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アップルは9月9日開催の新商品発表イベントで、
生成AIの使用を想定した新型iPhoneを発表か!?
米国のアップル(AAPL)は、2024年9月9日午前10時(日本時間で9月10日午前2時)から、スペシャルイベント「It’s Glowtime(時が満ちる)」を開催し、新型の「iPhone16」や「Apple Watch」などを発表すると見られています。
「iPhone16」の目玉のひとつとして期待されているのが、生成AI機能の導入です。アップルは、6月に行われた開発者向けイベント「WWDC 2024」で独自の生成AIサービス「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」を発表しており、2025年にも本格的なサービス開始が予想されています。
スマートフォンで生成AIの機能を十分に発揮させるそれなりの高いスペックが必要とされ、現行のiPhoneで「Apple Intelligence」に対応しているのは「iPhone 15 Pro」と「iPhone15 Pro Max」のみとなっています。そんななか、アップル初の生成AIの搭載を想定して設計された端末として、「iPhone16」には大いに期待が集まっています。
「iPhone 16」と「Apple Intelligence」の投入により、世界的なスマートフォンの買い替え需要が大きく掘り起こされる可能性もありそうです。
iPhoneの売り上げは、中国ではマイナスに転じたものの
人口世界一のインドでは前年比33%アップと好調に推移!
アップルが8月1日に発表した2024年4-6月期の決算は、増収増益ではありましたが、売上高の半分を占めるiPhoneの売り上げが前年同期比1%減と、2四半期連続のマイナスとなりました。売上減少の大きな要因はiPhoneの売上全体の約23%を占める中国市場で苦戦が続いていることです。
中国のスマートフォン需要は、景気の停滞や物価上昇の影響もあり、より安価な製品にシフトする傾向が強まっています。また、国産品を支持する「国潮」の消費傾向が強まっているとも言われています。実際、2024年4-6月の中国におけるiPhoneの出荷台数は3.9%減少し、中国市場でのシェアは第6位と約5年ぶりにトップ5から脱落しました。
一方、好調なのが、2023年に中国を抜いて人口世界一となったインドです。アップルのインドにおける2024年3月までの1年間の売上高は過去最高の約80億ドル(約1兆2600億円)で、前年の60億ドルから約33%増加しました。売り上げの半分以上は高価格帯のiPhoneとのことで、アップルはインドでの取り組みを強化しています。
今回は、新型iPhoneや生成AI「Apple Intelligence」で注目を集める「アップル」の関連銘柄を紹介します。具体的には、アップルに各種部品などを供給しているサプライヤーのなかから、株価やチャート形状といったテクニカル面を考慮して選定しました。
【※過去(2023年)の「アップル」関連の記事はこちら!】
⇒新型iPhone発表で注目の「アップル」関連銘柄を解説!「新型iPhone」発表などをきっかけに「アップル」のサプライヤー企業の株価上昇に期待!
【UACJ(5741)】
アルミニウム製品が、スマートフォンの電解コンデンサやボディに採用
UACJ(5741)は世界トップクラスのアルミニウム総合メーカーです。UACJのアルミニウムは、小型・大容量で品質やコストパフォーマンスに優れたアルミニウム電解コンデンサ(蓄電器)をはじめ、スマートフォンに欠かせない電子部品に使用されています。また、アルミニウムは軽量で丈夫なうえ、放熱性や加工性に優れ、見た目にも高級感があることから、スマートフォンのボディや構造材にも広く採用されます。足元の株価は、5月以来となる5000円を突破し、連日で年初来高値の更新が続きました。目先的には相場全体の地合いが悪化した影響を受けていますが、すでに2007年以来の株価水準を回復しており、長期的には2006年1月の高値7330円が意識されます。
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【NOK(7240)】
薄型・軽量で柔軟性も高いフレキシブルプリント基板を手掛ける
NOK(7240)は、自動車や機械に使われるオイルシールを手掛けるメーカーで、国内シェア70%を誇ります。また、薄型・軽量で柔軟性も高い電子基板であるフレキシブルプリント基板が、スマートフォンやタブレット端末、ハードディスクドライブなどに使用されています。株価は上昇トレンドが続いており、連日で年初来高値を更新。目先的には調整が意識されますが、2018年2月以来の株価水準を回復しており、このまま2017年11月の高値2900円が射程に入ってきそうです。
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【TDK(6762)】
エネルギー密度が100倍の全固体電池の材料開発に成功
TDK(6762)は電子部品大手で、セラミックコンデンサやアルミ電解コンデンサなどの受動部品、温度センサーや圧力センサーなどのセンサー応用製品、リチウムイオン電池などのエナジー応用製品などを手掛けています。スマートフォン向けでは、リチウムイオン2次電池で世界シェアトップです。6月にはエネルギー密度を100倍に高めた全固体電池の材料開発に成功したと発表しており、既存のコイン型電池に代わる製品として期待されます。株価は7月に一時1万1205円まで買われた後、下落に転じ、8月5日には7831円まで調整。その後、リバウンドの動きを見せていますが、足元では荒い値動きが続いているので押し目狙いのスタンスで。
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【ヒロセ電機(6806)】
スマートフォンにも搭載されるコネクターの大手メーカー
ヒロセ電機(6806)は、基板対基板用コネクターや基板対ケーブル用コネクターなどのコネクター大手。スマートフォンでも液晶や基板、アンテナ、カメラなど、それぞれの機器を接続する部品として多くのコネクターが使われています。株価は上昇トレンドが続いており、7月17日の高値1万9935円が射程に入っています。足元で相場全体の地合いに押されて下落しており、25日・75日移動平均線に接近する局面はリバウンド狙いの買いのチャンスになりそうです。
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【村田製作所(6981)】
世界トップシェアの製品を数多く手がける電子部品の大手
村田製作所(6981)は、積層セラミックコンデンサなど、世界シェアトップの製品を多数手掛ける大手電子部品メーカーです。スマートフォン関連でも高いシェアを誇る製品ラインアップを持っており、信号経路の切り替えに用いるRF部品やモジュール製品、機能や操作性を向上させるセンサー、低損失なコンデンサーやパワーインダクターなどを手掛けています。株価は、7月17日につけた3816円を高値に下落が続き、8月5日には一時2544.5円まで売られましたが、その後のリバウンドでは200日移動平均線を上回る場面もあり、押し目を狙いたいところです。
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【アルプスアルパイン(6770)】
スマートフォンのカメラ部のアクチュエーターなどを手掛ける
アルプスアルパイン(6770)は、「コンポーネント」「センサー・コミュニケーション」「モジュール・システム」の3つの事業を中核としており、その製品は自動車から家電製品、情報通信、携帯電話、PC・ゲームまで、幅広い分野の機器に搭載されています。例えば、電気・磁気などによって機械を動作させるアクチュエーターは、スマートフォンのカメラ部のフォーカス機能やバイブ機構などに使われています。株価は、8月5日に1287.5円まで売られましたが、200日移動平均線が下値支持線として機能し、その後のリバウンドで25・75日移動平均線を突破する場面も見られました。足元は不安定な値動きが警戒されることから、押し目狙いのスタンスで。
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以上、今回は新型iPhoneの登場で注目が集まる「アップル」の関連銘柄を発掘しました。ここまでに紹介した6銘柄以外のアップルのサプライヤーとしては、以下の企業が挙げられます。
■その他の主なアップルのサプライヤー銘柄
・ENEOSホールディングス(5020)
・日本航空電子工業(6807)
・京セラ(6971)
・日東電工(6988)
・パナソニック ホールディングス(6752)
・AGC(5201)
・デクセリアルズ(4980)
・ジャパンディスプレイ(6740)
・ミネベアミツミ(6479)
・NISSHA(7915)
・日本軽金属ホールディングス(5703)
・太陽誘電(6976)
・豊田合成(7282)
【※過去(2023年)の「アップル」関連の記事はこちら!】
⇒新型iPhone発表で注目の「アップル」関連銘柄を解説! 2023年9月12日予定の「新型iPhone」発表などをきっかけに「アップル」のサプライヤー企業の株価上昇に期待!
なお、中国の華為技術(ファーウェイ)がアップルのイベント後に新製品を発表すると報じられており、そこでは世界ではじめて三つ折りにできるスマートフォンを発表する予定のようです。こうした新製品発表の流れが追い風となり、スマートフォン向け部品などを手掛けている電子部品メーカーには投資家の関心が集まることが期待できます。
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