「テレワーク」の関連銘柄を紹介! 東京オリンピック
期間の混雑緩和策、新型コロナウイルスの感染予防策
として注目される「テレワーク」関連のおすすめ5銘柄

2020年2月13日公開(2020年3月9日更新)
村瀬 智一

 政府は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会時の交通混雑緩和を目的に、自宅など職場以外で働く「テレワーク」の普及拡大を目指しています。その具体的な施策として、1月29日に「テレワーク・デイズ2020」の実施方針を発表しました。

 「テレワーク・デイズ2020」の実施期間は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催期間を含む2020年7月20日〜9月6日で、期間中は企業に対するテレワークの働きかけや先進事例の紹介などが行われます。

 そこで今回は、「テレワーク」の関連銘柄に注目しました。

JTやGMOインターネットグループなどが、
新型コロナウイルスを理由にテレワークを推進

 この「テレワーク・デイズ」は今年で3回目となるのですが、正直、過去の2回ではそれほど大きな注目を集めませんでした。「テレワーク」自体もある程度の話題にはなっているものの、実際に採用しているのは限られた一部の企業にとどまっているのが現状です。

 しかし最近になって、新型コロナウイルスによる肺炎感染への警戒感が高まっていることから、この「テレワーク」への関心が高まってきています

 政府も、東京オリンピック・パラリンピック競技大会時の交通混雑緩和や働き方改革だけではなく、災害や感染症予防などの非常時に備える観点からも、「テレワーク」の普及を進めるべく継続的な取り組みを検討しています。

 同様に、企業側も「テレワーク」への関心を高めています。新型コロナウイルスの感染拡大が不安視される中、企業では通勤ラッシュや人混みでの感染を防ぐため、「テレワーク」導入に向けた企業の取組みが増えてくるでしょう。

 実際、日本経済新聞など各社の報道によると、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に、「テレワーク」の導入を進める企業が出ているようです。例えば、日本たばこ産業(2914)は、在宅勤務の上限を従来の週2日から無制限に拡大。GMOインターネット(9449)は、都内や大阪、福岡のオフィスに勤務するグループの従業員約4000人に対して、在宅勤務命令を発令したそうです。また、楽天や野村證券は、中国から帰国した社員は帰国後2週間を在宅勤務にしたと報じられています。

 今後、国内にも新型コロナウイルスの感染が拡大してくるようだと、不安感が高まり、「テレワーク」を採用する企業がますます増加することは十分に予測できます

「テレワーク」分野に特化した中小型株の中から、
業績的にも安定した銘柄をピックアップ!

 「テレワーク」に関連する企業としては、NEC(6701)富士通(6702)OKI(6703)などの大手電機メーカーのほか、NTTデータ(9613)SCSK(9719)大塚商会(4768)日本ユニシス(8056)IIJ(3774)NTTドコモ(9437)といった大手情報サービス、さらには、リクルートホールディングス(6098)パソナグループ(2168)など人材関連企業などが挙げられます。また、東日本旅客鉄道(9020)は、テレワークなどに使える電話ボックスのような1人用個室を駅に設置する事業を始めています。

 また、中小型銘柄では、以下のようなIT関連企業が挙げられます。

NECネッツエスアイ(1973)
ソリトンシステムズ(3040)
アセンテック(3565)
ブイキューブ(3681)
リアルワールド(3691)
オプティム(3694)
クラウドワークス(3900)
テラスカイ(3915)
ソーシャルワイヤー(3929)
SBテクノロジー(4726)
SAMURAI&J PARTNERS(4764)
RPAホールディングス(6572)
GMOインターネット(9449)
ジャパンシステム(9758)

 これら企業の中から、今回は比較的「テレワーク」分野に特化しており、個人投資家が手掛けやすい中小型株を5銘柄ピックアップ。業績に安心感があり、株価トレンドも上向きで推移している銘柄を選んだので、ご参考にしてください。

【アセンテック(3565)】
仮想デスクトップが中核事業!

 アセンテック(3565)は、仮想デスクトップを中核事業とする企業です。仮想デスクトップは、ローカル端末内にOSやアプリケーションを置かずにサーバー上で一元化することで、外部からリモート操作を可能にする機能です。第3四半期業績は、テレワークの導入およびサイバーセキュリティ対策需要の増加にともない、営業利益が前年同期比20.9%増益でした。

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アセンテック(3565)チャート/日足・6カ月アセンテック(3565)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【テラスカイ(3915)】
コミュニケーションプラットフォーム「mitoco」を開発

 テラスカイ(3915)は、クラウドサービスの導入支援が主力。在宅勤務や外出先などでテレワークを行う際でも、出勤時と変わらない業務効率を実現するためのコミュニケーションプラットフォーム「mitoco(ミトコ)」を手掛けています。第3四半期業績は、大型案件の受注および受託開発・保守案件の件数の増加などを主因に、利益が5億5800万円(前年同期は700万円)に拡大しています。

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テラスカイ(3915)チャート/日足・6カ月テラスカイ(3915)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【クラウドワークス(3900)】
「テレワーク推進賞」では最高賞の「会長賞」を受賞

 クラウドワークス(3900)は、企業と個人のマッチングや仲介などクラウドソーシングサービスを手掛けています。2014年には、総務省や厚生労働省、産業経済省などの後援のもとに一般社団法人 日本テレワーク協会が実施している「テレワーク推進賞」において、最高賞となる「会長賞」を受賞しています。2019年12月期の営業利益は前期比104.1%増の4800万円でした。

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クラウドワークス(3900)チャート/日足・6カ月クラウドワークス(3900)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【SBテクノロジー(4726)】
ソフトバンクグループのIT技術中核会社

 SBテクノロジー(4726)は、システムセキュリティや企業・官公庁向けクラウドに強みを持つ、ソフトバンクグループのIT技術中核会社です。昨年8月には、厚生労働省のテレワーク普及推進策「テレワーク宣言応援事業」において、令和元年度のテレワーク宣言企業として選出されています。第3四半期業績は、営業利益が前年同期比42.4%増益でした。

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SBテクノロジー(4726)チャート/日足・6カ月SBテクノロジー(4726)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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【NECネッツエスアイ(1973)】
リモートアクセスソリューション「持ち出しマイデスク」を提供

 NECネッツエスアイ(1973)は、通信事業者や官公庁、社会インフラ事業者向けにネットワーク構築や運用、保守を展開しています。テレワーク分野としては、社内のデスクトップ環境を利用できるリモートアクセスソリューション「持ち出しマイデスク」を手掛けています。社内においても、2007年からオフィス改革「EmpoweredOffice事業」を進めており、場所を選ばず効率的に働くためのシステムや制度を実践しています。第3四半期業績は、営業利益が前年同期比30.6%増益でした。

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NECネッツエスアイ(1973)チャート/日足・6カ月NECネッツエスアイ(1973)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 足元では、新型コロナウイルスの感染拡大への不安から「マスク」関連銘柄などへの物色が乱高下を続けながらも継続していますが、この状況が長引けば、物色対象はさらに広がっていくことが予測されます。その候補のひとつとして、「テレワーク」関連銘柄への波及も意識しておくといいでしょう。

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