韓国で50万部の超ロングセラー、韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、学生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。執筆に8年かかったとされる『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。
今回は、本書と、最新刊『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』の訳者である吉川南氏にインタビュー。両作とも人生のどん底を味わった著者がどのように苦難を乗り越えて人生をつかみ取ったのかがわかるストーリー。共通点を紐解きながら、今話題の本の魅力に迫る!(取材・構成/ダイヤモンド社武井康一郎)

韓国のベストセラーから読み解く「ノウハウ」よりも大事なことPhoto: Adobe Stock

――最新刊『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』と日本で11.5万部のベストセラーとなった『勉強が面白くなる瞬間』、2冊の共通点はどこにあるでしょうか?

 どちらも、「もうダメだ」というどん底の境地から這いあがっていく感じの本ですよね。そのために必要なのは「ノウハウ」とか「技術」とかじゃない。いかに「モチベーション」を高めて、精神で突破するんだ! と。

 あれこれ考えるよりかは、がむしゃらにやれ! ということですね。

 多少まちがえて、回り道したとても、前に進める。そのなかから、自分なりのノウハウが生まれてくるわけです。

――ひとりで乗り越えるには大変ですよね。

「メンターが必要だ」というのは『勉強が面白くなる瞬間』にも『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』にもありました。頼る対象ではなく、あこがれの対象を見つけるわけです。

――著者ふたりの共通点は「あきらめない」。とても大事なことですが、ふたりはどうして苦難を乗り越えられたのでしょうか?

 根底には「自己肯定感」があると思います、「やればできるんだ!」という思いが。そこを信じているから努力できる。

『勉強が面白くなる瞬間』では親への思いみたいなものが非常に強い動機となりました。自分を自分たらしめる人への「感謝の念」、それに報わなければいけないという思いですね。

――「このままではダメだ!」と気づくこと自体、すごいことですが、著者ふたりのすごみはどこにあるでしょうか?

「自分がすごい」というよりも、淡々としていて、「これだけやれば、できて当然!」みたいな感じですよね。

「とにかく全力でやれば道がひらける! あきらめないでやった結果ですよ」ということです。

――試験で結果を出すために、犠牲にすること、やるべきこととは?

 試験勉強はせいぜい1年か2年。人生にしては、短い期間ですよね。

「全力投入して、やればなんとかなる。そんなたいしたことではないんだよ」

 ほかのことを我慢して打ち込めないとしたら、そこまで自分の本気度がない証拠。そういうことではないでしょうか。

「たった一度でもすべてをかけたことがあるか」――その名のタイトル通り、著者からの問いかけに、あなたはどう答えるでしょうか。人生は一度きり。「勉強が面白くなる瞬間」を見つけて、やりたいことをやりたいままの夢にせず、この本をきっかけに、踏み出してみてください。

(本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』をベースにした、インタビュー記事です)