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日米首脳会談に併せ、重要鉱物のサプライチェーンの
強靱化を目的とした日米の「アクションプラン」などが公開!
3月19日に行われた日米首脳会談に合わせ、日米両政府は重要鉱物の供給網を強くすることを目的とした「重要鉱物サプライチェーン強靱性のための日米アクションプラン」ならびに「深海鉱物資源開発に関する協力覚書」を公表しました。
これらの目的は、レアアースなど重要鉱物の安定的な確保です。レアアースはスカンジウムやイットリウムなどの17元素の総称で、半導体やEV(電気自動車)、防衛産業など、幅広い分野で不可欠の素材となっています。例えば、ネオジムやプラセオジムは高効率モーターの永久磁石に、セリウムはガラス研磨剤や自動車の排ガス触媒に、イッテルビウムはレーザー光増幅器に使用されます。もし、レアアースなど重要鉱物の供給が細ると、幅広い分野に甚大な影響が広がることが容易に想像できます。
しかし、レアアースなど重要鉱物の多くは、中国をはじめとした特定国に依存していることが課題視されています。実際、過去に中国との関係が悪化した際に何度も外交カードとして用いられ、悩まされてきた経緯があります。
今回公表された日米の「アクションプラン」と「協力覚書」は、そうした課題を解決するため、日本と米国が協力して重要鉱物に関わる採掘から精製、加工までのサプライチェーンの全工程を築き、特定国への過度な依存を脱却することを目指しています。
こうした状況を背景に、今回は「レアアース」関連銘柄を取り上げたいと思います。
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「レアアース」関連は、一過性のものではなく、
幅広い分野で中長期的に持続する投資テーマに!
「レアアース」関連銘柄は、これまでに何度か株式市場で注目を集めてきました。現在、南鳥島沖において地球深部探査船「ちきゅう」を用いたレアアース泥の採掘試験が行われていますが、2月1日に最初の揚泥が確認された際は、株式市場でも関連銘柄の物色が大いに盛り上がりました。今回、日米の「アクションプラン」「協力覚書」が公表されたことで、改めて「レアアース」関連銘柄への資金流入が期待されます。
ちなみに今回の「アクションプラン」では、「(サプライチェーンの)中流から下流の産業の競争力を維持し、強化するための方法を議論する」という方針も明記されています。ここで言う「中流」と「下流」は、一般的にそれぞれ「精錬・加工」と「製品化・リサイクル」を意味するので、それらの関連事業に政策の光が当たりやすくなることが予想されます。
こうした点からも「レアアース」関連は、一過性のものではなく、幅広い分野で中長期的に持続する投資テーマとしての性質を強めつつあると感じます。
なお、今回は具体的な関連銘柄として、レアアースの採掘や開発、海洋探査、精錬、リサイクルなどを手掛けている企業のなかから、要注目の銘柄を選定しました。
【東洋エンジニアリング(6330)】
南鳥島周辺の海底でレアアース泥を回収するシステムの技術開発に携わる
東洋エンジニアリング(6330)は三井系の総合エンジニアリング会社で、グローバルにプラント建設プロジェクトを展開しています。南鳥島周辺の深度約6000メートルの海底からレアアース泥を回収するプロジェクトでは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の委託を受けてシステム開発に携わっており、解泥・採泥に関する機器の設計・製作を担当しました。株価は、昨年4月の安値530円をボトムに上昇に転じ、2026年1月16日には一時8760円まで上昇。その後は下方修正が嫌気されて換金売りが強まり、足元では2000円台での推移を見せています。52週移動平均線に接近していることから、押し目狙いのスタンスで臨みましょう。
東洋エンジニアリング(6330)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【住友商事(8053)】
1980年代からレアアース調達の多様化や安定化に貢献
住友商事(8053)は大手総合商社の一角です。1980年代にレアアースの輸入取引を開始して以降、レアアースの安定したサプライチェーンを確立するため、探査、開発、生産、販売活動をグローバルに展開。2023年2月には、レアアースの採掘などを手掛ける米国のMPマテリアルズ(MP)と、レアアースの日本向け独占販売代理店契約を締結しました。株価は、2月12日につけた高値6755円をピークに調整しており、直近では26週移動平均線辺りでの攻防を見せています。同線を下値支持線としたリバウンドが期待されます。
住友商事(8053)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【DOWAホールディングス(5714)】
都市鉱山からレアアースを回収する取り組みに注力
DOWAホールディングス(5714)は非鉄金属の製錬を主力事業に、成長が見込まれる電子材料や環境・リサイクルにも注力。「都市鉱山」に注目し、家電製品などからレアアースを含むネオジム磁石を取り出す取り組みを進めています。株価は3月2日につけた高値1万1880円をピークに調整が続いており、直近では下値支持線として意識されていた13週移動平均線を割り込んで来ました。週足のボリンジャーバンドの−1σ水準で下げ止まる形からのリバウンドに期待したいところです。
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DOWAホールディングス(5714)チャート・ボリンジャーバンド/週足・1年(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【岡本硝子(7746)】
深海無人探査機「江戸っ子1号」の耐圧容器を開発
岡本硝子(7746)は特殊ガラスや薄膜製品を手掛ける企業で、主力の「光学事業」ではプロジェクター用反射鏡などを製造・販売しています。2026年1~2月にかけて南鳥島沖で行われたレアアース泥の採泥試験では、深海無人探査機「江戸っ子1号」が活躍しましたが、重要パーツである耐圧容器には岡本硝子の耐圧ガラス球が採用されています。また、2023年には石油資源開発(1662)などと共同で、海洋資源調査技術の実用化に係る研究・開発・調査・関連業務を行う新会社・次世代海洋調査を設立しています。株価は、2月9日につけた高値1638円をピークに調整しています。下値支持線として意識される13週移動平均線辺りでの押し目が狙い目でしょう。
岡本硝子(7746)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【古河機械金属(5715)】
海洋資源揚鉱装置などで特許を取得
古河機械金属(5715)は鉱山開発で培った技術を強みに、鉱山で使用する削岩機、泥水を排水するポンプ、鉱石を粉砕する機械、さらには濃硫酸や希少金属の生産などで世界的なシェアを占めています。2019年1月には「海洋資源揚鉱装置およびこれを用いた海洋資源の揚鉱方法」について特許を取得しています。株価は、2月12日につけた高値7140円をピークに調整が継続。足元で13週移動平均線を割り込み、26週移動平均線辺りまで下げてきました。ただし、ボリンジャーバンドの−1σ水準までの調整を経て過熱感は後退しており、ここからのリバウンドが期待されます。
古河機械金属(5715)チャート・ボリンジャーバンド/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト) ※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます拡大画像表示
以上、今回は「レアアース」関連銘柄を発掘しました。
なお、さらに多くの銘柄をリサーチしたい方は、上記5銘柄のほかに「採掘・開発・海洋探査」を手掛ける三井海洋開発(6269)や石油資源開発(1662)、三菱重工業(7011)、「調達」に関わる豊田通商(8015)や双日(2768)、「精製・加工・素材」に関連する第一稀元素化学工業(4082)や三菱マテリアル(5711)、信越化学工業(4063)、「リサイクル・都市鉱山」関連のアサカ理研(5724)、リネットジャパングループ(3556)なども併せてチェックしておくといいでしょう。
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