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今週の日経平均株価は、ファーストリテイリングやアドバンテストなど
指数寄与度の高い3社が上昇した影響もあり3万9600円を回復!
今週(10月7〜11日)の日経平均株価は上昇し、最終的に先週末と比べて970.18円(2.51%)高い3万9605.80円で終えました。
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週明けの10月7日は700円近く上昇し、終値で9月27日以来となる3万9000円を回復しました。これは先週末の4日に発表された米・雇用統計の結果が予想を大幅に上回ったことで米国株が上昇した影響が大きかったと見られます。日経平均株価は寄り付きの段階で600円高から始まりましたが、その後は値動きの少ない膠着した相場展開が続き、日経平均株価は上昇したものの積極的な売買は手控えられました。
10月9〜10日は、3連休を控えていることや中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒が影響して薄商いが続き、東証プライムの売買高は連日で15億株台にとどまりました。
週末の10月11日は、米国のハイテク株高の影響に加え、ファーストリテイリング(9983)が良好な決算によって連日最高値を更新し、日経平均株価の上昇を牽引する形となりました。もっとも、ファーストリテイリングとアドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)の3社で日経平均株価を押し上げた形であり、東証プライム市場全体の騰落銘柄を見ると値下がり数が6割ほど占めていました。
来週の日経平均株価は、10/14のJPモルガン・チェースなど、
米国の金融株の決算内容に影響される相場展開に!
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
3万8000 ~ 4万円
来週(10月15〜18日)の日経平均株価は、米国の金融株の決算の結果を受けた相場展開になりやすく、引き続き米国市場の影響に左右されそうです。
週明け10月14日は、3連休明けとなるため商いが膨らみにくいでしょう。ただし、この連休中に中東情勢が悪化しなければ、買い安心感につながる可能性があります。
なお、米国では10月11日にJPモルガン・チェース(JPM)が決算を発表します。これが良好な結果となれば、来週15日発表のゴールドマン・サックス・グループ(GS)や16日発表のモルガン・スタンレー(MS)などの決算への期待につながるでしょう。また、17日発表のネットフリックス(NFLX)の決算の結果によっては、大型テック株へ物色が波及する可能性があります。
一方、国内では、10月17日にディスコ(6146)の決算が予定されています。足元で株価が低迷していることもあり、決算で「悪材料の出尽くし(下落要因が出尽くし、株価が反騰をはじめること)」といった動きになるようだと、ハイテク株全体を見直す流れが意識されそうです。また、今後は決算シーズンに入ってくるため、銘柄ごとの物色に向かいそうです。
【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
グローバルウェイが+91.09%で値上がり率トップ!
ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。
今週の値上がり率ランキングのトップはグローバルウェイ(3936)でした。グループ会社のタイムチケットが10月8日、ライブエンターテイメント事業のタイムチケットプロダクションに20歳の投資家である造船太郎氏が所属し、アンバサダーに就任したと発表。これが材料視されて上昇したようです。
値上がり率2位のイメージ情報開発(3803)は10月7日、北海道旭川市に対し、2024年度内に「積雪情報監視・通報システム構築運用業務」のサービス提供を開始すると発表したことが材料視されました。
値上がり率3位はAtlas Technologies(9563)。ブルームバーグが9月30日、金融庁が暗号資産規制の見直しを計画し、税率低減やETFなどへ道筋をつける可能性がある報じたことが材料視されたようです。
一方、今週の値下がり率ランキング1位はセーラー広告(2156)でした。石破政権に対する政策期待期待から、地方創生関連の一角として10月に入って値幅取り狙いの資金が集中しましたが、9日以降、大幅上昇に対する反動安が強まりました。
値下がり率2位の白鳩(3192)は、10月11日発表した2024年2月期・第2四半期決算で、営業利益が1600万円の赤字(前年同期は1000万円の赤字)と、赤字幅が拡大したことが嫌気されました。
■今週の値上がり率 トップ5 | ||
順位 | 先週末比(%) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | +91.09 | グローバルウェイ(東G・3936) |
2 | +64.44 | イメージ情報開発(東G・3803) |
3 | +37.11 | Atlas Technologies(東G・9563) |
4 | +30.75 | インターファクトリー(東G・4057) |
5 | +23.98 | テンダ(東S・4198) |
■今週の値下がり率 ワースト5 | ||
順位 | 先週末比(%) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | −25.15 | セーラー広告(東S・2156) |
2 | −24.35 | 白鳩(東S・3192) |
3 | −23.62 | ライトオン(東S・7445) |
4 | −20.00 | Liberaware(東G・218A) |
5 | −19.98 | アスア(東G・246A) |
■今週の出来高 トップ5 | ||
順位 | 出来高(株) | 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ |
1 | 787,296,200 | NTT(東P・9432) |
2 | 718,179,700 | ジャパンディスプレイ(東P・6740) |
3 | 614,367,200 | ランド(東S・8918) |
4 | 350,608,400 | 三菱重工業(東G・7011) |
5 | 299,462,300 | 大黒屋ホールディングス(東S・6993) |
【来週の主要イベント】
米国の小売売上高、金融株とネットフリックスの決算、欧州のECB理事会、国内のディスコ決算、日水コンなど2社のIPO(新規上場)に注目!
来週は以下のようなイベントが予定されています。
<10月14日(月)>
◆スポーツの日の祝日で休場
◆コロンブス・デーの祝日で米国休場
◆中9月貿易収支
◆印9月消費者物価指数(CPI)
<10月15日(火)>
◆決算:串カツ田中ホールディングス(3547)、高島屋(8233)、東宝(9602)
◆8月鉱工業生産確報値
◆8月設備稼働率
◆独10月ZEW景況感調査
◆欧10月ZEW景況感調査
◆欧8月鉱工業生産
◆米10月ニューヨーク連銀製造業景気指数
◆決算:シティグループ(C)、ゴールドマン・サックス・グループ(GS)
<10月16日(水)>
◆日水コン(261A)東証スタンダード上場
◆8月機械受注
◆英9月消費者物価指数(CPI)
◆米MBA住宅ローン申請指数
◆米9月輸入/輸出物価指数
◆決算:モルガン・スタンレー(MS)、USバンコープ(USB)
<10月17日(木)>
◆決算:ディスコ(6146)
◆9月貿易統計
◆欧8月貿易収支
◆欧9月消費者物価指数(HICP)改定値
◆欧州中央銀行(ECB)政策金利
◆ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
◆米9月小売売上高
◆米10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
◆米9月鉱工業生産
◆米9月設備稼働率
◆決算:ブラックストーン(BX)、ネットフリックス(NFLX)
<10月18日(金)>
◆インターメスティック(262A)東証プライム上場
◆9月全国消費者物価指数(CPI)
◆中7-9月期四半期国内総生産(GDP)
◆中9月小売売上高
◆英9月小売売上高
◆欧8月経常収支
◆米9月住宅着工件数
◆米9月建設許可件数
◆決算:アメリカン・エキスプレス(AXP)
【来週の注目銘柄】
「竹内製作所」「オルガノ」「AeroEdge」の3銘柄をピックアップ!
来週、注目したい銘柄は、この3つです。
竹内製作所(2024年10月11日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
機械 | 東P・6432 | 4705円 | 7.4倍 | 1.35倍 |
通期業績予想を上方修正し、75日移動平均線を突破! ミニショベルや油圧ショベルなどの建設機械を製造・販売しています。10月10日に発表した2025年2月期・第2四半期の決算と併せて通期業績予想を修正しており、営業利益を385億円から445億円に上方修正しました。北米でのシェアが高く、米大統領選で住宅不足対策が論点に浮上していることが追い風になりそうです。また、ハリケーン「ヘリーン」が大きな被害をもたらしたことで、復興需要が意識されます。株価は上方修正が好感されて大幅に上昇し、75日移動平均線を突破。一目均衡表で雲上限を突破してきたことで、テクニカルシグナルの好転も材料視されるでしょう。 |
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オルガノ(2024年10月11日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
機械 | 東P・6368 | 7680円 | 20.0倍 | 3.44倍 |
超純水製造装置などを手掛ける総合水処理エンジニアリング企業 純水・超純水製造装置や排水処理などを手掛ける総合水処理エンジニアリング企業です。7月31日に2025年3月期・第1四半期決算と併せて通期業績予想の修正を発表し、営業利益を230億円から245億円に上方修正しました。生産の活発な動きを背景に各種メンテナンスなどのソリューションサービスや消耗品などの機能商品が好調に推移しています。なお、第2四半期の決算は11月1日に発表予定です。株価は順調なリバウンドが続くなか、25日・75日移動平均線を上放れており、6月19日につけた年初来高値8940円が意識されます。 |
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AeroEdge(2024年10月11日時点) | ||||
業種 | 市場・コード | 株価 | 予想PER | 実績PBR |
輸送用機器 | 東G・7409 | 2273円 | 19.3倍 | 2.81倍 |
海外の大手航空機関連メーカーと長期契約を締結 航空機エンジン部品の製造・販売などを手掛けています。10月10日に海外の大手航空機関連メーカーとの部品供給に関する長期契約(2026年~2036年)の締結を発表。関連する航空機部品の生産に必要な契約部品について、一定割合を契約期間にわたって供給する予定です。株価はこの発表を受けてストップ高となりましたが、その前までは、2023年7月の上場後、同月につけた7400円を最高値に下落が続いており、2024年9月17日には一時1540円まで売られました。週明け10月15日の寄り付き後は反動安も想定されますが、値ごろ感や今後の成長期待から押し目買いの意欲は強そうです。 |
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【※今週のピックアップ記事!】
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