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今週の日本市場は、トランプ氏勝利で「トランプ・トレード」が
活発化する一方、関税強化を警戒してハイテク株が売られる流れも!
今週(11月5〜8日)の日経平均株価は上昇し、最終的に先週末と比べて1446.70円(3.80%)高い3万9500.37円で終えました。
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前週末11月1日の米国市場ではアマゾン・ドット・コム(AMZN)やインテル(INTC)などの決算が評価された流れからハイテク株主導で上昇した影響もあり、連休明け5日の日本市場は買い先行で始まりました。日経平均株価は、前週末1日が1000円超の大幅な下げだったこともあり、自律反発狙いの買いも入ったようです。
翌11月6日は、5日に投開票された米国の大統領選挙の開票結果をにらみながらの展開になりました。当初の予想では、トランプ氏とハリス氏の接戦が続いて結果判明まで長期化するとの見方もありました。しかし、早い段階でトランプ氏勝利の可能性が高まったことで、同氏が公約としている減税や規制緩和などを手掛かりとした「トランプ・トレード」が活発化。米国の長期金利の上昇により円安が進行するなか、日経平均株価は1000円を超える上昇となりました。
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11月6日に大統領選挙の結果を受けて米国市場が大幅高となった影響もあり、翌7日の日本市場でも買いが先行しましたが、トランプ政権による関税強化を警戒した流れからハイテク株の一角が売られて最終的には反落しました。
週末の11月8日は、前日7日に米・連邦公開市場委員会(FOMC)を無難に通過したことが買い安心感につながって上昇。ただし、決算発表がピークを迎えていることから様子見ムードが広がり、膠着感の強い相場展開になりました。
日経平均株価の「4万円の大台回復」が意識されるなか、
決算ピークの通過とともにリバウンド期待が高まる
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
3万9000 ~ 4万500円
来週(11月11〜15日)の日経平均株価は堅調な展開が期待されます。
来週は約1400社の決算発表が予定されており、ピークを迎えます。決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性はあるものの、米大統領選とFOMCの2大イベントを通過したことから、押し目買い意欲は強そうです。
一般的に米国の新政権発足からの100日間は「ハネムーン期間」と呼ばれ、報道機関や議会が厳しい批判を控える傾向にあり、ネガティブな材料は出にくいと考えられます。さらに年末高への期待も高まりやすく、下値の堅さが意識されやすいでしょう。
日経平均株価は11月7日の高値が3万9884.01円、8日の高値が3万9818.41円と、どちらも4万円の大台回復とはなりませんでした。8日は11月のオプションSQで、SQ値概算は3万9901.35円でしたが、日経平均株価がSQ値を超えることができなかったこともあって上値を積極的に買っていく流れにはなりづらかったと考えられます。
この先SQ値をとらえてくるようだと4万円の大台回復が意識され、さらに決算ピークが通過することもあって、リバウンド期待が高まりそうです。
来週は「トランプ・トレード」が一巡すると考えられるほか、米国の中国に対する大幅関税と、それに対抗した中国の報復への警戒などから不安定な局面もありそうですが、センチメント(投資家心理)は改善傾向に向かいそうです。
【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
キムラタン(8107)が+80.00%で値上がり率トップ!
ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。
今週の値上がり率ランキングのトップはキムラタン(8107)でした。明確な材料は確認できませんでしたが、18~20円辺りと低位での推移が続いていたなか、11月8日に決算発表が予定されていたこともあって投機資金が集中したようです。
値上がり率2位のマネーパートナーズグループ(8732)は10月31日、外為どっとコムによる同社株の公開買い付けに関して賛同の意見を表明。TOB価格は1株につき475円で、これにサヤ寄せする動きになりました。
値上がり率3位のホリイフードサービス(3077)も明確な材料は確認できませんでしたが、流動性の低い銘柄であり、低迷が続くなかで投機的な資金が集中したと考えられます。
一方、今週の値下がり率ランキングの1位はアール・エス・シー(4664)。投機筋の注目銘柄として先週は強い値動きを見せましたが、今週は一転して換金売りが優勢となりました。
値下がり率2位のサンウェルズ(9229)は11月6日、2025年3月期・上期(4-9月)の決算発表を延期し、半期報告書の提出期限延長申請を検討すると発表したことが嫌気されました。
■今週の値上がり率 トップ5 | ||
順位 | 先週末比(%) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | +80.00 | キムラタン(東S・8107) |
2 | +61.22 | マネーパートナーズグループ(東S・8732) |
3 | +48.39 | ホリイフードサービス(東S・3077) |
4 | +40.37 | TAC(東S・4319) |
5 | +38.89 | ビート・ホールディングス・リミテッド(東S・9399) |
■今週の値下がり率 ワースト5 | ||
順位 | 先週末比(%) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | −36.36 | アール・エス・シー(東S・4664) |
2 | −27.86 | サンウェルズ(東P・9229) |
3 | −26.20 | グロースエクスパートナーズ(東G・244A) |
4 | −22.64 | アンビスホールディングス(東P・7071) |
5 | −19.43 | アルメディオ(東S・7859) |
■今週の出来高 トップ5 | ||
順位 | 出来高(株) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | 1,024,760,600 | ジャパンディスプレイ(東P・6740) |
2 | 928,579,900 | NTT(東P・9432) |
3 | 506,349,900 | ランド(東S・8918) |
4 | 400,428,200 | 三菱重工業(東P・7011) |
5 | 363,378,800 | 大黒屋ホールディングス(東S・6993) |
【来週の主要イベント】
米国のCPI・PPIと小売売上高、アプライド・マテリアルズの決算、
国内のソフトバンクグループ、メガバンクの決算などに注目!
来週は以下のようなイベントが予定されています。
<11月11日(月)>
◆決算:DOWAホールディングス(5714)、リクルートホールディングス(6098)
◆9月国際収支/経常収支/貿易収支
◆10月景気ウオッチャー調査
◆米国はベテランズデー(退役軍人の日)で休場
<11月12日(火)>
◆決算:ヤクルト本社(2267)、レゾナック・ホールディングス(4004)、ソフトバンクグループ(9984)
◆独10月消費者物価指数(CPI)改定値
◆独11月ZEW景況感調査(期待指数)
◆欧11月ZEW景況感調査
◆英10月失業率
◆決算:アゼンタ(AZTA)、ホームデポ(HD)、ノババックス(NVAX)
<11月13日(水)>
◆決算:三越伊勢丹ホールディングス(3099)、楽天グループ(4755)
◆10月国内企業物価指数
◆欧9月鉱工業生産
◆米MBA住宅ローン申請指数
◆米10月消費者物価指数(CPI)
◆決算:シスコシステムズ(CSCO)
<11月14日(木)>
◆決算:荏原製作所(6361)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、第一生命ホールディングス(8750)
◆英7-9月期四半期国内総生産(GDP)速報値
◆英9月月次国内総生産(GDP)
◆英9月鉱工業生産
◆欧7-9月期四半期域内総生産(GDP)改定値
◆米10月卸売物価指数(PPI)
◆決算:アプライド・マテリアルズ(AMAT)、ウォルト・ディズニー(DIS)
<11月15日(金)>
◆7-9月期四半期実質国内総生産(GDP)速報値
◆9月第三次産業活動指数
◆9月鉱工業生産確報値
◆9月設備稼働率
◆香7-9月期四半期域内総生産(GDP)確定値
◆米10月小売売上高
◆米11月ニューヨーク連銀製造業景気指数
◆米10月輸入/輸出物価指数
◆米10月鉱工業生産
◆米10月設備稼働率
◆決算:アリババ・グループ・ホールディング(BABA)
【来週の注目銘柄】
「大塚商会」「エクシオグループ」「セーレン」の3銘柄をピックアップ!
来週、注目したい銘柄は、この3つです。
大塚商会(2024年11月8日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
情報・通信 | 東P・4768 | 3675円 | 28.6倍 | 3.94倍 |
堅調な企業のIT投資需要をとらえ、増収増益に 情報システムの構築・保守、オフィス消耗品の通信販売などを手掛けています。10月31日に発表した2024年12月期・第3四半期の業績は、堅調な企業のIT投資需要をとらえ、売上高が前年同期比11.1%増の8222億6200万円、営業利益が同10.1%増の521億6900万円でした。通期計画に対する営業利益の進捗率も75%と順調です。株価は足元で調整が続いていましたが、決算を受けて大幅にリバウンドして9月27日以来の最高値を更新。短期的には過熱感が警戒されやすいところですが、長期的には下値を切り上げながらの上昇トレンドを形成しており、高値更新からの一段の上昇が期待されます。 |
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エクシオグループ(2024年11月8日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
建設業 | 東P・1951 | 1592.5円 | 14.8倍 | 1.08倍 |
大規模データセンター向けの引き合いが強く、業績に貢献 NTT(9432)向けの通信設備工事が主力。8月9日に発表した2025年3月期・第1四半期の業績は、売上高が前年同期比0.8%増の1254億1500万円、営業利益が同17.8%増の29億3800万円でした。通信キャリア事業では、アクセス分野とネットワーク分野がおおむね計画通りに推移。都市インフラ事業では、大規模データセンターに関する引き合いが強く、その他の大型開発ビル案件も含めて電気関連工事が好調に推移しました。株価は、直近の上昇で25日・75日移動平均線を突破し、これまで上値を抑えていた200日移動平均線も上抜けました。上値抵抗線の突破により、5月につけた年初来高値1859.5円が射程に入ってきました。 |
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セーレン(2024年11月8日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
繊維製品 | 東P・3569 | 2635円 | 11.7倍 | 1.11倍 |
北米や東南アジアで自動車のシート向け材料が好調 自動車シート表皮材で世界トップシェアの総合繊維メーカーです。11月7日に2025年3月期の連結純利益が、会社計画の122億円から前期比4%増の126億円程度になる見通しと、過去最高を見込んでいる従来予想をさらに4億円ほど上回る観測が報じられました。北米や東南アジアなどで自動車のシート向け材料の販売が計画以上に伸びているようです。株価は、200日移動平均線を下値支持線とした上昇が続いており、直近で上値抵抗線として意識されていた25日移動平均線を突破。一目均衡表では雲上限を上回っており、さらなる上昇が期待されます。 |
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【※今週のピックアップ記事!】
⇒【日本株】トランプ大統領誕生は日本経済&株式市場の“追い風”に!「防衛」「仮想通貨」関連などの「トランプ銘柄」にも注目して積極的に市場参加すれば報われる!
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