サラリーマンが知るべきお金の教養
2013年9月3日 えーちゃん&周ちゃん

確定拠出年金のポートフォリオはどう作る?
サラリーマンの資産運用を考える 第1話

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これまでの話で、確定拠出年金制度やNISAについて納得した周ちゃんは、いよいよ確定拠出年金の具体的なポートフォリオを組むことに。例によって、えーちゃんを居酒屋に呼び出した。

[前回までの記事]
確定拠出年金について考える

●第1話 資産運用とアベノミクスについてまずは考えてみた
●第2話 そもそも確定拠出年金ってなに?
●第3話 「日本の年金制度について知らないと!」
●第4話 確定拠出年金は「想定利回り」が大事!
●第5話 税制優遇を利用して資産運用の練習をしよう!


サラリーマンとNISA(日本版少額非課税制度)

●第1話 いちばん分かりやすいサラリーマンのためのNISA講座
●第2話 NISAの口座開設はギリギリまで待て!って本当?
●第3話 NISAの効果的な使い方と改善してほしい点とは?

 


いやいや、お疲れ。ここのところ、えーちゃんと確定拠出年金やNISAの話をしてるから、自分のお金をどうやって運用していくべきか、だんだん意識が高くなってきた気がするよ。でさ、いよいよ確定拠出のポートフォリオを具体的に考えようと思うんだけど、どうするのが有利なんだろう?

まあ、「これが買いでしょ!」って言うのは簡単なんだけど、資産運用ってのは不確実性を伴うので「絶対」はなくて、一概に「これが良い方法だ!」って言うのは難しいんだよねー。

だよなぁ。俺も資産運用ってものに絶対的な正解はないんだろうなってことは分かってるんだよ。
 じゃあさ、質問の仕方を変えるけど、確定拠出のポートフォリオって資産運用全般の考え方と一緒になる

資産全体のポートフォリオから考えよう!

 「確定拠出だからコレが良い」っていうことはないと個人的には思うよ。
 この前話したNISAについても同じで、最近は「NISAではこれを買え!」みたいな話も散見されるけど、NISAだからどうだっていうこともないでしょと思ってる。
 長期の資産形成という観点からは、本来、自分の金融資産の全体的な状況から、資産運用全体のポートフォリオを考えて、全体プランの中で税制優遇制度として用意されている確定拠出とかNISAをどのように組み込んで使うかだからね。資産運用全般のプランがあって、その中で確定拠出のポートフォリオを考えるっていうのが本来のはずなわけ。

ふむふむ。その前提で、えーちゃんが俺の立場だったらどういう風に確定拠出のポートフォリオを組む?

今、自分が会社員で企業年金に確定拠出があってその中のポートフォリオを考えるなら、んー、いったん先進国株式と新興国株式に1/4ずつと残りの半分は預金かな。

お、いいね~。具体的な回答!
先進国株式と新興国株式に1/4と預金に1/2ってのはなぜなの?

俺の場合は変則的なやり方かもしれないけどね。
ポートフォリオはそれが自分にとって合っているかどうかと、納得感がないと意味ないと思うから、結論ありきの前に、ちょっと順を追って考えてみよう。

 まず、自分にはどれくらいの利回りで運用する必要がありそうかってことを掴むことが大事なんだよ。

どれくらいの利回りで運用する必要があるか?

うーん、自分に必要な利回りって考えたことないなー。
けど、何のために資産運用をするかって言ったら、なるべくお金を増やしたいってことなんじゃないの?
お金はいくらあっても邪魔にならない!

なるべくお金を増やしたいっていうのは、もちろんそうなんだけど、欲張れば欲張るほど、無理もしないといけなくなるから、達成確度も低くなるし、資産の増減の振れが大きくなったり、逆にお金が減っちゃうなんてこともあるわけだよね。で、短期的に損を出して撤退しちゃったり、ライフプラン上は本当は余計なリスクを取らなくても良かったのかもしれないのに失敗して損しちゃったり。これが資産運用の難しさでもあるよね。

必要以上の夢を見ても実現しにくいってことか。まあ、投資はハイリスク・ハイリターンって言うもんな。

長期的な資産形成を考える場合には継続できないといけなくて、長く続けるためには、ゲームオーバーになるような損失を出さないことと、心理的なストレスをなるべく少なくすることも重要だと思うんだよ。
 「何をするために資産形成したいのか」っていうのが何にもないと、入り口を間違えちゃうんだよね。

資産運用っていうのは、自分の目指すライフスタイルを実現するという目的を達成するための手段だからね。そこを考えないと、手段が目的になっちゃうことが多い
 資産運用するのも仕事と一緒で、主体的に取り組まないと流されるだけ、と。
 とはいえ、本業である仕事に集中し、資産運用に掛ける時間や手間は最小限にするのが良いと思うけど

確かに、株価の動きが気になって本業が上の空、ってんじゃダサいよな。でも目的もなくお金を突っ込んでるだけだと資産運用とはいえないと。なるほどねえ。ところでその“自分に必要な利回り”ってのはどう決めればいいもんなの?

自分に必要な資金はいくら?

目標利回りは、ざっくりイメージを持てれば十分だよ。
<年金の話の時に、将来もらえる年金がいくらくらいになるのか知っとこう>って話をしたよね。

[参考記事]

●日本の年金制度について知らないと!? サラリーマンと確定拠出年金 第3話

 今の生活に必要な分とか、将来的にどうしたいかとか、老後のための資金とか、自分の目標を踏まえた人生設計を考えると、現状と将来の目標のギャップを埋めるにはどれくらいの利回りが必要かっていうのが分かるけど、今はとりあえず、お金がこれくらいあれば、こういう生活が出来ていいなというイメージで考えてくれれば

それならイメージしやすいかも。よく老後は1億円くらい必要、とかいうイメージでいいわけだな。それから必要な運用利回りを逆算していくと。

例えばエクセルで計算して下の表とかを作ってみると、具体的に複利での運用利回りがどれくらいかっていうのが分かってイメージしやすくなると思うよ。
 

 各年数の期間に1~5%の複利利回りで運用した場合の資産の増加率がどれくらいかを計算すると、1%だと30年経っても1.3倍だし、5%なら30年で4.3倍になる。

 サラリーマンで仕事に注力しながらで、資産運用にものすごい時間や労力を割かなくても、3~5%位は十分に狙っていける利回りだと思うよ。

ほうほう、3~5%って現実的な数字なのね。じゃあ今2500万円くらい入れて5%の複利利回りで運用できたとしたら今35歳だから定年までには夢の1億円に到達するわけね! いいじゃん♪ まぁ唯一の問題は今2500万円持ってないってことなんだけどね…(笑)。

まあ、これからの収入とか退職金とかも見込めるわけで、今の手持ちのお金だけで1億円に持ってくことを考える必要はないよ(笑)。

 次回「長期運用の利点を生かそう!」に続く