↓今注目の「投資テーマ」の解説&銘柄はこちら!↓ | ||||||
●トランプ大統領 | ●地方創生 | ●トランプ・トレード | ||||
●防災・減災 | ●生成AI | ●自動運転 | ||||
●サイバーセキュリティ | ●再生可能エネルギー | ●iPhone16 | ||||
●株主優待 | ●ゲーム | ●防災・減災 | ||||
●米株/大型優良株 | ●米株/燃料電池 | ●米株/大手IT株 | ||||
●米株/高配当株 | ●米株/天然ガス | ●米株/ディフェンシブ株 |
FRBがFOMCにおけるメッセージを大転換し、
「ある時点でテーパーリングを始める」ことを表明!
6月15日、16日の2日間に渡り、米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を決定する会合、連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されました。
今回のFOMCで、米国の政策金利であるフェデラルファンズ・レート(FFレート)は、現行のまま「0〜0.25%」が維持されました。債券買い入れプログラムについても、当座は米国財務省証券を毎月800億ドル、住宅抵当証券を毎月400億ドル、合計1200億ドルを買い入れることは変更されませんでした。
しかし、債券買い入れプログラムの縮小(テーパーリング)に関しては、これまでの「テーパリングを考え始めることすら、考えていない」という表現がなくなり、代わりに「ある時点でテーパーリングを始める」という意図がハッキリと伝えられました。また、今やFRBがフォーカスするポイントは、これまでの「雇用の最大化」から「物価の軟着陸」へシフトしたことも明らかにしました。
テーパーリングに際しては、マーケットを動揺させないために時間の余裕を持って早い段階からそれを発表し、実際にテーパーリングが開始されるまでに市場参加者がポートフォリオの調整を行うことができるようにします。
実際には、8月のジャクソンホール・シンポジウムでテーパーリング開始が宣言されることになると思います。
このFOMCでの発表を受け、先週は米国財務省証券の利回り曲線(イールドカーブ)がフラットニング、すなわち山の高さが低くなりました。
30年債利回りから2年債利回りを引いた“差”は、6月14日には2.03%でしたが、18日には1.75%まで狭まっています。
今回のFOMCで、18名のFRBメンバーが予想した今年の米国のGDP成長率は+7%でした。しかし、FRBが物価対策にフォーカスをシフトしたことで、むしろ成長がピークを迎え、これから鈍化が始まることを心配すべき局面に入ったと言えます。
シクリカル株(景気敏感株)は、景気拡大局面の前半では市場平均をアウトパフォームする(パフォーマンスで上回る)のですが、後半になると逆に劣後することが知られています。したがって、素材株などのシクリカル株は一刻も早く処分したほうがいいと考えます。
逆に今は、薬品株や食品株のような景気後退局面で株価が下がりにくい銘柄(ディフェンシブ株)を選ぶべきです。
S&P500の月次パフォーマンスを見ると、
7月は平均して良い相場になる可能性が高い
ちなみに、下は1950年以降におけるS&P500の月次パフォーマンスの平均値を示したグラフです。
このグラフを見ると、7月は相場が良いのですが8月、9月は悪いです。今年もこのパターンを踏襲することが心配されます。
「バイオジェン(BIIB)」が開発したアルツハイマー治療薬は、
100億ドル規模の大型薬に成長する可能性も!
先ほど、代表的なディフェンシブ株として薬品株を挙げましたが、最近ではボストンに本社を置く老舗バイオテクノロジー企業、バイオジェン(ティッカーシンボル:BIIB)に注目しています。バイオジェンが開発した世界初となるアルツハイマー治療薬「アデュカヌマブ(製品名はアディヘルム:ADUHELM)」が、6月7日に米国食品医薬品局(FDA)から承認を受けたからです。
このニュースを見て、私は昔、イーライリリー(ティッカーシンボル:LLY)が抗うつ薬「プロザック」を出したときのことを思い出しました。それまで抗うつ薬はあまり進歩がないカテゴリーでしたが、「プロザック」が登場したことで製薬業界全体の研究開発が活性化。新しい抗うつ薬が続々と登場して、カテゴリー自体が急成長しました。
今回、バイオジェンのアルツハイマー治療薬も、あの時と同様に新しいカテゴリーを出現させるキッカケになるかもしれません。
ただ、それを断った上で、今回の承認の異例さにも言及しないわけにはいきません。
FDAは新薬を承認する際、外部の識者による諮問委員会の投票結果を参考にします。普通は諮問委員会の投票で圧倒的多数の支持を得た薬が承認されますが、「アデュカヌマブ」は諮問委員会からの評判が悪かったのです。具体的には、薬効に関するエビデンスがないことが問題視されました。
アルツハイマーは診断そのものが難しいうえ、快方に向かっていることの計測が難しい病気です。アルツハイマーの原因はすでに明らかになっており、アミロイドのプラーク(歯垢)のようなものが脳細胞の回りに固まり、シグナルを阻害することで発症します。
ところが、世の中には年老いても頭脳明晰な人がいます。そういう、アルツハイマーに罹らない人の脳を調べてみると、アミロイド・プラークを破壊する抗体(antibody)を持っていることがわかりました。
この抗体を人工的に製造してアルツハイマーの人に投与することで、アミロイド・プラークをキレイにすることができるというのが「アデュカヌマブ」を創薬した際のヒントでした。
しかし、「それでアルツハイマーは治ったのか。本当に頭脳が再び回るようになったのか」という点のエビデンスは得られませんでした。FDAと諮問委員会は、この部分を巡って意見の対立が先鋭化しました。
FDAの立場は「アルツハイマーの原因であるアミロイド・プラークが除去されたことは確認できるので、たくさんの被験者にこれを投与していけば、自ずと成果は実証される」というものです。
そのため、今回「繰上げ承認」と呼ばれる仮承認を与え、実際にたくさんの患者に投与を開始し、バイオジェンにはその臨床データを収集することを指示しました。
医療保険の話をすれば、そもそも「この人にはアルツハイマーの気があるのでは?」という患者候補の人の頭にアミロイド・プラークが溜まっているのかを測定するには、脳をスキャンするか、もしくは脊髄(せきずい)の液を細い針で採取し、分析する必要があります。しかし、この作業には保険が下りないため、テストだけで100万円くらいかかってしまいます。
「アデュカヌマブ」は早期に投入したほうが良い結果が出る類の薬ですが、この高額なテスト費用がハードルとなっています。また、「アデュカヌマブ」がアルツハイマーに効果が現れず、他にも効果が見込める良い薬がないのであれば、自腹を切って100万円のテストをして正確な診断をもらうメリットはなく、アルツハイマーの進行をむざむざ座視するほかありません。
FDAが諮問委員会の反対を押し切って仮承認した背景には、そのような状況があります。
将来「アデュカヌマブ」は売上高で100億ドル規模の大型薬になる可能性があります。しかし、患者の多くは高齢なので、アメリカ政府の医療保険制度メディケアがそのコストを負担することになります。
アメリカには重篤なアルツハイマー患者が200万人おり、軽度の人まで含めるとその数は600万人にもなると言われています。つまり、それだけ多くの人を政府の健康保険で面倒を見るということは、これはもう立派な政治問題であり、単なる医療の世界のみの問題ではありません。
【今週のまとめ】
シクリカル株を売りディフェンシブ株を買え!
アルツハイマー治療薬を開発した「バイオジェン」に妙味
先週の6月15日、16日に開催されたFOMCでFRBは方針を大転換し、今後はインフレ対策が主眼になることを表明しました。それは景気がピークをつけ、今後鈍化に転じることを示唆しています。すでに債券市場は、それを織り込み始めています。
このような局面では、シクリカル株(景気敏感株)を避け、ディフェンシブ株にシフトするのが投資の定石です。
典型的なディフェンシブ株は薬品株です。中でも要注目はバイオジェンで、同社はアルツハイマー治療薬が承認されたばかりです。アルツハイマー治療薬は大きなカテゴリーに成長すると予想されるので、ぜひチェックしておきましょう。
【※関連記事はこちら!】
⇒米国株の代表的な「製薬会社」7社を解説!“ディフェンシブ銘柄”として景気減速期に注目される「ファイザー」「アムジェン」などの売上高や主力商品、PERを分析!
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
拡大画像表示
【※今週のピックアップ記事はこちら!】
⇒【6月の株主優待の内容&利回りを調査(2021年版)】人気外食優待のマクドナルド、新設した築地魚市場、高利回りのQUOカード銘柄など、注目株を一挙紹介!
⇒「ビットコイン投資」を“楽天ポイント”で体験できる「ポイントビットコイン」とは? 仮想通貨の運用を体験できるが、買値と売値の差(スプレッド)には要注意
↓今注目の「投資テーマ」の解説&銘柄はこちら!↓ | ||||||
●トランプ大統領 | ●地方創生 | ●トランプ・トレード | ||||
●防災・減災 | ●生成AI | ●自動運転 | ||||
●サイバーセキュリティ | ●再生可能エネルギー | ●iPhone16 | ||||
●株主優待 | ●ゲーム | ●防災・減災 | ||||
●米株/大型優良株 | ●米株/燃料電池 | ●米株/大手IT株 | ||||
●米株/高配当株 | ●米株/天然ガス | ●米株/ディフェンシブ株 |
【※米国株を買うならこちらの記事もチェック!】
⇒米国株投資で注意が必要な「為替」と「税金」とは?「特定口座(源泉徴収あり)」か「NISA口座」で投資をして、口座内に「米ドル」を残さないのがポイント!
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2024年12月2日時点】
「米国株」取扱数が多いおすすめ証券会社 |
◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |
米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
約4900銘柄 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)※買付時の為替手数料が無料/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
【マネックス証券のおすすめポイント】 外国株の取扱銘柄数はトップクラス! また、米国株の買付時の為替手数料が0円(売却時は1ドルあたり25銭)となるキャンペーンが長期継続しており、実質的な取引コストを抑えることができる。さらに、外国株取引口座に初回入金した日から20日間は、米国株取引手数料(税込)が最大3万円がキャッシュバックされる。米国ETFの中で「米国ETF買い放題プログラム」対象21銘柄は、実質手数料無料(キャッシュバック)で取引が可能。米国株の積立サービス「米国株定期買付サービス(毎月買付)」は25ドルから。コツコツ投資したい人に便利なサービス。米国株は、時間外取引に加え、店頭取引サービスもあり日本時間の日中でも売買できる。また、NISA口座なら、日本株の売買手数料が無料なのに加え、外国株の購入手数料も全額キャッシュバックされて実質無料! 企業分析機能も充実しており、一定の条件をクリアすれば、銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」が無料で利用できる。 |
|
【関連記事】 ◆【マネックス証券の特徴とおすすめポイントを解説】「単元未満株」の売買手数料の安さ&取扱銘柄の多さに加え、「米国株・中国株」の充実度も業界最強レベル! |
|
◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |
米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
約5300銘柄 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
【SBI証券のおすすめポイント】 ネット証券最大手のひとつだけあって、米国から中国、韓国、アセアン各国まで、外国株式のラインナップの広さはダントツ! 米国株は手数料が最低0米ドルから取引可能で、一部米国ETFは手数料無料で取引できる。また、2023年12月1日から米ドルの為替レートを「0円」に引き下げたので、取引コストがその分割安になった。さらにNISA口座なら米国株式の買付手数料が無料なので、取引コストを一切かけずにトレードできる。米国株を積立購入したい人には「米国株式・ETF定期買付サービス」が便利。また、米国株の信用取引も可能。さらに、リアルタイムの米国株価、48種類の米国指数および板情報を無料で閲覧できる点もメリットだ。米国企業情報のレポート「One Pager」、銘柄検索に使える「米国株式決算スケジュールページ」や「米国テーマ・キーワード検索」、上場予定銘柄を紹介する「IPOスピードキャッチ!(米国・中国)」など情報サービスも多彩。「SBI 証券 米国株アプリ」は「米国市場ランキング」「ビジュアル決算」「銘柄ニュース」などの機能が充実している。 |
|
【関連記事】 ◆【SBI証券の特徴とおすすめポイントを解説!】株式投資の売買手数料の安さは業界トップクラス! IPOや米国株、夜間取引など、商品・サービスも充実 ◆「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社! |
|
◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |
米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
約4750銘柄 | <現物取引>約定代金の0.495%(上限22米ドル)/<信用取引>約定代金の0.33%(上限16.5米ドル) |
【楽天証券おすすめポイント】 米国、中国(香港)、アセアン各国(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)と幅広い銘柄がそろっており、米国株の信用取引も利用可能! 指定の米国ETF15銘柄については買付手数料が無料で取引ができるのもお得。さらに、2023年12月からは米ドル⇔円の為替取引が完全無料! NISA口座なら米国株の売買手数料が0円(無料)なのもメリットだ。米国株の注文受付時間が土日、米国休場を含む日本時間の朝8時~翌朝6時と長いので、注文が出しやすいのもメリット。米国株式と米国株価指数のリアルタイム株価、さらに米国決算速報を無料で提供。ロイター配信の米国株個別銘柄ニュースが、すぐに日本語に自動翻訳されて配信されるのもメリット。米国株の積立投資も可能で、積立額は1回3000円からとお手軽。楽天ポイントを使っての買付もできる。銘柄探しには、財務指標やテクニカル分析などの複数条件から対象銘柄を検索できる「米国株スーパースクリーナー」が役に立つ。 |
|
【関連記事】 ◆【楽天証券おすすめのポイントは?】トレードツール「MARKETSPEED」がおすすめ!投資信託や米国や中国株などの海外株式も充実! ◆【楽天証券の株アプリ/iSPEEDを徹底研究!】ログインなしでも利用可能。個別銘柄情報が見やすい! |
|
◆DMM.com証券(DMM株) ⇒詳細情報ページへ | |
米国株の取扱銘柄数 | 取扱手数料(税込) |
約2400銘柄 | 無料 |
【DMM.com証券おすすめポイント】 米国株の売買手数料が完全無料なので、取引コストに関しては割安! ただし、配当金が円に両替される際の為替スプレッドが1ドルあたり1円と高いので、配当狙いで長期保有する人は注意が必要だ。他社と違う点としては、外貨建ての口座がなく、売却時の代金や配当が自動的に米ドルから円に交換されること。米ドルで持っておきたい人には向かないが、すべて円で取引されるため初心者にとってはわかりやすいシステムと言えるだろう。また、米国株式と国内株式が同じ無料取引ツールで一元管理できるのもわかりやすい。米国株の情報として、米国株式コラムページを設置。ダウ・ジョーンズ社が発行する「バロンズ拾い読み」も掲載されている。 |
|
【関連記事】 ◆DMM.com証券「DMM株」は、売買手数料が安い!大手ネット証券との売買コスト比較から申込み方法、お得なキャンペーン情報まで「DMM株」を徹底解説! ◆【証券会社比較】DMM.com証券(DMM株)の「現物手数料」「信用取引コスト」から「取扱商品」、さらには「最新のキャンペーン情報」までまとめて紹介! |
|
【米国株の売買手数料がなんと0円!】 |
※ 本記事の情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。 |