれる“もうひとつの世界”がそこに広がっており、その世界では遊ぶだけでなくお金を稼ぐことすらできるのです。さらに、そこではリアルの社会のルールに似たルールづくりや治安の維持が行われており、会計基準すらリアルの世界に倣っています。
そういう意味は、IPOを含めたロブロックスの今後の展開は「我々の社会の未来のあり方を暗示している」とさえ言えるでしょう。
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