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メタバースで手軽にゲームが楽しめる「Roblox」が、
1日あたり8530万人のユーザーが利用する人気サービスに!
世界中の人々が自らの分身であるアバターを使い、オンライン上につくられたもうひとつの現実を過ごすことができる「メタバース(仮想空間)」のサービスが拡大しています。総務省の「令和6年情報通信白書」によれば、世界のメタバースの市場規模は消費者向けサービスが牽引し、2022年の461億ドル(約6兆8200億円)から2030年には5078億ドル(約75兆1500億円)まで拡大すると予想されています。
メタバースの大手プラットフォームとしては「VRChat」「Fortnite」「ZEPETO」などが挙げられますが、なかでも最近大きな注目を集めているのが、米国の子どもを中心に人気を集めているゲームプラットフォーム「Roblox(ロブロックス)」です。
Robloxは、米国のロブロックス・コーポレーション(RBLX)が2006年9月に開始したゲームプラットフォームで、スマートフォンやパソコンなどのデバイスを使って、誰でも簡単に楽しめるサービスです。基本的に無料で利用できることもあって、特にコロナ禍で長期間、在宅を余儀なくされた小学生を中心に世界中で爆発的に利用者が増加し、現在の1日あたりのアクティブユーザー数(DAU)は8530万人。利用者の4割が13歳未満のため「子供たちのメタバース」とも呼ばれています。
「Roblox」にオリジナルのコンテンツを配信し、
何億円もの年収を稼ぐトップクリエイターが次々に登場!
Robloxがユニークなのは、単にゲームを楽しむだけでなく、ユーザーが専用ツール「Roblox Studio」を使って簡単にゲームを作成・公開し、他のユーザーに遊んでもらうことができる点です。現在、約600万ものゲームが公開されていることから「ゲーム版YouTube」とも呼ばれており、小学生から大人まで幅広い層のクリエイターが活躍できる場となっています。
さらにRobloxは、プラットフォーム内の仮想通貨「Robux」を介して、アバター用アイテムの販売や課金サービスを提供することで、クリエイターに収益が還元される仕組みになっているのもメリットです。現在、Robloxのクリエイターは700万人以上おり、そのうち上位10人の収益は年平均3000万米ドル(約44億円)、上位100人は年平均500万米ドル(約7.4億円)、上位1000人でも年平均75万米ドル(約1.1億円)に達しています。YouTubeのように誰もがクリエイターになり、それを仕事にして生きていく人たちが出てきたことが、Robloxのユーザーがここまで増えた大きな理由だと言えるでしょう。
そこで今回は、この「Roblox(ロブロックス)」関連銘柄に注目。具体的な銘柄としては、Roblox向けコンテンツの開発を手掛けている企業を取り上げました。
【※関連記事はこちら!】
⇒【米国株IPO】ロブロックスは仮想現実の世界を提供するゲーム・プラットフォーム! 商売したり、友人をつくったりできる“もうひとつの世界”の将来性に注目
【エムアップホールディングス(3661)】
子会社がRoblox向けゲーム「GEEEEET!! THE SOULS!!」の提供
エムアップホールディングス(3661)はアイドルや声優、韓流スターなど、さまざまなジャンルで約500のファンクラブサイトを運営しています。子会社のCreative Plusが2月27日、ゲーム開発会社のちゅらっぷすやUNBALANCEと協業し、Roblox向けゲーム「GEEEEET!! THE SOULS!!」の提供を開始しました。株価は、直近のリバウンドで25日・75日移動平均線を突破しており、両線を下値支持線とした押し目を狙いたいところです。
⇒エムアップホールディングス(3661)の最新の株価はこちら!

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【ディー・エル・イー(3686)】
Roblox向けコンテンツの開発支援サービスを開始
ディー・エル・イー(3686)はIP(知的財産権)の開発と、それを活用したビジネスを展開しています。グループ会社のちゅらっぷすが、前述したようにCreative PlusやUNBALANCEと3社で協業し、2月27日からRoblox向けゲーム「GEEEEET!! THE SOULS!!」を配信しています。さらに、Roblox向けコンテンツの開発支援サービスを開始。オリジナルゲームタイトルの開発を通じたノウハウやIPを活用したメタバースの開発など、各社の強みを生かした事業展開を目指しています。株価は、下向きで推移する52週移動平均線に上値を抑えられた形で推移していますが、13週・26週移動平均線での底堅さが見られることからリバウンドが期待されます。

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【イオンファンタジー(4343)】
住友商事と共同制作のRoblox向けコンテンツを公開
イオンファンタジー(4343)は、大型ショッピングセンター内でファミリー向けアミューズメント施設を手掛けています。また、子どもたちがゲームを通してさまざまな「学び」を得られるオンラインスクール「ゲームカレッジLv.99」を運営。3月1日に「ゲームカレッジLv.99」と住友商事(8053)が共同で開発したRoblox向けゲーム「find Lala in mollyfantasy」を公開しました。株価は、3月4日につけた3115円を戻り高値に調整しています。ただ、52週移動平均線まで下げてきており、1月の安値2470円との「ダブルボトム(二点底)」の形成が意識されることから、リバウンドを狙いたいところです。

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【トランスコスモス(9715)】
シンガポールの観光地を体験できるゲームを「Roblox」で配信
トランスコスモス(9715)は、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援などのサービスなどを提供。Roblox関連では、エイチ・アイ・エス(9603)と提携し、シンガポールの魅力を伝えることを目的に観光地を舞台にしたゲーム「シンガポール氷鬼(こおりおに)」を配信しています。株価は、2024年9月につけた高値3650円をピークに下落が続いていましたが、2月25日の安値3025円をボトムにリバウンドを見せ、上値抵抗線である13週移動平均線を突破。このまま上昇トレンドへの転換が期待されます。

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【クリーク・アンド・リバー社(4763)】
「Roblox」コンテンツを活用した観光活性化事業を推進
クリーク・アンド・リバー社(4763)は、さまざまな分野のプロフェッショナルに特化したエージェンシー事業(派遣・紹介)やプロデュース事業(開発・請負)、ライツマネジメント事業(知的財産の企画開発・流通)を展開。群馬県館林市と共同で「メタバースを活用した観光活性化事業」を推進しており、3月1〜23日にはRoblox上のゲーム「ぽんちゃんを助け出せ in 館林市」を活用したイベントを開催しています。株価は、上向きで推移する13週移動平均線を下値支持線とした上昇トレンドが続いており、同線に接近するタイミングでの押し目買いがおすすめです。
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【バンダイナムコホールディングス(7832)】
自社保有の人気IP「パックマン」を使ったゲームを配信
バンダイナムコホールディングス(7832)は、知名度の高いIPを数多く保有する企業です。2024年10月に、Robloxで「パックマン」のIPを使ったゲーム「PAC-MAN SIMULATOR」の配信を開始。「パックマン」は「最も成功した業務用ゲーム機」としてギネス記録にも認定されており、米国では98%、そのほかの多くの国・地域でも90%以上もの高い認知度があります。株価は、2月以降に上昇の勢いが強まり、3月4日には5157円まで買われました。その後は調整を見せていますが過熱感を冷ます下げと見られるので、押し目を狙いたいところでしょう。
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以上、今回は「Roblox(ロブロックス)」関連銘柄を発掘しました。
なお、Robloxはマーケティング業界でも高く評価されており、多数のブランドとコラボを行っています。
Robloxのメインユーザーは、2010年以降に生まれた「アルファ世代」と呼ばれる世代です。アルファ世代の人口は、2025年に世界で20億人に達し、数年後には購買力を持つことから企業にとって「将来の主要な消費者層」と言えるでしょう。ただ、アルファ世代は従来のマーケティング手法ではリーチが困難だと言われています。そのため、アルファ世代のユーザーを数多く抱えるRobloxは、自社の商品やブランドの認知を目指す企業にとって今後ますます重要となるでしょう。
Robloxはもはや巨大な「経済圏」とも言っても過言ではありません。今後さまざまなビジネスが生まれる可能性を秘めており、読者の方にはきちんとリサーチをしておくことをおすすめします。
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