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FRBがFOMCにおけるメッセージを大転換し、
「ある時点でテーパーリングを始める」ことを表明!
6月15日、16日の2日間に渡り、米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を決定する会合、連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されました。
今回のFOMCで、米国の政策金利であるフェデラルファンズ・レート(FFレート)は、現行のまま「0〜0.25%」が維持されました。債券買い入れプログラムについても、当座は米国財務省証券を毎月800億ドル、住宅抵当証券を毎月400億ドル、合計1200億ドルを買い入れることは変更されませんでした。
しかし、債券買い入れプログラムの縮小(テーパーリング)に関しては、これまでの「テーパリングを考え始めることすら、考えていない」という表現がなくなり、代わりに「ある時点でテーパーリングを始める」という意図がハッキリと伝えられました。また、今やFRBがフォーカスするポイントは、これまでの「雇用の最大化」から「物価の軟着陸」へシフトしたことも明らかにしました。
テーパーリングに際しては、マーケットを動揺させないために時間の余裕を持って早い段階からそれを発表し、実際にテーパーリングが開始されるまでに市場参加者がポートフォリオの調整を行うことができるようにします。
実際には、8月のジャクソンホール・シンポジウムでテーパーリング開始が宣言されることになると思います。
このFOMCでの発表を受け、先週は米国財務省証券の利回り曲線(イールドカーブ)がフラットニング、すなわち山の高さが低くなりました。
30年債利回りから2年債利回りを引いた“差”は、6月14日には2.03%でしたが、18日には1.75%まで狭まっています。
今回のFOMCで、18名のFRBメンバーが予想した今年の米国のGDP成長率は+7%でした。しかし、FRBが物価対策にフォーカスをシフトしたことで、むしろ成長がピークを迎え、これから鈍化が始まることを心配すべき局面に入ったと言えます。
シクリカル株(景気敏感株)は、景気拡大局面の前半では市場平均をアウトパフォームする(パフォーマンスで上回る)のですが、後半になると逆に劣後することが知られています。したがって、素材株などのシクリカル株は一刻も早く処分したほうがいいと考えます。
逆に今は、薬品株や食品株のような景気後退局面で株価が下がりにくい銘柄(ディフェンシブ株)を選ぶべきです。
S&P500の月次パフォーマンスを見ると、
7月は平均して良い相場になる可能性が高い
ちなみに、下は1950年以降におけるS&P500の月次パフォーマンスの平均値を示したグラフです。
このグラフを見ると、7月は相場が良いのですが8月、9月は悪いです。今年もこのパターンを踏襲することが心配されます。
「バイオジェン(BIIB)」が開発したアルツハイマー治療薬は、
100億ドル規模の大型薬に成長する可能性も!
先ほど、代表的なディフェンシブ株として薬品株を挙げましたが、最近ではボストンに本社を置く老舗バイオテクノロジー企業、バイオジェン(ティッカーシンボル:BIIB)に注目しています。バイオジェンが開発した世界初となるアルツハイマー治療薬「アデュカヌマブ(製品名はアディヘルム:ADUHELM)」が、6月7日に米国食品医薬品局(FDA)から承認を受けたからです。
このニュースを見て、私は昔、イーライリリー(ティッカーシンボル:LLY)が抗うつ薬「プロザック」を出したときのことを思い出しました。それまで抗うつ薬はあまり進歩がないカテゴリーでしたが、「プロザック」が登場したことで製薬業界全体の研究開発が活性化。新しい抗うつ薬が続々と登場して、カテゴリー自体が急成長しました。
今回、バイオジェンのアルツハイマー治療薬も、あの時と同様に新しいカテゴリーを出現させるキッカケになるかもしれません。
ただ、それを断った上で、今回の承認の異例さにも言及しないわけにはいきません。
FDAは新薬を承認する際、外部の識者による諮問委員会の投票結果を参考にします。普通は諮問委員会の投票で圧倒的多数の支持を得た薬が承認されますが、「アデュカヌマブ」は諮問委員会からの評判が悪かったのです。具体的には、薬効に関するエビデンスがないことが問題視されました。
アルツハイマーは診断そのものが難しいうえ、快方に向かっていることの計測が難しい病気です。アルツハイマーの原因はすでに明らかになっており、アミロイドのプラーク(歯垢)のようなものが脳細胞の回りに固まり、シグナルを阻害することで発症します。
ところが、世の中には年老いても頭脳明晰な人がいます。そういう、アルツハイマーに罹らない人の脳を調べてみると、アミロイド・プラークを破壊する抗体(antibody)を持っていることがわかりました。
この抗体を人工的に製造してアルツハイマーの人に投与することで、アミロイド・プラークをキレイにすることができるというのが「アデュカヌマブ」を創薬した際のヒントでした。
しかし、「それでアルツハイマーは治ったのか。本当に頭脳が再び回るようになったのか」という点のエビデンスは得られませんでした。FDAと諮問委員会は、この部分を巡って意見の対立が先鋭化しました。
FDAの立場は「アルツハイマーの原因であるアミロイド・プラークが除去されたことは確認できるので、たくさんの被験者にこれを投与していけば、自ずと成果は実証される」というものです。
そのため、今回「繰上げ承認」と呼ばれる仮承認を与え、実際にたくさんの患者に投与を開始し、バイオジェンにはその臨床データを収集することを指示しました。
医療保険の話をすれば、そもそも「この人にはアルツハイマーの気があるのでは?」という患者候補の人の頭にアミロイド・プラークが溜まっているのかを測定するには、脳をスキャンするか、もしくは脊髄(せきずい)の液を細い針で採取し、分析する必要があります。しかし、この作業には保険が下りないため、テストだけで100万円くらいかかってしまいます。
「アデュカヌマブ」は早期に投入したほうが良い結果が出る類の薬ですが、この高額なテスト費用がハードルとなっています。また、「アデュカヌマブ」がアルツハイマーに効果が現れず、他にも効果が見込める良い薬がないのであれば、自腹を切って100万円のテストをして正確な診断をもらうメリットはなく、アルツハイマーの進行をむざむざ座視するほかありません。
FDAが諮問委員会の反対を押し切って仮承認した背景には、そのような状況があります。
将来「アデュカヌマブ」は売上高で100億ドル規模の大型薬になる可能性があります。しかし、患者の多くは高齢なので、アメリカ政府の医療保険制度メディケアがそのコストを負担することになります。
アメリカには重篤なアルツハイマー患者が200万人おり、軽度の人まで含めるとその数は600万人にもなると言われています。つまり、それだけ多くの人を政府の健康保険で面倒を見るということは、これはもう立派な政治問題であり、単なる医療の世界のみの問題ではありません。
【今週のまとめ】
シクリカル株を売りディフェンシブ株を買え!
アルツハイマー治療薬を開発した「バイオジェン」に妙味
先週の6月15日、16日に開催されたFOMCでFRBは方針を大転換し、今後はインフレ対策が主眼になることを表明しました。それは景気がピークをつけ、今後鈍化に転じることを示唆しています。すでに債券市場は、それを織り込み始めています。
このような局面では、シクリカル株(景気敏感株)を避け、ディフェンシブ株にシフトするのが投資の定石です。
典型的なディフェンシブ株は薬品株です。中でも要注目はバイオジェンで、同社はアルツハイマー治療薬が承認されたばかりです。アルツハイマー治療薬は大きなカテゴリーに成長すると予想されるので、ぜひチェックしておきましょう。
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